魔術師 (江戸川乱歩)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

魔術師』(まじゅつし)は、江戸川乱歩の著した長編推理小説1930年昭和5年)7月から『講談倶楽部』に掲載された。前作『蜘蛛男』に続く通俗長編路線の第二弾だが、名探偵の恋愛、危機一髪、復讐鬼の跳梁など波乱万丈の展開で大きな人気を博した。

登場人物[編集]

  • 明智小五郎:探偵
  • 奥村源造:表の顔は魔術師だが実は賊の首領
  • 奥村文代:源造の娘
  • 玉村妙子:玉村家の令嬢
  • 玉村一郎:玉村家の長男
  • 玉村二郎:玉村家の次男
  • 玉村善太郎:東京の大宝石商で玉村妙子らの父親
  • 福田得二郎:玉村の弟で実業家

あらすじ[編集]

蜘蛛男』の事件解決後、湖畔のホテルで静養していた明智小五郎は、そこで有名な宝石商の娘である妙子と知り合い、互いに好意を持つ。やがて妙子は先に帰京すると、叔父の福田に奇妙な脅迫状が届き、明智も協力するため帰京したところ駅で何者かに誘拐されてしまう。

出版[編集]

  • 講談社 江戸川乱歩推理文庫『魔術師』 1988年
  • 創元推理文庫『魔術師』 1993年(岩田専太郎の挿絵(連載時)を収録)

漫画[編集]

  • 集英社 『江戸川乱歩 異人館』1巻(ISBN 978-4-088-79126-5 ),2巻(ISBN 978-4-088-79175-3 )に「明智小五郎×壁男~魔術師~」として収録。山口譲司

ドラマ化[編集]

1994年7月4日にTBSのオムニバスドラマ『乱歩 -妖しき女たち-』の一篇として、本作を原案とする「密室の少女」が放送された。明智役は佐野史郎

ラジオドラマ[編集]

朗読劇[編集]

MAG.netが企画する朗読演劇シリーズ「極上文學」の第11弾にて舞台化。上演の際は、乱歩の『人間椅子』と併せての上演となる。

極上文學 第11弾「人間椅子/魔術師」 2016年 全労済ホールスペース・ゼロ近鉄アート館にて上演。

スタッフ[編集]

  • 演出:キムラ真
  • 脚本:神楽澤小虎
  • 音楽:橋本啓一
  • コレオグラファー:美木マサオ
  • キービジュアル:尚月地
  • プロデューサー:吉井敏久
  • 製作:CLIE

キャスト[編集]