1989年の西武ライオンズ

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1989年の西武ライオンズ
成績
パシフィック・リーグ3位
69勝53敗8分 勝率.566[1]
本拠地
都市 埼玉県所沢市
球場
西武ライオンズ球場
Seibukyujo-931023-1.jpg
球団組織
オーナー 堤義明
経営母体 西武鉄道
監督 森祇晶
« 1988
1990 »

1989年の西武ライオンズでは、1989年シーズンの西武ライオンズの動向をまとめる。

この年の西武ライオンズは、森祇晶監督の4年目のシーズンである。

概要[編集]

パ・リーグ初のリーグ5連覇がかかったシーズンだったが、序盤は工藤公康バークレオの不振などで4月22日に最下位転落、6月25日には首位オリックスに最大11ゲーム差を付けられた。しかし6月に入り右ヒジ手術で出遅れていた渡辺智男がローテーションに定着、また不振のバークレオに代わりデストラーデが合流し追撃体制に入り、前半最終戦で勝率を5割に戻すと、8月は16勝7敗と大きく勝ち越し近鉄・オリックスとの三つ巴の優勝争いに加わり、9月16日にはとうとう首位に立った。しかし10月に入るとストッパー不在の投手陣に疲れが見え始め、5日の対ダイエー戦では3回までに8点をリードしながら、9回に8点を奪われ痛恨の逆転負け。それでも優勝目前までこぎつけ、10日から近鉄との直接対決3連戦を迎えるが、第1戦をエース渡辺久信で落とすと、12日のダブルヘッダーでは第1試合で郭泰源と渡辺久信がラルフ・ブライアントに3打席連続本塁打を浴び逆転負け、第2試合はいてまえ打線の猛攻で14失点の大敗を喫し自力優勝が消滅、結局2厘差の3位に終わった。

順位 10/1終 10/3終 10/4終 10/5終 10/6終 10/7終 10/8終 10/9終 10/10終 10/12終 10/13終 10/14終
1位 西武 -- 西武 -- 西武 -- オリ M8 西武 -- オリ -- 西武 -- 西武 -- 西武 -- 近鉄 M2 近鉄 M1 近鉄 優勝
2位 オリ 0.5 オリ 1.0 オリ 0.5 西武 0.5 オリ 0.5 西武 0.5 オリ 0.0 オリ 1.0 近鉄 1.0 オリ 0.0 オリ 0.5 オリ 1.0
3位 近鉄 2.5 近鉄 2.0 近鉄 2.5 近鉄 3.0 近鉄 2.5 近鉄 2.0 近鉄 1.0 近鉄 2.0 オリ 1.0 西武 1.0 西武 1.0 西武 1.5
試合結果 オ10-8西
ロ8-5近
近3-0オ 西14-4ロ
ロ7-4西
オ11-8近
ダ13-12西
オ5-4近
近5-2オ
西2-1日
ダ2-1西
オ11-9ロ
近4-3日
ロ3-2オ
近4-0日
西11-2オ
ロ7-6近
近3-2西
ロ17-4オ
近6-5西
近14-4西
オ10-2ロ
オ14-2ロ
ロ5-3オ 近5-2ダ

チーム成績[編集]

レギュラーシーズン[編集]

開幕オーダー[2]
1 平野謙
2 藤野正剛
3 秋山幸二
4 清原和博
5 バークレオ
6 石毛宏典
7 吉竹春樹
8 仲田秀司
9 辻発彦
投手 工藤公康
1989年パシフィック・リーグ順位変動
順位 4月終了時 5月終了時 6月終了時 7月終了時 8月終了時 9月終了時 最終成績
1位 オリックス -- オリックス -- オリックス -- オリックス -- 近鉄 -- 西武 -- 近鉄 --
2位 近鉄 3.0 近鉄 4.5 近鉄 8.5 近鉄 4.0 オリックス 2.0 オリックス 1.5 オリックス 0.0
3位 ダイエー 5.5 日本ハム 5.5 日本ハム 9.5 西武 8.0 西武 2.5 近鉄 2.5 西武 0.5
4位 日本ハム ダイエー 7.5 西武 10.0 日本ハム 10.0 日本ハム 11.5 ダイエー 13.5 ダイエー 11.0
5位 西武 6.5 西武 8.5 ロッテ 11.5 ロッテ 13.5 ダイエー 12.5 日本ハム 17.5 日本ハム 18.0
6位 ロッテ 6.5 ロッテ 10.0 ダイエー 14.5 ダイエー 15.5 ロッテ 16.5 ロッテ 22.0 ロッテ 21.5

[3][4][5][6][7][8]

1989年パシフィック・リーグ最終成績
順位 球団 勝率
優勝 近鉄バファローズ 71 54 5 .568 -
2位 オリックス・ブレーブス 72 55 3 .567 0.0
3位 西武ライオンズ 69 53 8 .566 0.5
4位 福岡ダイエーホークス 59 64 7 .480 11.0
5位 日本ハムファイターズ 54 73 3 .426 18.0
6位 ロッテオリオンズ 48 74 8 .393 21.5

[1]

オールスターゲーム1989[編集]

  • 選出選手及びスタッフ
ポジション 名前 選出回数
監督 森祇晶
投手 松沼博久 5
渡辺久信 4
捕手 伊東勤 6
一塁手 清原和博 4
内野手 辻発彦 3
石毛宏典 9
外野手 秋山幸二 5
  • 太字はファン投票による選出。

個人成績[編集]

投手成績[編集]

  • 色付き規定投球回(130イニング)以上の選手
  • 太字はリーグ最高
選手








































W
H
I
P
 
/渡辺久信 29 28 17 4 0 15 11 0 956 226.2 210 34 86 4 174 3 0 93 86 3.41 1.31
/郭泰源 26 26 14 4 1 10 10 0 804 198.1 172 15 49 3 117 2 0 78 72 3.27 1.11
/松沼博久 24 23 8 1 0 11 5 0 619 146.0 124 20 66 5 58 2 0 70 60 3.70 1.30
/渡辺智男 19 17 7 1 1 10 7 0 568 138.0 129 12 41 2 101 2 0 55 54 3.52 1.23
/工藤公康 33 17 4 0 0 4 8 2 540 118.0 126 12 76 2 94 9 0 70 65 4.96 1.71
/高山郁夫 21 15 4 0 1 5 4 0 432 101.2 111 15 23 1 47 0 0 52 47 4.16 1.32
/西本和人 37 0 0 0 0 4 2 1 299 76.2 61 3 29 1 34 1 1 19 18 2.11 1.17
/石井丈裕 33 3 0 0 0 4 4 3 302 68.2 85 6 21 3 39 0 0 33 33 4.33 1.54
/山根和夫 31 0 0 0 0 6 1 4 228 53.1 54 7 16 1 29 0 0 25 23 3.88 1.31
/小田真也 25 0 0 0 0 0 1 1 53 10.0 19 4 5 1 8 0 0 12 11 9.90 2.40
/原口哲也 4 0 0 0 0 0 0 0 31 7.0 8 2 5 0 2 0 0 4 4 5.14 1.86
/黒原祐二 3 0 0 0 0 0 0 0 33 7.0 13 5 1 1 4 0 0 9 9 11.57 2.00
/小川宗直 7 0 0 0 0 0 0 0 26 6.1 4 2 3 0 3 0 0 2 2 2.84 1.11
/前田耕司 3 0 0 0 0 0 0 0 33 6.1 13 0 2 0 4 0 0 10 8 11.37 2.37
/森山良二 2 1 0 0 0 0 0 0 30 5.1 11 0 4 0 2 0 0 7 7 11.81 2.81
/川村一明 2 0 0 0 0 0 0 0 9 2.0 3 1 0 0 1 0 0 3 3 13.50 1.50
/成田幸洋 1 0 0 0 0 0 0 0 4 0.1 1 0 2 0 0 0 0 1 0 0.00 9.00

打撃成績[編集]

  • 色付き規定打席(403打席)以上の選手
  • 太字はリーグ最高
選手











































O
P
S
 
/石毛宏典 130 612 486 78 131 21 4 16 208 63 28 5 17 5 98 5 6 66 16 .270 .395 .428 .823
/清原和博 128 557 445 92 126 22 2 35 257 92 7 2 0 2 94 5 16 60 13 .283 .424 .578 1.001
/秋山幸二 130 555 478 92 144 24 4 31 269 99 31 14 0 4 68 4 5 93 10 .301 .391 .563 .954
/辻発彦 130 490 437 58 133 12 5 3 164 52 33 7 9 5 33 1 6 33 9 .304 .358 .375 .733
/田辺徳雄 114 472 424 51 134 20 3 8 184 68 18 10 21 8 14 1 5 32 8 .316 .339 .434 .773
/伊東勤 117 437 374 37 88 14 1 9 131 35 3 2 14 2 45 0 2 56 9 .235 .319 .350 .669
/平野謙 98 437 365 49 98 21 7 2 139 32 6 4 36 1 35 1 0 52 8 .268 .332 .381 .712
/デストラーデ 83 359 292 56 75 12 0 32 183 81 4 0 0 6 59 4 2 75 7 .257 .379 .627 1.006
/吉竹春樹 98 290 242 42 76 14 1 3 101 28 5 5 13 4 30 1 0 31 5 .314 .384 .417 .801
/バークレオ 37 135 119 14 25 4 1 6 49 11 0 1 0 0 16 0 0 35 1 .210 .304 .412 .715
/西岡良洋 62 121 102 10 21 3 0 1 27 6 2 1 10 1 8 0 0 12 2 .206 .261 .265 .526
/羽生田忠克 39 118 89 18 23 2 1 0 27 6 3 2 19 0 10 0 0 16 2 .258 .333 .303 .637
/安部理 35 93 84 11 20 6 1 1 31 9 1 1 0 0 9 1 0 18 3 .238 .312 .369 .681
/笘篠誠治 60 89 81 20 15 4 0 0 19 1 3 2 5 0 3 1 0 9 0 .185 .214 .235 .449
/藤野正剛 54 66 50 3 12 3 1 1 20 7 0 1 10 1 5 0 0 10 0 .240 .304 .400 .704
/仲田秀司 40 63 47 2 8 0 0 0 8 1 0 1 10 0 5 0 1 17 0 .170 .264 .170 .434
/立花義家 53 59 51 1 10 0 0 1 13 11 0 0 0 1 7 0 0 7 1 .196 .288 .255 .543
/森博幸 30 47 41 2 13 1 1 0 16 7 0 0 0 4 2 0 0 8 0 .317 .319 .390 .709
/山野和明 15 33 29 4 10 0 0 0 10 1 4 0 3 0 1 0 0 6 2 .345 .367 .345 .711
/北村照文 77 23 19 2 2 1 0 0 3 1 1 1 1 0 3 0 0 7 0 .105 .227 .158 .385
/大久保博元 11 14 13 1 1 0 0 1 4 1 0 0 0 0 1 0 0 5 0 .077 .143 .308 .451
/広橋公寿 9 13 10 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 2 0 0 1 0 .000 .167 .000 .167
/鈴木健 8 8 8 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 .125 .125 .125 .250
/青山道雄 8 6 6 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 1 .000 .000 .000 .000
/清家政和 6 3 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 .000 .000 .000 .000
/浜本龍治 6 3 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 .000 .000 .000
/上田浩明 2 2 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 .000 .000 .000 .000

できごと[編集]

5月[編集]

  • 5月12日 - 二軍打撃コーチの土井正博が麻雀賭博の現行犯で逮捕。西武は事件の責任を取り、球団代表の坂井保之と球団常務の戸田博之を更迭。

6月[編集]

  • 6月4日 - 清原和博が対ダイエー戦(西武)で原田賢治から通算100号本塁打。21歳9ヶ月での達成はプロ野球最年少記録。
  • 6月7日 - 西武対ロッテ戦(西武)は西武が郭泰源、ロッテは荘勝雄で日本プロ野球史上初の台湾出身投手同士の先発となり、試合は1対0で荘が完封勝利[9]

9月[編集]

  • 9月23日 - 清原和博がロッテ戦(西武)の4回、平沼定晴から受けた死球に怒り、バットを放り投げ乱闘を起こしたとして初の退場処分を受け、連盟から即日「厳重戒告・制裁金30万円・2日間出場停止」の処分[10]。このため、前日まで続いていた連続試合出場は490でストップ[10]

10月[編集]

  • 10月5日 - 西武はダイエー相手に3回までに8-0とリードしながら、9回に一挙8点を失い12-13で逆転負け(西武)[11]
  • 10月12日 - 西武の優勝がかかった[12]西武対近鉄ダブルヘッダー(西武球場)で近鉄ラルフ・ブライアントが第1試合から第2試合にかけて4打数(敬遠四球一つを間に挟む)連続本塁打を記録(日本プロ野球タイ記録)[13]。近鉄は6-5、14-4で西武に連勝し、近鉄に優勝へのマジック2が点灯[14]

選手・スタッフ[編集]

[15]

表彰選手[編集]

リーグ・リーダー
受賞者なし
ベストナイン
選手名 ポジション 回数
辻発彦 二塁手 3年ぶり2度目
田辺徳雄 遊撃手 初受賞
秋山幸二 外野手 4年連続4度目
ゴールデングラブ賞
選手名 ポジション 回数
辻発彦 二塁手 2年連続3度目
田辺徳雄 遊撃手 初受賞
平野謙 外野手 2年連続5度目
秋山幸二 3年連続3度目

ドラフト[編集]

順位 選手名 ポジション 所属 結果
1位 潮崎哲也 投手 松下電器 入団
2位 鈴木哲 投手 熊谷組 入団
3位 大塚孝二 外野手 東北福祉大学 入団
4位 宮地克彦 投手 尽誠学園高 入団
5位 佐伯秀喜 内野手 國學院大學久我山高 入団
6位 北原泰二 投手 川口工業高 入団

出典[編集]

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  1. ^ a b 年度別成績 1989年 パシフィック・リーグ”. 日本野球機構. 2015年6月4日閲覧。
  2. ^ 『読売新聞』1989年4月9日付朝刊、14版、18面
  3. ^ 『読売新聞』1989年5月1日付朝刊、14版、19面
  4. ^ 『読売新聞』1989年6月1日付朝刊、14版、19面
  5. ^ 『読売新聞』1989年7月1日付朝刊、14版、19面
  6. ^ 『読売新聞』1989年7月31日付朝刊、14版、19面
  7. ^ 『読売新聞』1989年9月1日付朝刊、14版、19面
  8. ^ 『読売新聞』1989年10月1日付朝刊、14版、19面
  9. ^ ベースボール・マガジン社刊「BBMタイムトラベル 俺たちの川崎ロッテ・オリオンズ」59ページ
  10. ^ a b 【9月23日】1989年(平元) 清原、死球に激高 バット投げつけるわ蹴り入れるわ”. スポーツニッポン (2007年9月23日). 2012年9月12日閲覧。
  11. ^ この試合はNHK衛星第1テレビジョンで放送された。
  12. ^ 西武が連勝し、オリックスが負けか引き分けで西武の優勝。
  13. ^ 第1試合の1試合3本塁打は通算6度目となり、日本プロ野球新記録
  14. ^ この試合はフジテレビジョンで放送された。
  15. ^ 西武ライオンズ公式HP 背番号の歴史”. 埼玉西武ライオンズ. 2015年6月8日閲覧。