63丁目トンネル

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63丁目トンネル
63rd Street Tunnel
East Side Access.svg
イースト・サイド・アクセスプロジェクトでの63丁目トンネル計画
概要
路線 63丁目線 (F 系統の列車)
位置 ニューヨーク市マンハッタン区 - クイーンズ区間、イースト川直下
座標 北緯40度45分36秒 西経73度57分18秒 / 北緯40.76000度 西経73.95500度 / 40.76000; -73.95500座標: 北緯40度45分36秒 西経73度57分18秒 / 北緯40.76000度 西経73.95500度 / 40.76000; -73.95500
系統 ニューヨーク市地下鉄
ロングアイランド鉄道 (計画)
運用
開通 1989年10月29日(29年前) (1989-10-29
管理 メトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティ
技術情報
全長 3,140フィート (960 m) (シャフト間)[1]
軌道数 複線
38.5フィート (11.7 m)[1][2]
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63丁目トンネル(63ちょうめトンネル、英語: 63rd Street Tunnel)はイースト川を貫きニューヨーク市マンハッタン区クイーンズ区を結ぶニューヨーク市地下鉄IND63丁目線の鉄道トンネルである。トンネルの建設は1969年11月24日に始まり、1972年10月10日に貫通した[3][4]。しかし、トンネル内部の整備およびトンネル前後の線路の敷設は1970年代のニューヨーク市の財政危機によって遅れ、1989年10月29日まで旅客列車の通過は行われなかった。

トンネルの下層階には2022年後半の完成を見込んでいるイースト・サイド・アクセスプロジェクトの終了後にロングアイランド鉄道の列車が乗り入れを開始する予定である[5]

歴史[編集]

トンネルは1989年10月29日に63丁目線21丁目-クイーンズブリッジ駅ルーズベルト・アイランド駅レキシントン・アベニュー-63丁目駅と共に開通し列車の運行が開始されたが、クイーンズ区側での他路線への接続の欠如から"行き先の無いトンネル" (tunnel to nowhere) と呼ばれていた[6][7]。21丁目-クイーンズ・ブリッジ駅からINDクイーンズ・ブールバード線への連絡線は6億4500万ドルの費用を掛けて2000年に開通し、53丁目トンネルの信号機器交換工事期間中のオフピーク時に一部列車が迂回ルートとして通過しており定期列車の運行は無かった[8][9]。2001年12月17日、53丁目トンネルを経由していたF系統V系統に置き換えられ、F系統はルートが変更され当トンネルを定期列車として通過する最初の列車となった[10]

工法[編集]

63丁目トンネルの水底部分は沈埋工法で作られた。川底にトンネル用の溝を掘り、メリーランド州ポート・デポジットで製作された長さ114メートルの4つのケーソンが2つずつルーズベルト島の東西のイースト川地下に沈められた[2][11][12][4]。トンネルの水底部分以外は開削工法もしくはTBM工法で建設された。トンネル内にはルーズベルト・アイランド駅も建設された。

使用[編集]

トンネルは2層からなっている。

上層階[編集]

上層階は1989年に部分的に使用が開始された[6][7]。現在はF系統が使用しており、クイーンズ区側でINDクイーンズ・ブールバード線に、マンハッタン区側でIND6番街線に接続している。また、レキシントン・アベニュー-63丁目駅西側でBMT63丁目線への渡り線が分岐している[13]

下層階[編集]

下層階の線路

下層階の複線は現在列車の運行は行われていないが、ロングアイランド鉄道のイースト・サイド・アクセスプロジェクトによって使用する予定である。このプロジェクトが完了するとロングアイランド鉄道の通勤電車がグランド・セントラル駅を発着するようになる。下層階はグランド・セントラル駅方面へのトンネル掘削用機器の輸送や掘削により発生した岩石のサニーサイド車両基地へのコンベア輸送に使われている[7]。トンネル内の線路は2017年9月に敷設された[14]

受賞[編集]

63丁目トンネルと63丁目トンネル連絡線はそれぞれ1973年と2000年に米国土木学会大都市部門から年間建築達成プロジェクト最優秀賞 (Construction Achievement Project of the Year Award) を受賞している[15]

また、63丁目トンネル連絡線が1999年にニューヨーク建設ニュースの選出した"今年のトランジットプロジェクト"に選ばれている[16]

脚注[編集]

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  1. ^ a b Guide to Civil Engineering Projects In and Around New York City (2nd ed.). Metropolitan Section, American Society of Civil Engineers. (2009). pp. 62–63. 
  2. ^ a b 63rd Street Tunnel (PDF)”. International Tunneling and Underground Space Association. 2012年5月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年10月16日閲覧。
  3. ^ Burks, Edward C. (1969年11月25日). “Mayor and Governor Unite to Start Transit Tube”. ニューヨーク・タイムズ. https://www.nytimes.com/1969/11/25/archives/mayor-and-governor-unite-to-start-transit-tube.html 2010年2月13日閲覧。 
  4. ^ a b “Governor Rockefeller and Mayor Lindsay Attend 'Holing Through' of 63d St. Tunnel”. ニューヨーク・タイムズ. (1972年10月11日). https://select.nytimes.com/gst/abstract.html?res=FA0A12FF3E591A7493C3A8178BD95F468785F9 2017年1月24日閲覧。 
  5. ^ Long Island Committee Meeting December 2015”. mta.info. メトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティ (2015年12月14日). 2016年2月17日閲覧。
  6. ^ a b Lorch, Donatella (1989年10月29日). “The 'Subway to Nowhere' Now Goes Somewhere”. ニューヨーク・タイムズ. https://www.nytimes.com/1989/10/29/nyregion/the-subway-to-nowhere-now-goes-somewhere.html 2009年7月25日閲覧。 
  7. ^ a b c Rumsey, Spencer (2011年4月21日). “Tunnel Vision: Inside the East Side Access Project”. Long Island Press. http://www.longislandpress.com/2011/04/21/inside-the-east-side-access-project/ 2011年10月16日閲覧。 
  8. ^ Saulny, Susan (2000年11月28日). “Another Tunnel Offers Breathing Room for E and F Trains”. ニューヨーク・タイムズ. https://www.nytimes.com/2000/11/28/nyregion/another-tunnel-offers-breathing-room-for-e-and-f-trains.html 2010年2月13日閲覧。 
  9. ^ Kennedy, Randy (2001年11月28日). “New Subway Line To Start”. ニューヨーク・タイムズ. https://www.nytimes.com/2001/11/28/nyregion/metro-briefing-new-york-manhattan-new-subway-line-to-start.html 2010年2月13日閲覧。 
  10. ^ Kershaw, Sarah (2001年12月17日). “V Train Begins Service Today, Giving Queens Commuters Another Option”. ニューヨーク・タイムズ. オリジナルの2010年3月25日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20100325003759/http://www.nytimes.com/2001/12/17/nyregion/v-train-begins-service-today-giving-queens-commuters-another-option.html 2010年2月13日閲覧。 
  11. ^ Cudahy, Brian J. (1979). Under the Sidewalks of New York: The Story of the Greatest Subway System in the World. Brattleboro, VT: S. Greene Press. p. 145. ISBN 0-8289-0352-2. 
  12. ^ Munfah, Nasri A.; Tarhan, Yalcin M. (1990). Immersed Tunnel Techniques: Proceedings of the Conference Organized by the Institution of Civil Engineers. London: Thomas Telford. p. 327. ISBN 0-7277-1512-7. https://books.google.com/books?id=zMpy__P1j4IC&lpg=PA327&pg=PA327 2011年10月16日閲覧。. 
  13. ^ Kershaw, Sarah (2001年12月17日). “V Train Begins Service Today, Giving Queens Commuters Another Option”. ニューヨーク・タイムズ. オリジナルの2010年3月25日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20100325003759/http://www.nytimes.com/2001/12/17/nyregion/v-train-begins-service-today-giving-queens-commuters-another-option.html 2010年2月13日閲覧。 
  14. ^ MTA starts laying track for long-awaited East Side access for LIRR commuters”. Spectrum News NY1 (2017年9月25日). 2018年2月2日閲覧。
  15. ^ Construction Achievement Project of the Year Award”. ASCE Metropolitan Section. 2016年10月10日閲覧。[リンク切れ]
  16. ^ “Transit Project of the Year” (PDF). New York Construction News: p. 47. (1999年12月). http://www.helmarksteel.com/Articles/NYCN%20Dec99%2063rd%20St.pdf 2011年10月16日閲覧。