2020年東京オリンピックのスポーツクライミング競技

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2020年東京オリンピックのスポーツクライミング競技[1](2020ねんとうきょうオリンピックのスポーツクライミングきょうぎ)は、国際スポーツクライミング連盟(IFSC)が管轄し、2020年東京オリンピックにおいて実施される追加種目スポーツクライミングである。なお、オリンピックでスポーツクライミングが実施されるのは今大会が初めてである[2][3]

実施概要[編集]

大会は江東区にある青海アーバンスポーツパークで複合(スピード・ボルダリング・リード)男女、計2種目が実施される。男女20名ずつ40名が出場する。出場選手は2019年世界選手権とオリンピック予選、大陸選手権の成績及び招待により選ばれる。男女ともに1カ国最大2名まで出場できるが、開催国日本は最低1名ずつの出場が保証されている[4]

日本代表選手の選考について[編集]

選考大会では、1つの国は、本大会に出場可能な2名を超えて出場枠を獲得できるため、出場枠を獲得した選手の中から誰を本大会に派遣するかは国内競技連盟(NF)・国内オリンピック委員会が選考できると認識されており[5]、日本のNFである日本山岳・スポーツクライミング協会(JMSCA)では、2019年世界選手権(英語版)の国内最上位選手を男女1人目のJOC推薦選手とし、2人目は選考大会(世界選手権、オリンピック予選、大陸選手権)のいずれかで出場枠を獲得した選手の中から、2020年コンバインド・ジャパンカップの成績により、決定するとしていた[6]

最初の選考大会である2019年8月の世界選手権(八王子市エスフォルタアリーナ)の上位7名(ただし1カ国2名まで)[7][8]の選手が出場枠を獲得するとされたため、男女4人ずつが7位以内に入賞した日本からは、男子の楢崎智亜(優勝)、原田海(4位)、女子の野口啓代(2位)、野中生萌(5位)が出場枠を獲得し、JMSCAの選考基準により国内最上位選手である楢崎と野口のみがJOC推薦選手として確定した。前述の4名を除く日本選手は、オリンピック予選と大陸選手権を通じて、出場枠獲得を目指すこととなった。

しかし、IFSCは2019年10月に解釈を変更し、選考大会にて出場枠を獲得できる選手は1カ国男女2名ずつまでとされたため、JMSCAの3名以上の出場枠獲得選手の存在を前提とした選考基準が適用できない事態となり、11月1日にJMSCAが解釈変更の取り消しを求めて、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴したことを発表するに至った[9][10][11]。11月から12月にかけて、フランストゥールーズで開催されたオリンピック予選[12][13]では、男子の藤井快(1位)、楢崎明智(3位)、女子の伊藤ふたば(1位)、森秋彩(5位)がいずれも出場枠獲得圏内(上位6名(ただし1カ国2名まで))に入ったが[14][15]、IFSCが公表する2020年4月30日現在の本大会出場選手リスト[16]では、日本からは楢崎智、野口の他に、原田、野中が掲載されており、日本代表選手は世界選手権の成績のみにより選出された状態となっていた。

2020年12月、JMSCAは上述のJMSCAの選考基準に基づき代表選考を行う請求が、CASにより棄却されたことを公表するとともに、IFSCの選考基準解釈に従い、2019年世界選手権で7位以内に入った日本人選手男女の上位2名の選手である楢崎智、原田、野口、野中をJOCへの推薦選手とすることを発表した[17][18]

競技日程[編集]

予選 決勝
種目\日時 8月3日 8月4日 8月5日 8月6日
男子複合

女子複合

競技結果[編集]

種目
男子複合
女子複合

脚注[編集]

  1. ^ スポーツクライミング” (日本語). 東京2020. 2020年5月31日閲覧。
  2. ^ IOC approves five new sports for Olympic Games Tokyo 2020” (英語). International Olympic Committee (2019年2月18日). 2020年5月31日閲覧。
  3. ^ Climbing Officially Approved for 2020 Olympics - Climbing Magazine”. web.archive.org (2019年8月10日). 2020年5月31日閲覧。
  4. ^ QUALIFICATION SYSTEM – GAMES OF THE XXXII OLYMPIAD – TOKYO 2020 INTERNATIONAL FEDERATION OF SPORT CLIMBING (IFSC) Sport Climbing”. 2020年11月22日閲覧。
  5. ^ ARTICLE: Tokyo 2020 Olympic Selection Explained” (英語). www.ukclimbing.com. 2020年6月28日閲覧。
  6. ^ 第32回オリンピック競技大会(2020/東京)におけるJOC推薦選手の選考について - お知らせ - 公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会”. www.jma-climbing.org. 2020年6月28日閲覧。
  7. ^ IFSC Climbing World Championships - hachioji (jpn) 2019 men Combined”. 2020年6月28日閲覧。
  8. ^ IFSC Climbing World Championships - hachioji (jpn) 2019 WOmen Combined”. 2020年6月28日閲覧。
  9. ^ 2020年東京五輪代表選考に関するご報告(CASへの提訴の経緯) - お知らせ - 公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会”. www.jma-climbing.org. 2020年6月28日閲覧。
  10. ^ スポーツクライミング五輪代表選考方式をめぐり混乱。JMSCAが国際連盟を提訴|CLIMBERS” (日本語). クライマーズ公式サイト|CLIMBERSはクライミング、ボルダリングをテーマにした総合WEBサイト. 2020年6月28日閲覧。
  11. ^ NEWS: Japanese Federation sues IFSC, Olympic Selection Rule Changes Confuse” (英語). www.ukclimbing.com. 2020年6月28日閲覧。
  12. ^ GENERAL RESULT COMBINED MEN”. www.ifsc-climbing.org. 2020年6月28日閲覧。
  13. ^ GENERAL RESULT COMBINED WOMEN”. components.ifsc-climbing.org. 2020年6月28日閲覧。
  14. ^ 【スポーツクライミング・コンバインド】オリンピック予選で藤井快が優勝!「IFSC COMBINED QUALIFIER TOULOUSE 2019」” (日本語). FINEPLAY [ファインプレー] (2019年12月2日). 2020年6月28日閲覧。
  15. ^ 【スポーツクライミング・コンバインド】伊藤ふたばが藤井に続き優勝!「IFSC COMBINED QUALIFIER TOULOUSE 2019」” (日本語). FINEPLAY [ファインプレー] (2019年12月2日). 2020年6月28日閲覧。
  16. ^ Tokyo 2020”. web.archive.org (2020年5月6日). 2020年12月12日閲覧。
  17. ^ 【報告】CAS 仲裁判断について”. www.jma-sangaku.or.jp. 日本山岳・スポーツクライミング協会. 2020年12月12日閲覧。
  18. ^ Sクライミング、日本の訴え棄却 原田、野中が五輪代表に - 記事詳細|Infoseekニュース” (日本語). Infoseekニュース. 2020年12月12日閲覧。