神戸市営バス石屋川営業所

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座標: 北緯34度43分9.7秒 東経135度14分48.9秒 / 北緯34.719361度 東経135.246917度 / 34.719361; 135.246917 神戸市営バス石屋川営業所(こうべしえいばすいしやがわえいぎょうしょ)は、兵庫県神戸市灘区にある、神戸市営バスの営業所である。最寄バス停は石屋川車庫前である。配置車両に表示されている営業者を表す記号は「石」である。

主として灘区を通る路線を担当している。

沿革[編集]

現行路線[編集]

本節では、石屋川営業所が現在運行を担当している路線について記述する。現在石屋川営業所が担当する路線は4路線(単独運行2路線、共同運行2路線)となっている。これは、神戸市営バスの8営業所の中では、最も少ない担当路線数である。かつては36系統なども担当していたが、現在は多くの路線がエリアが重複する魚崎営業所に移管されている。特に2012年4月1日のダイヤ改正にあわせて行われた担当営業所の配分変更では、単独運行路線のうち32系統・100系統・102系統・103系統の4路線が魚崎営業所に完全に移管されたほか、26系統も魚崎営業所との共同運行に変更されている。

なお、神戸市営バスではダイヤ改正等にあわせて営業所間での運行路線の配分・調整が比較的頻繁に行われているため、36系統のようにかつて運行を担当していたが現在は別の営業所(灘区をエリアとする石屋川営業所の場合、エリアが重複する魚崎営業所であることがほとんど)が担当している路線についても、現在の担当営業所のページへの誘導という形で記述を残している。

2系統[編集]

運行区間

  • 2:JR六甲道 - 阪急六甲 - 観音寺 - 布引 - 地下鉄三宮駅前 - 三宮神社(三宮方面おりば)/元町1丁目(六甲方面のりば)
  • 2:阪急六甲 - 観音寺 - 布引 - 地下鉄三宮駅前 - 三宮神社/元町1丁目
  • 2:阪急六甲 - 観音寺 - 布引 - 地下鉄三宮駅前 - 阪神前
  • 臨:野崎通5丁目 - 布引 - 地下鉄三宮駅前 - 阪神前

概要

  • 神戸市営バスの代表的な路線の1つ。現在は、石屋川営業所と中央営業所が共同で担当している。利用者・便数ともかなり多く、1日辺りの利用者数および便数は、神戸市バスが運行する全路線の中で1位である(2008年度・2009年度・2010年度)[1][2]。また、利用者数が多いこともあって、神戸市バスの展開する路線の中でも路線収支は好調な方で、2008年度の営業係数は80、2010年度の営業係数も08年より悪化はしているが87であり、黒字路線の1つである[3][4]
  • 一方、利用者数が多いことや道中に急な坂道を抱えていることもあって、定員が少なく地形の制約を受けるノンステップバスは運用が難しく、2009年3月までは全便ツーステップバスでの運行となっていた。ただし現在では、ノンステップバスの運用が大きく増加し、逆にツーステップバスでの運行便が少数になっている。また、ノンステップバスの導入が難しい路線で低床化を進める場合にはワンステップバスを導入するケースがあるが、本路線ではワンステップバスは運行されていない。
  • ほとんどの区間で18系統が並行して走る。このため、発車時間の関係によっては、2系統のバスと18系統のバスが連なって運行される風景もしばしば見られる。
  • JR六甲道駅への乗り入れは1990年代初めに開始されたが、後に中止された。その後、2009年のダイヤ改正により再びJR六甲道駅への乗り入れが開始されているが、本数は少ない[5]。JR六甲道発着便は、行き先(系統番号)表示の数字を方向幕装備車では緑に[6]、LED行先表示器装備車では反転表示[7]させることで、阪急六甲発着便と区別している。
  • 2系統の経路上にある重要施設の1つとして新幹線の新神戸駅が挙げられるが、2系統では新神戸駅を経由する便は設定されておらず、全ての便がその近くの布引停留所にしか停車しない。もっとも、新神戸駅にバスの停留所設備がないわけではなく、新神戸駅の真下には市バスの「新神戸駅前」停留所が存在し、2系統の補完路線としての役割も持つ18系統の一部の便がここを経由する。
  • 臨時系統は2系統のルートと同じ区間ではあるが、系統表示は「臨」となっている。運行は毎月8日の霊法会のあるときのみ午前中は9時頃から10時頃に三宮発野崎通5丁目行きで、14時頃に野崎通5丁目発三宮行きで運行される。

ダイヤ及び停留所

  • JR六甲道 - 六甲口 - 阪急六甲 - 六甲登山口 - 篠原本町2丁目 - 篠原本町3丁目 - 護国神社前 - 五毛 - 五毛天神 - 観音寺 - 神戸高校前 - 青谷橋 - 青谷 - 籠池通3丁目(三宮方面のみ停車) - 野崎通3丁目 - 野崎通5丁目 - 熊内5丁目 - 熊内6丁目 - 布引 - 加納町2丁目 - 加納町3丁目 - 地下鉄三宮駅前 - 阪神前 - 市役所前 - 三宮神社(三宮方面おりば)/元町1丁目(六甲方面のりば)
    • 熊内5丁目は、かつては「南蛮美術館前」というバス停名だった。ちなみに、神戸市立南蛮美術館が神戸市立博物館に発展解消したあとの建物は、神戸市文書館として現在も使用されている。
    • 震災までは、三宮行きのバスは、阪神前の次に「国際会館前」という降車専用のバス停があり、ここが終点だった。現在のみずほ銀行神戸中央支店の南側入口付近にバス停があった。
  • 1980年代は、各バス停のタイムテーブルには始発から数本と最終の数本しか発着時刻が記載されておらず、その他の時間帯(7時〜21時台)は2〜3分間隔、5〜7分間隔といった運行間隔しか表示されていなかったため、待っていればその程度の時間でやってくるという運用であったが、8時台後半には後のバスが前に追いつき結果的に数台のバスが連なって運行される事が頻繁に発生し、2〜3分間隔の時間帯にも関わらず数台のバスが通過した後は10分程度の空白時間が発生する事があった。
  • その後、一部路線延長にともない同じ2系統でも最終到着地が異なるようになったため各バス停で詳細な時間が記載されるようになり、運転士の定時運行の意識の変化なのか市民による苦情によるものなのかは不明だが、数台ものバスが連なって運行されることは無く、朝夕のラッシュ時でも概ね2〜3分間隔で運行されている。
  • 昼間は5〜7分間隔で運行されている。
  • 最終バスは十分な利用者がいるにも関わらず、長年22時20分発と早い時間に運行が終了していた。しかし現在は始発停留所を22時40分前後に発車するダイヤとなっており、若干改善されている。
    • 阪神前 - 三宮神社の末端区間では、20時頃に最終便が発車する。20時以降の便は全て、阪急六甲始発便に関しては阪神前止まりとなり、三宮始発便については阪神前始発となる。当該区間を並走する92系統も21時頃に運行を終了する。なお、三宮神社まで走り通す便が「三宮神社」という行先表示(方向幕・LEDとも)を掲出するのに対し、阪神前止まり便は「三宮」という行先表示を掲出しているため、区別は可能である。

26系統[編集]

運行区間

  • 26:JR六甲道 - 阪急六甲 - 六甲登山口 - 神戸海星病院前 - 炭山橋 - 昭生病院前 - 六甲ケーブル下

概要

  • 26系統は、JR六甲道と六甲ケーブル下を結ぶ路線である。開設以来長らく石屋川営業所が単独で担当してきたが、2012年4月のダイヤ改正に合わせて石屋川営業所と魚崎営業所の共同担当となっている。
  • 始発・終着バス停は魚崎営業所が担当する16系統と同じだが、途中経路が異なり、当路線は専用に導入された小型バス(日野・ポンチョ[8]を使用して入り組んだ住宅街内を走行するのが特徴である。また、六甲ケーブル下では16系統の転回地とは別の道路上に発着する。
  • 16系統が兵庫県道95号灘三田線を走行し六甲ケーブル・大規模団地・神戸大学 - 鉄道駅といった輸送に重きを置くことから、16系統・36系統・鉄道駅と離れた住宅地の需要を満たす路線として2007年度より新設された。それ以前にも26系統という路線は存在していたが、その時は六甲ケーブル山上駅と摩耶ロープウェー山上駅を結ぶ路線として存在しており、このルートは現在では六甲摩耶鉄道六甲摩耶スカイシャトルバスとして運行している。

沿革

ダイヤおよび停留所

  • 1時間1本の運転で、概ね60分間隔である。

32系統[編集]

36系統[編集]

90系統[編集]

運行区間
  • 90:石屋川 - 桜口 - 灘区役所前 - 王子動物園前 - 布引 - 三宮 - 元町1丁目 - メリケンパーク - 中突堤 - 中突堤中央ターミナル
概要
90系統は、92系統とともに灘区中央区(三宮)とを、山手幹線を経由して結ぶ路線である。92系統との違いは、中突堤中央ターミナル発着であるのと、石屋川車庫前 - 神前町間で、山手幹線からはずれて徳井会館前、徳井、桜口、琵琶町3丁目を経由する点である[9]。92系統に比べて本数が圧倒的に少なく、92系統の補完路線である。
沿革
90系統は、1995年7月5日(つまり阪神・淡路大震災直後)に運行を開始した。運行開始当初の運行区間は石屋川車庫前 - 中突堤中央ターミナル間で、桜口ではなく山手幹線を経由していた。2004年5月6日に現在のように石屋川発着となり、また灘区役所の六甲道駅南地区への移転に伴い桜口を経由することとなった。
ダイヤおよび停留所
  • 平日は1時間あたり1〜2本、土曜・休日は1時間あたり1本の運行である。また、最終バスは中突堤中央ターミナルが19時台であり、92系統に比べてかなり早い。

92系統[編集]

運行区間
  • 92:石屋川車庫前 - 六甲口 - 王子動物園前 - 布引 - 三宮 - 三宮神社前・元町1丁目
  • 92:石屋川車庫前 - 六甲口 - 王子動物園前 - 布引 - 三宮 - 阪神前
  • 92:石屋川 - 六甲口 - 王子動物園前 - 布引 - 三宮 - 阪神前

概要

  • 92系統は、90系統とともに灘区中央区三宮)とを、山手幹線を経由して結ぶ路線である。JR東海道本線阪急神戸線との間を東西に貫くため、鉄道駅との接続は少ない。
  • 92系統は、神戸市電の代替機能も併せ持つ。なお、かつては神戸市電の急行線(バス)を前身とする急行1系統(石屋川 - メリケンパーク)が存在した。92系統の一部が石屋川へ延伸されたのは、急行1系統廃止に伴いバスの走らなくなる石屋川・楠丘町2丁目の停留所をカバーするためである。
  • 神戸市が公表している2010年度の路線別経営状況によれば、1日あたりの利用者数は9,741人であり、2007年度の1日あたり利用者数12,258人に比べると減少こそしているものの、なお神戸市バス全路線の中では第3位に入る多さである[10]。また、運行本数も多く確保されており、2010年度の1日あたり運行本数は248本とこちらも全路線の中でも上位に入る[11]ほか、黒字路線の1つでもある[12]。特に利用者の多い区間は六甲口 - 阪神前であり、水道筋・上筒井等で大きく乗客が入れ替わる。
沿革(91系統含む)
かつては91系統とともに、神戸市中心部を循環運転していた。経路は以下のとおりである。
  • 91:石屋川車庫前(石屋川)→加納町3丁目→湊川公園東口→新開地→元町1丁目→加納町3丁目→石屋川車庫前(石屋川)
  • 92:石屋川車庫前(石屋川)→加納町3丁目→元町1丁目→新開地→湊川公園東口→加納町3丁目→石屋川車庫前(石屋川)
つまり、91系統が山手先回り、92系統が海手先回りであった。
2001年7月7日の地下鉄海岸線の開業に伴い、循環運転部分を廃止し、現在の石屋川車庫前(石屋川) - 三宮神社前・元町1丁目の運行となった。系統番号も92系統に統一された。なお、91系統の循環部分については、後に神戸交通振興により山手線として再び運行されるようになっている。

ダイヤおよび停留所

  • 平日・土曜・休日とも、昼間は1時間あたり8〜9本の高頻度の運行を確保している。ただし、石屋川発着便は1日数本のみである。また、早朝と深夜は、阪神前折り返しとなる。

100系統[編集]

102系統[編集]

103系統[編集]

車両[編集]

以前は三菱自動車(現・三菱ふそうトラック・バス)製で統一されていた関係で、石屋川営業所所属の車両の車両番号は三菱自動車製に割り当てられる000〜299を使用している。現在は、日野自動車製、いすゞ自動車製、三菱ふそうトラック・バス製、UDトラックス(旧:日産ディーゼル)製の4メーカーがそろっている。

不祥事[編集]

臨時バスの無断増発[編集]

石屋川営業所が、魚崎営業所のエリア内で、2008年10月から12月にかけて、無断で臨時バスを増発していたことが、2009年2月28日の各種報道で発覚した。他の営業所の路線で臨時バスを運行する際には、担当営業所からの応援要請が必要になるが、石屋川営業所は、これを受けないまま、1日1〜3本程度、阪神御影駅から六甲ケーブル下駅まで臨時バスを走らせていたという。また、これらの臨時バスを運転していた運転手が、総額約27万円の超過勤務手当を受け取っていた。事態を重視した神戸市交通局は、石屋川営業所の所長(53歳)や副所長(54歳)ら4人を減給、同営業所自動車部長(56歳)を訓戒などの懲戒処分とした。ただ、運転手については、運行管理の直接権限が無いとして、処分対象とはなっていないという[13][14][15]

脚注[編集]

  1. ^ 神戸市交通局「平成22年度路線別経営状況{{{1}}} (PDF) (2010年5月31日閲覧) 本資料によれば、2系統の1日あたりの利用者数は18,460人となっており、2位の7系統(中央営業所と松原営業所が共同で担当)が記録した12,051人を大きく上回って1位である。また、1日あたりの運行本数については364本であり、こちらも2位の16系統(魚崎営業所が担当)が記録した290本を上回っている。
  2. ^ 神戸市交通局「平成22年度路線別経営状況 {{{1}}} (PDF) 」 本資料によれば、2系統の1日あたりの利用者数は17,237人となっており、2008年度に比べて減少はしているものの、2位の7系統が記録した11,170人を大きく上回って1位である。また、1日あたりの運行本数は370本と、こちらも2位の16系統が記録した290本を上回っている。
  3. ^ 営業係数は、「100円の収入を得るために費用がいくらかかるか」を表した数値であり、これが100を下回る路線は黒字、100を上回る路線は赤字ということができる。2系統の場合、営業係数は80台であるから、大幅な黒字路線ということができる。
  4. ^ 2010年度の収支差は1億2,500万円のプラスであり、神戸市バスの路線の中では唯一、黒字が1億円を超えている路線である。
  5. ^ 曜日・停留所によっても異なるが、始発停留所における上下便(元町1丁目におけるJR六甲道行き、JR六甲道における三宮神社行き)の出発時刻を見た場合、始発便は9時台、最終便は16時台にそれぞれ設定されているなど、運行時間帯は限定されている。また、本数は基本的に1時間に上下1本ずつ、多くても2本であり、本数の面から見ても少ないと言える。詳しくは神戸市交通局のサイト上に設けられた2系統停留所一覧のページから閲覧できる各停留所の時刻表を参照のこと。ただし、このJR六甲道乗り入れ便とほぼ同じ経路を18系統が走っており、早朝(7時・8時台)や16時以降については18系統が利用可能である。
  6. ^ 通常は、阪急六甲発着便も含め系統番号には赤色が採用されている。
  7. ^ 通常は系統番号の数字部分を発光させることで表示しているが、JR六甲道発着便ではそれとは逆に、数字の周りの部分を発光させることによって系統番号を黒く表示している(いわゆる中抜き表示)。
  8. ^ 本路線の運用に入る日野・ポンチョは本路線開設にあたって導入されたものであるが、しばしば同じく小型バスを用いて運行される102系統の運用にも入ることがある(もちろん担当営業所が共通する場合に限られる)。一方、102系統の運用には原則として専用塗装(灘区の花であるマリーゴールドや代表的な施設である王子動物園摩耶ケーブルなどをデザインしたもの)をまとった小型バス(三菱ふそうエアロミディMJ)が運用に就くが、このバスが26系統の運用に入ることはない。
  9. ^ また神前町バス停についても、92系統のバス停が山手幹線上に置かれているのに対し、90系統のバス停は山手幹線から若干離れた所に置かれており、100系統と共有している。
  10. ^ 2010年度に92系統よりも1日あたり利用者数が多かった路線は、石屋川営業所と中央営業所が担当する2系統(17,237人、第1位)と、中央営業所と松原営業所が担当する7系統(11,170人、第2位)の2路線である。
  11. ^ 前掲「平成22年度路線別経営状況 {{{1}}} (PDF) 」によれば、1日あたり248本という本数は、1位の2系統(370本)、2位の16系統(290本)、3位の急行64系統(258本)に次ぐ4位である。
  12. ^ 前掲「平成22年度路線別経営状況 {{{1}}} (PDF) 」によれば、2010年度の営業係数は94、収支差は3,600万円のプラスであった。
  13. ^ バス80本無断運行 超過勤務手当目的で神戸市 神戸新聞 2009年2月28日付、2009年2月28日閲覧。
  14. ^ 管轄外路線に無断で臨時市バス、営業所長ら処分 神戸 朝日新聞 2009年2月28日付、2009年2月28日閲覧。
  15. ^ 超勤手当欲しさ?臨時バス無断増発、客1人でも…神戸市 読売新聞 2009年2月28日付、2009年2月28日閲覧。