鹿島火力発電所

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鹿島火力発電所
鹿島火力.JPG
鹿島火力発電所(2012年6月)
鹿島火力発電所の位置(茨城県内)
鹿島火力発電所
茨城県における鹿島火力発電所の位置
正式名称 株式会社JERA鹿島火力発電所
日本の旗 日本
所在地 茨城県神栖市東和田9
座標 北緯35度55分3.3秒 東経140度42分10.4秒 / 北緯35.917583度 東経140.702889度 / 35.917583; 140.702889 (鹿島火力発電所)座標: 北緯35度55分3.3秒 東経140度42分10.4秒 / 北緯35.917583度 東経140.702889度 / 35.917583; 140.702889 (鹿島火力発電所)
現況 運転中
運転開始 1号機:1971年3月19日
2号機:1971年9月23日
3号機:1972年2月4日
4号機:1972年4月7日
5号機:1974年9月28日
6号機:1975年6月27日
7号系列:2014年6月18日
事業主体 JERA
発電所
主要動力源 1~6号機:重油原油
7号系列:都市ガス
発電機数 12基
熱効率 1~4号機:42.7%(LHV)
5、6号機:43.2%(LHV)
7号系列:約57%(LHV)
コンバインド
サイクル発電
7号系列:ACC方式採用
発電量
定格出力 総出力:566万kW
  1号機:60万kW
  2号機:60万kW
  3号機:60万kW
  4号機:60万kW
  5号機:100万kW
  6号機:100万kW
  7号系列:126万kW
ウェブサイト
鹿島火力発電所
2019年4月1日現在
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鹿島火力発電所(かしまかりょくはつでんしょ)は茨城県神栖市東和田9にあるJERA石油天然ガス火力発電所

概要[編集]

鹿島臨海工業地帯の電源として1971年3月に1号機が運転を開始、6号機までが建設された。5、6号機の出力は国内最大規模の100万kWである。

なお、第二次石油危機の発生を受けて、1979年5月に行われた第3回国際エネルギー機関(IEA)閣僚理事会において、石油火力発電所の新設禁止が盛りこまれた「石炭利用拡大に関するIEA宣言」の採択が行われ、それ以降日本でも原則として石油火力発電所を新設することが出来なくなり、東京電力としては当発電所が最後の石油専焼火力(建設当時)となった。

2011年3月11日東日本大震災の地震と津波により複数の発電施設が被災し、電力供給力が大幅に低下したため、7号系列が緊急設置電源として新設された[1]。さらに、排熱回収ボイラ、蒸気タービンおよび発電機を追加設置し、高効率コンバインドサイクル発電設備とすることで、恒久的に使用できる電源にする計画が発表された[2]

燃料は東京ガスが新たに敷設する高圧ガスパイプライン都市ガス)を使用、パイプラインは2012年5月12日に完成した[3]

2014年6月18日には7号系列全ての発電設備が運転を開始[4]、既存発電設備440万kWと合わせた総出力は566万kWと、火力では富津火力発電所を抜き国内トップの発電量となった。しかし1~4号機については、経年劣化が進み2014年度より長期計画停止となった[5]

当発電所は、2016年4月に東京電力から子会社の東京電力フュエル&パワーに移管された。2019年4月にはさらにJERAに移管された。

発電設備[編集]

  • 総出力:566万kW(2016年4月1日現在)[6]
  • 敷地面積:約97万m2
1号機(2014年9月1日より長期計画停止中)
発電方式:汽力発電方式
定格出力:60万kW
使用燃料:重油原油
蒸気条件:超臨界圧Super Critical)
熱効率:42.7%(低位発熱量基準)
営業運転開始:1971年3月19日
2号機(2014年10月1日より長期計画停止中)
発電方式:汽力発電方式
定格出力:60万kW
使用燃料:重油、原油
蒸気条件:超臨界圧(SC)
熱効率:42.7%(低位発熱量基準)
営業運転開始:1971年9月23日
3号機(2014年4月1日より長期計画停止中)
発電方式:汽力発電方式
定格出力:60万kW
使用燃料:重油、原油
蒸気条件:超臨界圧(SC)
熱効率:42.7%(低位発熱量基準)
営業運転開始:1972年2月4日
4号機(2014年4月1日より長期計画停止中)
発電方式:汽力発電方式
定格出力:60万kW
使用燃料:重油、原油
蒸気条件:超臨界圧(SC)
熱効率:42.7%(低位発熱量基準)
営業運転開始:1972年4月7日
5号機
発電方式:汽力発電方式
定格出力:100万kW
使用燃料:重油、原油
蒸気条件:超臨界圧(SC)
熱効率:43.2%(低位発熱量基準)
営業運転開始:1974年9月28日
6号機
発電方式:汽力発電方式
定格出力:100万kW
使用燃料:重油、原油
蒸気条件:超臨界圧(SC)
熱効率:43.2%(低位発熱量基準)
営業運転開始:1975年6月27日
7号系列
発電方式:1,300℃級コンバインドサイクル発電(Advanced Combined Cycle)方式(ガスタービン・蒸気タービン別軸構成)
定格出力:126万kW(42万kW × 3基 計6軸)
 ガスタービン:27.2万kW × 3軸
 蒸気タービン:14.8万kW × 3軸
使用燃料:都市ガス
熱効率(低位発熱量基準)
 ガスタービン単独運転時:37.1%
 コンバインドサイクル運転時:約57%
営業運転開始
 ガスタービン発電設備(当初は緊急設置電源として単独で稼働)
  7-1号:2012年7月12日
  7-2号:2012年6月29日
  7-3号:2012年7月19日
 蒸気タービン発電設備
  7-1号:2014年5月1日
  7-2号:2014年6月18日
  7-3号:2014年6月2日

東北地方太平洋沖地震による被害[編集]

2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により被災。当時運転中だった2、3、5、6号機が停止した[7]。地震による液状化現象や津波による浸水により、地震発生時停止していた1、4号機を含む全機が運転できない状態に陥った[8]

昼夜を問わず最短の日程で復旧作業を行い、4号機が4月1日に運転を再開、順次復旧作業を進め、5月16日に再開した1号機を最後に全機の運転が再開した[8]

アクセス[編集]

周辺[編集]

出典[編集]

関連項目[編集]