青山ユアーズ

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ユアーズ(Yours、通称: 青山ユアーズ)は、かつて東京・青山にあった高級スーパーマーケットである。当時は珍しかった輸入食品や輸入雑貨などが販売されており、日本で初めての24時間営業スーパーとしても知られる[1]

概要[編集]

かつて青山ユアーズがあった青山通り、青山三丁目-表参道区間
- 2006年平成18年)

ユアーズが開店したのは1964年昭和39年)とされる[2]

ユアーズで取り扱っていた商品は輸入食料品が中心で、アメリカ風の店内にはハンバーガーやサンドイッチが食べられるカウンターがあり、入口にはハリウッドチャイニーズシアター前にあるようなスター達の手形・足型・サインなどが入った石版が並んでいた[3]。スーパーマッケットはビルの1階と2階で、1階では食料品のほか輸入雑貨、2階では洋服が販売されていた。また、店の脇には駐車場も設置されていた。

男性店員は、白いワイシャツにネクタイを締め、黒く長いエプロンをつけた。レジの後ろで紙袋を広げる際に、袋を大きく上下に振ってパンという音を出すパフォーマンスを行なった。

ユアーズの所在地は表参道にも程近い港区北青山三丁目(現在)の青山通り沿いで、店には石原裕次郎岡田真澄田宮二郎ら、当時の人気芸能人らも毎日のように出入りしていたという[1]1965年(昭和40年)に公開された日本映画、『海の若大将』(加山雄三が主演した『若大将シリーズ』のひとつ)にも、星由里子扮するヒロインの勤務先として、実際のユアーズ(青山ユアーズ)が実名で登場する。

営業時間は、朝10時開店・深夜1時閉店であったが、やがて深夜3時までとなり、その後24時間営業となる[4]

ユアーズは1982年(昭和57年)、入居していたビルの取り壊しと同時に閉店した。

ユアーズ経営者の妻は女優・浅田康子で、浅田はユアーズの閉店後にも店に置かれていた石版を倉庫に保管していた[2]。浅田はこれらを「新東宝ニューフェイス」第4期の同期生だった本多一夫が経営する劇場・本多劇場(東京・下北沢)に寄贈、1960年代から1980年代に活躍した芸能界のスターらを記念する40枚あまりの石版は2005年(平成17年)8月以降、本多劇場の地下駐車場に設置された展示場 『星々の手形』に展示されている[2]

脚注[編集]

  1. ^ a b 『研究報告書 これからの都市生活を考えていくための新世代コミュニティの研究』 公益財団法人ハイライフ研究所 2011年3月 p18
  2. ^ a b c 星々の手形 -有名スター41人手形展示場 本多劇場グループ公式ホームページ、平成24年1月10日閲覧
  3. ^ 青山通り -スーパー物語 東急ステイ青山プレミア 2009年9月28日掲載、平成24年1月10日閲覧
  4. ^ 石倉三郎のコラム!! [ 石倉三郎 粋に生きたい! ]”. 二十四の瞳映画村. 2018年10月20日閲覧。 ※石倉はレジ打ちのアルバイトをしていた