2020年東京オリンピックの柔道競技
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この記事は2020年東京オリンピックに関して将来予定されるイベントを扱っています。内容は最新の情報を反映していない可能性があります。(2017年11月) |
2020年東京オリンピックの柔道競技(2020ねんとうきょうオリンピックのじゅうどうきょうぎ)は国際柔道連盟(IJF)が管轄し、2020年東京オリンピックにて実施されるオリンピックの柔道競技。会場は日本武道館。男女個人戦は体重別で各7種目が実施され、新種目として男女混合団体戦も実施される[1]。
2020年開催計画時のオリンピック出場資格[編集]
- 2020年12月31日時点において15歳以上で、段位を有していること。
- 2020年5月25日付けの世界ランキングにおいて、男女とも18位以内に位置している選手が直接選出される(男女各18名×7階級 計252名)。なお、オリンピック予選は2020年5月までに終了予定だったが、新型コロナウイルス感染症の流行の影響により、6月末まで延期されることになった[2][3]。
- 上位18位以内に1国から2名以上の選手が入っている場合、そのうちの誰を代表に選出するかはその国の連盟が決定する。
- 1国から複数の選手が上位18位以内に入っている場合、順次繰り下げて選出して行く(例えば、18位以内に5カ国からそれぞれ2名の選手がランクインしている場合、23位までが選出の対象となる)。
- 続いて大陸枠により、100名の出場選手が選出される。
- 選出方法としては、各大陸連盟がすでに直接選出された252名を除く男女全階級のランキングリストを高得点順に作成する。
- そのうちの上位選手から順に選出していく。但し、大陸枠で選出されるのは各国1名のみ。
さらに同一階級において大陸連盟所属の選手が選出されるのは最大2名まで。
男子 | 女子 | 計 | |
---|---|---|---|
アフリカ | 12 | 12 | 24 |
ヨーロッパ | 13 | 12 | 25 |
アジア | 10 | 10 | 20 |
オセアニア | 5 | 5 | 10 |
アメリカ大陸 | 10 | 11 | 21 |
計 | 50 | 50 | 100 |
- 開催国に男女全階級の出場権を与える(14名)。
- 2019年世界選手権とグランドスラム・大阪2019の両方を制した素根輝(女子78 kg超級)が日本代表内定第1号となった[4]。残りの階級のうち12人は2020年2月に全柔連から内定が発表された[5]。唯一残された男子66 kg級は、阿部一二三(2018年世界選手権優勝、グランドスラム・大阪2019優勝、グランドスラム・デュッセルドルフ2020優勝)と丸山城志郎(2018年・2019年全日本体重別選手権優勝、2019年世界選手権優勝)の実力が甲乙つけがたく[6]、代表決定は2020年12月の代表決定戦(講道館)に持ち込まれた[7]。20分にも及ぶ延長戦の末、代表決定戦を制した阿部が代表に内定した[8]。
- ワイルドカードとして20カ国に出場資格を付与する(20名)。
- 以上の計386名がオリンピック出場資格を得る。
- また、男女混合団体戦には個人戦にエントリーした選手のうち、団体戦の該当階級である男女6階級(男子73 kg級(60 kg級、66 kg級の選手も可)、90 kg級(73 kg級、81 kg級の選手も可)、100 kg超級(90 kg級、100 kg級の選手も可)、女子57 kg級(48 kg級、52 kg級の選手も可)、70 kg級(57 kg級、63 kg級の選手も可)、78 kg超級(70 kg級、78 kg級の選手も可))の選手を揃えることが出来る全ての国が参加可能となった。
出場資格を得る選手
選出形態 | 男子 | 女子 | 総計 |
---|---|---|---|
世界ランキング上位による選出 | 126 | 126 | 252 |
大陸枠による選出 | 50 | 50 | 100 |
開催国による選出 | 7 | 7 | 14 |
ワイルドカードによる選出 | α | α | 20 |
総計 | 183+α | 183+α | 386 |
2021年開催にあたって[編集]
新型コロナウイルス感染症の流行の影響でオリンピック自体が1年延期されたことに伴い、IOCから提示されたガイドラインに従い、オリンピック予選も2021年6月29日まで延長することになった。
競技日程[編集]
- 7月24日:男子60 kg級、女子48 kg級
- 7月25日:男子66 kg級、女子52 kg級
- 7月26日:男子73 kg級、女子57 kg級
- 7月27日:男子81 kg級、女子63 kg級
- 7月28日:男子90 kg級、女子70 kg級
- 7月29日:男子100 kg級、女子78 kg級
- 7月30日:男子100 kg超級、女子78 kg超級
- 7月31日:男女混合団体戦
脚注[編集]
- ^ “柔道” (日本語). 東京2020. 2020年6月21日閲覧。
- ^ 柔道五輪予選、4月末まで中止 新型コロナで 日本経済新聞 2020年3月10日
- ^ “COVID-19: OG Qualification Extended” (英語). www.ijf.org. 2020年6月21日閲覧。
- ^ “女子78キロ超・素根輝、五輪代表内定第1号…グランドスラム優勝 : 東京オリンピック2020速報 : オリンピック・パラリンピック” (日本語). 読売新聞オンライン (2019年11月24日). 2021年1月28日閲覧。
- ^ “第32回オリンピック競技大会柔道競技代表内定者一覧 (2月27日) | 全日本柔道連盟” (日本語). 全日本柔道連盟 | 全柔連ホームページ (2020年2月27日). 2021年1月28日閲覧。
- ^ “丸山と阿部、どっちが強い…午後に五輪代表決定戦 : 東京オリンピック2020速報 : オリンピック・パラリンピック” (日本語). 読売新聞オンライン (2020年12月13日). 2021年1月28日閲覧。
- ^ “東京2020オリンピック柔道男子66㎏級日本代表内定選手決定戦について | 全日本柔道連盟” (日本語). 全日本柔道連盟 | 全柔連ホームページ (2020年12月13日). 2021年1月28日閲覧。
- ^ “阿部一二三-丸山の激闘24分は史上最長だった - 柔道 - 東京オリンピック2020 : 日刊スポーツ” (日本語). nikkansports.com. 2021年1月28日閲覧。
- ^ “Documents / IJF.org”. www.ijf.org. 2020年6月21日閲覧。
- ^ “QUALIFICATION SYSTEM – GAMES OF THE XXXII OLYMPIAD – TOKYO 2020”. 2020年6月21日閲覧。
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