H&K HK33
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![]() H&K HK33 | |
H&K HK33 | |
---|---|
種類 | 軍用小銃 |
製造国 |
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設計・製造 | H&K |
仕様 | |
種別 | アサルトライフル |
口径 | 5.56mm |
銃身長 | 433mm |
ライフリング | 6条右転 |
使用弾薬 | 5.56x45mm NATO弾 |
装弾数 | 10発、30発、40発(箱形弾倉) |
作動方式 | 反動利用方式 |
全長 | 920mm |
重量 | 3,900g |
発射速度 | 700発/分 |
歴史 | |
設計年 | 1963年 |
関連戦争・紛争 |
ベトナム戦争 エルサルバドル内戦 イエメン内戦 など |
バリエーション |
HK33A2 HK33A3 HK33K HK33SG/1 |
H&K HK33は、H&K社によって開発されたドイツの小口径アサルトライフルである。
概要[編集]
H&K HK33は、H&K G3をスケールダウンしたうえで5.56x45mm NATO弾を使用できるように再設計されたアサルトライフルである。使用する弾薬が小型ゆえに全体的なサイズや重量がG3よりも小型軽量化され、反動も必然的に少なくなった。弾薬も軽量なので、マガジンの装弾数は30発に増加した。
G3と比べると全長がおよそ10cmほど短く、重量も約600gも軽くなっている。この銃の作動方法はG3と同じ反動利用方式であり、半閉鎖ローラー・ロッキングを使用しているディレイド・ブローバック方式のボルトが組み込まれている。
はじめに開発されたHK33は、アメリカ軍のM16同様の5.56x45mm弾を使用できるように設計されている。このHK33の発展型であるHK33Eは同じ5.56mm口径だが、NATOが正式採用しているSS109弾を使用できるように新規で設計された。
固定ストックは、G3同様に金属製の基部・ポリマー製(ライセンス生産品では木製の場合もある)の中間部・ゴム製のバットプレートからなるものと、MP5同様にポリマーの一体成型のものの2種類が存在する。
グループ2(HK33系のこと)のトリガーグループとストックはG3系サブマシンガンのMP5シリーズと互換性を持っている。
バリエーション[編集]
- HK33
- 基本型。
- HK33A2
- 固定ストックを装備。
- HK33A3
- 金属製の伸縮式ストックを装備。
- HK43
- 民間向けHK33。ごく短期間で生産が終了し、小改良を加えたHK93が主に流通した。
- HK33K
- バレルを切り詰めて全長を短くしたカービン。
- HK33SG/1
- 命中精度を上げ、光学スコープと専用トリガーグループ、および二脚を取り付けて狙撃銃風に改造したモデル。しかし、厳密な意味での狙撃銃ではない。
- HK13
- マガジン装填式軽機関銃。
- HK23
- ベルト給弾式汎用機関銃。アメリカ軍のトライアルにおいてM249軽機関銃に敗れた。
- HK53
- サブマシンガンサイズに切り詰めたモデル。
- H&K HK32
- 7.62x39mm弾仕様。
- GRシリーズ(照準器を固定式スコープに置き換え)
-
- GR2(HK53)
- GR3(HK33)
- GR6(HK13)
- GR9(HK23)
外国製[編集]
- T223
- アメリカのH&R Firearms社がライセンス生産したHK33。
- T43
- トルコのMKE社がライセンス生産したHK33A2。
- T50
- トルコのMKE社が独自に開発したもの。独自のハンドガードと半透明マガジン、およびM4カービン同様の伸縮式ストック、ピカティニー・レールを装備している。
- T12
- トルコのMKE社が独自に開発した狙撃銃風のもの。HK33のバレルを延長してリアサイトを取り外し、PSG1のストックとピカティニー・レール付きのハンドガードを装備している。
- PK8
- パキスタン・オーディナンス・ファクトリー社製のG3A3ベースのもの。G3A3の装填口に新設計部品を付け、HK33用マガジンが使えるようにしている。
- BA-11
- ミャンマーがライセンス生産したもの。ストックやグリップ、ハンドガードが木製になっている。
- BA-12
- ミャンマーが独自に開発した軽機関銃。BA-11に二脚と短いハンドガードを取り付けたもの。
- 11式
- タイ製。HK33をブルパップ化したもの。アイアンサイトがM16タイプになっており、ステアーAUGタイプのバーティカル・フォアグリップが付いている。
使用国[編集]
アルゼンチン
ボスニア・ヘルツェゴビナ
ブラジル
チリ
キプロス
東ティモール
エクアドル
エルサルバドル
フランス - サン=テティエンヌ造兵でライセンス生産。
ギリシャ
ドイツ
アイルランド
イタリア
レバノン
マレーシア
メキシコ
ミャンマー - 「MA-11」の名称で採用。BAシリーズと共にMAシリーズとしてライセンス生産。
ペルー
ポルトガル
スペイン
タイ
トルコ - MKE社がライセンス生産。
イギリス - 「L101A1」の名称で採用。
アメリカ合衆国 - ベトナム戦争時にアメリカ海軍特殊部隊(Navy SEALs)がT223を使用していた。
ベネズエラ
登場作品[編集]
漫画[編集]
- 『こちら葛飾区亀有公園前派出所』
- 悪魔がやってきた!の巻に登場。
- 『うぽって!!』
- HK33Eを擬人化したちゅーすりーとHK32を擬人化したトリッツァチ・ドゥヴァが登場し、実銃も使用する。
ゲーム[編集]
- 『レインボーシックス シージ』
- SASのサッチャーが使用。