1986年のオールスターゲーム (日本プロ野球)

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1986年のオールスターゲームは、同年に実施されたオールスターゲームである。

1978年のオールスター
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概要[編集]

1986年のオールスターゲームは前年、熱狂の中で日本一を達成した阪神タイガース吉田義男監督が全セ(オールセントラル・リーグ)を率い、パ・リーグを制した西武ライオンズから全パ(オールパシフィック・リーグ)の指揮官として広岡達朗が妥当であるが日本シリーズ終了後に辞任。後任の新監督・森祇晶が全パの指揮を執った。森はこの年のパ覇者として翌年のオールスターも全パを指揮した。

その西武に鳴り物入りで入団した大物ルーキー・清原和博(西武)がファン投票選出され、堂々の初出場を果たした。第2戦で本塁打を放ち見事、自身初の球宴MVPに輝いた。清原とは対照的に苦節19年目にして初の夢舞台を踏んだ「浪花の春団次」川藤幸三(阪神)は代打で登場した第2戦、快打を放ち2塁へ全速力で突っ込むもアウト。スタンドを大いに湧かせた。川藤以外にも17年目の加藤博一横浜大洋ホエールズ)、11年目の山本和範南海ホークス)が初出場を果たした。なお山本は第1戦で2安打を放ちMVPになった。試合そのものは白熱した熱戦が続き、第2戦・第3戦と延長サヨナラにもつれ込む展開だった。

選出選手[編集]

セントラル・リーグ[1] パシフィック・リーグ[1]
監督 吉田義男 阪神 監督 森祇晶 西武
コーチ 阿南準郎 広島 コーチ 稲尾和久 ロッテ
王貞治 巨人 岡本伊三美 近鉄
投手 荒木大輔 ヤクルト 投手 渡辺久信 西武 2
山本和行 阪神 7 東尾修 西武 9
津田恒美 広島 2 小野和幸 西武
川口和久 広島 2 工藤公康 西武
金石昭人 広島 村田兆治 ロッテ 11
サンチェ[2] 巨人 小野和義 近鉄
加藤初 巨人 6 石本貴昭 近鉄
江川卓 巨人 7 山田久志 阪急 14
遠藤一彦 大洋 4 アニマル 阪急
杉本正 中日 2 柴田保光 日本ハム 2
高野光 ヤクルト 西川佳明 南海
西本聖[2] 巨人 6
捕手 山倉和博 巨人 6 捕手 梨田昌孝 近鉄 7
木戸克彦 阪神 伊東勤 西武 3
達川光男 広島 2 田村藤夫 日本ハム
一塁手 バース 阪神 3 一塁手 清原和博 西武
二塁手 岡田彰布 阪神 5 二塁手 大石大二郎 近鉄 5
三塁手 原辰徳 巨人 6 三塁手 秋山幸二 西武 2
遊撃手 高木豊 大洋 4 遊撃手 石毛宏典 西武 6
内野手 高橋慶彦 広島 6 内野手 辻発彦 西武
衣笠祥雄 広島 12 落合博満 ロッテ 6
長内孝 広島 ブーマー 阪急 3
篠塚利夫 巨人 5 松永浩美 阪急 4
外野手 真弓明信 阪神 6 外野手 金森永時 西武 2
山本浩二 広島 14 田尾安志 西武 7
吉村禎章 巨人 福本豊 阪急 16
川藤幸三 阪神 高沢秀昭 ロッテ 2
加藤博一 大洋 石嶺和彦 阪急
平野謙 中日 山本和範 南海
  • 太字はファン投票で選ばれた選手。

試合結果[編集]

試合 試合日 球場 開始時刻 勝利 スコア 敗戦 MVP 入場者数
第1戦 7月19日(土) 後楽園 18時32分 パシフィック 6 - 4 セントラル 山本和範 39868人
第2戦 7月20日(日) 大阪 18時31分 パシフィック 4x - 3 セントラル 清原和博 28188人
第3戦 7月22日(火) 広島 18時45分 セントラル 5x - 3 パシフィック 吉村禎章 26384人

第1戦[編集]

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
全セ 0 0 0 2 0 0 1 1 0 4 10 0
全パ 0 0 0 2 2 1 1 0 X 6 10 0
  1. セ : 荒木)、●金石()、高野(ヤ)、加藤初)、サンチェ(巨)、津田(広)-山倉(巨)、達川(広)、木戸
  2. パ : 工藤西)、○石本()、小野幸(西)、渡辺(西)、アニマル)、S柴田()-伊東(西)、田村(日)、梨田(近)
  3. : 石本(1勝)  : 金石(1敗)  S: 柴田 (1S)  
  4. :  セ – 高木豊)1号(2ラン・石本)  パ – 大石大(近)1号(ソロ・加藤初)
  5. 審判:球審…前川(パ)、塁審…井野(セ)・高木(パ)・丸山(セ)、外審…𨂊池(パ)・山本文(セ)
  6. 試合時間:2時間46分

オーダー[編集]

セントラル
打順守備選手
1[中]平野謙
2[二]篠塚利夫
3[左]山本浩二
4[一]バース
5[三]原辰徳
6[右]吉村禎章
7[遊]高木豊
8[捕]山倉和博
9[投]荒木大輔
パシフィック
打順守備選手
1[二]大石大二郎
2[右]山本和範
3[三]落合博満
4[一]ブーマー
5[中]秋山幸二
6[左]松永浩美
7[遊]石毛宏典
8[捕]伊東勤
9[投]工藤公康


この試合が後楽園球場で行われた最後のオールスターゲームとなった。

第2戦[編集]

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 R H E
全セ 0 0 0 0 1 1 1 0 0 0 0 3 14 1
全パ 0 0 2 0 0 0 1 0 0 0 1X 4 11 0
  1. (延長11回)
  2. セ : 杉本)、江川(巨)、遠藤(洋)、高野、●山本和(神)-木戸、達川、山倉
  3. パ : 西川)、山田(急)、東尾(西)、小野義(近)、○アニマル-田村、梨田
  4. : アニマル(1勝)  : 山本和(1敗)  
  5. :  パ – 山本1号(ソロ・杉本)、清原(西)1号(ソロ・遠藤)
  6. 審判:球審…山本文(セ)、塁審…𨂊池(パ)・松橋(セ)・寺本(パ)、外審…井野(セ)・高木(パ)
  7. 試合時間:2時間55分

オーダー[編集]

セントラル
打順守備選手
1[右]真弓明信
2[遊]高木豊
3[三]原辰徳
4[一]バース
5[二]岡田彰布
6[中]吉村禎章
7[左]加藤博一
8[捕]木戸克彦
9[投]杉本正
パシフィック
打順守備選手
1[二]大石大二郎
2[右]山本和範
3[三]落合博満
4[一]ブーマー
5[左]石嶺和彦
6[中]秋山幸二
7[遊]松永浩美
8[捕]田村藤夫
9[投]西川佳明


この試合が大阪球場で行われた最後のオールスターゲームとなった。

第3戦[編集]

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 R H E
全パ 2 0 0 0 0 0 0 1 0 0 3 9 1
全セ 0 2 0 0 0 0 0 1 0 2X 5 11 0
  1. (延長10回)
  2. パ : 村田)、石本、渡辺、柴田、●小野幸-田村、伊東、梨田
  3. セ : 川口(広)、西本(巨)、金石、加藤初(巨)、津田、○山本和-達川、山倉、木戸
  4. : 山本和(1勝1敗)  : 小野幸(1敗)  
  5. :  パ – 落合(ロ)1号(2ラン・川口)  セ – 吉村(巨)1号(ソロ・村田)・2号(サヨナラ2ラン・小野幸)
  6. 審判:球審…寺本(パ)、塁審…丸山(セ)・前川(パ)・松橋(セ)、外審…高木(パ)・井野(セ)
  7. 試合時間:2時間58分

オーダー[編集]

パシフィック
打順守備選手
1[遊]石毛宏典
2[中]高沢秀昭
3[三]落合博満
4[一]ブーマー
5[右]石嶺和彦
6[左]松永浩美
7[捕]田村藤夫
8[二]辻発彦
9[投]村田兆治
セントラル
打順守備選手
1[遊]高橋慶彦
2[中]加藤博一
3[一]長内孝
4[左]山本浩二
5[右]吉村禎章
6[三]衣笠祥雄
7[二]篠塚利夫
8[捕]達川光男
9[投]川口和久


テレビ・ラジオ中継[編集]

テレビ中継[編集]

  • 第1戦:7月19日
  • 放送時間:18:30 - 21:24(30分延長)
  • 第2戦:7月20日
  • 放送時間:18:00 - 21:54(60分延長)
  • 第3戦:7月22日
  • 放送時間:18:30 - 21:54(60分延長[3]
  • RCCが自社の主管制作で放送したのはこれが最後となり、以後の広島開催時はTBS主管制作・RCC制作協力(年度によりMBSも制作協力参加)の形式で放送されている(実況もTBSのアナウンサーが担当)。
  • NHK総合(中継録画) 解説:広岡達朗、藤田元司

ラジオ中継[編集]

  • 第1戦:7月19日
  • 第2戦:7月20日
  • 第3戦:7月22日
  • NHKラジオ第1 実況:高山典久 解説:鶴岡一人、川上哲治
  • TBSラジオ(JRN/中国放送) 実況:上野隆紘 解説:張本勲、池田英俊
  • 文化放送(関東ローカル) 実況:戸谷真人 解説:豊田泰光 
  • ニッポン放送(NRN向けか、関東ローカル〔中国放送が別途NRN裏送りを担当〕か不明) 実況:宮田統樹 解説:柴田勲、穴吹義雄
  • ラジオ日本(独立系) 実況:島碩弥 解説:中村稔

脚注[編集]

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  1. ^ a b 『オールスターゲームの軌跡 DREAM GAMES HISTORY since 1951』(2001年、ベースボール・マガジン社)、P.187
  2. ^ a b サンチェが第1戦で負傷のため、第3戦から西本が補充。『オールスターゲームの軌跡 DREAM GAMES HISTORY since 1951』(2001年、ベースボール・マガジン社)、P.187
  3. ^ ハーフタイムショーも含めて放送したが、試合終了まで放送されなかった。

関連項目[編集]