龍勢祭り

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秩父吉田町の龍勢祭り

龍勢祭り(りゅうせいまつり)は、埼玉県秩父市下吉田にある椋神社例大祭で行われる国の重要無形民俗文化財に指定されている祭礼である。毎年10月の第二日曜日に実施される。27の流派があり、毎年三十数本の龍勢(火薬を仕掛けた龍)を轟音とともに天高く打ち上げるものである。上がった龍勢は、発煙等の仕掛けを展開する事もある他、パラシュート状の物体を内包することもある。この祭りで奉納する龍勢は各流派の手作りで作成される。通称農民ロケットとも呼ばれている[1]

なお、打ち上げられたロケットがまるでの如き勢いであったことから、龍勢と呼ばれるようになったという説がある。埼玉県の無形民俗文化財に指定されている(1997年指定)

2000年(平成12年)5月5日には、埼玉新聞社の「21世紀に残したい・埼玉ふるさと自慢100選」に選出された[2]

2011年に、アニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』で龍勢が作中の重要な要素として描かれた事で、この年より同作品とのコラボレートした龍勢も発射されている。その際には、同作品本間芽衣子(めんま)役の茅野愛衣が口上を行っており、以後毎年「あの花龍勢」が打ち上げられている[3][要出典]


2018年(平成30年)1月19日、文化審議会が「秩父吉田の龍勢」(埼玉県秩父市)など6件を国の重要無形民俗文化財に指定するよう、文部科学大臣に答申した。これにより、秩父吉田の龍勢が国の重要無形民俗文化財に指定される見込みとなった[4]

2018年3月8日、「秩父吉田の龍勢」として正式に国の重要無形民俗文化財に指定された[5]

龍勢ロケットの歴史[編集]

鎌倉時代元寇で蒙古側が武器の一つとして使用し、その後、戦国時代狼煙や火器として使用され、各地に伝わったのが起源だと言う説が有力である。構造は三河、遠州地方に伝承される手筒花火と類似点がある。タイなど東南アジアにも、似た形式のロケット花火が伝統的に存在する[要出典]

1600年関ヶ原の戦いでは戦況を石田三成の居城である佐和山城にいち早く知らせるために、狼煙が空高く打ち上げられたとされる。

その後この種の狼煙が改良され龍勢(流星)となり、農村の神事・祭礼用から娯楽用等に使用されるようになった。

登場する作品[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 想いを乗せて飛び立つ農民ロケット!!~椋神社の龍勢祭~”. 秩父市. 2017年1月9日閲覧。
  2. ^ 21世紀に残したい・埼玉ふるさと自慢100選”. 日本百選 都道府県別データベース. 2019年5月6日閲覧。
  3. ^ 『吉田龍勢保存会50周年記念誌 龍勢とともに』吉田龍勢保存会、2018年、p29-32
  4. ^ 重要民俗文化財に「秩父吉田の龍勢」など6件=文化審答申”. 時事通信 (2018年1月19日). 2018年1月20日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2018年1月19日閲覧。
  5. ^ “念願かなった…秩父吉田の龍勢、国重要無形民俗文化財に指定 打ち上げ式煙火の指定は全国初”. 埼玉新聞. (2018年3月9日). http://www.saitama-np.co.jp/news/2018/03/09/09.html 2018年3月18日閲覧。 

関連項目[編集]