1991年の映画

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1991年の映画(1991ねんのえいが)では、1991年(平成3年)の映画分野の動向についてまとめる。

できごと[編集]

日本の映画興行[編集]

  • 入場料金(大人)
  • 入場者数 1億3833万人[7] - 1989年の年間入場者数(1億4357万人)を下回る戦後最低記録となった[8]。〔ただし、翌1992年にワースト記録を更新する。〕キネマ旬報によれば、洋画が配給収入を大きく減少させたことが原因で、米国映画興行が低調だったことと連動していると分析している[9]。米国内のメディアの多様化と米映画界が大作連打主義から低予算映画へ転換したことを理由として挙げている[9]
  • 興行収入 1633億7800万円[7]
配給会社別年間配給収入
配給会社 配給本数 年間配給収入 前年対比 概要
新作 再映 洋画
松竹 27 064億8291万円 127.9% 男はつらいよ 寅次郎の休日』/『釣りバカ日誌3』(14.1億円)のみが配給収入10億円をクリア。角川映画幕末純情伝』/『ぼくらの七日間戦争2』(8.6億円)・『八月の狂詩曲』(8.2億円)・『陽炎』(6.1億円)・『グッバイ・ママ』(4.7億円)・『戦争と青春』(4.5億円)と安定した成績を残した。『息子』は作品的評価は高いが興行的には不本意な結果。『必殺!5 黄金の血』は惨敗。
27 0 0
東宝 21 109億4924万円 102.7% 7年連続の年間配給収入100億円突破。邦画トップの『おもひでぽろぽろ』(18.7億円)[注 1]・『ドラえもん のび太のドラビアンナイト』ほか(18億円)・『ちびまる子ちゃん』(13.5億円)・『波の数だけ抱きしめて』(10.5億円)が10億円の大台を突破した。『大誘拐』(5.5億円)は健闘。正月映画『山田ババアに花束を』ほか(5億円)は物足りない結果。『超少女REIKO』は極端な低調。
20 1 0
東映 29[注 2] 085億3432万円 077.6% 前年の『天と地と』のような大稼動作品がなかったため、大きく成績を落とした。『ドラゴンボールZ』シリーズを中心に据えた『'91春東映アニメフェア』(13億円)・『'91夏東映アニメフェア』(14億円)のアニメ2番組、『福沢諭吉』(11億円)・『動天』(10.5億円)の大量動員2番組の計4番組が配給収入10億円を突破した。『首領になった男』(4.5億円)・『新極道の妻たち』(4.2億円)は善戦。ヤング・ターゲットの『きんぴら』/『ゴールドラッシュ』・『本気!』/『シャイなあんちくしょう』は極度の不振。『極道戦争 武闘派』は伸び悩み。
27 0 2
出典:「1991年度日本映画・外国映画業界総決算」、『キネマ旬報1992年平成4年)2月下旬号、キネマ旬報社1992年、 139 - 144頁。

各国ランキング[編集]

日本配給収入ランキング[編集]

1991年邦画配給収入トップ10
順位 題名 配給 配給収入 備考
1 おもひでぽろぽろ 東宝 18.7億円 [注 3]
2 ドラえもん のび太のドラビアンナイト
ドラミちゃん アララ・少年山賊団!
東宝 18.0億円
3 男はつらいよ 寅次郎の休日
釣りバカ日誌3
松竹 14.1億円
4 ドラゴンボールZ とびっきりの最強対最強
ドラゴンクエスト ダイの大冒険
まじかる☆タルるートくん 燃えろ!友情の魔法大戦
東映 14.0億円
5 ちびまる子ちゃん 東宝 13.5億円
6 ドラゴンボールZ 超サイヤ人だ孫悟空
まじかる☆タルるートくん
東映 13.0億円
7 福沢諭吉 東映 11.0億円
8 動天 東映 10.5億円
8 波の数だけ抱きしめて 東宝 10.5億円
10 幕末純情伝
ぼくらの七日間戦争2
松竹 08.6億円
#10の出典:『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』 キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、504頁。ISBN 978-4873767550。
上記以外の出典:1991年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
1991年洋画配給収入トップ10
順位 題名 製作国 配給 配給収入 備考
1 ターミネーター2 アメリカ合衆国の旗 東宝東和 57.5億円 [注 4]
2 ホーム・アローン アメリカ合衆国の旗 20世紀FOX 34.0億円 [注 5]
3 プリティ・ウーマン アメリカ合衆国の旗 ワーナー・ブラザース 31.0億円 [注 6]
4 トータル・リコール アメリカ合衆国の旗 東宝東和 24.0億円 [注 7]
5 ダンス・ウィズ・ウルブズ アメリカ合衆国の旗 東宝東和 15.0億円
6 ゴースト/ニューヨークの幻 アメリカ合衆国の旗 パラマウント映画
UIP
14.5億円 [注 8]
7 ゴッドファーザー PART III アメリカ合衆国の旗 パラマウント映画 12.7億円 [注 9]
8 バックドラフト アメリカ合衆国の旗 パラマウント映画 11.3億円 [注 10]
9 ロッキー5/最後のドラマ アメリカ合衆国の旗 パラマウント映画 10.6億円 [注 11]
10 ネバーエンディング・ストーリー 第2章 アメリカ合衆国の旗
ドイツの旗
ワーナー・ブラザース 10.5億円 [注 12]
#6の出典:『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』 キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、504頁。ISBN 978-4873767550。
上記以外の出典:1991年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟

全世界興行収入ランキング[編集]

1991年全世界興行収入トップ10
順位 題名 スタジオ 興行収入
1 ターミネーター2 トライスター・ピクチャーズ $519,843,345
2 ロビン・フッド ワーナー・ブラザース $390,493,908
3 美女と野獣 ブエナ・ビスタ・ピクチャーズ $424,967,620
4 フック トライスター・ピクチャーズ $300,854,823
5 羊たちの沈黙 オライオン・ピクチャーズ $272,742,922
6 JFK ワーナー・ブラザース $205,405,498
7 アダムス・ファミリー パラマウント映画 $191,502,426
8 ケープ・フィアー ユニバーサル・スタジオ $182,291,969
9 ホット・ショット 20世紀フォックス $181,096,164
10 シティ・スリッカーズ コロンビア映画 $179,033,791
出典:1991 Worldwide Box Office Results”. Box Office Mojo. 2015年12月13日閲覧。

北米興行収入ランキング[編集]

1991年北米興行収入トップ10
順位 題名 スタジオ 興行収入
1. ターミネーター2 トライスター $204,843,345
2. ロビン・フッド ワーナー・ブラザース $165,493,908
3. 美女と野獣 ディズニー $145,863,363
4. 羊たちの沈黙 オライオン $130,742,922
5. シティ・スリッカーズ コロムビア $124,033,791
6. フック トライスター $119,654,823
7. アダムス・ファミリー パラマウント $113,502,426
8. 愛がこわれるとき 20世紀FOX $101,599,005
9. 花嫁のパパ タッチストーン $89,325,780
10. 裸の銃を持つ男2 1/2 パラマウント $86,930,411
出典: 1991 Domestic Yearly Box Office Results”. Box Office Mojo. 2015年12月24日閲覧。

フランス観客動員数ランキング[編集]

  1. ダンス・ウィズ・ウルブズアメリカ合衆国の旗
  2. ターミネーター2アメリカ合衆国の旗
  3. ロビン・フッドアメリカ合衆国の旗
  4. 白牙アメリカ合衆国の旗
  5. 羊たちの沈黙アメリカ合衆国の旗
  6. ビアンカの大冒険 ゴールデン・イーグルを救え!アメリカ合衆国の旗
  7. Tous les matins du mondeフランス語版フランスの旗
  8. ホット・ショットアメリカ合衆国の旗
  9. キンダガートン・コップアメリカ合衆国の旗
  10. ダブル・インパクト (映画)アメリカ合衆国の旗
出典:FRANCE 1991 - BOX OFFICE STORY”. boxofficestory. 2016年1月24日閲覧。

日本公開映画[編集]

1991年の日本公開映画を参照。

受賞[編集]

人物[編集]

誕生[編集]

死去[編集]

日付 名前 国籍 年齢 職業
2月 1日 ジム・マクドナルド アメリカ合衆国の旗 84 声優
11日 松山英太郎 日本の旗 48 俳優
27日 草野大悟 日本の旗 51 俳優
3月 2日 セルジュ・ゲンスブール フランスの旗 62 ミュージシャン・映画監督・俳優
14日 ハワード・アッシュマン アメリカ合衆国の旗 40 作詞家
18日 ヴィルマ・バンキー ハンガリーの旗アメリカ合衆国の旗 93 女優
4月 10日 ケヴィン・ピーター・ホール アメリカ合衆国の旗 35 俳優・スーツアクター
16日 デヴィッド・リーン イギリスの旗 83 映画監督
20日 ドン・シーゲル アメリカ合衆国の旗 78 映画監督
5月 1日 リチャード・ソープ アメリカ合衆国の旗 95 映画監督
15日 ロナルド・レイシー イギリスの旗 55 俳優
6月 3日 エヴァ・ル・ガリエンヌ イギリスの旗 92 女優
11日 ハヤフサヒデト 日本の旗 86 俳優・映画監督
14日 ペギー・アシュクロフト イギリスの旗 83 女優
17日 永井智雄 日本の旗 77 俳優
19日 ジーン・アーサー アメリカ合衆国の旗 90 女優
7月 1日 マイケル・ランドン アメリカ合衆国の旗 55 俳優
2日 リー・レミック アメリカ合衆国の旗 55 女優
5日 中村伸郎 日本の旗 82 俳優
8日 ジェームズ・フランシスカス アメリカ合衆国の旗 57 俳優
11日 河合勝巳 日本の旗 62 編集技師
23日 藤岡重慶 日本の旗 57 俳優
8月 11日 河野基比古 日本の旗 58 映画評論家
22日 コリーン・デューハースト カナダの旗 67 女優
9月 3日 フランク・キャプラ アメリカ合衆国の旗 94 映画監督
23日 チャック・ヴィンセント アメリカ合衆国の旗 51 映画監督
27日 有馬昌彦 日本の旗 66 俳優
11月 2日 アーウィン・アレン アメリカ合衆国の旗 75 映画監督・プロデューサー
5日 フレッド・マクマレイ アメリカ合衆国の旗 83 俳優
6日 ジーン・ティアニー アメリカ合衆国の旗 70 女優
9日 イヴ・モンタン フランスの旗 70 歌手・俳優
14日 トニー・リチャードソン イギリスの旗 63 映画監督
16日 伊上勝 日本の旗 60 脚本家
21日 ダニエル・マン アメリカ合衆国の旗 79 映画監督
22日 今井正 日本の旗 79 映画監督
23日 上原謙 日本の旗 82 俳優
クラウス・キンスキー ポーランドの旗ドイツの旗 65 俳優
24日 大村千吉 日本の旗 69 俳優
29日 ラルフ・ベラミー アメリカ合衆国の旗 87 俳優
12月 12日 エレノア・ボードマン アメリカ合衆国の旗 93 女優
28日 カサンドラ・ハリス オーストラリアの旗 39 女優

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 〔引用者註〕キネマ旬報は18.5億円だったが、日本映画製作者連盟の18.7億円を採用した[10]
  2. ^ 141ページの1991年邦画各社配給本数では東映が合計29本となっているが、143ページでは東映は28本配給と書かれている。
  3. ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史』では配給収入は18.5億円となっている[11]
  4. ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史』では配給収入は52.0億円となっている[11]
  5. ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史』では配給収入は33.0億円となっている[11]
  6. ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史』では配給収入は30.9億円となっている[11]
  7. ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史』では配給収入は24.5億円となっている[11]
  8. ^ 日本映画製作者連盟の発表では、1990年の配給収入28.0億円となっているが[12]、1991年は言及なし[13]。『キネマ旬報ベスト・テン85回全史』によれば、配給収入は1990年が23.0億円、1991年が14.5億円、累計の配給収入は37.5億円となっている[11]
  9. ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史』では配給収入は13.0億円となっている[11]
  10. ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史』では配給収入は12.0億円となっている[11]
  11. ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史』では配給収入は10.5億円となっている[11]
  12. ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史』では配給収入は10.2億円となっている[11]

出典[編集]

  1. ^ 斉藤 2009, pp. 116 - 117.
  2. ^ 『戦後値段史年表』 週刊朝日朝日新聞出版〈朝日文庫〉、1995年、23頁。ISBN 4-02-261108-1。
  3. ^ 「1991年度日本映画・外国映画業界総決算 日本映画」、『キネマ旬報1992年平成4年)2月下旬号、キネマ旬報社1992年、 144頁。
  4. ^ 第43作 男はつらいよ 寅次郎の休日”. 『男はつらいよ』公式サイト. 松竹映画. 2016年12月29日閲覧。
  5. ^ 小売物価統計調査(動向編) 調査結果”. 統計局. 2016年8月3日閲覧。
  6. ^ 主要品目の東京都区部小売価格:昭和25年(1950年)〜平成22年(2010年) (Excel)”. 統計局. 2016年8月3日閲覧。
  7. ^ a b 過去データ一覧”. 一般社団法人日本映画製作者連盟. 2016年8月2日閲覧。
  8. ^ 「1991年度日本映画・外国映画業界総決算 日本映画」、『キネマ旬報1992年平成4年)2月下旬号、キネマ旬報社1992年、 144頁。
  9. ^ a b 「1991年度日本映画・外国映画業界総決算」、『キネマ旬報1992年平成4年)2月下旬号、キネマ旬報社1992年、 139頁。
  10. ^ 1991年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
  11. ^ a b c d e f g h i j 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』 キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、504頁。ISBN 978-4873767550。
  12. ^ 1990年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
  13. ^ 1991年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟

参考文献[編集]

  • 斉藤守彦 『映画館の入場料金は、なぜ1800円なのか?』 ダイヤモンド社2009年11月27日。ISBN 978-4-478-01134-8。