1983年のアメリカンリーグチャンピオンシップシリーズ

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1983年アメリカンリーグ
チャンピオンシップシリーズ
チーム 勝数
ボルチモア・オリオールズ 3
シカゴ・ホワイトソックス 1
シリーズ情報
試合日程 10月5日–8日
観客動員 4試合合計:19万5748人
1試合平均:04万8937人
MVP マイク・ボディッカー(BAL)
殿堂表彰者 エディ・マレー(BAL内野手)
ジム・パーマー(BAL投手)
カル・リプケン(BAL内野手)
トニー・ラルーサ(CWS監督)
ハロルド・ベインズ(CWS外野手)
カールトン・フィスク(CWS捕手)
チーム情報
ボルチモア・オリオールズ(BAL)
シリーズ出場 4年ぶり7回目
GM ハンク・ピーターズ
監督 ジョー・オルトベリ
シーズン成績 98勝64敗・勝率.605
東地区優勝

シカゴ・ホワイトソックス(CWS)
シリーズ出場 シリーズ開始15年目で初
GM ローランド・ヒーモン
監督 トニー・ラルーサ
シーズン成績 99勝63敗・勝率.611
西地区優勝

 < 1982
ALCS
1983

1984 > 

 < 1982
NLCS
1983

1984 > 
ワールドシリーズ

1983年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)ポストシーズンは10月4日に開幕した。アメリカンリーグの第15回リーグチャンピオンシップシリーズ(15th American League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、翌5日から8日にかけて計4試合が開催された。その結果、ボルチモア・オリオールズ東地区)がシカゴ・ホワイトソックス西地区)を3勝1敗で下し、4年ぶり7回目のリーグ優勝およびワールドシリーズ進出を果たした。

この年のレギュラーシーズンでは両球団は12試合対戦し、オリオールズが7勝5敗と勝ち越していた[1]。ホワイトソックスはこの年、レギュラーシーズンではリーグ最多の800得点を挙げていたが、今シリーズでは4試合で計3得点に封じられた[2]。これは、1970年ナショナルリーグ優勝決定戦ピッツバーグ・パイレーツと並び、リーグ優勝決定戦史上最少である[3]シリーズMVPには、第2戦に先発登板して9イニング14奪三振完封勝利を挙げたオリオールズのマイク・ボディッカーが選出された。ボディッカーは1980年デビューの4年目ながら、過去3年で計38.2イニングしか投じておらず、この年も新人王受賞資格を有していた[注 1]。新人選手がポストシーズンのシリーズでMVPを受賞するのは、1959年ワールドシリーズでのラリー・シェリー以来24年ぶり2人目だった[4]。このあとオリオールズは、ワールドシリーズでもナショナルリーグ王者フィラデルフィア・フィリーズを4勝1敗で下し、13年ぶり3回目の優勝を成し遂げた。

試合結果[編集]

1983年のアメリカンリーグ優勝決定戦は10月5日に開幕し、4日間で4試合が行われた。日程・結果は以下の通り。

日付 試合 ビジター球団(先攻) スコア ホーム球団(後攻) 開催球場
10月05日(水) 第1戦 シカゴ・ホワイトソックス 2-1 ボルチモア・オリオールズ メモリアル・スタジアム
10月06日(木) 第2戦 シカゴ・ホワイトソックス 0-4 ボルチモア・オリオールズ
10月07日(金) 第3戦 ボルチモア・オリオールズ 11-1 シカゴ・ホワイトソックス コミスキー・パーク
10月08日(土) 第4戦 ボルチモア・オリオールズ 3-0 シカゴ・ホワイトソックス
優勝:ボルチモア・オリオールズ(3勝1敗 / 4年ぶり7度目)

第1戦 10月5日[編集]

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
シカゴ・ホワイトソックス 0 0 1 0 0 1 0 0 0 2 7 0
ボルチモア・オリオールズ 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 5 1
  1. ラマー・ホイト(1勝)  スコット・マクレガー(1敗)  
  2. 審判:球審…ジム・マッキーン、塁審…一塁: ダーウッド・メリル、二塁: ニック・ブレミガン、三塁: ジム・エバンス、外審…左翼: デーブ・フィリップス、右翼: マイク・ライリー
  3. 試合開始時刻: 東部夏時間UTC-4)午後3時9分 試合時間: 2時間38分 観客: 5万1289人 気温: 81°F(27.2°C)
    詳細: Baseball-Reference.com
両チームの先発ラインナップ
シカゴ・ホワイトソックス ボルチモア・オリオールズ
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 R・ロー 1 A・バンブリー
2 C・フィスク 2 D・フォード
3 T・パチョレック 3 C・リプケン
4 DH G・ルジンスキー 4 E・マレー
5 R・キトル 5 J・ローウェンスタイン
6 H・ベインズ 6 DH K・シングルトン
7 V・ロー 7 R・ダウアー
8 S・フレッチャー 8 T・クルーズ
9 J・クルーズ 9 R・デンプシー
先発投手 投球 先発投手 投球
L・ホイト S・マクレガー

第2戦 10月6日[編集]

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
シカゴ・ホワイトソックス 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 5 2
ボルチモア・オリオールズ 0 1 0 1 0 2 0 0 X 4 6 0
  1. マイク・ボディッカー(1勝)  フロイド・バニスター(1敗)  
  2. 本塁打:  BAL – ゲイリー・レニキー1号2ラン
  3. 審判:球審…ダーウッド・メリル、塁審…一塁: ニック・ブレミガン、二塁: ジム・エバンス、三塁: デーブ・フィリップス、外審…左翼: マイク・ライリー、右翼: ジム・マッキーン
  4. 試合開始時刻: 東部夏時間UTC-4)午後8時40分 試合時間: 2時間51分 観客: 5万2347人 気温: 71°F(21.7°C)
    詳細: Baseball-Reference.com
両チームの先発ラインナップ
シカゴ・ホワイトソックス ボルチモア・オリオールズ
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 R・ロー 1 J・シェルビー
2 C・フィスク 2 T・ランドラム
3 H・ベインズ 3 C・リプケン
4 DH G・ルジンスキー 4 E・マレー
5 T・パチョレック 5 G・レニキー
6 R・キトル 6 DH K・シングルトン
7 V・ロー 7 R・ダウアー
8 S・フレッチャー 8 T・クルーズ
9 J・クルーズ 9 R・デンプシー
先発投手 投球 先発投手 投球
F・バニスター M・ボディッカー

第3戦 10月7日[編集]

映像外部リンク
MLB.comによる動画(英語)
初回表、エディ・マレーの3点本塁打でオリオールズが先制(46秒)
チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ボルチモア・オリオールズ 3 1 0 0 2 0 0 1 4 11 8 0
シカゴ・ホワイトソックス 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 6 1
  1. マイク・フラナガン(1勝)  :リチャード・ドットソン(1敗)  S:サミー・スチュワート(1S)  
  2. 本塁打:  BAL – エディ・マレー1号3ラン
  3. 審判:球審…ニック・ブレミガン、塁審…一塁: ジム・エバンス、二塁: デーブ・フィリップス、三塁: マイク・ライリー、外審…左翼: ジム・マッキーン、右翼: ダーウッド・メリル
  4. 試合開始時刻: 中部夏時間UTC-5)午後7時33分 試合時間: 2時間58分 観客: 4万6635人 気温: 76°F(24.4°C)
    詳細: Baseball-Reference.com
両チームの先発ラインナップ
ボルチモア・オリオールズ シカゴ・ホワイトソックス
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
シカゴ・ホワイトソックス先発ラインナップの守備位置
R・ドットソン
R・ドットソン
J・クルーズ
J・クルーズ
S・フレッチャー
S・フレッチャー
R・ロー
R・ロー
1 A・バンブリー 1 R・ロー
2 J・ドワイヤー 2 C・フィスク
3 C・リプケン 3 T・パチョレック
4 E・マレー 4 DH G・ルジンスキー
5 J・ローウェンスタイン 5 R・キトル
6 DH K・シングルトン 6 H・ベインズ
7 R・ダウアー 7 V・ロー
8 T・クルーズ 8 S・フレッチャー
9 R・デンプシー 9 J・クルーズ
先発投手 投球 先発投手 投球
M・フラナガン R・ドットソン

第4戦 10月8日[編集]

映像外部リンク
MLB.comによる動画(英語)
4回裏、ホワイトソックスのハロルド・ベインズが放った飛球を左翼手ゲイリー・レニキーがダイビングキャッチ(43秒)
7回裏一死一・二塁、フリオ・クルーズの左前打で二塁走者バンス・ローはいったん三塁で止まったものの、内野守備の隙を見て本塁へ突入しアウトに。ホワイトソックスは先制ならず(1分7秒)
8回裏、ホワイトソックスのカールトン・フィスクが打ち上げた打球を中堅手ジョン・シェルビーが背走しながら捕球(44秒)
延長10回表、ティト・ランドラムのソロ本塁打でオリオールズが先制(47秒)
その裏ティッピー・マルティネスがトム・パチョレックを空振り三振に仕留めて試合終了、オリオールズのリーグ優勝が決定(1分5秒)
チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 R H E
ボルチモア・オリオールズ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 3 9 0
シカゴ・ホワイトソックス 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 10 0
  1. :ティッピー・マルティネス(1勝)  :ブリット・バーンズ(1敗)  
  2. 本塁打:  BAL – ティト・ランドラム1号ソロ
  3. 審判:球審…ジム・エバンス、塁審…一塁: デーブ・フィリップス、二塁: マイク・ライリー、三塁: ジム・マッキーン、外審…左翼: ダーウッド・メリル、右翼: ニック・ブレミガン
  4. 試合開始時刻: 中部夏時間UTC-5)午後0時11分 試合時間: 3時間41分 観客: 4万5477人 気温: 57°F(13.9°C)
    詳細: Baseball-Reference.com
両チームの先発ラインナップ
ボルチモア・オリオールズ シカゴ・ホワイトソックス
打順 守備 選手 打席
ボルチモア・オリオールズ先発ラインナップの守備位置
S・デービス
S・デービス
R・ダウアー
R・ダウアー
G・レニキー
G・レニキー
J・シェルビー
J・シェルビー
T・ランドラム
T・ランドラム
打順 守備 選手 打席
シカゴ・ホワイトソックス先発ラインナップの守備位置
B・バーンズ
B・バーンズ
G・ウォーカー
G・ウォーカー
J・クルーズ
J・クルーズ
J・ディブジン スキー
J・ディブジン
スキー
R・ロー
R・ロー
1 J・シェルビー 1 R・ロー
2 T・ランドラム 2 C・フィスク
3 C・リプケン 3 H・ベインズ
4 E・マレー 4 DH G・ルジンスキー
5 G・レニキー 5 T・パチョレック
6 DH K・シングルトン 6 G・ウォーカー
7 R・ダウアー 7 V・ロー
8 T・クルーズ 8 J・ディブジンスキー
9 R・デンプシー 9 J・クルーズ
先発投手 投球 先発投手 投球
S・デービス B・バーンズ

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ ボディッカーはこの年、レギュラーシーズンでは27試合179.0イニングで16勝8敗・防御率2.77を記録し、アメリカンリーグの新人王投票では3位に入った。受賞したのは、今シリーズの対戦相手ホワイトソックスに所属するロン・キトルだった。

出典[編集]

  1. ^ "1983 Baltimore Orioles Schedule," Baseball-Reference.com. 2021年2月16日閲覧。
  2. ^ Jason Foster, "Each MLB team's worst postseason memory, revisited," Sporting News, October 4, 2016. 2021年2月16日閲覧。
  3. ^ Murray Chass, "ORIOLES AND PHILLIES WIN; WILL PLAY IN WORLD SERIES," The New York Times, October 9, 1983. 2021年2月16日閲覧。
  4. ^ Adam McCalvy, "Wacha! Wacha! No joke, rookie named NLCS MVP / Cards righty bests likely NL Cy Young Award winner Kershaw twice in series," MLB.com, October 19, 2013. 2021年7月13日閲覧。