1973年のパシフィック・リーグプレーオフ

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1973年パシフィック・リーグプレーオフは、初めて2シーズン制が導入された1973年パ・リーグにて、前期優勝の野村克也監督兼捕手率いる南海ホークスと後期優勝の西本幸雄監督率いる阪急ブレーブスとの対決となり、3勝2敗で南海が勝利、パ・リーグ優勝を決めた。

対戦前[編集]

南海と阪急は後期シーズンの対戦成績が「阪急の12勝0敗1分」と圧倒的に差がついていた。このことから、プレーオフも「阪急圧勝」というのが大方の予想であった。だが南海・野村選手兼任監督はレギュラーシーズンで阪急に敗れるたびに「死んだふりですよ」と報道陣に対してはトボけてはいたが、一方で「投手陣に『福本豊の足』を封じよ」とクイックモーションを習得させるなど阪急対策に余念がなかった。こうしてプレーオフは幕を開けた。

試合結果[編集]

1973年 パシフィック・リーグプレーオフ
日付 試合 ビジター球団(先攻) スコア ホーム球団(後攻) 開催球場
10月19日(金) 第1戦 阪急ブレーブス 2-4 南海ホークス 大阪球場
10月20日(土) 第2戦 阪急ブレーブス 9-7 南海ホークス
10月21日(日) 第3戦 雨天中止 阪急西宮球場
10月22日(月) 南海ホークス 6-3 阪急ブレーブス
10月23日(火) 第4戦 南海ホークス 1-13 阪急ブレーブス
10月24日(水) 第5戦 南海ホークス 2-1 阪急ブレーブス
年間優勝:南海ホークス

第1戦[編集]

10月19日 大阪 観衆13800人

阪急 1 1 0 0 0 0 0 0 0 2
南海 0 3 1 0 0 0 0 0 X 4

(急)●米田(1敗)、戸田岡田種茂
(南)西岡、○佐藤(1勝)、村上雅江本-野村
本塁打
(急)福本1号ソロ(西岡)、岡田1号ソロ(西岡)

阪急が福本豊の先頭打者本塁打で先制、2回にも岡田幸喜の本塁打で追加点を挙げたが、その裏、南海は四球、エラーにつけ込み、藤原満相羽欣厚のタイムリーで逆転。西岡三四郎から佐藤道郎村上雅則とつなぎ、最後は江本孟紀が締めくくった。

第2戦[編集]

10月20日 大阪 観衆19700人

阪急 0 2 2 2 2 0 0 0 1 9
南海 1 0 0 0 0 1 3 1 1 7

(急)○山田(1勝)、竹村 - 岡田
(南)●山内(1敗)、村上雅、中山松原、佐藤-野村
本塁打
(急)住友1号2ラン(3回山内)、2号2ラン(5回村上雅)
(南)門田博1号ソロ(1回山田)、2号ソロ(6回山田)、ジョーンズ1号3ラン(7回山田)

1回裏、門田博光が阪急の先発山田久志から先制本塁打を放つが、阪急は南海の守備の乱れをついて逆転。3回には住友平が2ランを放ち、4回には井上修、山田の連続タイムリーで山内新一をKO。5回には住友の2打席連続本塁打が飛び出し、阪急の一方的ペースと思われた。しかし南海も6回門田博の2本目の本塁打、7回にはクラレンス・ジョーンズの代打3ランで追い上げた。8回にも代わった竹村一義から1点を奪い、2点差まで詰め寄るが、点差をつめたのもここまでだった。

第3戦[編集]

10月22日 西宮 観衆8500人

南海 3 0 2 0 0 0 0 0 1 6
阪急 0 1 0 0 0 0 0 2 0 3

(南)○江本(1勝)-野村
(急)●水谷(1敗)、戸田、竹村、三好梶本-岡田
本塁打
(南)野村1号2ラン(1回水谷)、ジョーンズ2号ソロ(1回水谷)、3号2ラン(3回戸田)

初回、野村、ジョーンズの連続本塁打で先制した南海は、3回にもジョーンズの2打席連続本塁打で突き放し、試合を優位に進めた。阪急は8回、加藤秀司の2点タイムリーで追い上げたが、江本がしのぎ切り、完投勝利。

第4戦[編集]

10月23日 西宮 観衆13500人

南海 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1
阪急 3 4 0 0 0 3 0 3 X 13

(南)●西岡(1敗)、村上雅、松原、中山-野村
(急)○米田(1勝1敗)-種茂
本塁打
(南)佐野1号ソロ(3回米田)
(急)大橋1号3ラン(6回中山)、住友3号2ラン(8回中山)

阪急が初回、2回で7点を挙げ、南海先発の西岡をKO、あっけなく試合を決めた。その後も攻撃の手を緩めず、6回には大橋穣の3ラン、8回にも住友の本塁打などで3点を挙げ、大量13点を奪った。大橋は計6打点の活躍。米田は3回の佐野嘉幸の本塁打による1点に抑え、完投。

第5戦[編集]

10月24日 西宮 観衆17000人

南海 0 0 0 0 0 0 0 0 2 2
阪急 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1

(南)山内、○佐藤(2勝)、江本-野村
(急)●山田(1勝1敗)-種茂
本塁打
(南)スミス1号ソロ(9回山田)、広瀬1号ソロ(9回山田)
(急)当銀1号ソロ(9回佐藤)

南海・山内、阪急・山田の息詰まる投手戦。均衡を破ったのは9回2死無走者からのウィリー・スミスの一振りだった。続く2番・ベテランの広瀬叔功が連続アーチ。結局この2点目が重くのしかかることになった。9回裏阪急もやはり2死から代打・当銀秀崇が好救援の佐藤から本塁打を放ち1点差に詰め寄るが、南海はここで江本を投入。後続を絶ち、7年ぶりのパ・リーグ優勝を決めた。これが南海ホークスとして最後の優勝となった。

表彰選手[編集]

テレビ・ラジオ放送[編集]

テレビ中継[編集]

  • 第1戦:10月19日
  • 第2戦:10月20日
解説杉浦忠 ゲスト解説:張本勲
  • 第3戦:10月22日
解説:鶴岡一人
  • 第4戦:10月23日
解説:吉田義男
  • 第5戦:10月24日
解説:鶴岡一人
解説:吉田義男

ラジオ中継[編集]

  • 第1戦:10月19日
  • 第2戦:10月20日
  • NHKラジオ第1
  • 朝日放送 解説:花井悠
  • 毎日放送 解説:榎原好、永井正義
  • 第3戦:10月22日
  • NHKラジオ第1
  • 朝日放送 解説:花井悠
  • 毎日放送 解説:榎原好、永井正義
  • 第4戦:10月23日
  • NHKラジオ第1
  • 朝日放送 解説:皆川睦雄
  • 毎日放送 解説:杉浦忠、榎原好
  • 第5戦:10月24日
  • NHKラジオ第1 解説:加藤進
  • 朝日放送 解説:花井悠
  • 毎日放送 解説:杉浦忠、榎原好

関連項目[編集]