AWAKE (L'Arc〜en〜Cielのアルバム)

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AWAKE
L'Arc〜en〜Cielスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ポップス
ロック
時間
レーベル Ki/oon Records (国内盤)
Tofu Records (米国盤)
プロデュース L'Arc〜en〜Ciel
岡野ハジメ
チャート最高順位
  • 週間1位 (オリコン)
  • 2005年7月度月間3位 (オリコン)
  • 2005年度年間39位 (オリコン)
  • 登場回数17回 (オリコン)
ゴールドディスク
  • プラチナ (日本レコード協会)
  • L'Arc〜en〜Ciel アルバム 年表
    SMILE
    (2004年)
    AWAKE
    (2005年)
    KISS
    (2007年)
    『AWAKE』収録のシングル
    1. 自由への招待
      リリース: 2004年6月2日
    2. Killing Me
      リリース: 2005年1月13日
    3. New World
      リリース: 2005年4月6日
    4. 叙情詩
      リリース: 2005年5月18日
    テンプレートを表示

    AWAKE』(アウェイク) は、日本ロックバンドL'Arc〜en〜Cielの10作目のアルバム2005年6月22日発売。発売元はKi/oon Records

    解説[編集]

    前作『SMILE』以来1年3ヶ月振りとなる10枚目のオリジナルアルバム。

    アルバムの核となるテーマは戦争反戦平和といったhydeの思想が先行しており、「無償の愛」が一つのテーマになっている。これまでのアルバムと比較し、メッセージ性の強い歌詞が多く収録されており、hydeは「ラルクの曲はキャッチーだから、パッと聴きの耳障りは悪くないと思うんですけど、深い部分では今作は全然異質だと思う」「芸術が世界に対して何かをできるっていうことは俺にはあんまりわかんない。ただ言わずにはいられなかった」と述べている[1]。kenはアルバムを「お手紙みたい」と表現している。作曲もhydeの割合が12曲中5曲(合作曲「New World」を含めると6曲)と他アルバムに比べ最も高い。

    アルバムのアートワークは、数多くL'Arc〜en〜Cielのアートワークを手がける写真家デザイナーモート・シナベルによるもの。ジャケットにメンバーの写真が使われたのは1998年に発売されたアルバム『HEART』以来5作ぶり2度目のこととなる。

    以前のオリジナルアルバムの収録曲は10~11曲だったが、本作には12曲が収録されている。収録曲が過去最多となった経緯についてtetsuyaは、「12曲でもダレずに聴かせられるようになったから」と語っている。曲数が増えたこともあり、収録時間は55分を超え、L'Arc〜en〜Cielのオリジナルアルバムとしては最も収録時間が長い作品となっている[2]

    ちなみに、本作の収録曲「My Dear」と「Ophelia」の2曲はhydeがソロ名義のHYDEとして発表した1stアルバム『ROENTGEN』のレコーディング時に制作されていた楽曲[3]で、次作である2ndアルバム『666』の当初のコンセプトに向けてストックしていた曲をリアレンジしたものである。

    オリコン週間アルバムチャートにおいて、オリジナルアルバムとしては前々作『REAL』以来4年10ヶ月ぶりとなる6作目の週間首位を初登場で獲得した。同年9月20日には、前作と同じくアメリカTofu Recordsからボーナストラック1曲を追加し発売された。

    初回限定仕様は紙製デジパック、スーパーピクチャーレーベル仕様。

    収録曲[編集]

    1. New World
      26thシングル。シングルの表題曲でhyde以外が作詞した唯一の楽曲。作曲はhydeとyukihiroの合作で、yukihiro加入後のL'Arc〜en〜Cielでは初めての合作作品である。
      曲を手掛けたyukihiroは「何となく8ビートの速い曲を作ろうかなと思った。そういうストレートなことに挑戦したかった[4]」「ASIAN KUNG-FU GENERATION、カッコいいなと。"ああいう曲かけねえかな"と思って。ポップで自由な曲、という意味ですけど[4]」と述べている。
    2. LOST HEAVEN
      • 作詞:hyde / 英語訳詞:Lynne Hobday / 作曲:ken / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
      同年7月23日公開の松竹配給映画『劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者エンディングテーマ
      歌詞は劇場版のスタッフと話し合って作られた。歌詞に関してhydeは「たった一つの楽園などなく人それぞれが思い描く楽園があるということを言いたかった」と述べている。このアルバム発売後に発売された28thシングル「Link」は上記映画のオープニングテーマに起用された。
      yukihiroは「リズムが跳ねるドラムプレイを意識した」と語っており、レッド・ホット・チリ・ペッパーズをイメージしたと述べている[5]
    3. 叙情詩
      • 作詞:hyde / 英語訳詞:Anis / 作曲:ken / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
      27thシングル。アルバムに先行し発売された。
    4. TRUST
      • 作詞:hyde / 英語訳詞:Anis / 作曲:tetsu / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
      アルバム曲の中では本作唯一のtetsuya作曲による楽曲で、前作『SMILE』に続いて1曲のみの収録となった。
      作曲者のtetsuya曰く、「『tetsuの曲は明るいポップなものばかりだ!』という人達への『もうちょっと深みのあるマイナーな曲も書けるってところを…』みせるためのアンチテーゼとして書いた」という。なお、tetsuyaはライブではこの曲をギターベースが合体したダブルネックを用いて演奏する。
      ライブでは、hydeは歌詞の最後のフレーズ「きっと夢のような世界」を「僕は生まれていいの?」と変えて歌っている。
      2015年に行われたライブ「L'Arc〜en〜Ciel LIVE 2015 L'ArCASINO」において、2005年に開催されたコンサートツアー「AWAKE TOUR 2005」以来10年ぶりにライブで披露された。
    5. Killing Me
      • 作詞・作曲:hyde / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
      25thシングル。発売された2005年以降のライブではかなり頻繁に演奏されている。歌詞はhyde曰く、アルバムを通じたテーマとなった戦争反戦を背景に、「死後も永遠にずっとその人を思い続ける、永遠の愛をテーマにした[6]」という。また、「死ねば永遠なのかなって、そういうひとつの結論[6]」と歌詞について述べている。
    6. AS ONE
      • 作詞・作曲:hyde / 英語訳詞:Lynne Hobday / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
      GyaO『サッカープレミアム』イメージソング
      歌詞の内容は「同じ過ちを繰り返す歴史を愚かだと非難したもの」で、1コーラスと2コーラスの冒頭の詞以外が英語詞の楽曲。
      また、曲中にyukihiroによるスクラッチが存在する。これは、L'Arc〜en〜Cielのアルバムでは『ark』収録の「Cradle」以来のプレイとなる。
      アルバム発売時に日本テレビ系音楽番組『音楽戦士 MUSIC FIGHTER』で演奏され、2007年3月16日に放送されたNHK総合テレビ音楽番組『POP JAM最終回1時間スペシャル』では、「Link」と共に披露された。
    7. My Dear
      • 作詞・作曲:hyde / 英語訳詞:Anis / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
      「Ophelia」同様、hydeのソロアルバムに収録される予定もあったバラード。hydeは楽曲のアレンジについてバンドの化学反応の凄さを感じたといい、「ああいうアレンジは俺にはできないなって思った」「俺がやってたらもっと普通になってたと思う」と述べている[7]
      yukihiroは、アルバムの中で特にお気に入りの曲と述べており、「この曲がアルバムの肝だと思ってるんですよ、個人的には[8]」と語っている。
      この曲ではギターが全編で使われないため、レコーディング及びライブではkenはギターを持たずに全てのコーラスを担当している。
      しかし、ライブツアー「TOUR 2008 L'7 〜Trans ASIA via PARIS〜」では一転しキーボードを演奏、ギターパートも追加された。
      2011年にはアコースティックにリアレンジされ、39thシングル「CHASE」に「My Dear -L'Acoustic version-」として収録されている。
    8. EXISTENCE
      • 作詞:hyde / 英語訳詞:Anis / 作曲:ken / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
      無責任に突っ走れるハードな路線を意識したという曲。
    9. 自由への招待
      • 作詞:hyde / 作曲:tetsu / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
      24thシングル。ダイハツ工業MOVE CUSTOM」CMソング。サビの裏メロでtetsuyaがバリトン・ギターフェンダー・ベースVIを弾いている[9]
    10. Ophelia
      • 作詞・作曲:hyde / 英語訳詞:Lynne Hobday / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
      「My Dear」同様、hydeのソロアルバムに収録される予定もあった、ジャズテイストに溢れる曲。
      タイトルはシェイクスピア作の悲劇ハムレット』に登場する、ハムレットの婚約者であるオフィーリアから取られたもの。
      歪んだベースは、エレクトロ・ハーモニックス社のエフェクター「Graphic-Fuzz」のヴィンテージ品を用いて演奏している[9]
      三宅純によるフリューゲルホルンのパートがあるが、ライブではhydeがそれをサックスで演奏する。
    11. 星空
      • 作詞・作曲:hyde / 英語訳詞:Anis / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
      平和をテーマにしたバラード。歌詞は制作当時に勃発したイラク戦争を受け、戦地の子供たちの気持ちになって書かれたものである。
      アルバム発売後に行われたライブツアー「AWAKE TOUR 2005」の他、「TOUR 2008 L'7 〜Trans ASIA via PARIS〜」でもアンコールのラスト曲として演奏された。
      また、「TOUR 2008 L'7 〜Trans ASIA via PARIS〜」のライブグッズの中には、この曲名に因んだ「星ゾライト」というサイリウムがある。
    12. twinkle, twinkle
      • 作詞・作曲:ken / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
      2005年9月から中国全土にて王子ネピア「nepia」CMソングに起用されている。
      希望を持たせた本作のラストナンバー。前作収録の「Lover Boy」に次ぐken作詞曲である。
      歌詞についてkenは「優しい気分で、信頼という言葉を感じながら作れたなと思います[10]」と述べている。
      また、kenは楽曲制作について「盆踊りのような皆で楽しめる音を目指した」「喜怒哀楽の部分でいうと、以前は怒と哀ばかりで物事を考えて作っていた。ずっと言い続けている"誠意"というものが伝わればいいという、それだけなんです[11]」と述べている。この曲では、tetsuyaがベースを終始スラップで演奏している[12]
      また、yukihiro曰くドラム録りに関してkenから「スマッシング・パンプキンズのドラマーが叩いているような感じ[13]」というリクエストがあったという。
    13. HEAVEN'S DRIVE (live at Yoyogi National Stadium June 26, 2004)
      • 作詞・作曲:hyde
      米国盤のみのボーナストラック

    参加ミュージシャン[編集]

    日本語表記が確認出来ない部分に関しては原文ママとする。

    New World
    LOST HEAVEN
    • 菅原弘明:キーボード編曲、キーボード・プログラミング
    • ken:キーボード編曲
    • 比留間整:レコーディング、ミックス
    叙情詩
    • Jeremy Lubbock:指揮、弦編曲
    • Charles Bisharat:ヴァイオリン
    • Darius Campo:ヴァイオリン
    • Joel Derouin:ヴァイオリン
    • Armen Garabedian: ヴァイオリン
    • Berj Garabedian: ヴァイオリン
    • Patricia Johnson: ヴァイオリン
    • Peter Kent: ヴァイオリン
    • Miran Kojian:ヴァイオリン
    • Anatoly Rosinsky:ヴァイオリン
    • Shari Zippert:ヴァイオリン
    • Marilyn Baker:ヴィオラ
    • Denyse Buffum:ヴィオラ
    • James Ross:ヴィオラ
    • Evan Wilson:ヴィオラ
    • Larry Corbett:チェロ
    • Emie Ehrhardt:チェロ
    • Suzie Katayama:チェロ
    • Dan Smith:チェロ
    • Earle Dumler:オーボエ
    • ken:キーボード・マニピュレート
    • yukihiro:タンバリン
    • Malcolm Lurker:レコーディング
    • 比留間整:レコーディング、ミックス
    TRUST
    • tetsu:ギター、キーボード、バッキングボーカル
    • 岡野ハジメ:キーボード
    • yukihiro:プログラミング
    • 斎藤仁:マニピュレート
    • 小池敦:マニピュレート
    • ken:バッキングボーカル
    • 比留間整:レコーディング、ミックス
    Killing Me
    • tetsu:バッキングボーカル
    • 原裕之:レコーディング、ミックス

    AS ONE
    • yukihiro:プログラミング・スクラッチパーカッション
    • 岡野ハジメ:キーボード
    • 斎藤仁:キーボード・マニピュレート
    • 原裕之:レコーディング、ミックス
    My Dear
    • 岡野ハジメ:キーボード
    • 斎藤仁:キーボード・マニピュレート
    • ken:キーボード・マニピュレート
    • yukihiro:シンセサイザー・サンプリング
    • 比留間整:レコーディング、ミックス
    EXISTENCE
    • 岡野ハジメ:キーボード
    • ken:キーボード・マニピュレート、タンバリン
    • 斎藤仁: マニピュレート
    • 衛藤利恵: バッキングボーカル
    • 原裕之:レコーディング、ミックス
    自由への招待
    • tetsu:6弦ベース、キーボード、バッキングボーカル
    • 岡野ハジメ:キーボード、オートハープ
    • 斎藤仁:マニピュレート
    • 小池敦:マニピュレート
    • 比留間整:レコーディング、ミックス
    Ophelia
    星空
    • 岡野ハジメ:キーボード、シェイカー
    • ken:キーボード
    • 斎藤仁:マニピュレート
    • 比留間整:レコーディング、ミックス
    twinkle, twinkle
    • 岡野ハジメ:キーボード
    • ken:キーボード
    • 斎藤仁:マニピュレート
    • 比留間整:レコーディング、ミックス


    [Produce & Mastering]

    収録ベストアルバム[編集]

    脚注[編集]

    [脚注の使い方]
    1. ^ 『WORDS L'Arc〜en〜Ciel』、p.190、角川書店、2005年
    2. ^ 再発盤を含めれば2004年にリリースした『DUNE 10th Anniversary Edition』が最長。
    3. ^ 『WORDS L'Arc〜en〜Ciel』、p.119、角川書店、2005年
    4. ^ a b 『WORDS L'Arc〜en〜Ciel』、p.131、角川書店、2005年
    5. ^ 『WORDS L'Arc〜en〜Ciel』、p.150、角川書店、2005年
    6. ^ a b 『WORDS L'Arc〜en〜Ciel』p.52、角川書店、2005年
    7. ^ 『WORDS L'Arc〜en〜Ciel』、p.126、角川書店、2005年
    8. ^ 『WORDS L'Arc〜en〜Ciel』、p.152、角川書店、2005年
    9. ^ a b リットーミュージック社『BASS MAGAZINE SPECIAL FEATURE SERIES/tetsuya L'Arc〜en〜Ciel』、p.71、2010年
    10. ^ 『WORDS L'Arc〜en〜Ciel』、p.131、角川書店、2005年
    11. ^ 『WORDS L'Arc〜en〜Ciel』、p.132、角川書店、2005年
    12. ^ リットーミュージック社『BASS MAGAZINE SPECIAL FEATURE SERIES/tetsuya L'Arc〜en〜Ciel』、p.69、2010年
    13. ^ 『WORDS L'Arc〜en〜Ciel』、p.154、角川書店、2005年