8番らーめん
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
![]() |
画像提供依頼:移転後の8番らーめん本店の画像提供をお願いします。(2019年1月) |
8番らーめん(はちばんらーめん)は、株式会社ハチバンが運営している日本のラーメンチェーン店。
北陸地方(北陸3県)では「8番」と略して言われることが多い。キャッチコピーは「健康あとおし」、「なんでやろ8番」(後者はプロモーションキャッチコピーとして利用)。
概要[編集]
石川県加賀市に個人起業したラーメン店(現:チェーン本店)用地が国道8号に面したことから、創業者後藤長司が開店に際し店名に8を冠した。店舗網は北陸3県(石川県・富山県・福井県)を中心に、西は岡山県にまで広がる。さらには、JR西日本金沢支社管内の駅ナカや、中国・タイといった日本国外にも進出している。
同店が取り扱う麺料理全般の特徴としては、ナルトの代わりに8番らーめんの象徴でもある数字の「8」を模様に付した蒲鉾「ハチカマ」がトッピングされることが挙げられる。ただし、「ざるらーめん」や「よもぎざるらーめん」のようにハチカマがトッピングされない麺料理も存在する。8番らーめんの定番のメニューは炒めた野菜・チャーシュー・メンマ・ハチカマを乗せた「野菜らーめん」[1]。麺は縮れの太麺で、スープは味噌・塩・醤油・とんこつ・バター風味の5種類から選択できる[1]。
沿革[編集]
- 1967年2月11日 - 石川県加賀市桑原町の国道8号沿いに「8番ラーメン」を開店(創業時の本店)[2]。
- 1971年 - 本社機能を石川県金沢市に移転(金沢市増泉)。
- 1973年 - 全店でギョーザの提供を開始。
- 1977年10月 - 屋号を「8番ラーメン」から現在の「8番らーめん」に改称[2]。
- 1986年 - 加盟店・直営店を合わせて100店舗を達成。
- 1992年 - タイのバンコクに海外第1号店を出店[3]。
- 1995年 - 中国の北京に出店[3](2003年に閉店)。
- 2003年 - 香港[4]、マレーシア[3]のクアラルンプールに出店(マレーシアは2007年に閉店)。
- 2004年 - 台湾の台北に出店(2010年に閉店)。
- 2005年 - 中国の上海に出店(2008年に閉店)。
- 2016年8月8日 - 本店を石川県加賀市西島町に移転[5]。
- 2019年7月5日 - ベトナムのホーチミンに出店[3][6]。
店舗形態[編集]
現在の店舗の詳細は、公式サイトの店舗情報を参照。
8番らーめん[編集]
北陸3県で112店(2019年時点)、石川県と富山県においてはすべての市に出店している。北陸地方以外では、以下の地域に出店している(店舗数はいずれも2019年時点)。
- 日本国内
- 日本国外
- タイ:8番らーめん 128店舗
- 香港:8番らーめん 3店舗、八番麺屋・八番麺工房 各1店舗
- ベトナム:8番らーめん 1店舗
その他[編集]
- フードコートタイプ
ショッピングモール内のフードコートに出店するタイプで、2007年にモリタウン(東京都昭島市、現在は閉店)に出店したのが始まりである。「8番らーめん」の名称を使用している。
- 金澤8キッチン
北陸自動車道徳光パーキングエリアにおいて、2017年からハチバンが店舗運営を行っている。フードコートのリニューアルに伴い、店舗名称を「金澤8キッチン」(かなざわエイトキッチン)として新しいブランド名を使用している[10][11][12]。
メニュー[編集]
詳細は、公式サイトのメニューを参照。なお、地域によってメニューが異なる場合がある。
太麺[編集]
スープを伴うものは調理法がタンメンに似ている。
- 野菜らーめん(バター風味のみチャーシュー抜きで提供) - 8番らーめんにおける定番メニューとなっている[12]。
- 小さな野菜らーめん(バター風味のみチャーシュー抜きで提供)
- 野菜こく旨らーめん
- 野菜ちゃあしゅうめん
- 野菜担々麺
- 唐麺 - スープがなく、タレ・ラー油・酢を絡めて食べる油そば。
細めん[編集]
- 中華麺
- ちゃあしゅうめん
- 担々麺
サイドメニュー[編集]
- ギョーザ
- ギョーザW
- 得盛ギョーザ
- 鶏の唐揚げ
- 鶏の唐揚げW
- フライドポテト
- 炒飯(スープ付き)
- 春巻
夏季限定メニュー[編集]
冬季限定メニュー[編集]
- 酸辣湯麺(さんらーたんめん)
- パクチー酸辣湯麺
- 五目あんかけらーめん[15]
バンコクのメニュー[編集]
- トムヤムらーめん
- トムヤムクンらーめん
その他[編集]
富山市にある8番らーめん大泉店は、元サッカー選手・柳沢敦の父親が経営している[16]。
店舗での決済は現金のみとなっていたが、2019年4月1日より順次クレジットカードや銀聯カード、電子マネーでの決済にも対応できるようになっている[17]。対応している電子マネーは以下のとおり。
脚注[編集]
- ^ a b “8番ラーメン、金沢カレー… 北陸発祥チェーン店の魅力”. マネーポストWEB (2017年2月23日). 2019年8月19日閲覧。
- ^ a b 8番らーめん 8番の歴史
- ^ a b c d “ラーメンのハチバンがベトナム進出 年内にFC出店”. 日本経済新聞. (2018年3月19日) 2019年8月19日閲覧。
- ^ 第1号店(タイムズスクエア)は2012年に閉店している。
- ^ “「8番らーめん本店」移転オープンのお知らせ” (プレスリリース), ハチバン, (2016年8月8日) 2019年8月19日閲覧。
- ^ “ベトナム社会主義共和国における「8番らーめん」1号店開店のお知らせ” (プレスリリース), ハチバン, (2019年7月11日) 2019年8月19日閲覧。
- ^ 8番らーめん 麺座 - イオンモールかほく
- ^ 8番らーめんエクスプレス - イオンモール新小松
- ^ “ハチバン、フードコート向け新業態 ラーメン2分で調理”. 日本経済新聞. (2017年2月23日) 2019年8月19日閲覧。
- ^ “北陸自動車道 徳光パーキングエリア上下線グランド(リニューアル)オープン” (プレスリリース), ハチバン, (2017年6月30日) 2019年8月19日閲覧。
- ^ “E8北陸道のパーキングエリアが続々リニューアルオープン!” (プレスリリース), 中日本エクシス, (2017年6月30日) 2019年8月19日閲覧。
- ^ a b “「8番らーめん」のハチバン、高速PA初出店 北陸のソウルフード「野菜らーめん」提供”. 乗りものニュース. (2017年7月5日) 2019年8月19日閲覧。
- ^ 8番「野菜トマトらーめん」発売 12万食限定、リゾットも楽しめる(2019年8月30日、福井新聞)2020年7月11日閲覧
- ^ 新商品『爽やかな香り 麻辣らーめん』(2020年7月8日付北國新聞朝刊4面)2020年7月11日閲覧
- ^ ハチバン、五目あんかけラーメンを限定販売(2019年12月20日、日本経済新聞)2020年7月11日閲覧
- ^ “柳沢の父に巨大ユニホーム 地元・富山で”. 共同通信 (2006年6月8日). 2012年12月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年12月5日閲覧。
- ^ “8番らーめん 全店でクレジットカード・電子マネー決済の導入を開始” (プレスリリース), ハチバン, (2019年4月1日) 2019年8月19日閲覧。
外部リンク[編集]
|