GM大宇・マティス

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初代および2代目マティス

マティスMatiz)は、ゼネラルモーターズ (GM) 傘下にある韓国の自動車メーカー韓国GM(旧称:GM大宇)が製造・販売する欧州Aセグメント級の小型車の旧車名で、2011年3月以降の社名変更に伴ってシボレーブランドに置換され、韓国内における車名もシボレー・スパークChevrolet Spark)となった。韓国国内では日本の軽自動車に相当する軽車(キョンチャ)というカテゴリーに属する。

歴史[編集]

初代(M100型/M150型、1998年-2005年)[編集]

マティス(M100)左ハンドル仕様
マティス (M150)

初代マティスは3代目スズキ・アルトをベースにしたティコの後継車として1998年にデビューした。ジウジアーロがデザインしたボディは元々はフィアット車向けにデザインされたといわれている[1]。 エンジンは3気筒800ccで、これはスズキ製のF8C型エンジンの改良型が搭載されている。ヨーロッパを中心に輸出され、140万台以上も売れた。

2002年にはマイナーチェンジが行われ(M150型)、外装が変更になった。韓国ではCVT仕様も追加されたが、日本ではトルクコンバーター式オートマチックのままであった。また、日本のチューナー、トミーカイラが、同車をベースにしたコンプリートカー、「トミーカイラm08」を発売したことがあった。

中国ではGMグループの上汽通用五菱汽車によって楽馳Lechi)として現在も製造・販売が行われている。 仕向地によっては、シボレーブランドからスパークの車名で販売されていた。

2代目(M200型、2005年-2009年)[編集]

マティス (M200)

2005年にフルモデルチェンジを実施し、二代目に移行。エンジンは3気筒800ccと4気筒1,000ccの二本立て。韓国国内では旧モデルの差別化から「オールニューマティス」と表記される場合がある。

2006年にノーマル仕様と若干外装などが異なるグレード「SE」が韓国国内で追加された。

日本では2006年にナゴヤドームで開催された名古屋輸入車ショーで初披露された。2007年には韓国内でキム・テヒがCMに出演し、CMに登場したマティスがオークションにかけられた[2]

メキシコではポンティアックマティスG2として販売を行っていた(同ブランド閉鎖後はシボレーが「マティス」として販売を行なっている)。

3代目(M300型、2009年-2015年)[編集]

シボレー・スパーク(M300)
マティスクリエイティブ(M300)

2009年1月の北米国際オートショーにて新型「シボレー・スパーク」が世界初公開された。続いて3月のジュネーヴモーターショーで欧州初公開され、翌4月にはソウルモーターショーでGM大宇版が初公開された[3]。新しいスパーク/マティスは従来型以上にGMグループの世界戦略車としての使命を任されることになったため、2年3ヶ月の開発期間と2950億ウォンにも及ぶ開発費用が投じられた。

外観は2007年のニューヨーク国際オートショーに出展された先行コンセプトのシボレー・ビートをほぼ踏襲している。

韓国では8月19日に正式に発表され、9月1日から発売開始した。旧モデルとの併売となり、M200はグレードを大幅に整理されたうえでマティス クラシックMatiz Classic)、M300はマティス クリエイティブMatiz Creative)と、それぞれサブネームが付加されて販売されていたが、2011年に社名が韓国GMとなったことを受け、マティスクリエイティブが「シボレー・スパーク」に置換されると同時に、マティスクラシックは廃止された。パワートレーンは1Lエンジンと4速ATが組み合わせられ、軽車(キョンチャ、日本の軽自動車リッターカーに相当)として販売される[4]

2010年1月、デリーオートエキスポ2010にてインド仕様車が発表された。車名はコンセプトモデルと同じビートとなり、スパーク(M200)と併売される[5]。併せて、スパークのEV版も発表された[6]

2010年10月、シドニーで開催されるオーストラリア国際モーターショーにて豪州仕様車がホールデン・バリーナスパークHolden Barina Spark)の車名で発表された[7]

2011年3月、GM大宇ブランドの廃止に伴い、韓国仕様の車名を「マティス」からシボレー「スパーク」に変更。

2013年5月16日、韓国で可変バルブ機構タイミングチェーンを採用した新開発の1.0Lエンジン「GEN2」とジヤトコCVT「C-TECH」を組み合わせた「スパークS」を発表。

4代目(M400型、2015年- )[編集]

フロント
リヤ

2015年4月3日のソウルモーターショーにて新型「シボレー・スパーク」が世界初公開され、その2日後の4月5日にはニューヨーク国際オートショーでも公開された。その後、7月1日に韓国で「ザ・ネクスト・スパーク」のキャッチコピーで発表された(販売開始は8月から)[8]

内外装のデザインは、韓国GMデザインセンターとGMグローバル軽自動車開発本部の「米国ウォーレン技術研究所」との合作により完成した。

先代後期からのキャリーオーバーである1.0L・GEN2ガソリンエンジンにジヤトコ製「C-TECH」および5速マニュアルを組み合わせる。最上グレードには、前方衝突警告システムや車線離脱警告システムなどの先端仕様も備える。

なお、今回から2014年に生産が終了したオペル/ボクスホール・アギーラ及び、欧州から撤退したシボレー・スパークの代替としてオペル・カールとボクスホール・ヴィヴァが兄弟車として加わる。

日本仕様[編集]

日本では1999年株式会社マティス現:オートレックス)が輸入を開始した。日本での車名はマティスもしくはGMマティスで、広告やカタログには「大宇」「DAEWOO」「デーウ」の文字は出ていない(ただし、初期型のものに余程注意しなければわからないくらい小さく出ていたことはあった)。当初は右ハンドル仕様をメインに輸入していたが、意外にも左ハンドル仕様を求めるユーザーが多く、左ハンドルのラインナップを強化したという。

2006年に日本仕様も2代目にモデルチェンジ、800ccエンジンと1,000ccエンジン(マニュアル車のみ)が選択可能になった。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ “マッキナあらモーダ 第55回:たとえ「パンダ」になれなくても……「マティス」10年の大逆襲”. (2008年8月23日). オリジナルの2013年5月2日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/gzRiV 
  2. ^ “キム・テヒCM出演のマティスを競売へ…難病児童を支援”. 中央日報. (2007年6月28日). オリジナルの2012年7月11日時点におけるアーカイブ。. http://archive.is/29jW 
  3. ^ Seoul Motor Show 2009 Photo Spread I.” (英語). Korea IT Times (2009年4月2日). 2009年5月16日閲覧。
  4. ^ GM大宇が新小型車「スパーク」発表 新GM飛躍托す”. MSN産経ニュース (2009年8月20日). 2009年8月22日閲覧。
  5. ^ GM launches Chevrolet Beat in India” (英語). Canadian Driver (2010年1月5日). 2010年1月11日閲覧。
  6. ^ Chevrolet Spark EV Unveiled in New Delhi” (英語). World Car Fans (2010年1月8日). 2010年1月11日閲覧。
  7. ^ Chevy Spark to Debut as Holden Barina Spark at Sydney Motor Show” (英語). Carscoop (2010年10月8日). 2010年10月13日閲覧。
  8. ^ “韓国GMの新車「ザ・ネクスト・スパーク」=ソウル”. 中央日報. (2015年7月2日). https://japanese.joins.com/JArticle/202605