2012年9月民主党代表選挙

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2012年9月民主党代表選挙(2012ねん9がつみんしゅとうだいひょうせんきょ)は、2012年(平成24年)9月21日に行われた民主党代表選挙である。

概要[編集]

2011年8月29日に就任した野田佳彦代表の任期満了[注 1]に伴い実施される民主党代表選挙である。任期満了に伴う通常選挙であり、党所属の現職国会議員・国政選挙の党公認予定候補者・党所属の地方自治体議員・党員およびサポーターによる投票が行われる。なお、今回から党員およびサポーター票については投票権が「日本国籍を有する者」限定となると共に、投票数配分も衆議院の小選挙区制選挙区単位での総取り方式から都道府県単位でのドント方式に変更されることになった。

任期は、党規約の改正によりこれまでの2年が今回の代表選の当選者から3年に延長されたため[1]、2015年9月末までとなる。

立候補者[編集]

岡田克也幹事長[2]前原誠司政調会長[3]など、党内主流派の中では、消費税増税を含む「社会保障と税の一体改革」関連法案を成立させた野田の政治手腕への評価から、野田の続投を支持する意見が強く、野田自身も再選出馬に意欲を見せていた[4]

その一方で、「一体改革」法案に反対した小沢一郎など党内非主流派の議員が「新党きづな」「国民の生活が第一」を結党して相次いで民主党を離れたため党内での非主流派の勢力は小さくなったものの、非主流派の中でも対立候補を立てる動きが見られ[5]、その中には田中眞紀子元外相[6]馬淵澄夫国交相桜井充政調会長代理らの名前が取りざたされたが、田中は自ら代表戦出馬を固辞[7]、馬淵と桜井も推薦人が集まらないなどの理由で出馬を断念した[8]

これとは別に、小川淳也をはじめとする主流派・非主流派によらない中堅・若手議員の中からは細野豪志環境相を擁立する動きがあり、一時は細野本人も出馬に前向きな動きを見せ、野田の有力な対抗馬と目されていた[9]が、直前になって細野自身が出馬を見送った[10]

結局、非主流派からは赤松広隆農水相原口一博総務相鹿野道彦前農水相の3名がそれぞれ推薦人を集めて立候補に踏み切る。非主流派の候補者一本化が不調に終わったこともあり、野田の再選が優勢である情勢が伝えられていた[10]

党代表選データ[編集]

特記のあるものを除き公告による

日程[編集]

立候補者(届出順)[編集]

Yoshihiko Noda-3.jpg 野田佳彦 衆議院議員内閣総理大臣党代表
Hirotaka Akamatsu.jpg 赤松広隆 衆議院議員、元農林水産大臣
Kazuhiro Haraguchi.jpg 原口一博 衆議院議員、元総務大臣
Replace this image JA.svg 鹿野道彦 衆議院議員、前農林水産大臣

中央代表選挙管理委員長[編集]

推薦人一覧[編集]

推薦人一覧
候補者 野田佳彦 赤松広隆 原口一博 鹿野道彦
推薦人 石田勝之 石橋通宏 小沢鋭仁 荒井聰
稲富修二 江崎孝 川内博史 池田元久
江端貴子 大河原雅子 筒井信隆 生方幸夫
勝又恒一郎 海江田万里 仲野博子 大泉博子
神山洋介 神本美恵子 村井宗明 大島九州男
郡和子 桑原功 福田昭夫 大西孝典
笹木竜三 近藤昭一 辻恵 大畠章宏
田島一成 今野東 中川治 小川敏夫
田中慶秋 斎藤嘉隆 梶原康弘 川村秀三郎
牧野聖修 佐々木隆博 野田国義 古賀一成
三日月大造 首藤信彦 橋本勉 小山展弘
向山好一 武内則男 空本誠喜 篠原孝
本村賢太郎 ツルネン・マルテイ 山口和之 田名部匡代
森本哲生 富岡芳忠 杉本和巳 中山義活
山本剛正 那谷屋正義 阪口直人 橋本清仁
江田五月 初鹿明博 山岡達丸 樋口俊一
加賀谷健 皆吉稲生 橘秀徳 平岡秀夫
風間直樹 山花郁夫 尾立源幸 前田武志
北澤俊美 吉川政重 川崎稔 増子輝彦
鈴木寛 吉田統彦 田城郁 吉田公一
直嶋正行 和嶋未希
福山哲郎
前川清成
牧山弘恵
水岡俊一

選挙結果[編集]

得点数 国会議員票 公認候補票 地方議員票 党員・サポーター票
1 野田佳彦 818点(66%) 422点(211票) 7点(7票) 93点(1026票) 296点(70265票)
2 原口一博 154点(13%) 062点(31票) 0点(0票) 20点(222票) 072点(20693票)
3 赤松広隆 123点(10%) 080点(40票) 1点(1票) 18点(199票) 024点(9141票)
4 鹿野道彦 113点(9%) 086点(43票) 0点(0票) 10点(113票) 017点(6976票)
  • 国会議員は1人2ポイント、国政選挙の公認予定者9名は各1ポイント、地方議員2030人は得票に応じてポイントを比例配分、党員・サポーター32万6974人は都道府県ごとに付与したポイントを比例配分[11]
  • 欠席・無効票が計23ポイント[12]

野田佳彦が大差で再選を決めた[11]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 野田は前任の菅直人の代表途中辞任に伴い就任しており、任期は菅の任期の残り期間である2012年9月末日までとなっている。

出典[編集]

  1. ^ a b c “9月21日代表選を了承 民主党両院議員総会”. 産経新聞. (2012年8月8日). http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120808/stt12080818150013-n1.htm 2012年8月30日閲覧。 
  2. ^ “野田首相の民主党代表再選、岡田氏が支持の考え”. 読売新聞. (2012年8月11日). http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120811-OYT1T00924.htm 2012年8月30日閲覧。 
  3. ^ “首相再選、重ねて支持=民主・前原氏”. ウォール・ストリート・ジャーナル日本版. (2012年8月29日). http://jp.wsj.com/Japan/Politics/node_502271 2012年8月30日閲覧。 
  4. ^ “首相、民主党代表選出馬に意欲 「想像はつくでしょう」”. 朝日新聞. (2012年8月28日). http://www.asahi.com/politics/update/0828/TKY201208280002.html 2012年8月30日閲覧。 
  5. ^ “動きだす非主流派=野田首相対抗馬の擁立焦点-民主代表選”. 時事通信. (2012年8月29日). http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012082900959 2012年8月30日閲覧。 
  6. ^ “田中真紀子氏を首相に 民主党に擁立めざす会発足”. 朝日新聞. (2012年8月28日). http://www.asahi.com/politics/update/0828/TKY201208280612.html 2012年8月30日閲覧。 
  7. ^ “田中元外相も代表選不出馬”. wsj.com (ウォール・ストリート・ジャーナル). (2012年9月7日). http://jp.wsj.com/Japan/Politics/node_507919 2012年9月8日閲覧。 
  8. ^ “馬淵氏、代表選不出馬を表明…桜井氏も断念”. 読売新聞. (2012年9月8日). http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120908-OYT1T00849.htm 2012年9月8日閲覧。 
  9. ^ “細野環境相、民主代表選に出馬へ 野田首相の有力な対立候補に”. 産経新聞. (2012年9月6日). http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120906/stt12090607400002-n1.htm 2012年9月26日閲覧。 
  10. ^ a b “細野氏、首相に不出馬伝える…民主代表選”. 読売新聞. (2012年9月7日). http://www.yomiuri.co.jp/feature/20100806-849918/news/20120907-OYT1T00305.htm 2012年9月8日閲覧。 
  11. ^ a b “野田首相、民主代表に再選 得票6割超”. 日本経済新聞. (2012年9月21日). http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2101O_R20C12A9000000/ 2012年9月22日閲覧。 
  12. ^ 朝日新聞 2012年9月22日 朝刊1面

関連項目[編集]