ALLORA

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ALLORA(アローラ)は、かつてケンウッド(現・JVCケンウッド)が販売していた、ミニコンポのブランド名である。主にセパレートタイプを展開しており、1990年代の主力でもあった。

特に、7番シリーズは世界初の機能を搭載し、ファンからも支持を得ている。

概要[編集]

1990年より発売開始。ALLORAは、厳密にはミニミニコンポの分類に属する。第1号モデルはXA7である。販売戦略は基本的に7番シリーズは8月下旬~9月の中間決算期に、5番などのシリーズは春に発売されていた。また、ALLORAはピーナッツとのコラボレーション広告やCMが特徴である。

XA7が発売された頃はバブル期と重なっており、当時のケンウッドはROXYが主力であり、ROXYと比較しても搭載されている機能に物足りなさは否めなかった。しかし、1992年に「オムニトップスピーカー」を搭載したXF7を発売した頃から、ALLORAの人気に火が付くようになった。翌年、「3Dヴァーチャルリアリティーサウンドシステム」を採用したXG7Mを発売した頃には、ミニコンポ市場でシェアを拡大し、ALLORAはミニコンポを代表するブランドになるまでに至った。1994年に発売されたXJ7Mは、デザインや音質の良さが好評だったこともあり、当時販売終了を半年延長するほどの人気があった。XJシリーズよりブランドをNEW ALLORAへ変更、それに伴って、オプションであるスーパーウーファーがモデルチェンジを果たした。1990年代後半に入ると、低価格コンポが人気を得たことや、ケンウッド自身もAvinoを発売したこともあり、1998年のXTシリーズの発売をもってNEW ALLORAのブランド展開は終了した。

型番について[編集]

ここでは、主なモデルのパターンについて記載する。左から1番目はX、左から2番目はファミリー(例:A,Eなど)、左から3番目は数字(ハイフンが入った場合はその直後に数字)が入る。この数字は機種の階級を表し、1番は1BOX構成モデル、3番はセパレートタイプエントリーモデル、5番はミドルクラスのモデル、7番はトップモデル、9番はXA・XEシリーズのみだがフラッグシップモデルにあたる。XF以降は、7番シリーズがフラッグシップモデルの役割も担っていた。但し、一部例外あり。

なお、最後の英文字は、VがビデオCD対応モデル、MDはミニディスクデッキ搭載モデル、MはCDチェンジャー搭載モデルにあたる。

歴史[編集]

  • 1990年
    「AIグライコ(AI AUTO)」を搭載。(XA7・XA9)
  • 1991年
    世界初「スピーカー・イン・スピーカー」を搭載。(XE7・XE9)
    クラス初コントロールアンプ・パワーアンプ独立設計。(XE9)
  • 1992年
    世界初「マガジン式6CDチェンジャー+1トレイシステム」&「オムニトップスピーカー」を搭載。(XF7M)
  • 1993年
    世界初「3Dヴァーチャルリアリティーサウンドシステム」を採用。(XG7M)
  • 1994年
    「ソースダイレクト」を搭載。(XJ5M・XJ7M)
    「クリアリックフェイス」を採用。。(XJ5M・XJ7M)
    「トレイ式6CDチェンジャー」を搭載。(XJ3M)
    「1BOXタイプ」を採用。(XJ1M)
  • 1995年
    「ビデオCDプレーヤー」を搭載。(XK5V)
    クラス初「MDレコーダー」を搭載。(XK-7MD)
    「MD・カセットテープ同時録音」を搭載。(XK-7MD)
    「SRS3Dサラウンド」を搭載。(XK-7MD)
  • 1996年
    世界初「サイバータイトラー」を搭載。(XL-7MD)
  • 1997年
    世界初「ダブルMDデッキ」・「MD漢字表示機能」・「FM文字多重放送コピー機能」を搭載(XM-7MD)
  • 1998年
    「スロットイン式ダブル3MDチェンジャー」を搭載。(XT-5MD)
    「ハイパー・オペレーティング・スタジオ」を搭載。(XT-7MD)

主な機種[編集]

9番シリーズ[編集]

スピーカー、CDプレーヤー、ダブルカセットデッキ、チューナー、アンプの4BOX構成。ALLORAでは最も上位に位置する。7番シリーズとの大きな違いは、3Wayスピーカー構成になっているのと、ドルビー・プロロジックを搭載していることである。XFシリーズ以降は7番シリーズに統合された。

XA9
1990年発売。9番シリーズの初代である。CDの周波数を自動的にサンプリングして、周波数ごとに音質等を細かく調整し、CDごとに最高の音楽性を引き出す「AIグライコ(AI AUTO)」を搭載。CDからカセットへの録音を自動で最適化するCCRS機能により、録音環境も整っていた。3Wayスピーカーを搭載し、ドルビー・プロロジックなどの同社のROXYに搭載されているシアター機能を搭載した。27バンドスペアナ表示対応の15バンドグラフィックイコライザーを搭載。フルロジックオートリバースカセットデッキ部は、ドルビーB&CドルビーHX PRO搭載。
XE9
1991年発売。2代目、そして9番シリーズ最終代にあたる。左右のスピーカーにサラウンドスピーカーを組み込んだ「スピーカー・イン・スピーカー」システム対応の3Way+1スピーカーを搭載。これにより、これまでフロント・リア合計で4本のスピーカーが必要だったプレゼンスサラウンドが2本のスピーカーのみで実現できるようになった。フロントとリアの音量比率を可変できるリニアアコースティックボリュームを初搭載し、プリアンプとパワーアンプを独立設計している。XE7に搭載されたスペアナは非搭載だか、パワーアンプ部にデジタルパワーメーターを採用。ダブルカセットデッキはドルビーHX PROは搭載されていない。

7番シリーズ[編集]

スピーカー、CDプレーヤー、ダブルカセットデッキまたはMDデッキ、チューナー(チューナー・プリアンプ)、アンプ(パワーアンプ)の4BOX構成。XFシリーズ以降のALLORAでは最も上位に位置する。スペアナはXT-7MD以外の機種で搭載、XF7とXF7Mのみ光デジタル出力端子は非搭載、XA7とXK-7MD以降の機種ではドルビー・プロロジックなどのシアター機能は非搭載、XK-7MD以降の機種ではDSPのプレゼンスサラウンド機能が搭載されていない代わりに3Dステレオ機能を搭載。ダブルカセットデッキ搭載モデルはXE7を除いたモデルでドルビーB・CとドルビーHX PROを搭載し、XK-7MDのみ標準でカセットデッキとMDデッキとの同時録音に対応している(但し、XK-7MD以降の機種では、オプションのカセットデッキを接続しての両デッキでの同時録音には対応)。

XA7
1990年発売。7番シリーズの初代である。2Wayスピーカーを採用し、「AIグライコ(AI AUTO)」、CCRS機能を初搭載。フルロジックオートリバースカセットデッキ部は、ドルビーB&C、HX PRO搭載。ドルビー・プロロジックなどのシアター機能は非搭載。
XE7
1991年発売。2代目にあたる。スピーカー・イン・スピーカー対応の2Way+1スピーカーを搭載。XE9に搭載されたプリアンプとパワーアンプの独立構造にはなっていない。7番シリーズで初めてドルビー・プロロジックなどのシアター機能を搭載。ダブルカセットデッキはドルビーHX PROは搭載されていない。
XF7,XF7M
1992年発売。3代目にあたる。XF以降の7番シリーズでは、9番シリーズに採用された3Wayスピーカーが標準装備となり、本モデルでは3Way+1スピーカーを搭載。サラウンドスピーカーに「スピーカー・イン・スピーカー」システムを発展させた「オムニトップスピーカー」を採用し、360度に音を拡散して奥行きのある音を作り出し、ステレオ感を高めた音を追求。また、XE9に搭載されたリニアアコースティックボリュームを搭載し、フロントとオムニトップスピーカーとの音量比率の可変が可能。CDの周波数を自動的にサンプリングして、DSPを用いて音場、フロント・リア比率等を細かく調整し、CDごとに最高の音楽性を引き出す「AIフォーカス」を搭載。CDプレーヤーに光デジタル出力端子は搭載されていない。XE9同様にフロントとリアそれぞれにプリアンプとパワーアンプを独立させた構造を採用。プリアンプ部にスペアナやファンクション情報が表示されるFL管が、パワーアンプ部にデジタルパワーメーターを搭載している。
XF7Mでは「マガジン式6CDチェンジャー+1トレイシステム」を初採用。
XG7M
1993年発売。4代目にあたる。前モデルと同様に3Way+1スピーカーのオムニトップスピーカーを採用したが、前モデルはサラウンド専用だったのに対し、本モデルでは付属の3DヴァーチャルリアリティーサウンドCDを用いて、別ソースの再生機能を付加する「ヴァーチャルリアリティーサウンドシステム」を採用。それに伴って、オムニトップスピーカーは、前モデルの1ウーファーフルレンジから同軸1ウーファーの同軸2Way構造に変更されている。前モデルまでプリアンプに内蔵していたグラフィックイコライザーとスペアナは、本モデルではパワーアンプ部に搭載しており、それに伴ってデジタルパワーメーターを廃止している。また、プレゼンスサラウンド機能ではイコライザー補正がかかる仕様になっている。作成したAIグライコとAIフォーカスの保存・読み出し可能な「AIファイル」を搭載。ダブルカセットデッキはダッシュ&プレイを搭載し、DPSS(ダイレクトプログラムサーチシステム)の頭出しが最大で15曲までになる。前モデルに引き続き「マガジン式6CDチェンジャー+1トレイシステム」を採用し、光デジタル出力端子が復活。
本モデル以降、MDレコーダーがオプションで設定された。
XJ7M
1994年発売。5代目にあたる。クリアリックフェイスを初採用。「ミニコンポはデザインを含め、部屋の中・生活の中でどうあるべきか」という存在価値「そのもの」を持たせた。「マガジン式6CDチェンジャー+1トレイシステム」などの前モデルで搭載された機能の多くはこのモデルにも引き継がれているが、新たにソースダイレクトとプレゼンスサラウンドに2ch DFSモードを搭載し、リニアアコースティックコントロールがダイヤル操作からボタン操作に変更され、プリアンプとパワーアンプを接続するオムニスピーカー用ケーブルがRCAケーブルから5ピンのシステムケーブルに変更されている。本モデルではシステムケーブルが2本付属している。一方で、前機種に搭載されたAIファイルが削減されたり、プレゼンスサラウンドのモード数が4つに減少するなど、前モデルに搭載された一部の機能が削減されている。ドルビー・プロロジックはこのモデルで最後となる。
本モデルよりオムニスピーカーは別売となり、オプションのサブウーファーがモデルチェンジとなった。オムニスピーカーはスピーカー上部の格納スペースに設置することで、前モデルとほぼ同等の機能を有する(付属の3DヴァーチャルリアリティーサウンドCDを用いて、別ソースの再生機能にも対応)。
本モデルもMDレコーダーがオプションで設定されたが、XK-7MDの発売以降は後述のDM-F70がオプションとして設定された。
XK-7MD
1995年発売。6代目にあたる。MDレコーダーを初めて標準搭載。前モデルに引き続きクリアリックフェイスを採用し、7番シリーズでは唯一CDプレーヤー・MDデッキ・ダブルカセットデッキをすべて標準搭載しており、CDからMDとカセットテープへの同時録音に対応している。MDデッキの搭載に伴い、アンプとチューナーが1BOXに統合され、スペアナのバンド数が激減している。本モデル以降は6CDチェンジャーがトレイ式になり、プレゼンスサラウンドやドルビー・プロロジックを削減して新たに「3Dステレオ」を搭載した。別売のオムニスピーカーを用いることで3Dステレオ機能を強化できるが、別ソースの再生機能には対応しなくなり、格納スペースも廃止された。ダブルカセットデッキ、ドルビーB&C、ドルビーHX PROは7番シリーズでは本モデルで最後となった。また、本モデルに搭載されている3Wayスピーカーはアローラ最後の日本製モデルである。
付属のMDレコーダーをベースにしたDM-F70がオプションとしても販売された。本モデルのMDレコーダーとの違いは、電源ケーブルが装着されている、システムケーブル端子の形状が異なる、ヘッドホン端子搭載、光デジタル出力端子とRCA入出力端子装備、タイマースイッチ採用、ベストヒットボタン排除等である。
XL-7MD
1996年発売。7代目にあたる。サイバータイトラーを初装備。これは、MDの文字入力をジョグダイヤルとボタンではなく、ワープロ・PC感覚で行おうというコンセプトのもとに開発された機器で、ラベル作成も行えた。本モデル以降の7番シリーズから、カセットデッキがオプションとなり、ダブルカセットデッキも廃止された。にもかかわらず、XK-7MD同様アンプとチューナーが1BOXに統合されているため、本体付属の製品だけでは見栄えが悪くなるため、オプションのカセットデッキを装着することで改善された。そのため、家電量販店によっては、オプションのカセットデッキとのセット販売をするケースがみられた他、カタログなどではカセットデッキを装着した状態で掲載されていたケースもあった。筐体デザインはクリアリックフェイスから大きく変更され、6CDチェンジャーはCDテキストに対応、MDデッキはサンプリングレートコンバーターを搭載しCDテキストダビングにも対応、3Dステレオ機能が強化されている。6CDチェンジャーにFL管を採用した最後のモデルとなる。尚、7番シリーズでは本モデル以降3Wayスピーカーが日本製からマレーシア製となる(本体は過去モデル同様に日本製である)。
XM-7MD
1997年発売。8代目にあたる。ダブルMDデッキを搭載し、MDのダビングや2枚録音が可能となった(同ソース・別ソースいずれも可能)。また、CDダビング中にもラジオなどの別ソースのリスニングや、MDへの録音が可能となった。MDの漢字表示機能も初対応し、本体だけで入力もできるが、漢字かな入力対応サイバータイトラーにも対応している。FM文字多重放送にも対応し、受信やMDへのコピーが可能となった。本モデル以降のFL管は、ダブルMDデッキのFL管と「漢字かな表示対応のFL管」に統合された。6CDチェンジャー部にD.R.I.V.E.を初搭載。スペアナのバンド数が前モデルよりも増加しており、マニュアルイコライザーも7バンドの音域を調節出来る。XJ7Mと大きく異なるのは、スペアナの表示パターンが1種類のみとなっている点。アンプはディスクリート構造で、80W+80Wのパワフル出力を持つ。
7番シリーズではこのモデルのみスピーカー高が低いため、セパレート専用モデル仕様である。
XT-7MD
1998年発売。9代目、そして7番シリーズ最終代にあたり、アローラでは最後の日本製モデルでもある。前モデルで搭載された機能の多くは、このモデルにも引き継がれているが、本モデルではダブルMDデッキがダブル3MDチェンジャータイプになり、前モデルで可能だった2枚同時録音は勿論のこと、他社製品に採用された6枚連続録音など多彩なMD録音が可能になった。マニュアルイコライザーは高音・中音・低音の調節しか出来ない。録音編集の簡単操作を実現した「ハイパー・オペレーティング・スタジオ」を搭載。このシステムは未使用時には収納できる。スペアナは搭載されず、漢字かな表示対応のディスプレイのみのシンプルなデザインになっている。リモコンはCDラジカセに付属するコンパクトなものになり日本語表示されている。アンプはディスクリート構造で、80W+80Wのパワフル出力を持つ。3Wayスピーカーのツィーター部はリニュウム型ツィーターを搭載。

5番シリーズ[編集]

スピーカー、CDプレーヤー、ダブルデッキまたはMDデッキ、チューナー、アンプの4BOX構成だが、一部の機種では2BOX構成になっている。高音質設計の機種が多く、音質面だけなら7番シリーズ以上という機種もある。5番シリーズでは、ダブルカセットデッキ搭載モデルでドルビーB・Cを搭載している。

XA5
フルロジックオートリバースカセットデッキ部は、ドルビーB&C、HX PRO搭載。
XE5
ダブルカセットデッキはドルビーHX PROは搭載されていない。AIグライコ(AI AUTO)を搭載。
XF5
スピーカー・イン・スピーカーを搭載。ドルビーサラウンドに対応(但し、ドルビープロロジックのデコードには非対応)。
XG5M
1993年発売。マガジン式6CDチェンジャー+1CDプレーヤーとオムニスピーカーを搭載(別ソースの再生機能には対応していない)。パワーアンプとコントロールアンプを独立設計しているが、ドルビーサラウンドには非対応。
XJ5M
1994年発売。音質重視の設計で、アンプ・スピーカーはバナナプラグ対応。XJ7M同様クリアリックフェイスを採用。2BOX構成。スペアナは搭載されていないが、ピークレベルメーターを搭載。イコライザーは高音・低音の調節のみだが、N.B.CIRCUITはアンプ部のつまみで調節が自由になっている。オムニスピーカーの格納スペースはない。ソースダイレクト機能を搭載。アンプはディスクリート構造。
XK-5V
1995年発売。アローラで初めてビデオCDプレーヤーを搭載。それ以外の機能はXK-3に準拠する。プレゼンスサラウンドモードは本モデルで最後となる。
XT-5MD
1998年発売。5番シリーズ最終代にあたる。ダブル3MDチェンジャータイプのダブル録音再生MDデッキを搭載。CDチェンジャーは3枚タイプで、カセットデッキはオプションである。また、2BOXタイプとなっている。サイバータイトラーの漢字かな入力対応だが、漢字かな表示機能は備えていない。

その他[編集]

3番シリーズでは機能重視の機種が多く、1番シリーズではXJシリーズ以降は1BOX構成で、いずれも格安の製品が多い。カセットデッキはドルビーBのみ搭載されている機種が多い。

XA3
1990年発売。2Wayスピーカーを採用した4BOXモデル。
XE3
1991年発売。2Wayスピーカーを採用した4BOXモデル。AIグライコ(AI AUTO)は非搭載。
XF3M
1992年発売。2Wayスピーカーを採用した4BOXモデル。「マガジン式6CDチェンジャー+1トレイシステム」、AIグライコ(AI AUTO)を搭載。
XG3M,XG3
1993年発売。2Wayスピーカーを採用した4BOXモデル。AIグライコ(AI AUTO)を搭載。XG3Mは「マガジン式6CDチェンジャー+1トレイシステム」を搭載。
XJ3M
1994年発売。2BOX構成。アローラで初めてトレイ式6CDチェンジャーを搭載。「ヴァーチャルリアリティーサウンドシステム」を採用し、別ソースの再生に対応。本モデル以降の3番シリーズより3Wayスピーカーが標準装備されている。オプションで、スーパーウーファー・オムニスピーカーに対応。
XK-3
1995年発売。4BOX構成。クリアリックフェイス、ソースダイレクトを採用。1BOXにトレイ式6CDチェンジャーが採用された初のモデル。オプションで、スーパーウーファー・オムニスピーカー、MDデッキに対応。
XL-3MD
1996年発売。クリアリックフェイス、3Dステレオを採用。2BOX構成に戻る。MDデッキ、ダブルカセットデッキを搭載し、大型スペアナを搭載。
XM-3MD
1997年発売。アンプ・チューナー&グライコ・6CDチェンジャー・MDデッキの4BOX構成。MDデッキはXK-7MDと同じくシングルMDデッキでサンプリングレートコンバーターを搭載。オプションで、サイバータイトラー・カセットデッキ・スーパーウーファー・オムニスピーカーに対応。
XT-3MD
1998年発売。ワンボディに3CDチェンジャー・3MDチェンジャー・シングルカセットデッキ・FM/AMチューナーを搭載。カセットデッキ内蔵のため、カセットのリスニングやMDへの録音が、機器の追加や配線を行わずにできる。
XG1
1993年発売。セパレートタイプである。
XJ1M
1994年発売。ALLORA初の1BOXタイプである。トレイ式3CDチェンジャーを搭載。
XM-1MD
1997年末発表、1998年の年頭に発売。XT-3MDの前モデルである。MDデッキは1MDタイプである。シングルカセットデッキを搭載。
XK-C30,XK-C40,XK-C50
1995年発売。1BOXタイプでXJ1Mのマイナーチェンジ機。XK-C50のみオムニスピーカーを搭載。

機種別主要機能比較表[編集]

ALLORA機種別主要機能比較表
XA7 XA9 XE7 XE9 XF7 XF7M XG7M XJ7M XK-7MD XL-7MD XM-7MD XT-7MD
CDチェンジャー × × × × × マガジン式 マガジン式 マガジン式 トレイ式 トレイ式 トレイ式 トレイ式
MDデッキ × × × × × × オプション オプション ダブル ダブル3MD
カセットデッキ ダブル ダブル ダブル ダブル ダブル ダブル ダブル ダブル ダブル※1 オプション オプション オプション
AI AUTO × × × ×
スピーカーインスピーカー × × × × × × × × × ×
オムニトップスピーカー × × × × ○※2 オプション※2 オプション※3 オプション※3 オプション※3 オプション※3
3Dバーチャルリアリティーサウンドシステム × × × × × × × × × ×
クリアリックフェイス × × × × × × × × × ×
ソースダイレクト × × × × × × ×
サイバータイトラー × × × × × × × × × 半角カナ オプション・漢字かな オプション・漢字かな
FM文字放送受信機能 × × × × × × × × × ×
ハイパーオペレーティングスタジオ × × × × × × × × × × ×
CDテキスト × × × × × × × × ×
D.R.I.V.E. × × × × × × × × × × 24bit
光デジタル出力端子 × ×
ドルビーHX PRO × × × × ×
サンプリングレートコンバータ × × × × × × × × ×
音場プレゼンス × × × ×
ドルビープロロジック × × × × × ×
3Dサウンド × × × × × × × ×
パワーアンプ・プリアンプ独立設計 × × × × × × × × ×
スペアナ ×
漢字かな表示対応FL管 × × × × × × × × × ×

※1 デッキAのみ再生専用。 ※2 別ソース再生対応。 ※3 3Dサラウンド強化。

主な機能[編集]

AIグライコ(AI AUTO)[編集]

  • CDの周波数を解析して、周波数ごとに音質等を細かく調整し、自動でグライコパターンを生成するシステム。
  • 対応機種:XA7・9、XE7・9、XF7M、XG7M、XJ7M

スピーカー・イン・スピーカー[編集]

  • ROXYに採用されたもので、スピーカー内にリアスピーカーを埋め込んだもの。
  • バイアンプ駆動やドルビーサラウンド・プロロジック再生に対応し、4ch音源を2つのスピーカーだけで再生できる。
  • 対応機種:XE7、XE9

オムニトップスピーカー[編集]

  • 原理はスピーカー・イン・スピーカーと同じであるが、大きく違うのはリアスピーカーを上に向けることで、360度に音を拡散させ奥行きのある音を作り出し、ステレオ感を高めた音を追求した。オムニスピーカーは機種によって機能が異なる。
  • 対応機種・主な機能:
    • XF7M
      • スピーカー上部に装備
      • バイアンプ駆動対応、ドルビーサラウンド・プロロジック再生に対応
    • XG7M
      • スピーカー上部に装備
      • バイアンプ駆動対応、ドルビーサラウンド・プロロジック再生に対応
      • 3DバーチャルリアリティサウンドCDを用いた別ソースの再生に対応
    • XJ7M
      • オムニスピーカーはオプション、格納可能
      • アンプ・スピーカー独立、ボリュームコントロール
      • ドルビーサラウンド・プロロジック再生に対応
      • 3DバーチャルリアリティサウンドCDを用いた別ソースの再生に対応
    • XK-7MD以降
      • オムニスピーカーとスタンドはオプション、格納不可
      • アンプ・スピーカー独立、ボリュームコントロール、別ソースの再生非対応、SRS3Dサウンドの機能向上

3Dバーチャルリアリティサウンドシステム[編集]

  • 自然界に存在する様々な音、例えば、川の流れる音、雨、豪雨、落雷、鳥の鳴く音などをCDに収めたもの。
  • オムニスピーカーを利用して、仮想の世界にいながら自分の好きな音楽が聴くことができる、といったことが可能。
  • 対応機種:XG7M・XJ7M・XJ5M

クリアリックフェイス[編集]

  • 光沢塗装のパターンの1つで、前面に塗装することで、長期保存や埃などの影響による音質劣化を防ぐとともに、インテリアにも優れており、デザインを綺麗に見せる役割を持つ。ピアノ光沢にも使われている。
  • 対応機種:XJ7M・XJ5M・XK-7MD

ソースダイレクト[編集]

  • 再生ソースから出力に至るまでのプロセスにおいて、複雑な回路を通さないことで、音質の劣化を防ぎ、音の鮮度を保つことができる。
  • SRS 3Dサラウンド、EQとの併用が可能。
  • 対応機種:XJシリーズ以降

SRS 3Dサウンド[編集]

  • SRS Lab.が開発した立体的なサラウンドシステムで、オムニスピーカーを用いることで向上する。
  • 対応機種:XK-7MD以降

CDチェンジャー[編集]

  • ALLORAが世界に先駆けて採用した機能で、2種類ある。
    マガジン式6CDチェンジャー+1トレイシステム
    • XF7M、XG7M、XJ7Mに採用された。トレイ式CDチェンジャーは、製造コストがかかるという当時の台所事情から、低コストで製造できるマガジン式を採用し、一方でマガジン式の弱点であるCDの入れ替えの不便さを補うために、簡易操作が可能な1トレイ式を採用している。
    トレイ式6CDチェンジャー
    • 他社の製品が次々にトレイ式チェンジャーを搭載していく中でアローラも対応に追われ、XJ3Mに初めて採用された。CD再生中のCDの入れ替えが可能、1トレイ式と同等の簡易操作、マガジン式ではできなかったエンドレスなシームレス再生が可能となった。XL-7MD以降はCDテキストに対応、XM-7MDとXT-7MDでは独自開発のデジタル信号処理技術「D.R.I.V.E.」を採用している。

MDデッキ[編集]

多くのメーカーがオプションとして取り扱った中で、XK-7MDではこのクラスのコンポで先陣を切って搭載した。機種別に機能が異なる。

  • 対応機種:
    • XK-7MD
      • クリアリックフェイスを採用、XJ7Mとデザイン、大きさがマッチするように設計された。オプションとしても販売された。
      • 操作、文字入力は中央のジョグダイヤルを用いる。半角カナ入力・表示対応。
    • XL-7MD
      • サンプリングレートコンバータ内蔵、サイバータイトラー対応
      • CDテキストコピー対応、半角カナ入力・表示対応
    • XM-7MD
      • ダブルMDデッキを搭載
      • 1CD→2MD録音、2CD→2MD録音、1MD→1MDアナログ録音と文字コピーが可能
      • CDテキストコピー対応、FM文字情報コピー対応
      • サンプリングレートコンバータ内蔵、漢字かなサイバータイトラー対応
      • 全角かな・漢字、半角カナ・記号と全角カナ・記号入力・表示対応
      • ATRAC(Ver4.0)を搭載
    • XT-7MD
      • スロット式3MDチェンジャー×2のダブル3MDデッキを搭載
      • 6CD→3MD×2録音、3CD→3MD×2録音、最大3MD→3MDアナログ録音と文字コピーが可能。CDテキストコピー対応、FM文字情報コピー対応
      • サンプリングレートコンバータ内蔵、漢字かなサイバータイトラー対応
      • 全角かな・漢字、半角カナ・記号と全角カナ・記号入力・表示対応
      • 「ハイパーオペレーティングシステム」による簡易操作と録音操作に対応

サイバータイトラー[編集]

  • カシオ計算機の「ネームランド」をベースにしている。カシオとの共同開発。
  • ALLORAと接続してのMD文字入力、ラベルプリントに対応している。
  • 漢字かな入力に対応したサイバータイトラーはオプションとして販売された。
  • 対応機種:XL-7MD(カナ英数字、標準装備)、XMシリーズ(カナ英数字、オプション)、XM-7MD・XTシリーズ(漢字かな・カナ英数字、オプション)

ハイパー・オペレーティング・スタジオ[編集]

  • CD→MDの編集、MD→MDの編集などの操作を統合し、簡易編集と簡単操作を実現したシステム。
  • 操作はパネルを開いて、各項目を選択していくだけの簡単操作で、使わないときはパネルを閉じて収納する。
  • 対応機種:XT-7MD

関連項目[編集]