鴻巣友季子

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鴻巣 友季子(こうのす ゆきこ、1963年7月15日 - )は、翻訳家[1]エッセイスト文芸評論家として『朝日新聞』書評欄にも寄稿している[1]CS日本番組審議会委員も務める[2]

来歴・人物[編集]

東京都生まれ。母は日本舞踊家[3]成城大学卒業、柳瀬尚紀に師事し、お茶の水女子大学英文科大学院修士課程修了、1987年から翻訳を始める。当初は心理学書、ミステリーサスペンスの小説の翻訳が多かったが、2000年にノーベル文学賞作家ジョン・クッツェーの『恥辱』を訳し、新潮文庫で『嵐が丘』の新訳を刊行した。他にカナダマーガレット・アトウッドの翻訳もある。

1995年、BABEL国際翻訳大賞BABEL新人賞を受賞。1999年、トマス・H・クック『緋色の記憶』の翻訳で、BABEL国際翻訳大賞ミステリ部門を受賞。

著書[編集]

共編著[編集]

翻訳[編集]

  • マイケル・ウッド他『リバー・ジャーニー 世界の川を旅する』白揚社 1987年
  • アン・モリス『優しく殺して』創元推理文庫 1988年
  • セックス・ピストルズ写真集』シンコー・ミュージック 1989年
  • ハロルド・L.クローアンズ『なぜ記憶が消えるのか 神経病理学者が見た不思議な世界』白揚社 1989年
  • ルイーズ・フィッツヒュー『あした、億万長者』講談社 1990年
  • ウィリアム・カッツ『ゴースト・フライト アドルフ・ヒトラーの帰還』東京創元社〈創元ノヴェルズ〉1990年
  • ハロルド・L.クローアンズ『インフォームド・コンセント消えた同意書』白揚社 1991年
  • テリー・プラチェット『遠い星からきたノーム』全3巻 講談社 1992年
  • ダグラス・スコット『地獄への逃走』東京創元社〈創元ノヴェルズ〉 1992年
  • ダグラス・スコット『愛と憎しみの果て』東京創元社 1993年
  • エイモス・チュツオーラ『甲羅男にカブト虫女』筑摩書房 1993年
  • メアリー・シュトルツ『つりにいこうよ』講談社 1993年
  • テリー・プラチェット『ゴースト・パラダイス』講談社文庫 1994年
  • メグ・ファイルズ『メリディアン144』東京創元社 1994年
  • ジェイムズ・F.ボイラン『惑星の恋人たち』河出書房新社 1995年
  • ルイーズ・フィッツヒュー『スパイになりたいハリエットのいじめ解決法』講談社 1995年
  • デヴィッド・ヌーナン『キャディ・ボーイの憂鬱』福武書店 1995
  • マイケル・ウッド他 『世界の川を旅する 外輪船でのんびり、ボートでアドベンチャー』白揚社 1995年
  • エドナ・ブキャナン『マイアミ・トラップ』扶桑社 1995年
  • エイミー・ブルーム『銀の水』幻冬舎 1995年
  • ロバート・ローディ/著、エレイン・メイ/原作脚本『バードケージ』早川書房 ハヤカワ文庫 1996年
  • セース・ノーテボーム 『これから話す物語』新潮社 1996年
  • エドナ・ブキャナン『死の裁き』扶桑社〈扶桑社ミステリー〉 1996年
  • ロバート・T.バッカー『恐竜レッドの生き方』新潮文庫 1996年
  • ジェイムズ・F.ボイラン『星座は踊る』河出書房新社 1997年
  • エドナ・ブキャナン『特ダネをつかむ女』扶桑社 1997年
  • トマス・H・クック『緋色の記憶』文春文庫 1998年
  • ハンナ・メーカ『失聴 豊かな世界の発見』晶文社 1998年
  • シーナ・マッケイ『燃える果樹園』文春文庫 1999年
  • エリザベス・マクラッケン『ジャイアンツ・ハウス』新潮社〈新潮クレスト・ブックス〉 1999年
  • アリス・マクダーモット『チャーミング・ビリー』早川書房 1999年
  • アンドリュー・ミラー『器用な痛み』白水社 2000年
  • J.M.クッツェー恥辱』早川書房 2000年 のち文庫
  • トマス・H.クック「父親の重荷」、オットー・ペンズラー/編『復讐の殺人』所収 ハヤカワ・ミステリ文庫 2001年
    • エド・マクベイン、オットー・ペンズラー/編『アメリカミステリ傑作選 2001』ディーエイチシー 2001年 にも所収
  • ハロルド・L.クローアンズ『なぜ記憶が消えるのか 神経病理学者が見た不思議な世界』新潮OH!文庫 2001年
  • キャサリン・ターボックス『メールのなかの見えないあなた』文春文庫 2001年
  • マーガレット・アトウッド『昏き目の暗殺者』早川書房 2002年 のち文庫
  • エミリー・ブロンテ嵐が丘』新潮文庫 2003年
  • マーガレット・アトウッド『ペネロピアド』角川書店 2005年
  • J.M.クッツェー『エリザベス・コステロ』早川書房 2005年
  • トマス・H.クック「八百長試合」ジェイムズ・エルロイ、オットー・ペンズラー/編『ベスト・アメリカン・ミステリハーレム・ノクターン』所収 早川書房 2005年
  • グレアム・グリーン「無垢なるもの」『二十一の短篇 新訳版』所収 ハヤカワepi文庫 2005年
  • ルル・ワン『睡蓮の教室』新潮社〈新潮クレスト・ブックス〉 2006年
  • ヴァージニア・ウルフ灯台へ』(世界文学全集)河出書房新社 2009年
  • J.M.クッツェー『遅い男』早川書房、2011年
  • グレアム・グリーン「慎み深いふたり」『見えない日本の紳士たち』所収 ハヤカワepi文庫 2013年
  • ウィル・モーゼス『メリーさんのひつじ ほんとうにあったおはなし』福音館書店 世界傑作絵本シリーズ 2014年
  • マーガレット・ミッチェル風と共に去りぬ』新潮文庫(全5巻)、2015年
  • J.M.クッツェー『イエスの幼子時代』早川書房 2016年
  • メアリー・リン・レイ/詩、クリストファー・サイラス・ニール/絵『どこかでだれかがねむくなる』福音館書店 2016年
  • クリストファー・ファウラー「麻酔」『夜の夢見の川 12の奇妙な物語』所収 創元推理文庫 2017
  • E・A・ポー ポケットマスターピース』集英社文庫ヘリテージシリーズ 2016年。桜庭一樹共編
  • ルイス・キャロル ポケットマスターピース』集英社文庫ヘリテージシリーズ 2016年。編
  • アトウッド『誓願』早川書房, 2020年10月
  • ジャン・ブレット『ふゆごもりのまえに (世界傑作絵本シリーズ. アメリカの絵本) 福音館書店, 2020年11月
  • コーリー・スタンパー『ウェブスター辞書あるいは英語をめぐる冒険』竹内要江, 木下眞穂, ラッシャー貴子, 手嶋由美子,井口富美子共訳. 左右社, 2020年4月
  • J・M・クッツェー『イエスの学校時代』早川書房, 2020年4月
  • マーガレット・アトウッド『獄中シェイクスピア劇団 (語りなおしシェイクスピア 1 テンペスト) 』集英社, 2020年9月

参考文献[編集]

  • 『文藝年鑑2011』
  • 『現代日本人名録』

脚注・出典[編集]

  1. ^ a b 本紙「文芸時評」の記述めぐり議論/作家 桜庭一樹さん:読み方は自由でも…あらすじと解釈は区別を/文芸時評筆者 鴻巣友季子さん:作品に創造的余白 読者の数だけ「ストーリー」『朝日新聞』朝刊2021年9月7日(文化面)同日閲覧
  2. ^ 番組審議会 CS日テレ会社情報(2021年9月7日閲覧)
  3. ^ 『新刊展望』2011年12月