1996年の福岡ダイエーホークス

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1996年の福岡ダイエーホークス
成績
パシフィック・リーグ6位
54勝74敗2分 勝率.422
本拠地
都市 福岡県福岡市中央区
球場
福岡ドーム
Fukuokadome ground.jpg
球団組織
オーナー 中内㓛
経営母体 ダイエー
監督 王貞治
« 1995
1997 »

1996年の福岡ダイエーホークス(1996ねんのふくおかダイエーホークス)では、1996年の福岡ダイエーホークスにおける動向をまとめる。

1996年の福岡ダイエーホークスは、王貞治監督の2年目のシーズンである。

概要[編集]

王監督2年目のこの年は日本ハムとの間で大型トレードを行い、リリーフエースの下柳剛を放出して新たに武田一浩を獲得。移籍2年目の工藤公康若田部健一とともに先発投手陣を形成。打撃陣はケビン・ライマーが退団したが、それ以外の戦力は不変だった。先発陣の強化に成功したチームだが、4月を7勝16敗の借金9で終えると5月に入っても不振で、5月9日の対近鉄戦で敗れると王監督や選手にめがけて生卵がぶつけられる事件が発生。生卵事件に発奮したチームは6月に13勝11敗と勝ち越してようやく最下位を脱出すると、8月まではまずまずの成績を残した。しかし、終盤に4勝14敗と大きく負け越したのが響いて最下位に沈み、王監督の悲願であるAクラス入りはこの年もならなかった。投手陣は武田・工藤らの移籍組の活躍があったものの、チーム防御率は4.04の最下位。打撃陣は4番の小久保裕紀がチームトップの24本塁打を放つ奮闘を見せ、この年から2番の村松有人が盗塁王を獲得するなど、明るい話題もあった一方で1995年に西武から移籍した大ベテランの石毛宏典がこの年限りで引退した(その後1998年に二軍監督として復帰)。対戦成績ではV2のオリックスに12勝14敗と健闘したが、2位日本ハムに9勝17敗と大きく負け越した。

チーム成績[編集]

レギュラーシーズン[編集]

開幕オーダー
1 松永浩美
2 村松有人
3 秋山幸二
4 小久保裕紀
5 吉永幸一郎
6 藤本博史
7 ライディ
8 若井基安
9 浜名千広
工藤公康
1996年パシフィック・リーグ順位変動
順位 4月終了時 5月終了時 6月終了時 7月終了時 8月終了時 最終成績
1位 オリックス -- 日本ハム -- 日本ハム -- 日本ハム -- オリックス -- オリックス --
2位 日本ハム 0.5 オリックス 0.5 オリックス 2.5 オリックス 4.0 日本ハム 0.5 日本ハム 7.0
3位 近鉄 1.0 近鉄 2.0 近鉄 7.0 ロッテ 7.5 近鉄 8.5 西武 13.0
4位 ロッテ 1.5 ロッテ 5.0 ロッテ 7.5 近鉄 9.0 ロッテ 10.0 近鉄 14.5
5位 西武 5.0 西武 5.5 西武 9.5 ダイエー 11.5 ダイエー 12.5 ロッテ 15.5
6位 ダイエー 7.0 ダイエー 11.0 ダイエー 12.5 西武 13.0 西武 13.5 ダイエー 22.0
1996年パシフィック・リーグ最終成績
順位 球団 勝率
優勝 オリックス・ブルーウェーブ 74 50 6 .597 -
2位 日本ハムファイターズ 68 58 4 .540 7.0
3位 西武ライオンズ 62 64 4 .492 13.0
4位 近鉄バファローズ 62 67 1 .481 14.5
5位 千葉ロッテマリーンズ 60 67 3 .472 15.5
6位 福岡ダイエーホークス 54 74 2 .422 22.0

オールスターゲーム1996[編集]

  • 選出選手
ポジション 名前 選出回数
投手 武田一浩 3
捕手 吉永幸一郎 4
二塁手 小久保裕紀 2
遊撃手 浜名千広 3
外野手 秋山幸二 12
村松有人
  • 太字はファン投票による選出。

個人成績[編集]

投手成績[編集]

  • 色付き規定投球回(130イニング)以上の選手
  • 太字はリーグ最高
選手








































W
H
I
P
 
/工藤公康 29 29 9 1 0 8 15 0 867 202.2 207 17 70 1 178 6 0 94 79 3.51 1.37
/武田一浩 26 26 6 4 0 15 8 0 722 171.0 167 16 56 4 114 6 0 77 73 3.84 1.30
/ヒデカズ 21 20 3 1 0 9 5 0 603 145.0 141 16 36 2 99 1 0 44 41 2.54 1.22
/吉武真太郎 35 16 6 1 0 4 13 1 599 141.1 136 14 48 7 83 3 0 59 54 3.44 1.30
/ホセ 42 8 1 0 0 6 9 16 446 103.2 117 4 28 0 79 1 1 42 36 3.13 1.40
/木村恵二 30 4 1 0 0 1 6 5 290 65.1 73 7 23 0 55 3 0 40 40 5.51 1.47
/内山智之 28 6 0 0 0 3 2 0 262 60.1 68 6 22 0 33 8 0 32 29 4.33 1.49
/藤井将雄 11 6 0 0 0 1 3 0 188 41.2 56 2 11 1 26 2 0 25 24 5.18 1.61
/吉田豊彦 18 6 0 0 0 1 3 0 185 41.1 47 6 17 2 28 1 0 25 23 5.01 1.55
/佐久本昌広 24 0 0 0 0 1 3 0 168 37.0 43 4 20 1 32 1 0 21 20 4.86 1.70
/ボルトン 11 6 0 0 0 2 2 0 148 31.0 36 3 23 1 18 3 0 22 22 6.39 1.90
/若田部健一 23 0 0 0 0 2 0 0 126 29.2 39 3 5 1 16 0 0 17 17 5.16 1.48
/西村基史 29 0 0 0 0 0 0 0 69 15.1 17 0 7 0 11 2 0 7 5 2.93 1.57
/濱涯泰司 5 2 0 0 0 1 1 1 65 15.0 14 1 6 1 13 4 0 9 7 4.20 1.33
/有倉雅史 11 0 0 0 0 0 2 1 64 14.2 15 2 5 0 14 0 0 11 9 5.52 1.36
/ミツグ 13 0 0 0 0 0 0 0 64 13.2 21 2 4 0 8 0 0 10 9 5.93 1.83
/高山郁夫 8 0 0 0 0 0 1 0 32 6.2 11 4 1 1 3 0 0 9 8 10.80 1.80
/斉藤学 9 0 0 0 0 0 0 0 25 5.0 7 1 3 0 3 0 0 3 3 5.40 2.00
/渡辺智男 2 1 0 0 0 0 1 0 27 4.1 12 1 3 0 4 0 0 7 7 14.54 3.46
/田之上慶三郎 2 0 0 0 0 0 0 0 9 3.0 0 0 0 0 4 0 0 0 0 0.00 0.00
/松田慎司 3 0 0 0 0 0 0 0 15 2.1 6 1 2 0 1 0 0 5 5 19.29 3.43
/吉田修司 1 0 0 0 0 0 0 0 10 1.2 5 1 1 0 1 1 0 4 4 21.60 3.60
/廣田浩章 2 0 0 0 0 0 0 0 4 1.0 1 1 0 0 0 1 0 1 1 9.00 1.00
/高木晃次 3 0 0 0 0 0 0 0 3 0.1 1 0 1 0 0 0 0 1 1 27.00 6.00

打撃成績[編集]

  • 色付き規定打席(403打席)以上の選手
  • 太字はリーグ最高
選手











































O
P
S
 
/浜名千広 130 560 485 65 123 16 8 3 164 47 33 12 29 6 37 0 3 61 6 .254 .307 .338 .645
/小久保裕紀 126 539 478 73 118 26 3 24 222 82 7 3 0 6 48 1 7 95 13 .247 .321 .464 .785
/秋山幸二 121 512 466 53 140 27 0 9 194 66 13 4 0 5 35 1 6 78 12 .300 .354 .416 .770
/村松有人 108 473 406 56 119 14 9 0 151 38 58 26 16 1 45 1 5 42 2 .293 .370 .372 .742
/吉永幸一郎 124 470 390 59 115 21 2 20 200 72 1 3 3 6 70 5 1 69 7 .295 .398 .513 .911
/若井基安 108 360 328 32 83 6 3 0 95 19 0 1 2 2 28 0 0 35 10 .253 .310 .290 .600
/藤本博史 101 309 266 24 56 11 0 6 85 23 0 3 3 3 36 1 1 63 9 .211 .304 .320 .623
/大道典良 90 303 274 32 89 24 0 10 143 51 0 0 3 4 21 0 1 47 7 .325 .370 .522 .892
/ライディ 81 285 249 29 70 11 1 7 104 29 11 4 3 2 28 1 3 60 2 .281 .358 .418 .776
/松永浩美 66 236 207 19 45 12 1 3 68 13 3 1 5 2 21 0 1 48 3 .217 .290 .329 .619
/湯上谷竑志 86 220 200 31 54 8 1 2 70 20 8 3 3 2 13 0 2 47 4 .270 .318 .350 .668
/河野亮 67 207 185 21 47 7 0 7 75 24 0 0 3 2 14 0 3 47 4 .254 .314 .405 .719
/柳田聖人 61 125 111 16 24 3 0 0 27 10 1 2 5 1 8 0 0 17 2 .216 .267 .243 .510
/川越透 37 88 81 10 19 4 0 0 23 5 0 0 3 0 4 0 0 13 2 .235 .271 .284 .555
/脇坂浩二 55 71 64 15 12 2 0 2 20 5 1 1 3 0 4 0 0 20 1 .188 .235 .313 .548
/城島健司 17 62 58 5 14 2 0 4 28 9 1 0 0 0 3 0 1 9 1 .241 .290 .483 .773
/石毛宏典 18 29 23 1 3 0 0 0 3 1 1 0 1 1 4 0 0 5 2 .130 .250 .130 .380
/坊西浩嗣 28 24 20 2 3 1 0 0 4 2 0 0 0 1 3 0 0 7 1 .150 .250 .200 .450
/山口裕二 22 21 19 5 3 1 0 0 4 0 1 0 1 0 1 0 0 5 0 .158 .200 .211 .411
/本間満 14 14 13 1 3 0 0 0 3 0 0 0 0 0 1 0 0 3 0 .231 .286 .231 .516
/内之倉隆志 10 13 12 1 3 0 0 0 3 0 0 0 0 0 1 0 0 4 0 .250 .308 .250 .558
/吉本一義 7 6 5 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 2 0 .000 .167 .000 .167
/大越基 8 3 3 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 .000 .000 .000
/西島貴之 6 2 2 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 .000 .000 .000 .000
/杉田勇 1 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 .000 .000 .000

できごと[編集]

  • 5月9日 - 日生球場での最後のプロ野球公式戦となる近鉄対福岡ダイエーホークスの試合が行われる。試合終了後、試合に負けたダイエー選手のバスにファンが生卵を投げつける。[1]
  • 9月16日 - 西武球場での西武対ダイエー戦で苛立ちを募らせたファンから「今すぐ辞めろ、サダハル」などの横断幕を掲げられた上に散々ヤジられ、発煙筒を投げ込まれ試合が中断。「発煙筒事件」

選手・スタッフ[編集]

[2]

表彰選手[編集]

リーグ・リーダー
選手名 タイトル 成績 回数
村松有人 盗塁王 58個 初受賞
工藤公康 最多奪三振 178個 初受賞
ベストナイン
選手名 ポジション 回数
吉永幸一郎 捕手 2年ぶり2度目
村松有人 外野手 初受賞
ゴールデングラブ賞
選手名 ポジション 回数
秋山幸二 外野手 10年連続10度目

ドラフト[編集]

順位 選手名 ポジション 所属 結果
1位 井口忠仁 内野手 青山学院大学 入団
2位 松中信彦 内野手 新日本製鐵君津 入団
3位 柴原洋 外野手 九州共立大学 入団
4位 倉野信次 投手 青山学院大学 入団
5位 岡本克道 投手 東芝 入団
6位 村上鉄也 投手 東北福祉大学 入団
7位 新里紹也 内野手 沖縄電力 入団

出典[編集]

[脚注の使い方]