1日外出録ハンチョウ

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賭博黙示録カイジ > 1日外出録ハンチョウ
1日外出録ハンチョウ
ジャンル グルメ漫画日常青年漫画
漫画
原作・原案など 萩原天晴
作画 上原求、新井和也
出版社 講談社
掲載誌 週刊ヤングマガジン
レーベル ヤンマガKCスペシャル
発表号 2017年4・5合併号 -
巻数 既刊9巻(2020年9月現在)
その他 協力・福本伸行
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

1日外出録ハンチョウ』(いちにちがいしゅつろくハンチョウ)は、原作:萩原天晴・漫画:上原求、新井和也・協力:福本伸行による日本漫画。略称は『ハンチョウ』。『ヤングマガジンサード』2016年No.3に読み切りが掲載されたのち、『週刊ヤングマガジン』にて2017年4・5合併号より連載中。キャッチコピーは『カイジの飯テロスピンオフ作品』。

概要[編集]

福本伸行の代表作『賭博破戒録カイジ』に登場する大槻を主人公としたスピンオフ作品[1]。同シリーズ内では『中間管理録トネガワ』に続く第2弾。

普段は地下労働施設で働く大槻が1日外出券を使い、地上でのグルメ旅行(実在する観光スポット)に興じる様子が描かれている。一方、ごく稀に外出が描かれず地下労働施設が舞台となる話や食事をメインとしない話もある。

基本的に1話完結式だが、稀に1話で完結しないこともある。

なお『週刊ヤングマガジン』での連載開始告知のページには「理外の飯テロ漫画」と記されていたり、[1]連載中に実在する製菓会社のブルボンを勝手にPRしたり、焼肉会社とのタイアップ企画を募集するなど、ある意味でやりたい放題な作品。

同じくスピンオフである中間管理録トネガワと同様に『賭博破戒録カイジ』とはパラレルワールドにあたり、本編主人公であるカイジやその仲間は一切登場せず、時代設定も連載時点での現代(2010年代)と異なっている。そのためスマートフォンやSNSが作中に登場するほか、新型コロナウィルスを題材にした回さえもある[2]

基本的に登場する店舗や施設の名称は実名ではあるのだが、一部の施設は名称を微妙に変えている。

『中間管理録トネガワ』同様に本編に似せた絵柄で描かれている。

あらすじ[編集]

帝愛グループの債務者たちは地下の劣悪な強制労働施設に収容され強制労働に就かされている。そこで己も債務者ながら、E班の班長を務める大槻は「1日外出券」を使って地上に戻り、そこで飲み食いを楽しむ[3]

登場人物[編集]

主要人物[編集]

大槻 太郎(おおつき たろう)[4]
声 - チョー[5]
本作の主人公。地下労働施設のE班班長。
出身地は不明だが関西・中国・四国地方の方言が混じった言葉遣いで会話をしている。
班長の特権を活用してビール・お菓子などの物販の利益と、主催する地下チンチロリンでイカサマでの大勝を重ね、囚人たちから収奪したペリカ(地下でのみ流通する独自通貨)を大量に溜め込む狡猾な人物。そのペリカを使った勤労奨励オプション「1日外出券」の利用常連者である。これまで積み重ねてきた経験やスキルをもとにして1日外出を心置きなく楽しむ手練者だが、原作同様地下からの脱出を望んでいる様子は見られない。
なお原作でも描かれた地下の物販の仕入れは、自身が1日外出券を使い直接行っている。また、物販などの決算会は四月にカラオケ店で行っている。
作中ではかなりの食通として描かれており、外出の大半は食べ歩きで時にはリフレッシュ目的で銭湯や運動、小旅行にも行っている。幾つもの美味しい店を知っている一方、ハズレを引いて後悔が数日尾を引くのを避けるために新しい店やメニュー選びは慎重。初めて訪れた地域では、自身の観察眼と経験を活かしている。レバニラが大好物。コンタクトを付けており、実は裸眼ではかなり視力が悪い。
ちょっといいことがあった時には横町の飲み屋に飲みに行き、見知らぬ人間と交流を楽しんでいる。
年齢は第75話のドラクエ風ステータスのレベルから43歳と判明。25年前に東京都内で大学生(学生バンドに励むかたわら、貧乏質素な生活を送る描写。また当時の行きつけの中華料理屋が錦糸町にある)、その後はサラリーマンとして働いていたことが語られているが、髪型を除き高校時代から外見はほとんど変化していない。回想で幼少期は一軒家に住んでいた模様。学生の頃、陽子(ようこ)という女性に想いを寄せており、今でも時々夢を見るなど未練が残っていることが窺える。
第48話で実は高校時代にバスケ部に所属しており、パワーフォワードをやっていたことが判明、3Pシュートが未だに得意であり、動きも機敏だが翌日全身筋肉痛で動けなくなっている。
無類のマンガ好きで、学生時代や社会人時代にほぼ全ての漫画雑誌を読み尽くし、地上でも気になったマンガを片っ端から読み漁るほど。特にちばてつや作品が大のお気に入り。実はマンガ以外では幕末の歴史が好きであり、石和と共に幕末に由緒ある場所を巡る事を楽しんでいる。
料理も得意であり、地上ではその腕前を披露している。第12話で母親が作るカレーを完全再現しようと試みるも、最後の最後で気の緩みから失敗し、帰りの車内で深く落ち込んでいた。第57話では父親が作ってくれた焼うどんを完全再現しようと試みて、ガサツだと思っていた父親が意外に料理は細やかだったと気付き、思い出に浸っていた。第74話でE班が料理を作る際、めぼしい食材が少ない中で無水カレーを作って労働者達から大絶賛させた。
外出中に沼川達と一緒に麻雀をやる際でも、容赦せずに毟り取っているなど麻雀が強い模様。
その場に置いて常に最適な行動を心掛けており、第54話ではビジネスホテル側の不手際で泊まれなかったお詫びの代わりに高そうなホテルに泊まった際、朝食ビュッフェに内心はしゃいでいたが、ホテル自体がプチセレブ的な雰囲気だった為、始終紳士的な振る舞いを心掛けていた。
第80話で結婚をメリットとデメリットでしか判断していなかった事から、自身が結婚に向いていない事を再認識している。
犬に対しては軽くSであるため、第60話では飼い主とはぐれた飼い犬を簡単に手懐づけている。
沼川 拓也(ぬまかわ たくや)[6]
声 - 佐藤拓也[5]
大槻の側近。宮崎県出身。35歳。第2話から登場。
原作では大槻の参謀役を担う敵役として登場するが、本作では大槻達の行動に振り回される「苦労人」「ツッコミ役」のキャラクターとして強調されている。
当初、1日外出に慣れておらず、その楽しみ方に苦心していた。そんな理由もあって器用に楽しむ大槻を慕い、1日外出の予定日をわざわざ合わせて行動することが多い。
宮崎県出身だが基本的に標準語で話しており、地域のギャップで大槻達を戸惑わせたりからかわれたりする(今川焼きを「蜂楽饅頭(ほうらくまんじゅう)」と呼んだり、チューペットを「パンちゃん」と呼んだりなど)。
第48話で実は中学・高校とバスケ部に所属しており、ポイントガードを務めていた事が判明。ハンドリングが得意。
第29話で感動して泣いた事が無い事を悩んでおり、その事を大槻に相談して質問から分析されたことにより「人間賛歌」が感動するテーマであることが判明し、大槻から「地下シェルターが完成したら泣くんじゃないか」と言われている。
第32話ではある理由から大槻や石和に対する不満を抱き、拗ねてハンガーストライキ状態(会話に入らない、飲食を拒否するなど)となる。大槻は何とかして機嫌を直そうとするも石和の火に油を注ぐ言動で完全に怒って時間前に地下に戻ろうとするが、最後は宮本の涙の説得により大槻や石和と仲直りした。
第36話では偶然見つけた古雑誌を読んだことが切っ掛けで漬け物作りに夢中になった。一度は黒服達に咎められるが、宮本の擁護によって事なきを得た上、味の良さから半ば公認されていた(滅多に人を褒めない給仕長の柳内も絶賛した)。だが、視察に訪れた黒崎に漬物を全部奪われてしまうも、落ち込まずに次は味噌にチャレンジしようとしている。
第66話では黒木に東京を案内するも、無意識の内に都会慣れが出てしまい、自己嫌悪に陥って自虐するほど自分を卑下していたが、黒木に励まされてその後は楽しく東京を巡った。
第68話で「友情戦隊ダチレンジャー」の大ファンであるが判明し、ダチレッド役の倉本を生で見て興奮し、ダチレンジャーを知らない大槻に魅力を熱く語っていた。のちに大槻も冷やかしがてらにダチレンジャーを視聴してその奥深さにハマってしまい、一緒にダチレンジャーについて語り合うようになる。
第72話で大学生時代にmixiで日記を書いていた事を思い出し、大槻と共にそれを消去する為に外出したが、内容があまりにもスベっていて恥ずかし過ぎる内容だった為、発狂していた。
特別編『1日個室録ヌマカワ』では、最初こそ旅館のような個室に喜んで浮かれていたが、すぐに娯楽がない退屈さから暇を持て余す。ダメもとで頼んだカラオケが思っていた以上に充実しており、「さくらんぼ」などを熱唱していたが、歌声が部屋の外に流れていたため、後日大槻達にからかわれる。また、この時歌った「さくらんぼ」は十八番となり、決算会では大槻のリクエストで歌っている(単行本のおまけページで履歴の一面が「さくらんぼ」だけしかないほど連続で歌っていた)。
石和 薫(いさわ かおる)[6]
声 - 松岡禎丞[5]
大槻の側近。34歳(第29話で誕生日を迎える)。第5話から登場。
原作では大槻の暴力装置役を担う敵役として登場するが、本作では大雑破で能天気な性格や、自分本位な言動や行動で大槻達を困惑させるコミックリリーフ」「トリックスターなキャラクターとして強調されている。
寝ているとかなりうるさい歯ぎしりを毎回しており、沼川は「もう慣れた」という程。食に対しては大味で、濃い目でガッツリ食べれる物を好む。
幕末ファンであり、強い思い入れを持っているために大槻と意気投合して行動を共にする場面もあり、共に旧東海道を歩いた事もある。
坂本龍馬の墓前で号泣したり、動物系のドキュメンタリー番組で泣きそうになったりと涙もろかったり、地上から戻った大槻が目覚める前に、沼川が起こさない様に気遣うという一面も。
第48話で実は小学校時代にバスケ部に所属しており、センターを務めていた事が判明し、今でもバスケは得意。
第40話では、外出中に道端で突然占い師から圧倒的幸運のオーラを感じると鑑定される。後日、占い師の言葉通りに幸運な出来事(何個もアンモナイトの化石を発掘、味噌汁の具のあさりに小さな蟹が入っている、宝くじに当たるなど)が続き、占い師の言葉は本当だと確信した大槻から宝くじを頼まれるが、買う前に運を使い果たしてしまい、結果全滅する。
実家が海に近かったため釣りには詳しく、幼少期から行くほど。第64話では釣り経験が全くない大槻達に正しい釣りの仕方を教えるなど普段と違って頼りにされていた。
第71話でドジョウを食べに行く際、小学生の頃に一度だけ食べたことがあると語り、ドジョウを食べたことのない大槻と沼川に上から目線の態度を取って何度も二人をイラつかせた。しかし、いざドジョウ鍋を食べてみると、小学生の頃に食べたのはドジョウではなかったかもしれないと判明(食感等が違う他、食べたのもキャンプの時だったため、大槻にドジョウじゃないと断言されている)。
第73話では新型ウイルスの影響による地下工事の一時休止に唯一喜んでいた。 
第78話で好きなジブリ作品は「風の谷のナウシカ」で、本人曰く「ナウシカは初恋の相手で優しい所」らしいが、本人は真面目に語っているのに、それを聞いた3人がふざけていたため、鉄拳制裁を加えようとしている。
特別編『1日脱出録』では楽しい1日を繰り返したいという願いを叶え、宮本の家の飲み物を全種類飲んでおり、繰り返す1日によって苦悩する大槻が宮本の家の飲み物を全種類飲んだことにより気づく。自分本位な人心掌握によって沼川と宮本に「secret base 〜君がくれたもの〜」を歌わせ、それを大槻に歌わせて彼を繰り返す1日に馴染ませようとしていた。しかし大槻が全力でソーラン節を歌ったためループは解消した。
宮本 一(みやもと はじめ)
声 - 増田俊樹[5]
地下監視役を担う若年の黒服。30歳。北海道函館市 出身。帝愛入社6年目。現在はマンションで一人暮らししている。
本作と同じカイジスピンオフ作品『中間管理録トネガワ』に登場する利根川の側近の黒服・山崎と同期で同じ大学出身。第4話から登場。
当初は地下チンチロで不自然に勝ち続ける大槻に対し、強い不信感を見せていた。しかし、同伴した地方自治体のアンテナショップ巡りで禁欲を刺激され、結局は大槻と酒を飲み交わす仲になり交友関係を築く。
以降も頻繁に登場し、すっかり大槻に心を許して監視員でありながら、グルメや観光に一緒に同行したり事故で負傷した大槻を気にかけたりする様子を見せる。また、大槻が風邪を引いた際には休日にも関わらずわざわざ見舞いに訪ねたり、沼川が大槻達と喧嘩別れしそうになった際には、流涙しながら諭すなど、情の厚い一面も見せる。大の洋画マニアで、マンガにも詳しい。
地下ではE班の地下監視役のリーダー的存在であり、メンバーから信頼されている。しかし黒服のため、帝愛幹部である黒崎には頭が上がらない。
大槻達が1日半の外出で小旅行を計画した時にレンタカーの運転を担ったが、自動車免許は持っているものの2年半ほど運転していなかったペーパードライバー(単行本おまけページでは、発車して10分ほどサイドミラーを閉じたまま運転していたという恐ろしいミスを犯している)。
第62話で3歳年下のOLと交際を始めたが、タイプが合わないという理由でわずか2週間で破局となってしまい、それをずっと引きずっていたが、それに気を遣った大槻が予定を変更して半ば強引に飲みに連れていかされて励まされる。
インテリアにはかなりこだわるタイプで、第65話での大槻の班長用個室のためのインテリアの買い物では判定のために付き添うが、インテリアに無頓着な大槻よりも真剣に吟味し、地下に持ち込み出来なさそうな物(ブランド名に「Resistance(反抗)」と書かれた物など)も強引に認めさせようとするなど職権乱用していた。
第76話ではたまたま見かけた外車を気に入って購入し、その車で大槻をドライブに誘う。終始興奮した様子で大槻を困惑させていたが、最後に深夜の首都高を回った時に彼女と別れて傷心中だった自分を励ましてくれたことに感謝していた。
第79話では遊園地の絶叫マシンが苦手とされており、ねりまえんのフライングポセイドンの5振り目で尻が浮くほど。
第82話では太っていることを大槻に指摘され、1週間後の外出で糖質オフダイエットに成功する。大槻に炭水化物を一切食べさせないようにするも、悉く失敗した挙句、逆に大槻に不健康と指摘され、糖質を摂取しまくった。

地下労働施設[編集]

小田切(おだぎり)
声 - 前野智昭[5]
地下労働施設のC班班長。第5話から登場。
大槻を真似て班長特権でC班でも物販を始め、ホッピーとカレーせんの「ホッピーセット」が大ヒットし、さらにタブレットを活用しての地下映画事業を開催して繁盛しているため、大槻からはライバル視されている。
一方、動画をダウンロードするために外出しているため、大槻ほど地上に慣れていない(Wi-Fiのことを「ウィーフィー」と言ったり、常連が多そうという理由で小料理屋「みゆき」の入店を躊躇していた)。
第39話で、大槻と名作新作の映画や漫画などのストーリーやオチをこっそり忍び寄ってバラすネタバレ合戦を1年以上繰り広げていることが判明。しかし、同じ日に1日外出で『カメラを止めるな!』を見ようとした時は、互いに一般人がばらまくネタバレに苦労したことを察して杯を合わせたり(映画館の紙コップだが)するなど、大槻と対立してばかりではないことも伺える。
第52話で、『ロッキー』を上映したことで地下で筋トレブームが起こる。大槻もそれに便乗してプロテイン、ゆで卵やサラダチキンなど筋トレ向きの食材を高値で売りつけて更にブームを加速させる。しかし、次第に労働者達がボディービルダー並みに筋肉が発達するにつれて態度が度を越してきて映画事業に弊害(暑苦しい、大声を上げるなど)が起き始めたこともあり、同じく被害を受けていた大槻と相談し、協力して鎮静化を図ったが、結局、数ヶ月経っても収まらなかった。
第68話で、「友情戦隊ダチレンジャー」を観てファンとなり、無料でダチレンジャーの上映会を始め、倉本を招いてコメンタリーを行っていた。
板井(いたい)
地下労働施設のA班班長。熊本県出身。第41話から登場。
大槻と同じくマンガ好きだが、少年キングの休刊に驚愕するなど少々認識が古い様子。
第42話でバツ2であることが判明し、第61話では妻子持ちだったことも判明された。「妻が4~5等分した梨を家族に残さず全部食べてしまう」などの日頃の無配慮の積み重ねが離婚の原因だったのではと疑問を持っている。
岩田(いわた)
地下労働施設のB班班長。大分県出身。第41話から登場。
大槻と同じくマンガ好きだが、板井と同じく少年キングの休刊に驚愕した。
第43話では赤字続きだった自分の物販をブルボンドラフト会議(後述)で獲得したルマンドで一気に黒字転換させたことが明かされた。
青年労働者
第6話から登場する若者労働者。本名は不明。
常に無表情だが大槻と同じくらいのグルメな味覚を持っており、驚くほどに味の好みも大槻と被っている。偶然大槻と外出日が同じだった際、行く店と注文する料理が悉く大槻と被り、さらには銭湯や泊まるホテルまで一緒だった。独自のトッピングで大槻を感心させている。その後地下で再び大槻と偶然出会い、大槻は思わず「君の名は!?」と聞いている。
山木(やまき)
C班班長の小田切の側近。第7話から登場。
地下落ち前は荻窪のエスニック料理店で働いており、料理人としての自負が強い。
第74話で労働者達にカオマンガイを振る舞い、労働者達を驚かせた。
黒木 明(くろき あきら)
沼川の高校時代の友人。九州で地下落ちしてE班に配属。沼川と同じく宮崎県出身。第31話から登場。
沼川と違い、宮崎弁でよく話す。
趣味はギャンブルであり、特に競馬は熱弁するほどの大の趣味。
本来は沼川とは仲はあまり良くないが、山本の存在で仲良く遊んでいた。しかし、山本の転校で疎遠になりそのまま高校を卒業した。
当初こそ久しぶりの再会もあって沼川とギクシャクしていたが、競馬を熱弁していたことで山本抜きでも仲のいいトークを披露し、沼川と仲良くなった。
第66話で初の外出。初の東京で電車内で方言で大声でしゃべるほどハイテンションだったが、沼川に注意される。しかし、落ち込んでいた沼川を励まし、共に方言でしゃべりながら東京観光を楽しんだ。
山本 まさし(やまもと まさし)
沼川と黒木の高校時代の友人。第31話に登場。
比較的多趣味であり、誰とでも仲良くなれる性格を持っており、沼川と黒木が仲良く遊んでいたのは彼のおかげだが、東京に転校してしまう。その後は芸能プロダクションで働いていた。
しかし、沼川と黒木の仲良しから1週間後に地下落ちされて芸能関係を駄弁ったが、逆にぎこちなくなってしまった。
森口(もりぐち)
E班に属することになった労働者。第41話に登場。
大槻と同じく無類のマンガ好きであり、働かずに帝愛から借金を作り、地下落ちした(ナレーション曰く、生粋のマンガバカ)。
大槻とのマンガトークで盛り上がり、同趣味のD班以外の班長や宮本にも影響を及んだ。
水上(みずかみ)
第49話に登場する中年労働者。
幽体離脱が出来ると皆に語っており、半年以上前から1日外出券を使わずに外を自由に出ているという。
大槻達は信じていなかったが、興味本位で教えてもらった幽体離脱のやり方を試すと、本当に幽体離脱に成功してしまう。
松尾(まつお)
労働者の一人。佐賀県出身。第57話に登場。
「地下九州人交流会」にて沼川の隣に座り、沼川に佐賀の特徴を語る。
相田 さとし(あいだ さとし)
本作と同じカイジスピンオフ作品『中間管理録トネガワ』の第50話に登場し、地下落ちしたお笑い芸人志望の労働者。第61話に登場。
地下工事の点検日の時にひょんなことから始まった大槻達による甘い物トークにちゃっかり混ざっていた。しかし、大槻は彼のことを知らず、内心は困惑していた。
1番はフィナンシェであり、特に焼きたてが昇天するほど美味だったという。
当初から「友情戦隊ダチレンジャー」のファンで、倉本が来たことに沼川達と感激していた。
倉本 海(くらもと かい)
人気俳優。第68話に登場。
特撮番組「友情戦隊ダチレンジャー」(後述)の「ダチレッド/長友 仁(ながとも じん)」を演じていたのだが、同番組の共演者であるダチブルー役の「白石 准(しらいし じゅん)」の連帯保証人になって借金を押しつけられ、C班の労働者として地下落ちした。
地下で自身のファンの労働者達と快く握手したり、ダチレッドを演じていたり、コメンタリーを行ったりとサービス精神を振るった。
だが、後に白石は借金を押し付けて逃げたのではなく、どうにかして資金を作って帝愛に借金を全額返済したことにより、短期間で地下から解放が確定、別れを惜しむ労働者達に涙ながらに別れを告げた。
島田(しまだ)
A班の若手の労働者。第74話に登場。
一時期はパスタ作りにハマっており、労働者達にパスタを振る舞った。
奥田(おくだ)
B班の労働者。第74話に登場。
地下落ち前はスーパーの総菜を担当していたため、労働者達に野菜の天ぷらを振る舞った。
古田(ふるた)
D班の労働者。第74話に登場。
小学生の頃の将来の夢は一流シェフだったため、労働者達に和風麻婆豆腐を振る舞った。

帝愛グループ関係者[編集]

兵藤 和尊(ひょうどう かずたか)
帝愛グループの会長である老人であり、本編同様、自分の欲望に忠実な暴君。
地下労働施設では彼やその身内の誕生日には特別メニューが振舞われ、機嫌が良い日は地下施設に新機材が贈られることもある(が、機嫌が悪くなると即座に没収する)。
利根川 幸雄(とねがわ ゆきお)
声 - 森川智之[5]
帝愛グループの最高幹部の1人。
本作と同じカイジスピンオフ作品『中間管理録トネガワ』の主人公。『トネガワ』第5巻収録の本作とのクロスオーバー読切「トネガワVSハンチョウ」で大槻と出会っており、成行き上から両者で大盛りかつ丼の食バトルをしなければならない羽目になる。
黒崎 義裕(くろさき よしひろ)
帝愛グループの最高幹部の1人であり、帝愛No.2の後継者候補。第37話に登場。
地下労働施設の視察に訪れ、宮本にE班のエリアを案内されるが、沼川が作っていた発酵食品に目をつけ堪能。それを気に入って全部持ち出そうとする。沼川に止められるも、威圧的な表情で沼川をひるませ、発酵食品を全て抱えたまま、そのまま地下を後にする。
『破戒録』では大槻とは初対面であるため、本作では大槻との関わりがなく、大槻が地上に外出した理由は彼が地下に来るためだと思われる。
柳内(やなうち)
黒服の一人。第23話から登場。
不愛想な初老の男性。趣味は料理。特にそば打ちでは30年以上も打っているため、その腕前はプロ級。大晦日に出される年越しそばも彼が打っており、味は大槻も認めるほど。
第50話から給食長を担当し、限られた予算内で比較的安価な食材を多く仕入れ、仕入れた食材の部分を最大限に使い、労働者に質のいいメニューを振る舞う。
本人からしたら節約と趣味を兼ねたにすぎないが、結果的に食事の喜びを思い出した労働者から「飯屋の救世主(メシア)」として崇められ、定期的な人事異動の際は彼が異動するか継続するかで労働者内で騒動になるほど(結果的に第50話では続投される)。
だが、第67話で給食長を解任されたため、労働者達は落胆した。その後は監視役に配置され、解任の翌日の一日外出で大槻達を監視をしていた。自身の解任を気にして一日外出を満喫出来ていない大槻達を見かねてそば屋に連れて行く。そこで暗に人事異動は覆らないことを伝えるが、自分の料理を絶賛する大槻達に今まで作った料理の作り方を教えた。そして、新たに給食長に配置された川井に料理の作り方を教えたことを伝えて、本人曰く「彼の成長を見守ってほしい」と大槻達を励ました。
味を褒められたり給食長の続投が決定するなど、嬉しいことがあると無表情のまま小さくガッツポーズをする。
大槻が「さん付け」で呼ぶ数少ない人物の一人。
牧田(まきた)
黒服の一人。第53話から登場。
千駄木に住んでいる二児のシングルファーザー。
かつては宮本の指導社員で、後輩である宮本にも尊敬されている。
国立科学博物館の常連であり、専用の年間フリーパスを所持し、息子2人を何度も連れて行ったことのあるほど。
科博に立ち寄った大槻達を監視していたが、リニューアル後の科博の規模を知らない大槻達の楽観振りに業を煮やし、熱烈かつ迅速に館内を案内した事から、大槻が一日外出をして何かする際に呼ばれるなど付き合いが増えた。
大学生時代には横浜の大学に通っており、世界史専攻。一方で幕末に対しては無知であるため、幕末ファンである大槻と石和に振り回される。
お花見キャンプでは息子2人とともに訪れ、持ってきた肉を焼いた。
第80話ではショッピングモールで大槻と木村に結婚相談をし、その翌日にデートに行く木村の背中を押して彼を見届けている。 
川井(かわい)
黒服の一人。元パチスロ店員。第67話に登場。
柳内の給食長の解任と同時に新たに給食長となったが、料理の腕はまだまだ未熟。
ただ、柳内に料理の作り方について熱心に教えを乞うほどの気概を持っている。
第74話では新型ウィルス対策として自身が調理が出来なくなる為、柳内の意思を継ぎ、比較的安価な食材だけでなく、調味料も複数仕入れていた。

一般人・動物[編集]

女将
声 - きそひろこ
小料理屋「みゆき」の女将であり本名は不明。第8話以降および読み切り版に登場。
几帳面な性格で、細かく丁寧に料理を作っている(大槻曰く「この一手間が案外、クズには出来ぬ」)。邦画よりも洋画の方が好き。
大槻は初めて訪れた際、料理の美味さと値段の安さから気に入り、焼酎をボトルキープするほどの常連となる。
お花見キャンプではSPゲストとして宮本に声をかけられ、いなり寿司を振る舞った。ちなみに、宮本もちょくちょく店に通っている。
木村 正一(きむら せいいち)
元地下労働施設の労働者。年齢は第75話のドラクエ風ステータスのレベルから53歳と判明。佐賀県出身。第13話以降に登場。
面倒見のよい優しい性格であり、大槻たちからも慕われている。
バブル崩壊の時期、30歳過ぎで地下入りして以降、4半世紀近くも地下労働の日々を送り続け、ついに任期を満了した。だが、その間に地上に出ておらず、古新聞や古雑誌などで情報を得ていたため古い知識しか知らない(チョベリバエアマックス狩りなど)。
地上に出る不安から満了後の1日だけ大槻に見送りがてらに付き添いをお願い(外出券は木村が負担)し、世間知らずのせいで大槻を振り回したり大槻の嘘を鵜呑みにしてからかわれたりしていたが、チンピラ達におやじ狩りに遭いそうになった大槻を身を挺して守る気概を見せた。
その後は、交通整理の仕事をしながら西武線沿いにあるアパートで暮らしており、時々大槻達が訪れて泊っている。大判焼き屋の中年の女性店員に想いを寄せている。
第64話では失効していた自動車免許を取り直しており、レンタカーを運転して大槻達を熱海の海釣り施設まで乗せていった。
大の洋楽好きであり、聴く側。バブル時代に1500枚の洋楽のレコードを所持しているが、地下入りと同時に帝愛によって1枚残らず差し押さえられていることが判明されている。DQよりもFFの方が好き。
地下労働施設から解放されて地上に戻った際、迎えてくれる相手がいなかった寂しさから、結婚したいと考えて「婚活アプリ」に登録し、2歳年下の「とも美」という女性とマッチングしており、第80話でデートする事になった。
同じ職場には「山岡(やまおか)」という火野正平似の男性がいて、彼にお観めされた服をチョイスして買おうとしたが、似合わないという理由で牧田に没収される。その後、牧田の結婚相談で上記の理由を語り、牧田にチョイスされた服装でデートをしに行った。
牧田 俊也(まきた としや)
牧田の長男。第69話に登場。
父や弟とともにお花見キャンプに訪れ、沼川に麻雀のルールを教えてもらい、お別れの際に沼川とサムズアップしあった。
牧田 弘樹(まきた ひろき)
牧田の次男。第69話に登場。
父や兄とともにお花見キャンプに訪れ、持ち寄ったゲームで女将に自慢したが、遊び疲れて熟睡した。
小原(おばら)
美容師。36歳。第70話に登場。
美容師になる前は小説家を目指していた。
もつ煮を頼んだ大槻に遭遇する。
大槻にケンコバみたいな髪型を薦めさせようとしていた(そのせいで1日外出終了時の大槻の髪型がケンコバと同じになった)。
野崎による不老不死か今死ぬかの二者択一で即不老不死を選ぶが、野崎に本当の不老不死を理解していないと指摘される。
その後、小説の冒頭部分2行を執筆するが、寝落ちする。
野崎(のざき)
女子美大生。20歳。第70話に登場。
大槻と小原のトークにウケた形で飲み会に参入した。
マンガを描いており、そのマンガを賞に出そうとするが、読み切りとしては設定が詰め込みすぎている。しかし、大槻に褒められている。
不老不死と今死ぬの二者択一を3人に迫るが、小原がすぐに不老不死を選んだ際には本当の不老不死を理解していないと指摘する。
その後、彼女の描いたマンガの主人公に不老不死の設定を追加したが、編集長に詰め込みすぎと指摘される。
ヤコブ
外国人の登山家。42歳。日本語が上手。第70話に登場。
小原が大槻に現在の仕事は楽しいかと悩んだ時に参入。
30歳からアルピニストを目指していて、エベレストを登ろうとする。 
不老不死か今死ぬかの二者択一の話で、思い浮かんだダジャレを言って大槻達を唖然とさせてスベったため今死ぬを選ぶ。
その後、スベり芸に目覚めて小島よしおの持ちギャグを披露する。 
バッカス
少年の飼い犬。性別はメス。名付け親は大槻。第60話に登場。
ある理由で飼い主とはぐれ、東京公園で地上へ解放された大槻と遭遇。
大槻に手懐けられるが、意外と食いしん坊で、「待て」がどうしてもできない。
タイムリミット寸前で飼い主とその父親と再会を果たす。地下に戻ろうとする大槻について行くも、「待て」で止まって大槻を見送った。
本当の名前はコロ。

大槻の脳内[編集]

大槻の脳内では無意識のうちに各国の大槻達を集めてグルメ首脳会談を開き、どの国籍の料理を食べるかを決めている。各国のどの地方の料理を食べるかを決める時は、その国の大槻の背中からその地方の大槻が大量に出現する。採用数は17話の時点。実は定員制を採用されており、新たな大槻が出現して採用されると採用数が少ない大槻は離脱(牢獄送り)となってしまう。

本体大槻
会談の司会を務める大槻。見た目は普段の大槻と変わらない。最終的な決定権を持つ。
イタリア大槻
イタリア料理を司るシャツを着た大槻。採用数は56回と中国大槻に次ぐほど採用されている。
中国大槻
中華料理を司るカンフー服を着た大槻。採用数は121回と2番目に多い。半年に一度、大槻が中華料理が食べたくてしょうがない時には、広東大槻、北京大槻などに分裂してキングオブ中華を決める「大中華喰台祭(だいちゅうかくいたいさい)」が始まる。
日本大槻
日本料理を司る侍風の大槻。採用数は228回とダントツに多い。
アメリカ大槻
アメリカ料理を司るカウボーイ風の大槻。ほとんどハンバーガーしか提案しないが、採用数は18回と比較的多め。開拓精神が旺盛で新しい物に挑戦することを好む。まだ素性が分からなかったブルガリア大槻の料理に賛同し、以降は主に彼の面倒を見ている。意外と他の大槻に対する面倒見も良い。中国大槻と同じく分裂することがある。
イギリス大槻
イギリス料理を司るスーツ姿の大槻。フィッシュ&チップスしか提案しないため、1度も採用されず未だに採用数は0回。そのため、他の大槻達から雑に扱われる。ブルガリア大槻が参入した事により離脱。
ブルガリア大槻
ブルガリア料理を司る少年大槻。当初は「ミッシュマッシュ」という名前だけ憶えていたが、どこの国のどんな料理か分からなかったため幼少期の大槻の格好をしており、のちにそれがブルガリア風スクランブルエッグだと判明した後はブルガリアの民族衣装を着ている。
コンビニ大槻
コンビニ店員風の大槻。大槻がまれに深夜のコンビニ食の欲求に駆られた時に現れる特殊な大槻で、その時に大勢のコンビニ大槻達が現れて会場に乱入し、各国の大槻達を拘束して脳内を制圧し、現実の大槻は暴食を始める。欲求が満たされると、成仏するかのように消え去る。アメリカ大槻と中国大槻曰く、抑えていた欲望を発散させる精神のケアのために必要な存在とのこと。
りぼん大槻
大槻が小学生の頃、いとこの姉の家で雑誌「りぼん」をこっそり読んだことで生まれたOL姿の大槻。唯一の女性だが、顔は大槻と同じ。普段は表に出さずに裏方としてお茶入れを担当していたが、自分の意見を言えないことに憤りを感じていた時にアメリカ大槻の説得により、「リコッタパンケーキ」を一同の前で大声で提案し、現実の大槻も思わず沼川と石和に提案。一同を戸惑わせて中国大槻に猛反発を受けるが、実はパンケーキに興味を持っていた沼川と石和の賛成により採用される。

用語[編集]

1日外出券
本作の軸を担う勤労奨励オプション。対価は50万ペリカ。詳細は「賭博黙示録カイジ#その他の用語」を参照。
地下労働施設
地上と並ぶもう1つの主要舞台。詳細は「賭博黙示録カイジ#その他の用語」を参照。
ペリカ
地下労働施設で用いられる独自の通貨。詳細は「賭博黙示録カイジ#その他の用語」を参照。
班長特権
各班の班長に与えられる特別な権限。複数存在しており、判明しているのは以下の通り。本編に登場していない権限もある。
地下物販
地上で購入した商品を高値で売り捌く、大槻のE班ではぼったくり価格の悪質な物品販売。『破戒録』ではE班のみだったが、本作では全ての班も行っている。
しかし、第73話と第74話は新型ウイルスの影響で外出禁止の為に搬入が出来なくなっている為、一時休止となっている。
地下チンチロ
大槻が他の労働者からペリカを巻き上げる主要手段の一つ。詳細は「賭博黙示録カイジ#登場ギャンブル」を参照。
TENTAI1号
大槻が作った自家製地下プラネタリウム。木箱の中に懐中電灯を収納し、無数の小さい穴に空けたヘルメットを乗せるだけの簡単な作り。
10月の中期決算会議でチンチロの収益が非常に芳しくなく、その原因が労働者の勝負心と射幸心が縮こまんだことだが、沼川が気分転換に「BUMP OF CHICKEN」の「天体観測」を歌ったことから開発。
地下チンチロを始める前に余興として石和が用意し、沼川が消灯、天井から放つ無数の小さい光で星空を再現させる。
労働者達を仰向けに寝させ、大槻のエモいナレーションで労働者達を泣かせ、労働者達に勝負心と射幸心を沸かせ、昨年と比べてペリカの収益が1.3倍に増えた。
映画事業
小田切が他の労働者からペリカを巻き上げる主要手段。鑑賞料は1人1万ペリカ。
地上で購入したタブレット端末に映画(主に洋画ドラマも上映する)をダウンロードし、それをそのまま地下で上映するという内容。
しかし、第73話と第74話は新型ウイルスの影響で、労働者が狭い部屋に密集してしまう事からチンチロと共に一時休止。
本編には登場していない。
班長用個室
帝愛が労働意欲を削がないために用意した各班長専用の個室。
使用されている材工は安い上に突貫工事でお粗末な作りの一部屋三畳。
基本的に部屋の中に置く家具は班長自身で揃えなくてはならない。
大槻の部屋は宮本と共に家具を揃えた為、オシャレに纏まっている。
「賭博黙示録カイジ」には登場していない。
格安ビジネスホテル
大槻達が一日外出で宿泊する格安のビジネスホテル。主に就寝シーンに使われている。
ブルボンドラフト会議
第42話で行われた物販を扱う各班が大手製菓会社ブルボンの商品を扱う権利を掛けた会議。
物販で人気だったアルフォートの労働者によるダフ屋行為が発覚し、事態を重く見た帝愛側はアルフォートの扱いを全面禁止し、各班にブルボンの商品を扱う場合「最大3種類までとし、各班で商品が被ることを禁止する」という制限を付けた。それに伴って開かれるようになったのが本会議である。
会議は地上で行われており、作中で開かれたのは5回目だった。各班は販売したい商品を掲示し、被ったらジャンケンで権利を決める。これを3回行い各班が扱うブルボンの商品を決めた後、最後はブルボンのお菓子でパーティーを開いて終わる。
地下九州交流会
第56話で行われた九州出身の労働者達の交流会である。一見すると普通の飲み会だが、それぞれの出身県による序列のヒエラルキーを抱いており、水面下でマウントの取り合いをしている。ちなみに、共通しているのは首位が福岡で、六位が宮崎、七位が佐賀という順位。
友情戦隊ダチレンジャー
第68話で登場した戦隊モノ。地上では1年間放送されていた。主演は倉本海。
ダチレッドに変身する長友仁をリーダーとし、友情と大地(ガイア)で悪の組織に立ち向かう。
戦隊モノの中でも最もストーリーが重厚と謳われている。名前の通り、友情がテーマとなっているが、「絶縁」や「裏切り」といった「断ち」という裏テーマも実は潜んでいる。
強化フォームとして「ガイアフォーム」も存在。
沼川を筆頭に労働者達や黒服の中にもファン(通称『ダチ公』)がおり(大槻など全く知らない者もいる)、倉本が地下に来た時は驚きと興奮を抱いていた。倉本は地下でも劇中の名セリフを発していた。のちに大槻や小田切などもハマり、労働者の半数以上がファンになる。
ねりまえん
練馬区にある遊園地。90年以上も開園していたが、時代の流れに付いて行けず大槻達が訪れた14日後に閉園予定となっている。
モデルはとしまえんと思われる。
1日個室券
特別編『1日個室録ヌマカワ』に登場。
地下労働施設内に設けられた旅館のような個室を24時間貸し与える勤労奨励オプション。対価は15万ペリカ。部屋には冷蔵庫も設置されており、中にあるビールは瓶・缶、3本までなら飲むこともできる。一見すると贅沢に見えるのだが、地下に設けられているため外の景色は当然見れない上、24時間経過するまで部屋から出ることも出来ず、テレビは置いてあるが帝愛のPR番組しか見ることが出来ないなど、娯楽の少なさに暇を持て余すという問題がある。唯一カラオケは充実しているが、歌声が部屋の外に流される仕組みになっている。
大晦日
この日だけは地下でも厳格に定められた規律がある程度緩むという特別な日。
労働時間が普段より短くなり、体を洗う液体石鹸が普段は一押しだが、この日だけ二押しになる(実は希望すればもう一押しまで許可されている)。
他にも、普段は班ごとの部屋割りになっているが全開放され、工事現場ですら解放されて、自由な場所で飲み食いができるようになっている。
普段はどんな小さい物でも罰則対象である器物破損も、余程の物(重機の上に乗る等)でなければ見逃して貰えるようになり、食堂ではこの日限定で柳内が作った「年越しそば(十割そば)」を、関西風・関東風のどちらかのつゆで食べる事が選べる上に、薬味のネギをどれだけ使用してもセーフとなる。
23時45分になると、黒服によってゆく年くる年が朗読され、共に新年を迎えるカウントダウンをする事になっている。
当然、これは慈善では無く、地下労働者達にやる気を失わせない為のガス抜きにすぎない。

特別編[編集]

1日脱出録ハンチョウ 〜day dream believer〜[編集]

『週刊ヤングマガジン』に前後編に分別して掲載された、もう一つのハンチョウ。

時系列としては本作の第33話のその後が描かれており、その1日を何回も繰り返される大槻の苦悩と葛藤が描かれている。

そのため、話数カウントではなく前編・後編としか表記されていないが、前編が本作の第34話、後編が第35話となっている。

休載告知について[編集]

『週刊ヤングマガジン』2017年38号(2017年8月21日発売)にて、2017年44号(2017年10月2日発売)まで3話分の休載が告知されたが、この告知は「主人公の大槻が1日外出券の購入度合いが過ぎて、所持金が尽きかけたため、1日外出を休憩する」という旨の2P漫画の体であった[7]SNSでは休載を落胆する声も上がる一方で、休載理由について共感を表明する者も多かった[7]。この告知は第2巻にも収録されており、番外編ではなく第15.5話『当然』として収録されている。

『週刊ヤングマガジン』2018年25号(2018年5月21日発売)にて、2018年33号(2018年7月14日発売)まで3話分の休載が告知されたが、この告知は前回とほぼ同じ内容で「主人公の大槻が、懲りずに何度も外に出過ぎて、所持金が尽きかけたため、再び1日外出を休憩する」という旨の2P漫画の体であった。 なお、賭博破戒録カイジ本編での大槻はハワイ、温泉旅行のために2000万ペリカを目標に大量のペリカをため込んでいた。 3度目と4度目は2話分の休載、5度目と6度目は1話分の休載を不定期で行ったのだが、いずれも理由は不明。

『週刊ヤングマガジン』2020年29号(2020年6月15日発売)にて、2020年33号(2020年7月13日発売)まで7度目の休載が告知される。その理由は「主人公の大槻が2019年新型コロナウイルスの影響で1日外出を禁止されるだけでなく、地下工事も休業、班長特権も一時停止」と本作のアイデンティティが失われたためである。
ところが、再開予定となる2020年33号では休載となっている。おそらく、外出禁止令が延長されたためだと思われる。
2020年35号(2020年7月27日発売)にて連載再開となる。その後の第74話でまだ外出禁止令は解除されないのだが、後に第75話で外出禁止令が解除された。

書誌情報[編集]

  • 原作:萩原天晴・漫画:上原求、新井和也『1日外出録ハンチョウ』 講談社〈ヤンマガKCスペシャル〉、既刊9巻(2020年9月4日現在)
    1. 2017年6月6日発売[8]ISBN 978-4-06-382973-0
    2. 2017年9月6日発売[9]ISBN 978-4-06-510226-8
    3. 2018年3月6日発売[10]ISBN 978-4-06-511100-0
    4. 2018年8月6日発売[11]ISBN 978-4-06-512471-0
    5. 2019年1月4日発売[12]ISBN 978-4-06-514180-9
    6. 2019年7月5日発売[13]ISBN 978-4-06-516359-7
    7. 2019年11月6日発売[14]ISBN 978-4-06-517725-9
    8. 2020年4月6日発売[15]ISBN 978-4-06-519189-7
    9. 2020年9月4日発売[16]ISBN 978-4-06-520453-5

読み切り版[編集]

ヤングマガジンサード』2016年3号に掲載された同タイトルの読み切り作品。『中間管理録トネガワ』第2巻に収録されている。作者は中間管理録トネガワ同様、原作:萩原天晴・漫画:橋本智広、三好智樹・協力:福本伸行

テレビアニメ[編集]

テレビアニメ『中間管理録トネガワ』の放送枠をジャックする形で本作のテレビアニメ化が決定。2018年10月9日放送の第14話にて放送され[5]、その後も不定期にハンチョウのエピソードが放送されている。

スタッフや放送局などの情報は「中間管理録トネガワ#テレビアニメ」を参照。

出典[編集]

  1. ^ a b あいひょん (2016年12月12日). “悪魔的スピンオフ第2弾「1日外出録ハンチョウ」が連載決定 12月26日発売のヤングマガジンから”. ねとらぼ. 2017年9月7日閲覧。
  2. ^ https://twitter.com/kyouji0716/status/1272182969071886336” (日本語). Twitter. 2020年6月15日閲覧。
  3. ^ 圧倒的1日っ…!カイジの飯テロスピンオフ「1日外出録ハンチョウ」1巻”. コミック ナタリー (2017年6月6日). 2017年9月7日閲覧。
  4. ^ 名はアニメ版『中間管理録トネガワ』第18話のEDクレジットより。
  5. ^ a b c d e f g 「1日外出録ハンチョウ」がアニメ化!「トネガワ」をジャックしオンエア”. コミックナタリー. 株式会社ナターシャ (2018年9月28日). 2018年9月28日閲覧。
  6. ^ a b 名は第29話より。
  7. ^ a b 「1日外出録ハンチョウ」休載の意外な理由...読者は「説得力あり過ぎ」な神回答に好意的”. J-CASTニュース (2017年8月24日). 2017年9月7日閲覧。
  8. ^ 『1日外出録ハンチョウ (1) 』(福本伸行, 萩原天晴, 上原求, 新井和也)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2017年6月6日閲覧。
  9. ^ 『1日外出録ハンチョウ (2) 』(福本伸行, 萩原天晴, 上原求, 新井和也)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2017年9月6日閲覧。
  10. ^ 『1日外出録ハンチョウ (3) 』(福本伸行, 萩原天晴, 上原求, 新井和也)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2018年3月6日閲覧。
  11. ^ 『1日外出録ハンチョウ (4) 』(福本伸行, 萩原天晴, 上原求, 新井和也)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2018年8月6日閲覧。
  12. ^ 『1日外出録ハンチョウ (5) 』(福本伸行, 萩原天晴, 上原求, 新井和也)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2019年1月4日閲覧。
  13. ^ 『1日外出録ハンチョウ (6) 』(福本伸行, 萩原天晴, 上原求, 新井和也)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2019年7月5日閲覧。
  14. ^ 『1日外出録ハンチョウ (7) 』(福本伸行, 萩原天晴, 上原求, 新井和也)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2019年11月6日閲覧。
  15. ^ 『1日外出録ハンチョウ (8) 』(福本伸行, 萩原天晴, 上原求, 新井和也)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2020年4月6日閲覧。
  16. ^ 『1日外出録ハンチョウ (9) 』(福本伸行, 萩原天晴, 上原求, 新井和也)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2020年9月4日閲覧。