17才 (南沙織の曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
17才
南沙織シングル
初出アルバム『17才(アルバム)
B面 島の伝説
リリース
規格 シングルレコード
ジャンル J-POPポップス
時間
レーベル CBS・ソニー
作詞・作曲 作詞: 有馬三恵子
作曲: 筒美京平
プロデュース 酒井政利
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間2位(オリコン
  • 1971年度年間11位(オリコン)
  • 南沙織 シングル 年表
    17才 
    1971年
    潮風のメロディ
    (1971年)
    収録アルバム17才
    17才
    (1)
    なぜかしら
    (2)
    テンプレートを表示

    17才」(じゅうななさい)は、南沙織の歌手デビュー・シングル。1971年6月1日発売。発売元はCBS・ソニー

    概要[編集]

    アイドル歌手・南沙織の歌手デビュー曲である。デビューへ向けたプロジェクトの中で南と作曲者の筒美京平が初めて顔を合わせた際、筒美から「何が歌えるの?」と聞かれた南が、リン・アンダーソンLynn Anderson)の「ローズ・ガーデン(Rose Garden)」だけ歌える、と答え、これが元になって筒美は「17才」を書いたという[1][2]

    デビュー曲ながら、本楽曲はオリコンの上位にランクインするヒットとなった。また、この曲のヒットは、歌い手と同世代のファンが感情移入できる、新しいタイプのアイドル・ポップス誕生の瞬間であったと語られることがある[3]。いわゆる "女性ヤングアイドル" の基礎を築いたのが南沙織や同期歌手の小柳ルミ子天地真理であったと語られる機会も多い[4]

    レコード・ジャケットでは、蟹の絵がプリントされているシャツを着ているが、これは南自身が7月2日生まれの蟹座であることに由来する。本シングル盤発売時のキャンペーンでは、蟹のマークのシールが配布されていた。また、2006年6月14日発売のデビュー35周年CD-BOX『Cynthia Premium』では、BOXに同様の蟹座のマスコット模様が施してあった。

    順調にヒットを記録した結果、1971年の年末には第13回日本レコード大賞新人賞・日本歌謡大賞放送音楽新人賞・新宿音楽祭金賞など様々な賞を受賞したほか、NHKの『第22回NHK紅白歌合戦』にデビューからわずか半年で出場歌手に選ばれ、紅組のトップバッターを務めた。その映像は、上記『Cynthia Premium』に収められたDVDでも見ることが出来る。

    作詞者の有馬三恵子によると、歌詞の冒頭に出てくる「誰もいない海」の舞台は、瀬戸内海の富海海水浴場で、自身の出身地である山口県防府市にある。当時、有馬は既に40歳前後だったため、この曲がヒットしたときは周りから「40歳になってよくあのような詞が書けたね」と、半分呆れられるかように誉められたという[5]

    この曲のヒット以降、歌詞や作品名に「17才」が登場するアイドル歌謡曲が多く生まれた[6]

    本人のベスト・アルバムのほか、様々なコンピレーション・アルバムに収録されている[7]2003年頃には、ブルボンより発売された食玩CDJ'sポップスの巨人たち〜フォーク/ニューミュージック黄金時代編』シリーズで、「17才」と次シングル「潮風のメロディ」が収録された8センチCDがおまけとして封入された。

    B面曲の「島の伝説」は、"珊瑚礁" "ハイビスカス" など、「17才」以上に南国のイメージを持った単語がちりばめられている。

    収録曲[編集]

    1. 17才(2:46)
    2. 島の伝説(2:36)

    収録作品(LP・CD)[編集]

    17才
    17才
    ギフトパック 南沙織 -1972年版-
    ギフトパック 南沙織 -1973年版-
    南沙織ヒット全曲集 -1974年版-
    南沙織デラックス
    南沙織ヒット全曲集 -1975年版-
    Best of Best 南沙織のすべて
    シンシア・ラブ
    シンシア・メモリー
    THE BEST / 南沙織 -1978年6月版-
    THE BEST / 南沙織 -1978年11月版-
    THE BEST / 南沙織 -1979年6月版-
    THE BEST / 南沙織 -1979年11月版-
    THE BEST / 南沙織 -1980年版-
    THE BEST / again 南沙織
    THE BEST / 南沙織 -1982年版-
    南沙織のすべて
    南沙織ベスト・コレクション
    南沙織ベスト Recall 〜28 SINGLES SAORI + 1〜
    Cynthia Memories
    Cynthia Best 〜 Eternity
    GOLDEN J-POP/THE BEST 南沙織
    CYNTHIA ANTHOLOGY
    DREAM PRICE 1000 南沙織 17才
    GOLDEN☆BEST 南沙織 筒美京平を歌う
    南沙織 THE BEST 〜 Cynthia-ly
    ドーナツ盤型12cmCDコレクション
    Cynthia Premium
    南沙織 スーパー・ベスト
    南沙織 BEST OF BEST
    GOLDEN☆BEST 南沙織 コンプリート・シングルコレクション
    世界は俺が回してる イメージサウンドトラック
    17才 -New Vocal-
    20才まえ
    Cynthia Premium
    17才 -Live #1 (メドレー)- 
    CYNTHIA IN CONCERT
    CYNTHIA ANTHOLOGY
    17才 -Live #2 (SAORI HIT MEDLEY)- 
    SAORI ON STAGE
    CYNTHIA ANTHOLOGY
    17才 -Live #3-
    Good-by Cynthia
    Cynthia Memories
    CYNTHIA ANTHOLOGY
    島の伝説
    17才
    ギフトパック 南沙織 -1972年版-
    南沙織デラックス
    Cynthia Memories
    CYNTHIA ANTHOLOGY
    GOLDEN☆BEST 南沙織 筒美京平を歌う
    ドーナツ盤型12cmCDコレクション
    Cynthia Premium

    「17才」のカヴァー[編集]

    レコード化される・されないにかかわらず、カヴァーされる機会は多くある。平成時代に入って間もない頃には、森高千里がカヴァーしてヒットさせた。2005年の『第56回NHK紅白歌合戦』では、余興のコーナーで島谷ひとみ水森かおりによって歌われ、14年ぶりに紅白のステージで「17才」が聴かれた[8]

    2008年には、男性ロックバンド・銀杏BOYZによって再びカヴァーされ、オリコン・ヒットチャートで最高7位を記録。これにより1970年代は南沙織、1980年代は森高千里、2000年代は銀杏BOYZと、別のヴォーカリストによって3つの年代でベストテン入りを果たした。

    カヴァーした主な歌手[編集]

    映画劇中歌[編集]

    コマーシャル・ソングとして[編集]

    サビの部分を「誰もいない時 着信履歴確かめたくて」に替えた替え歌がコマーシャルソングとして使用された

    関連項目[編集]

    脚注[編集]

    1. ^ デビュー30周年記念メモリアル特別企画CD-BOX『CYNTHIA ANTHOLOGY』(2000.6.7、ソニーレコード)封入解説書参照。
    2. ^ 南沙織のデビュー・アルバム『17才』(1971.10.1、CBS・ソニー)には、その「ローズ・ガーデン」のカヴァーも収録された。
    3. ^ ベスト・アルバムGOLDEN J-POP/THE BEST 南沙織』(1998.11.21、ソニーレコード)ライナーノーツより。
    4. ^ 泉麻人著『僕の昭和歌謡曲史』(2000年4月、講談社刊)、『コラムダス』(1997年9月、新潮社)参照。
    5. ^ テリー伊藤著『歌謡Gメン あのヒット曲の舞台はここだ』(2005年11月、宝島社刊)より。
    6. ^ 例として、桜田淳子十七の夏」、岩崎宏美センチメンタル」、あいざき進也「気になる17才」、山口百恵のアルバム『17才のテーマ』、河合奈保子17才」(同名異曲)などが挙げられる。
    7. ^ 『1968-1974 CD選書ベスト』(1996.4.1、ソニーレコード)、『そ1970』(1999.7.23、ソニーレコード)、『青春歌年鑑 1971 BEST30』(2000.11.22、ソニーレコード)、『めざまし太陽』(2005.6.29、ソニーレコード)など。
    8. ^ 1991年に南が『第42回NHK紅白歌合戦』に特別出演した際、番組内でタレントのコロッケが南のモノマネをして歌ったほか、本楽曲の冒頭が本人登場前のステージに流れた。