GLORY (格闘技)

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GLORY
業種 キックボクシングプロモーション
設立 2012年
創業者 ピエール・アンデュランド、スコット・ラドマン、トータル・スポーツ・アジア
本社 シンガポール、ラッフルズ・プレイス
主要人物 ピエール・アンデュランド (会長)
スコット・ラドマン (副会長)
Cor Hemmers、Remon Daalder (マッチメイカー)
Paul Karger (社外取締役)
所有者 グローリー・スポーツ・インターナショナル
ウェブサイト www.glorykickboxing.com
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GLORY(グローリー)は、世界最大のキックボクシング団体。運営はグローリー・スポーツ・インターナショナル

歴史[編集]

元々はバス・ブーンが主宰するゴールデン・グローリージムの自主興行が母体。

グローリー・スポーツ・インターナショナル設立[編集]

2011年のFEGの経営悪化によるK-1の活動休止に伴い、世界的に大規模なキックボクシング団体がなくなったため、ブーンと、ブーンに協力していたスポーツ・マーケティング広告代理店トータル・スポーツ・アジア(TSA)、フランスの投資家ピエール・アンデュランド(Pierre Andurand)らが改めて結託し、ピエールとTSAが合わせて総額3000万ドル(約23億円)以上の出資をして、ゴールデン・グローリージムとは独立した興行の運営母体としてグローリー・スポーツ・インターナショナル(Glory Sports International Pte LTD.)を設立(略称はGSI)。2012年3月23日のモスクワ大会で事実上旗揚げした。また、それまではキックボクシングと総合格闘技(MMA)の試合を並行して組んでいたが、GSI旗揚げ以降はキックボクシングをメインとして重視するようになった。この時点で既にゴールデン・グローリージム所属選手たちに加えてピーター・アーツやジェロム・レ・バンナジョルジオ・ペトロシアン佐藤嘉洋といった大物選手を複数獲得していることを明らかにしており、世界屈指の新たなキックボクシングの一大勢力が出現した形になった[1]。法人としてのGSIはシンガポールに所在[2]し、クアラルンプールにも拠点会社を持つ。

GSIの正式な旗揚げ後、初の大会となった2012年5月28日スウェーデンストックホルム大会から大会名を「GLORY(グローリー)」に変更し、同大会では16選手参加の70kg級の世界トーナメント(従来のK-1 WORLD MAXと同じ形式)を開幕させた他、メインイベントでは初のワンマッチの王座としてセミー・シュルトエロール・ジマーマンによる初代GLORY世界ヘビー級王者決定戦を行った。

IT'S SHOWTIME買収・世界最大のキック団体へ[編集]

同年6月30日には、欧州におけるライバル興行団体となっていたIT'S SHOWTIMEを買収したことを発表[3]。これによりGLORYが世界のキックボクシング団体の最大手にのし上がることになった。

日本進出[編集]

同年7月23日には、12月に日本の首都圏で大会を開く予定、並びにその運営を担う日本法人「株式会社グローリー・スポーツ・ジャパン」(略称GSJ)を設立したことを発表[4][5]

同年9月20日に東京で行われた会見で、改めて12月2日幕張メッセにて16人参加の1Dayトーナメント『GLORY 4 Tokyo - GRAND SLAM - Heavyweight』の開催を発表。

同年10月25日、従来FEGとリアルエンターテインメントが主催してきた総合格闘技(MMA)イベント・DREAMの運営を継承することが発表された。その後11月9日の会見にて、当初12月2日に開催予定だったGLORY 4を12月31日のDREAM.18との合同興行に変更する発表が行われ[6]、大会名も『DREAM.18 & GLORY 4』に変更となり、最終的に大晦日興行が日本での初興行ということになった。

更なる世界進出[編集]

アメリカのテレビ局CBS Sports Networkと放送契約し、GLORY 4から録画放送され、GLORY 10まで放送された。

2012年3月10日にRoad to GLORY JAPAN -65kg SLAMを開催し、同大会のフェザー級日本トーナメント優勝者には世界トーナメント出場権が与えられた。

2013年5月3日には有明コロシアムで『GLORY 8 TOKYO』を開催し、第一部ではRoad to GLORYとしてミドル級の4人制日本人トーナメントを、第二部ではフェザー級(65kg)世界トーナメントを開催。同大会は日本国内では『Ameba Studio』(アメスタ)にて有料生中継された[7]

2013年6月から日本でのテレビ放送をFOX bs238にて開始。

2013年6月22日にアメリカで初の本大会をニューヨークで開催。この際にGLORYの一部のルールがアメリカのアスレチック・コミッションから認可されなかったことを踏まえて、以降の大会でルールを変更(後述)。

6月27日、Spike TVと複数年の放送契約を結び、2013年10月からゴールデンタイムに生中継を中心に放送していくことを発表した[8]

2016年2月、UFCファイトパスでの放送を開始した。

ルール[編集]

  • 基本的にはK-1ルールと同じ[9]
  • 首相撲は、膝蹴りや打撃技による連続攻撃が伴うであればレフェリーの判断により3秒間のみ許されている[9]
  • 蹴り足のキャッチは直ちに打撃攻撃を返す場合にのみ許されている[9]
  • 反則行為[9]
    • 肘打ち[9]
    • 膝蹴りや打撃攻撃を伴わない首相撲(ホールディング)[9]
    • 投げ技および、プッシングや足掛けなどの打撃攻撃以外で相手のバランスを崩す行為[9]
    • 正面からの膝関節への蹴り[9]

以下のルールはGLORY 9開催の際にアメリカ合衆国のアスレチック・コミッションに認可されなかった

  • ラウンドごとの公開採点制度
  • ジャッジ5人制
  • ダウンを奪われた選手の状態をみるために、如何なるダウンの場合にも8まではカウントし、例えフラッシュダウンをして即座に立ち上がっても必ず8までカウントを続ける『スタンディング8カウント制度』
  • 判定は多数決ではなく、全ジャッジの合計点で勝敗を決する判定制度

トーナメント[編集]

  • トーナメントの形式は主に3種類にあり、3分3ラウンド一日最大2試合の4人制トーナメント、通常のキックボクシングのトーナメントと同じ8人参加の3分3ラウンド一日最大3試合形式のスラム(SLAM)トーナメント、ヘビー級とライト級の世界トーナメントにおいてのみ採用されるグランドスラム(GRAND SLAM)トーナメントがある。4人制トーナメントではリザーブファイトは1試合、スラム・トーナメントではリザーブファイトは2試合。グランドスラム・トーナメントでは16人参加の一日最大4試合で、最初の2ラウンドでどちらか一方の選手が優勢であれば3ラウンド目は行わずに勝敗が決する「ベスト・オブ・スリー」という判定システムを採用する(ようするに2ラウンド延長1ラウンド)。1回戦と準々決勝は2分3ラウンド、準決勝は3分3ラウンド、決勝戦のみベスト・オブ・スリーを採用せずに3分3ラウンド最大延長2ラウンド。全試合に2ノックダウンシステムが適用される。リザーブマッチは行わず、負傷者が出た場合は、その選手と直前に対戦して負けた選手が代わりに敗者復活となる。試合当日に急遽欠場者が出た時に備えてリザーバーの選手は用意される。

階級[編集]

大会一覧[編集]

GLORY World Series[編集]

大会名 開催年月日 会場 開催地 入場者数
GLORY 16 DENVER 2014年5月3日 ファースト・バンク・センター アメリカ合衆国の旗 デンバー
GLORY 15 ISTANBUL 2014年4月12日 ウルカー・スポーツ・アリーナ トルコの旗 イスタンブール
GLORY 14 ZAGREB 2014年3月8日 アリーナ・ザグレブ クロアチアの旗 ザグレブ
GLORY 13 TOKYO 2013年12月21日 有明コロシアム 日本の旗 東京都江東区
GLORY 12 NEW YORK 2013年11月23日 マディソン・スクエア・ガーデン・シアター アメリカ合衆国の旗 ニューヨーク
GLORY 11 CHICAGO 2013年10月12日 Sears Centre アメリカ合衆国の旗 シカゴ
GLORY 10 Los Angeles 2013年9月28日 シチズンバンクアリーナ アメリカ合衆国の旗 オンタリオ
GLORY 9 NEW YORK 2013年6月22日 ハマースタイン・ボールルーム アメリカ合衆国の旗 ニューヨーク
GLORY 8 TOKYO 2013年5月3日 有明コロシアム 日本の旗 東京都江東区
GLORY 7 MILAN 2013年4月20日 Mediolanum Forum イタリアの旗 ミラノ 10000
GLORY 6 ISTANBUL 2013年4月6日 Ülker Sports Arena トルコの旗 イスタンブール 12000
GLORY 5 LONDON 2013年3月23日 エクセルアリーナ イギリスの旗 ロンドン 4500
DREAM.18 & GLORY 4 〜大晦日 SPECIAL 2012〜 2012年12月31日 さいたまスーパーアリーナ 日本の旗 埼玉県さいたま市 15000
GLORY 3 ROME 2012年11月3日 パラロットマティカ イタリアの旗 ローマ
GLORY 2 2012年10月6日 フォレストナショナル ベルギーの旗 ブリュッセル
GLORY 1 2012年5月26日 エリクソン・グローブ スウェーデンの旗 ストックホルム
UNITED GLORY 15 2012年3月23日 ディナモ・スポーツパレス ロシアの旗 モスクワ

Road to GLORY[編集]

大会名 開催年月日 会場 開催地 入場者数
Road to GLORY USA -77kg SLAM 2013年3月22日 アメリカ合衆国の旗 ニューヨーク
Road to GLORY JAPAN -65kg SLAM 2013年3月10日 ディファ有明 日本の旗 東京都江東区
Road to GLORY USA -85kg SLAM 2013年2月9日 アメリカ合衆国の旗 ロサンゼルス
Road to GLORY USA -95kg SLAM 2013年2月1日 アメリカ合衆国の旗 タルサ (オクラホマ州)

階級・王座[編集]

GLORYヘビー級世界トーナメント[編集]

開催日 優勝 準優勝
2013年10月12日 オランダの旗 リコ・ヴァーホーベン ルーマニアの旗 ダニエル・ギタ

GLORYミドル級世界トーナメント[編集]

開催日 優勝 準優勝
2013年9月28日 アメリカ合衆国の旗 ジョー・シリング ロシアの旗 アーテム・レヴィン

GLORYライトヘビー級SLAM世界トーナメント[編集]

開催日 優勝 準優勝
2013年6月22日 スリナムの旗 タイロン・スポーン コンゴ民主共和国の旗 ダニョ・イルンガ

GLORYフェザー級SLAM世界トーナメント[編集]

開催日 優勝 準優勝
2013年5月3日 日本の旗 久保優太 日本の旗 野杁正明

GLORY GRAND SLAMヘビー級世界トーナメント[編集]

開催日 優勝 準優勝
2012年12月31日 オランダの旗 セミー・シュルト ルーマニアの旗 ダニエル・ギタ

GLORY WORLD SERIESライト級トーナメント[編集]

開催日 優勝 準優勝
2013年11月23日 スリナムの旗 アンディ・リスティ オランダの旗 ロビン・ファン・ロスマレン
2012年11月3日 イタリアの旗 ジョルジオ・ペトロシアン オランダの旗 ロビン・ファン・ロスマレン

GLORY世界ヘビー級王座[編集]

氏名 在位期間 防衛回数
オランダの旗 セミー・シュルト 2012年5月26日 - 2013年6月26日 0
2 オランダの旗 リコ・ヴァーホーベン 2014年6月21日 - 現在 7

GLORY WORLD SERIESキックボクシングヘビー級トーナメント[編集]

開催日 優勝 準優勝
2011年5月28日 トルコの旗 グーカン・サキ フランスの旗 ブリース・ギドン

GLORY WORLD SERIES MMAウェルター級トーナメント[編集]

開催日 優勝 準優勝
2011年5月28日 アフガニスタンの旗 シアー・バハドゥルザダ ベルギーの旗 トミー・デプレット

脚注[編集]

[脚注の使い方]