CrystalDiskMark

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CrystalDiskMark
CrystalDiskMark 5-1-2 benchmark.png
CrystalDiskMarkによるベンチマーク結果の例
作者 hiyohiyo(宮崎典行)
初版 2007年3月31日(12年前) (2007-03-31
最新版 6.0.0 / 2017年11月5日(20か月前) (2017-11-05
プログラミング言語 C++
対応OS Windows XPServer 2003VistaServer 200878Server 20128.110
使用エンジン Microsoft DISKSPD
対応言語 日本語など、計40言語
サポート状況 開発中
種別 ベンチマークソフトウェア
ライセンス MIT License
公式サイト CrystalDiskMark - ソフトウェア
テンプレートを表示

CrystalDiskMark(クリスタルディスクマーク)は、hiyohiyo(ひよひよ、本名:宮崎典行[1])が開発したストレージ用のベンチマークソフトウェアである。MIT Licenseとして、ソースコードと共にフリーソフトウェアとして公開されている。OSWindowsのみ対応している。

なお、CrystalDiskMark 1.0.xおよび2.0.0と2.2.0には、ベンチマークの測定ミスが存在した。詳細は測定結果に関する既知の不具合を参照。

歴史[編集]

2007年1月31日、公式サイト上でバージョンAlphaのバイナリファイルが公開、同年2月7日のAlpha2ではhiyohiyoの掲示板上でソースコードも公開され[2]、同年3月31日に正式版の1.0.0がリリースされた。

2008年1月から2月にかけて、CrystalDiskMark 1.0.xおよび2.0.0、同年9月には2.1.0に、それぞれhiyohiyoはベンチマーク測定に致命的な不具合があることを発表した(測定結果に関する既知の不具合参照)。

2009年6月より、SourceForge.JP(現OSDN)上でソースコードが公開されている。

2012年10月26日に公開された3.0.2より、CrystalDiskMark画面上に公式応援キャラクター水晶雫の表示を追加したShizuku Editionが用意された。hiyohiyoは自身のブログ上で「ベンチマークとは何か?真剣に考え抜いた結果たどり着いた一つの正解(こたえ)」と語っている[3]

2015年1月4日、hiyohiyoは自身のブログ上でコア部分にMicrosoft DISKSPD英語版を採用した新バージョン(4.x)を開発することを発表した[4]。同年4月30日に4.0.0が一般公開された。ベンチマーク測定を行うコア部分を変更したため、以前のバージョンとベンチマーク結果に互換性がなくなった。なお、4.0.0の開発にあたってはインテルの支援を受け動作検証を行っている[5]

2015年4月1日の3.0.4より、ソフトウェアライセンスが修正BSDライセンスからMIT Licenseへ変更された。

2017年10月30日に、NVMeSSDに特化したベンチマークソフトとしてCrystalSSDMarkベータ版が公開されたが、11月5日にCrystalDiskMark 6.0.0として正式リリースされた。

測定結果に関する既知の不具合[編集]

以下、ベンチマーク結果に直接影響を与える不具合についてのみ解説する。

1.0.xおよび2.0.0のバグ[編集]

2008年1月13日、ユーザーからバージョン1.0.xの内部のベンチマーク測定方法に誤りがあることが指摘され[6]、同日中にベンチマーク測定に不具合があることが公表された[7][8]。不具合により「Random Read/Write 4K テスト」で本来の値よりも大きなスコアが表示されていたとしている[7]。同日中に不具合を修正した2.0.0が公開された。

2008年2月2日、バージョン1.0.xおよび2.0.0のベンチマーク測定方法に誤りがあることが公表された。不具合により「Random Write 512K/4K テスト」で本来の値よりも極端に小さなスコアが表示されていたと説明している[9]。同日中に不具合を修正したバージョン2.1.0が公開された。

1.0 正式版から2.1.0のバグ[編集]

2008年9月15日、ユーザーによりバージョン2.1.0のベンチマーク測定バグが報告され[10]、同日中に不具合が公表された。「Random Read/Wirte 4KB テスト」において本来の結果よりも良好な結果が得られていた可能性があり、同問題は1.0 正式版リリースから存在していたとしている[11]。同日中に不具合を修正したバージョン2.2.0が公開された。

利用実績[編集]

hiyohiyoいわく、2014年と2015年における年間のダウンロード数は150万回以上あったという[12][13]

DOS/V POWER REPORT日経WinPCといったパソコン雑誌の特集や、価格.comでの特集記事にて[14][15]、ストレージのベンチマークソフトウェアとして使われることがある。

ストレージやその関連製品を開発・販売するメーカーが、ベンチマーク測定に用いる場合がある。製品の特長として読み書き速度を公称する際に、その測定にCrystalDiskMarkを用いる場合があるほか[16][17][18][19]、測定結果を明確に製品仕様として扱うメーカー・製品も存在する[20]。また、コンピュータの見本市であるCOMPUTEX TAIPEIにて、ストレージ製品と共にCrystalDiskMarkを用いた測定結果が展示されたこともある[21]

なお、開発者のhiyohiyoは自身のブログで、CrystalDiskMarkのデフォルト設定について「ユーザーやストレージ業界に少なからず影響があるため、ベンチマークの在り方は本当に本当に悩ましいところです」と語っている[22]

AmorphousDiskMark[編集]

有志により、CrystalDiskMarkのデザインを模したmacOS対応ベンチマークソフトとして、AmorphousDiskMarkが開発されている[23][24]

AmorphousDiskMarkについて、元:CrystalDiskMarkの開発者であるhiyohiyoは「CrystalDiskMark リリース当初から Mac 版への期待は多かったので本当にありがたいことです」とコメントしている[25]

脚注・出典[編集]

  1. ^ C++でNVMeと(*´Д`)ハァハァ 戯れていたら一年経ってた。 SlideShare
  2. ^ 【2130】CrystalDiskMark ソースコード公開 CrystalMark 会議室
  3. ^ CrystalDiskMark 3.0.2 Shizuku Edition Crystal Dew Blog
  4. ^ CrystalDiskMark 4 ~Marguerite~ Crystal Dew Blog
  5. ^ CrystalDiskMark 4.0.0 Crystal Dew Blog
  6. ^ 。【2256】DiskBench.cppのsplit変数 CrystalMark 会議室
  7. ^ a b CrystalDiskMark 2.0.0 Crystal Dew Blog
  8. ^ 「CrystalDiskMark」に致命的なベンチマークの計測ミス、最新版で修正済み 窓の杜
  9. ^ CrystalDiskMark 2.1.0 Crystal Dew Blog
  10. ^ CrystalDiskMarkのバグ 報告版
  11. ^ CrystalDiskMark 2.2.0 Crystal Dew Blog
  12. ^ ユーザーに愛されるソフトを作りたい!! p18 SlideShare
  13. ^ 2015年の振り返りと2016年の目標 Crystal Dew Blog
  14. ^ PR企画 3D NAND採用の高コスパSSD Palit「GFS-UVS」実力検証 価格.com
  15. ^ PR企画 最先端の64層「3D NAND」を搭載した「ウルトラ 3D SSD」 価格.com
  16. ^ HD-GDU3Dシリーズ(バッファロー)
  17. ^ HDL-AAシリーズ(アイ・オー・データ機器)
  18. ^ MR-A005シリーズ(エレコム)
  19. ^ CSSD-S6T512NHG6Z(CFD販売)
  20. ^ WD Blue SSD Western Digital
  21. ^ 【COMPUTEX】ADATAから遂にNVMe対応M.2 SSD登場。3D NAND採用により最大容量は2TB エルミタージュ秋葉原 2016年6月8日
  22. ^ CrystalDiskMark 5.5.0 Crystal Dew Blog
  23. ^ AmorphousDiskMark for macOS katsura shareware
  24. ^ Mac版「CrystalDiskMark」? ベンチマークソフト「AmorphousDiskMark」が公開 窓の杜
  25. ^ AmorphousDiskMark Crystal Dew Blog

関連項目[編集]