ALn 668

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イタリア国鉄ALn668形気動車は、イタリア国鉄の非電化の地方線用に製作された気動車である。

概要[編集]

イタリア鉄道車両は、第二次世界大戦後、不足していた。また、多くの車種があるために、交換部品の入手難などの保守上の問題を生み出していた。イタリア国鉄では、シチリア島狭軌線の旅客輸送の改善を目的に、1950年にRALn 60形気動車を導入したが、この経験を基礎に、1435mm軌間の標準型気動車を開発することになった。
新しい気動車は、座席定員は68人で、うち一等室は8席、二等室は60席とされた。この車両は多用途性と様々な環境への適応力を備え、28年間にわたり700両以上も生産された。形式称号はALn 668と名づけられた。Aは自走客車、Lは軽量、nは使用燃料の頭文字(命名規則制定当時イタリアに於けるディーゼル燃料は軽油=gasolioではなくナフサ=naftaであり、軽油を使用するようになった現在でも表記はそのままである)であり、座席定員を示す68の前に6を重複させ形式番号としたのは、両運転台であることに由来する。続くシリアルナンバーは4桁とされ、番台区分は12種にも及ぶ。床下に搭載されるディーゼルエンジンは1両につき2台とされ、粘着性能が高められた。

諸元[編集]

  • 最高速度 : 110または130km/h
  • 全長×全幅 : 22,110mm×2,878mm
  • 心皿間距離 : 15,940mm
  • 台車の固定軸距 : 2,450mm
  • 車輪直径 : 920mm
  • 座席定員 : 68名
  • 機関出力 : 125、136、166または206kW×2台
  • 駆動方式 : 機械式変速機と液体継ぎ手
  • 製造年 : 1956年 - 1983年
  • 製造両数 : 787両
  • メーカー : フィアットの鉄道部門、ブレダ

番台区分[編集]

参考[編集]