69式空対空誘導弾

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69式空対空誘導弾
JASDF AAM-1 Dummy.JPG
種類 短距離空対空ミサイル
製造国 日本の旗 日本
設計 三菱重工業
性能諸元
ミサイル直径 0.15m
ミサイル全長 2.5m
ミサイル重量 80kg
射程 5キロメートル (2.7 nmi)
推進方式 固体燃料ロケット
誘導方式 赤外線ホーミング(IRH)
飛翔速度 マッハ1.7
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69式空対空誘導弾(ろくきゅうしきくうたいくうゆうどうだん)は、航空自衛隊が装備していた空対空ミサイル。別称はAAM-1[1][2]。製造者は三菱重工業[3]

概要[編集]

航空自衛隊では、アメリカ合衆国からの対外有償軍事援助(FMS)によってAIM-9B サイドワインダーを取得し、F-104戦闘機に搭載していた[3]。一方、防衛庁の技術研究所(当時)では、昭和31年度から空対空ミサイルについての部内研究および部分試作に着手し、昭和33年度からは委託技術調査も行っていた。そして昭和36年度には、航空自衛隊の要求を踏まえて研究開発構想が定められ、まずAIM-9Bと同等の性能を目標としたミサイルが開発されることになった。これが本ミサイルである[2]

昭和37年度より試験用ミサイルの試作が開始され、1963年7月には、新島試験場でパラシュートに吊り下げられた目標に対する地上発射試験を成功させた。昭和40年度に基本要目が決定され、1965年9月から11月にかけて、F-86Fによる空中発射試験が行われた。その後、1966年7月より、38発のミサイルを用いて3次にわたる総合性能確認試験を行ったのち、昭和42年度での実用試験を経て、1969年に制式化され、部隊装備のため量産段階に移行した。航空自衛隊では、AIM-9Bと並行して装備された[2]

なお、FMS購入したAIM-9Bの単価は約100万円だったのに対し、AAM-1は、初年度である昭和43年度で約350万円、翌昭和44年度には約419万円であった[3]

脚注[編集]

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出典[編集]

  1. ^ 防衛庁 1969.
  2. ^ a b c 技術研究本部 1978, pp. 145-146.
  3. ^ a b c 木原 1975, p. 300.

参考文献[編集]

  • 『防衛庁技術研究本部二十五年史』技術研究本部、1978年。NCID BN01573744
  • 木原, 正雄「戦後日本における兵器生産とその特徴について - ロケット・ミサイル兵器の生産を中心に」『經濟論叢』第115巻第3号、京都大學經濟學會、1975年3月、 280-312頁、 doi:10.14989/133596NAID 120002691605
  • 久野, 治義『ミサイル工学事典』原書房、1990年。ISBN 978-4562021383。
  • 防衛庁 (1969年). “仮制式要綱 - 69式空対空誘導弾 (実弾)”. 2003年10月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月22日閲覧。

関連項目[編集]