韓鶴子

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韓鶴子
Hak Ja Han.jpg
各種表記
ハングル 한학자
漢字 韓鶴子
発音: ハン・ハクチャ
ローマ字 Han Hak-ja(2000年式
Han Hak-cha(MR式
英語表記: Hak Ja Han
Hakja Han Moon
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韓 鶴子ハン・ハクチャ한학자1943年2月10日(陰暦1月6日) - 、76歳)は、世界平和統一家庭連合(旧・世界基督教統一神霊協会。通称: 統一教会、統一協会)の教祖文鮮明の三番目の妻。世界平和統一家庭連合の総裁(2008年時点)[1]。関連団体である世界平和女性連合天宙平和連合の総裁。

人物[編集]

金聖道率いる朝鮮独自のキリスト教の一派、聖主教の信者であった母の洪順愛(ホン・スネ)が宗教活動に熱中していたため、祖母に育てられたという。やがて順愛は文鮮明を「再臨メシア」と信じる統一教会の熱心な信者となり、その影響により統一教会の教えに触れた。17歳のとき、当時40歳であった文鮮明の伴侶として選ばれた。 統一教会においては歴史上初めて完成した女性として全人類の「真の母」と意義付けされ、教団内では「真のお母様」と呼ばれる。「真の父」であるとされる夫の文鮮明とともに呼ぶときは“真の(御)父母様”(正式には“天地人真の父母様”)と呼ばれる[2]

文鮮明との間に14人の子供(3人は既に他界)と20人以上の孫を持つ。自身の講演や雑誌の記事でも13人の子供を生んだとされるが、これは生後7日ほどで亡くなった本来の次女である文恵進(ムン・ヘジン、1964年7月28日~同年8月4日)を数に入れていないものと思われる。文鮮明は韓鶴子と出会う以前に1944年に別の女性と結婚し、1956年離婚したが、その間に正式な結婚をしないまま統一教会の女性信者との間に男の子をもうけている[3]

1990年頃までは外部に出ることはほとんどなかったが、1991年の「世界平和アジア婦人連合」(後の「世界平和女性連合」)創設以降、世界各地を講演で回るようになった。また、統一教会の資金を支える日本に入国できない夫の代わりに度々来日している。

来歴[編集]

2月10日陰暦では1月6日)の午前4時半に、日本併合時代の朝鮮半島平安南道の安州の信里という村(現在は北朝鮮領)に韓承運(ハン・スンウン、1909年1978年)と30歳の洪順愛(ホン・スネ、1914年1989年)の一人娘として生まれる(陰暦の1月6日は夫、文鮮明と同じ誕生日[4]であるが、あくまで教会の資料であり、事実でないなら運命的な結婚であることを暗示させるものと思われる)。洪家の家系は三代続けて娘一人の家系であるという。父親「とされる」韓承運は婿養子になるのを拒否して鶴子がお腹にいる7か月のときに出て行ったという。統一教会ではその後の韓承運の消息についてはまったく語られていない。
1月4日 朝鮮戦争の最中、江原道(カンウォンド)春川(チュンチョン)市に一時寄居し、そこの小学校に通う[5]
母、順愛が文鮮明の賄い人になる[6]
母と共にソウル転居[6]
3月 小学校を卒業。ソウルの龍山区青波洞(チョンパドン)の統一教会本部で文鮮明と初めて出会う[5]
  • 済州島で暮らす。「孝敦(ヒョウドン)初等学校」に通う。 母親の洪順愛は熱心なキリスト教徒であったとされ、金聖道(キム・ソンド)の聖主教団や、腹中教などの教団を経てこの済州島で伝道され、統一教会(統一協会)の信仰を持つようになる。 母親が教会で奉仕生活(文鮮明の食事係)をするため鶴子と祖母は順愛の弟に引き取られた。
  • ソウルの「善正(ソンジョン)女子中学」を卒業。カトリック系統の「聖ヨセフ病院」の看護補助員となる。
  • 1960年(17歳)
17歳[7]になった年に宋長老によって文鮮明の夫人に選ばれ[8]、41歳[7]の文鮮明と結婚。
4月11日 「聖婚式」と呼ばれる儀式を行う[5](教会では人類始祖のアダムとエバが失敗した内容をやりなおすものとされ、新約聖書ヨハネの黙示録にある「子羊の婚姻」と意義付けられている)。
母親の洪順愛が76歳で他界。
文鮮明によって洪順愛は“真の母を育てた偉大なる母という意味で”「大母様(テモニム)」と命名され、金孝南(キム・ヒョナム)という統一教会信者である霊能者に再臨し、天使を使い悪霊を追い出したり、地獄にいる人達を解放する権能を持つとされる。
アメリカで行われた第13回「科学の統一に関する国際会議」(文鮮明が提唱した統一教会の運動の一環)において、アメリカで収監中の夫に代わり、演説を行う[2][5]
4月10日 韓国で、女性運動のNGO、「世界平和女性連合」の創設大会で同会の総裁として講演。
5月11日~ 「理想世界の主役になる女性」または「世界平和における女性の役割」をテーマに世界巡回講演。韓国、日本、アメリカ、ドイツ、イギリス、フランス、イタリア、ロシア、オーストラリア、ニュージーランド、フィリピン、中国。
5月20日~8月 米国44ヶ都市で「真の父母と成約時代」のテーマで講演。
9月10日~30日には日本の27か所で、
10月4日~31日には韓国の主要大学40校で、
10月31日には韓国の国会議事堂議員会館会議室で、
11月2日から12月22日には世界39か国43か都市で、同様の講演。
7月28日 米国議会ダークセン上院議員会館で、「神様、女性と真の家庭」のテーマで講演。
9月7日 ニューヨーク市国際連合の第二会議場で、「神、女性、そして世界平和」のテーマで講演。
9月14日~20日 日本で、「真なる家庭と私」というテーマで講演。
10月6日~11月2日には韓国で講演。
2月23日~3月6日 日本の12か都市で、「文鮮明先生御言葉訓読大会」を行う。
4月1日~16日にはアメリカ、カナダで行う。
夫、文鮮明から表彰牌を授与される。
5月8日~19日 南米4か国で「訓読大会」。
5月20日~29日にはヨーロッパ各国で、
5月31日にはカナダで。
6月23日 国連NGO(非政府組織)の「世界平和教育者国際連合」(IAEWP) から「グランプリ平和賞」を授与される。
8月 夫、文鮮明と共にアラスカ鮭を釣り過ぎて摘発され、罰金250ドル(約2万7千円)の罰金を科せられたと外電に報じられる。
4月26日~5月10日 「天宙平和連合」(UPF) 共同総裁として、世界120か都市巡回講演を行う。
10月25日 世界巡回を開始。

参考文献[編集]

  • ダグラス・E・コーワン英語版デイヴィッド・G・ブロムリー英語版『カルトと新宗教 アメリカの8つの集団・運動』村瀬義史訳、キリスト新聞社、2010年。
  • 世界基督教統一神霊協会(発行)『韓鶴子女史 御言葉選集 愛の世界』(光言社 1989年2月11日)
  • 杉山もと子[9]『地球家族―韓鶴子女史講演集』(泰流社  1996年10月)ISBN 978-4812101926
  • 『小学生のための 真のお母さま 韓鶴子女史の歩み』(光言社 2001年3月25日)ISBN 978-4-87656-091-2
  • 『韓鶴子総裁講演集 日本講演100回記念』(光言社 2003年2月6日) ISBN 978-4-87656-983-0
  • 『天一国時代の幸福な人々 2006 word tour真のお母様の訓読会み言』(光言社 2007年1月) ISBN 9784876563159
  • 『真の母のまなざし 出生から結婚・世界平和講演まで』(光言社 2007年12月13日)ISBN 978-4-87656-328-9

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ コーワン・ブロムリー 2010, p. 117.
  2. ^ a b 『女性東亜』1986年5月号
  3. ^ 『ファミリー』2000年5月号
  4. ^ 韓国の女性誌『女苑』(1982年11月号)で韓 鶴子の特集が掲載されたが、そこでは「誕生日が同じだけでも「天生縁分」というが、この夫婦たるやすでに天が決めておいた夫婦ではないだろうか。」と記している。
  5. ^ a b c d 『韓鶴子女史 御言葉選集 愛の世界』 光言社 1989年2月11日
  6. ^ a b 洪蘭淑(著) 林四郎(訳) 『わが父 文鮮明の正体』(文藝春秋 1998年11月25日)ISBN 978-4163546100
  7. ^ a b 統一教会では韓鶴子と文鮮明の結婚年齢を数え年でそれぞれ、16歳、40歳と語っている。
  8. ^ 卓明煥 『統一教、その実相』
  9. ^ 杉山もと子は韓鶴子が総裁を務める「世界平和女性連合」の元会長。