黄金仮面

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

黄金仮面』(おうごんかめん)は、日本の探偵作家江戸川乱歩の著わした長編推理小説。初出は、昭和5年(1930年)から昭和6年(1931年)にかけて雑誌『キング』に連載された。現在までに3度テレビドラマ化されている。江戸川乱歩の代表作の一つ。

概要[編集]

フランスの作家マルセル・シュウォッブの小説『黄金仮面の王』にヒントを得て作られた。全般的に乱歩独自の猟奇的な色彩は薄いが、より娯楽性に富んでいる。乱歩はモーリス・ルブランアルセーヌ・ルパン・シリーズのような大衆受けのする作品を目指したと述べている[1]

ストーリー[編集]

ある年の春、黄金色の仮面を被った怪人物の噂が世間を賑わせていた。噂が新聞の社会面にまで取り上げられるようになった頃、上野での博覧会にその黄金仮面が現れ、展示品の大真珠を盗んで逃げるという事件が起きた。それから数日後、日光市の鷲尾侯爵邸に黄金仮面から予告状が舞い込んだ。鷲尾氏所蔵の古美術品を盗み出すというのだ。鷲尾侯爵から連絡を受けた東京警視庁の波越警部ら刑事たちが厳重警備する中、侯爵の娘美子が何者かによって入浴中に殺害されてしまう。と、そこへ名探偵明智小五郎が現れる。

映像化リスト[編集]

テレビドラマ[編集]

詳しくは、リンク先を参照。

江戸川乱歩シリーズ 明智小五郎
第3話「黄金仮面」・第11話「復讐鬼・黄金仮面」・第19話「呪いの黄金仮面」(1970年)の3作品が放送。
明智小五郎:滝俊介
レギュラー(主人公)。
波越亜沙子:橘ますみ
レギュラー。
黄金仮面:団次郎
団は、日本テレビ系『少年探偵団 (BD7)』(1975年 - 1976年)で、怪人二十面相も演じている。
江戸川乱歩の美女シリーズ
第6話「江戸川乱歩の黄金仮面・妖精の美女」(1978年)と第11話「江戸川乱歩の黄金仮面II・桜の国の美女」(1980年)が放送。「黄金仮面II 桜の国の美女」は、「黄金仮面 妖精の美女」からの続きで黄金仮面との再戦を描いたドラマオリジナル作品。
明智小五郎:天知茂
レギュラー。
黄金仮面:伊吹吾郎
「黄金仮面 妖精の美女」「黄金仮面II 桜の国の美女」の両方に登場。
不二子:由美かおる
「黄金仮面 妖精の美女」に登場。
白銀花子:古手川祐子
「黄金仮面II 桜の国の美女」に登場。

注釈[編集]

  1. ^ 桃源社『江戸川乱歩全集』あとがきより(1962年)。

関連項目[編集]