1989年の広島東洋カープ

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1989年の広島東洋カープ
成績
セントラル・リーグ2位
73勝51敗6分 勝率.589[1]
本拠地
都市 広島県広島市
球場
広島市民球場
Hiroshima Municipal Baseball Stadium 2008.JPG
球団組織
オーナー 松田耕平
経営母体 松田家(マツダ創業者一族)
監督 山本浩二
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1989年の広島東洋カープ(1989ねんのひろしまとうようカープ)では、1989年における広島東洋カープの動向をまとめる。

この年の広島東洋カープは、山本浩二監督の1年目のシーズンである。

概要[編集]

阿南準郎前監督の勇退を受け、1986年まで長く赤ヘルの4番を打った山本浩二がこの年から監督に就任。山本新監督はかつての同僚である大下剛史をヘッドコーチに、1975年初優勝時のエース・池谷公二郎を投手コーチに迎えるなど首脳陣を一新。また1973年からのプルオーバーユニフォームを廃止して、シンシナティ・レッズ風にモデルチェンジ。袖のラインから紺色が廃止され、帽子のCマークも白に変更されるなどイメージチェンジを図ったチームは5月まで巨人と首位争いを演じるなど好調だったが、夏場以降は巨人にゲーム差を広げられ結局4年ぶりの2位でシーズンを終了。投手陣では三本柱の北別府学大野豊川口和久を擁し、守護神には津田恒実が控えるなど盤石で川口が最多奪三振、津田が最優秀救援に輝いた。打撃陣は新外国人のウェイド・ロードンロッド・アレンが加入して戦力を一新。ロードンは3割・22本塁打でまずまずの成績をあげたが、アレンは前半戦本塁打が出ないなど不振にあえいだものの夏場以降は11本塁打を放って復調し、来期につなげた。両外国人の活躍が目立ったが、それ以外の選手でも正田耕三が盗塁王に輝き、若手でもルーキーの野村謙二郎高橋慶彦の控えながらも一軍に定着した。シーズン終了後チームの切り込み隊長だった高橋がロッテにトレードで移籍し、チームは転換期を迎えることになる。

チーム成績[編集]

レギュラーシーズン[編集]

オーダー変遷
開幕 5/2 6/1 7/1 8/2 9/2
1 高橋慶彦 高橋慶彦 高橋慶彦 高橋慶彦 正田耕三 正田耕三
2 正田耕三 正田耕三 正田耕三 正田耕三 山崎隆造 山崎隆造
3 ロードン ロードン ロードン ロードン ロードン ロードン
4 長内孝 小早川毅彦 小早川毅彦 小早川毅彦 小早川毅彦 小早川毅彦
5 アレン 長内孝 小川達明[注 1] アレン[注 2] アレン アレン
6 長嶋清幸 アレン 山崎隆造 長嶋清幸 高橋慶彦 西田真二
7 山崎隆造 長嶋清幸 長嶋清幸 山崎隆造 長嶋清幸 高橋慶彦
8 達川光男 達川光男 達川光男 達川光男 植田幸弘 達川光男
9 北別府学 川口和久 白武佳久 北別府学 大野豊 大野豊

[2]

1989年セントラル・リーグ順位変動
順位 4月終了時 5月終了時 6月終了時 7月終了時 8月終了時 9月終了時 最終成績
1位 広島 -- 広島 -- 巨人 -- 巨人 -- 巨人 -- 巨人 -- 巨人 --
2位 巨人 3.5 巨人 0.0 広島 2.5 広島 7.0 広島 8.0 広島 4.5 広島 9.0
3位 ヤクルト 8.0 阪神 10.5 阪神 15.5 中日 14.0 中日 13.0 中日 13.0 中日 15.5
4位 阪神 8.0 ヤクルト 11.5 ヤクルト 15.5 ヤクルト 20.0 ヤクルト 24.5 ヤクルト 23.0 ヤクルト 28.5
5位 中日 8.0 中日 12.0 中日 阪神 22.0 阪神 29.0 阪神 28.0 阪神 30.5
6位 大洋 8.5 大洋 14.0 大洋 17.0 大洋 24.0 大洋 30.5 大洋 33.5 大洋 36.5
1989年セントラル・リーグ最終成績
順位 球団 勝率
優勝 読売ジャイアンツ 84 44 2 .656 -
2位 広島東洋カープ 73 51 6 .589 9.0
3位 中日ドラゴンズ 68 59 3 .535 15.5
4位 ヤクルトスワローズ 55 72 3 .433 28.5
5位 阪神タイガース 54 75 1 .419 30.5
6位 横浜大洋ホエールズ 47 80 3 .370 36.5

オールスターゲーム1989[編集]

  • コーチ
山本浩二
  • 監督推薦
津田恒美
長冨浩志
川口和久
達川光男
正田耕三
長内孝(補充選手)

できごと[編集]

選手・スタッフ[編集]

[3]

表彰選手[編集]

リーグ・リーダー
選手名 タイトル 成績 回数
正田耕三 盗塁王 34個 初受賞
川口和久 最多奪三振 192個 2年ぶり2度目
津田恒実 最優秀救援投手 40SP 初受賞
ベストナイン
選手名 ポジション 回数
正田耕三 二塁手 2年連続2度目
ゴールデングラブ賞
選手名 ポジション 回数
正田耕三 二塁手 3年連続3度目
ロードン 三塁手 初受賞

ドラフト[編集]

順位 選手名 ポジション 所属 結果
1位 佐々岡真司 投手 NTT中国 入団
2位 仁平馨 外野手 宇都宮工業高 入団
3位 前間卓 投手 鳥栖高 入団
4位 前田智徳 外野手 熊本工業高 入団
5位 山口晋 投手 島田商業高 入団
6位 浅井樹 外野手 富山商業高 入団

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 偵察メンバーの長冨浩志と交代。
  2. ^ 偵察メンバーの白武佳久と交代。

出典[編集]

  1. ^ 年度別成績 1989年 セントラル・リーグ”. 日本野球機構. 2016年9月9日閲覧。
  2. ^ 『日本プロ野球記録年鑑 ベースボール・レコード・ブック1990』ベースボール・マガジン社、1989年。ISBN 4-583-02810-5。
  3. ^ 『日本プロ野球80年史 1934-2014』【記録編】、ベースボール・マガジン社、2014年12月24日。ISBN 978-4-583-10668-7。