FMいるか
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函館山ロープウェイ株式会社 コミュニティFM事業部 Mt.Hakodate Ropeway Corporation Community FM Division | |
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愛称 | FMいるか |
コールサイン | JOZZ1AA-FM |
周波数/送信出力 | 80.7 MHz/20 W |
本社・所在地 |
〒040-0054 |
設立日 | 1958年6月12日 |
開局日 | 1992年12月24日 |
演奏所 | 函館市元町19番7号 |
送信所 | 函館市函館山字御殿山1番地(函館山テレビ・FM放送所) |
中継局1 | 函館市臼尻町(南茅部中継局) 20W |
中継局2 | 函館市日浦町(日浦中継局) 5W |
放送区域 | 函館市の一部 |
ネット配信 | JCBAインターネットサイマルラジオ |
公式サイト | http://www.fmiruka.co.jp/ |
FMいるか(エフエムいるか)は、北海道函館市の一部地域を放送区域として超短波放送(FM放送)をする特定地上基幹放送事業者である函館山ロープウェイ株式会社が行うコミュニティ放送の愛称である。
概要[編集]
1992年(平成4年)1月の放送法施行規則改正[1]により、コミュニティ放送が制度化され、その第1号として同年12月24日に開局した日本初のコミュニティ放送局である。 保有する特定地上基幹放送局(当初は放送局)の呼出名称ははこだてFM。開局時の空中線電力は100mWであった。
愛称の「いるか」は、津軽海峡など世界各地に生息するイルカの人懐っこい性格をモチーフに、地域密着の情報発信拠点を目指すことをテーマに命名された。 放送エリアは函館市および北斗市・亀田郡七飯町でエリア内人口は約35万6千人、世帯数は約15万5千世帯[2]。
2005年(平成17年)4月4日より、24時間放送を開始。平日7時 - 21時、土・日曜11時 - 15時が自社生放送で、深夜から早朝は、ミュージックバードの番組配信を受けている。放送休止時間を設けていた頃は、全番組終了後に波の音を放送し、停波していた。
CMは、番組単位の提供やスポットCMなどの他に、他局ではあまり例がない年間契約による提供形態も開局当初から実施しており、ナショナルスポンサーから地元企業まで、50社以上と年間契約を結んでいる。
沿革[編集]
- 1958年(昭和33年) - 函館観光事業株式会社設立
- 1976年(昭和51年) - 函館山ロープウェイ株式会社に社名変更
- 1992年(平成 4年)12月24日 - 日本初のコミュニティ放送局として空中線電力100mWで開局
- 1993年(平成 5年) - ラジオカー「いるか号」を運用開始
- 1994年(平成 6年)
- 1995年(平成 7年) - 空中線電力を3Wに増力
- 1996年(平成 8年)
- 1999年(平成11年)
- 不詳 - ストリーミング放送を実施(後に終了)
- 12月 - 規制緩和に伴い、空中線電力を20Wに増力
- 2003年(平成15年)3月 - ホクレン夢大賞最優秀賞を受賞
- 2004年(平成16年)3月 - 北海道文化選賞企業特別賞を受賞
- 2005年(平成17年)
- SimulRadioに参加し、ストリーミング放送を再開 4月 -
- 4月 - 24時間放送開始 4日
- 中継局の試験放送を開始(7月21日 22:00まで) 7月 - 南茅部・日浦
- 8月 - 中継局の運用を開始
- 10月 - SimulRadio配信停止
- 2012年(平成24年)11月 9日 - SimulRadio配信再開
- 2015年(平成27年)11月 9日 - 放送スタジオと事務所機能を元町19-7(函館山ロープウェイ山麓駅)に移転[3][4]
- 2020年(令和 2年)
- 11月30日 - SimulRadio・FM聴アプリ・ListenRadio配信終了
- 12月JCBAインターネットサイマルラジオに移行[5] 1日 - インターネット配信を
インターネット放送[編集]
かなり早い段階から取り組んでおり、かつては1999年からインターネットによるストリーミング配信を行っていたが、著作権関係の問題により休止していた。
その後、2005年4月に難聴地域をストリーミング配信によって補うことを目的とした検証実験「サイマルラジオ」を、神奈川県葉山町の湘南ビーチFM・埼玉県鴻巣市のフラワーラジオとともにより行っていた。しかし同年10月、再び配信を停止。
その後サイマル放送の環境が整備されるまで当局のサイマル配信は行われていなかったが、2012年11月9日よりSimulRadioに復帰しサイマル放送の配信を再開する。
共同制作[編集]
AM放送のHBCラジオ函館放送局と共同でミニ番組を平日に放送している。
放送時間と番組(月 - 金曜、両局共通)
かつてSTVラジオ函館放送局では、2007年(平成19年) 9月までは10:55 - 10:59に「函館HOT情報」(道南の地域の話題、提供:ユニークショップつしま)を。2019年(平成31年) 3月までは12:55 - 12:59に「ハロー函館」(函館中央警察署・函館西警察署管内の地域安全ニュース)を放送していた。なお、札幌局などではこの時間「STVニュース」を放送している。時期は不明だが、14:55 - 14:59に「JRハートフルメッセージ函館」(道南のイベントや観光地の情報、提供:JR北海道函館支社)も放送されていた。
一方、津軽海峡を挟んだ青森県内のコミュニティFM4局(Be FM・FM AZUR・FMアップルウェーブ・FM JAIGO WAVE)とは「青函コミュニティFMネットワーク協議会」を結成し、共同制作番組として週1回「青函メッセージBOX」を放送していた。
2020年12月より2021年2月第1週まで北東北3県の県域FM放送局(FM青森・FM岩手・FM秋田)それぞれと共同製作で「Winter Navi」を放送していた[6]。
GLAYとの関係[編集]
函館で結成されたロックバンドのGLAYは1994年5月25日にメジャーデビューした際にキャンペーンの一環としてその2日後にFMいるかの番組にゲスト出演をした[7]。以後も幾度と番組出演を果たし、メンバーが番組を持った時期もあった。
また、旧FMいるかビルに入居していた「カフェ・ペルラ」はTAKUROが作曲のために訪れていたというエピソードがあり、GLAYファンにとっての聖地とされていた[8]。
現在は土曜15時から「GLAYtaste HITS」のタイトルでGLAYをテーマにした番組を毎週放送[9]。また、函館でのライブ開催時には特別番組も組み、ライブ最終日の放送にはメンバーが生出演することもある[10][11]。
2018年9月6日に北海道胆振東部地震が発生した際にはTERUがTwitter上で「FMいるかさんが、地震に関する情報を提供してくれてます。」とFMいるかの名前を織り込んでラジオの活用を呼び掛けていた[12]。
2020年8月12日の「GLAY 1day PROGRAM」ではFMいるか『オトノハにのせて』がコミュニティFMで唯一参加した[13]。
脚注[編集]
- ^ 平成4年郵政省令第2号による改正
- ^ FMいるかについて FMいるか(Internet Archiveのアーカイブ:2012年11月15日収集)
- ^ “【スタジオ・事務所機能 移転のお知らせ】(イベント&トピックス)” (2015年11月9日). 2015年11月9日閲覧。
- ^ "FMいるか 80.7MHz 2015年11月9日 7:02(JST)の投稿". 2015年11月9日閲覧。
- ^ “インターネットサイマル配信12月リニューアルのお知らせ” (2020年10月1日). 2020年11月10日閲覧。
- ^ イベント&トピックス
- ^ 函館山ロープウェイ駅に移転したFMいるかとGLAYの古くからの関係 2021年3月5日閲覧
- ^ GLAYゆかりの絶景「カフェ・ペルラ」、二十軒坂上に再び
- ^ GLAYtaste HITS 2021年3月5日閲覧
- ^ 【放送終了】8月17日(土)・18(日)「GLAYtaste HITS特別編」放送 2021年3月5日閲覧
- ^ TERUラジオ生出演情報 2021年3月5日閲覧
- ^ “北海道出身のGLAY・TERU、地震に「こう言う時こそ、ラジオの力です」”. (2018年9月6日) 2021年3月5日閲覧。
- ^ “GLAY、ニューシングルの発売日8月12日に「GLAY 1day PROGRAM」と称した24時間企画の実施が決定!”. ポニーキャニオンニュース. (2020年8月5日) 2021年3月5日閲覧。
関連項目[編集]
- SimulRadio
- 函館山テレビ・FM放送所 - 函館送信所置局
- NHK日浦中継局 - 日浦中継局についての記述あり
- 弁天岬 (函館市) - 南茅部中継局置局
外部リンク[編集]
- 街角ラジオ FMいるか -函館のコミュニティFM放送局-
- FMいるか - JCBAインターネットサイマルラジオ(
開いたら再生されます)
- FMいるか 80.7MHz (@fmiruka) - Twitter
- FMいるか - Facebook
- FMいるか (fmiruka) - Instagram
- FMいるか - YouTubeチャンネル
- 函館コミュニティ放送局(FMいるか)が10Wへ出力アップ 北海道電気通信監理局 報道資料 平成8年6月19日(2009年7月22日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
- 函館市の「FMいるか」の放送エリアを拡大 - コミュニティ放送中継局2局を免許 - 北海道総合通信局 報道資料 平成17年7月26日(同上)(2009年7月22日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
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