1980年のNBAドラフト
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1980年のNBAドラフトは1980年6月10日にニューヨークにおいて開催された。USAネットワークを通じて生中継された。
ドラフトでは23チーム中、東西両カンファレンスで勝率の最も低かった2チーム(デトロイト・ピストンズから指名権のトレードを受けたボストン・セルティックスとユタ・ジャズ )がコイントスを行い、全体1位指名権が決められた。その結果、ボストン・セルティックスが全体1位指名権を獲得、ジャズが全体2位指名権を獲得した。全体3位指名以降は前年の成績順に順番が定められた。なおドラフト前にセルティックスは全体1位指名権をゴールデンステート・ウォリアーズにトレードし、複数の指名権を獲得した。エクスパンションチームのダラス・マーベリックスには、それぞれのラウンドの11番目指名権が与えられた。このドラフトでは大学で4年間プレーした選手以外に5人の選手がアーリーエントリーを行った。指名は10巡まで行われ214人が指名された。
1巡目[編集]
指名順 | 選手名 | 国籍 | 指名チーム | 出身校など |
---|---|---|---|---|
1 | ジョー・バリー・キャロル (F/C) | ![]() |
ゴールデンステート・ウォリアーズ(ピストンズ、セルティックスを経た指名権) | パデュー |
2 | ダレル・グリフィス (G) | ![]() |
ユタ・ジャズ | ルイビル |
3 | ケビン・マクヘイル (F/C) | ![]() |
ボストン・セルティックス(ウォリアーズの指名権) | ミネソタ |
4 | ケルビン・ランジー (G) | ![]() |
シカゴ・ブルズ(ブレイザーズにトレードされた) | オハイオ州立 |
5 | ジェームズ・レイ (F) | ![]() |
デンバー・ナゲッツ | ジャクソンビル |
6 | マイク・オコレン (G/F) | ![]() |
ニュージャージー・ネッツ | ノースカロライナ |
7 | マイク・グミンスキー (C) | ![]() |
ニュージャージー・ネッツ(クリッパーズ、ブレイザーズを経た指名権) | デューク |
8 | アンドリュー・トニー (G) | ![]() |
フィラデルフィア・セブンティシクサーズ(ペイサーズの指名権) | サウスウェスタンルイジアナ |
9 | マイケル・ブルックス (F) | ![]() |
サンディエゴ・クリッパーズ(キャブスの指名権) | ラサール |
10 | ロニー・レスター (G) | ![]() |
ポートランド・トレイルブレイザーズ(ブルズにトレードされた) | アイオワ |
11 | キキ・バンダウェイ (F) | ![]() |
ダラス・マーベリックス | UCLA |
12 | マイク・ウッドソン (G/F) | ![]() |
ニューヨーク・ニックス | インディアナ |
13 | リッキー・ブラウン (F/C) | ![]() |
ゴールデンステート・ウォリアーズ(ブレッツ、ピストンズ、セルティックスを経た指名権) | ミシシッピ州立 |
14 | ウェズ・マシューズ (G) | ![]() |
ワシントン・ブレッツ(ロケッツの指名権) | ウィスコンシン |
15 | レジー・ジョンソン (F/C) | ![]() |
サンアントニオ・スパーズ | テネシー |
16 | チャールズ・ホイットニー (G/F) | ![]() |
カンザスシティ・キングス | ノースカロライナ州立 |
17 | ラリー・ドリュー (G) | ![]() |
デトロイト・ピストンズ(バックスの指名権) | ミズーリ |
18 | ドン・コリンズ (G/F) | ![]() |
アトランタ・ホークス | ワシントン州立 |
19 | ジョン・デューレン (G) | ![]() |
ユタ・ジャズ(サンズの指名権) | ジョージタウン |
20 | ビル・ハンズリック (G/F) | ![]() |
シアトル・スーパーソニックス | ノートルダム |
21 | モンティ・デービス (F) | ![]() |
フィラデルフィア・セブンティシクサーズ | テネシー州立 |
22 | チャド・キンチ (G) | ![]() |
クリーブランド・キャバリアーズ(レイカーズの指名権) | ノースカロライナ大シャーロット |
23 | カール・ニックス (C) | ![]() |
デンバー・ナゲッツ(セルティックスの指名権) | インディアナ州立 |
1巡目指名以外の主な選手[編集]
指名順 | 選手名 | 国籍 | 指名チーム | 出身校など |
---|---|---|---|---|
24 | ラリー・スミス (F/C) | ![]() |
ゴールデンステート・ウォリアーズ(ピストンズの指名権) | アルコーン州立 |
25 | ジェフ・ルーランド (F/C) | ![]() |
ゴールデンステート・ウォリアーズ(ブレッツにトレードされた) | アイオナ |
29 | ルイス・オーア (F) | ![]() |
インディアナ・ペイサーズ(ネッツの指名権) | シラキューズ |
30 | ケニー・ナット (G) | ![]() |
インディアナ・ペイサーズ(クリッパーズの指名権) | ノースイーストルイジアナ |
35 | リック・マホーン (F/C) | ![]() |
ワシントン・ブレッツ | ハンプトン |
37 | バッチ・カーター (G) | ![]() |
ロサンゼルス・レイカーズ(スパーズの指名権) | インディアナ |
41 | ジャワン・オルドハム (C) | ![]() |
デンバー・ナゲッツ(ホークス、ジャズを経た指名権) | シアトル |
47 | カート・ニンフィアス (F/C) | ![]() |
デンバー・ナゲッツ(ピストンズの指名権) | アリゾナ州立 |
58 | カート・ランビス (F) | ![]() |
ニューヨーク・ニックス | サンタクララ |
70 | ダーウィン・クック (G) | ![]() |
デトロイト・ピストンズ | ポートランド |
75 | ロニー・スパロー (G) | ![]() |
ニュージャージー・ネッツ | ヴィラノヴァ |
トレード[編集]
ドラフト当日のトレード[編集]
シカゴ・ブルズが全体4位で指名したケルビン・ランジー、1981年ドラフト1巡指名権とポートランド・トレイルブレイザーズが全体10位で指名したロニー・レスターと1981年のドラフト1巡指名権がトレードされた。
ワシントン・ブレッツは1981年のドラフト2巡指名権と引換にゴールデンステート・ウォリアーズが全体25位で指名したジェフ・ルーランドを獲得した。
ドラフト前のトレード[編集]
1980年6月9日、ゴールデンステート・ウォリアーズは全体1位、全体13位指名権をロバート・パリッシュ及び全体3位指名権と引換にボストン・セルティックスから獲得した[1]。なおセルティックスが持っていたドラフト全体1位指名権は、1979年9月6日にボブ・マカドゥをデトロイト・ピストンズにトレードしたことで獲得したものである。このトレードは、1979年7月24日にセルティックスがピストンズのM・L・カーとサインを結んだ補償によるものであった。なお、ピストンズは、1979年7月12日にワシントン・ブレッツがケビン・ポーターとサインした補償に1980年、1982年のドラフト1巡指名権を獲得していた。このトレードにより、ウォリアーズはジョー・バリー・キャロル、リッキー・ブラウンを指名、セルティックスはケビン・マクヘイルを1巡で指名した。
脚注[編集]
- ^ “Celtics trade away 'the pick'”. ザ・テレグラフ (1980年6月10日). 2012年9月3日閲覧。
参考文献[編集]
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