Holga

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The Holga 120 GCFN

Holga(ホルガ)は中国製の安価な中判の箱形カメラ。その低忠実性ゆえに、ロシア製カメラのLOMOと並んで芸術的に評価されている。ホルガは1982年香港で生まれ、その頃に中国でもっとも普及していた120フィルムを使用していた。そのカメラは元々、中国の労働者階級の人々の家族写真やイベントを記録することを目的に、安価で大量に販売されることを目指していた。ホルガの語源は広東語の「好光(ホウグォン)」(とても明るい)である。

低品質の材料と単純な凹凸レンズの組み合わされたホルガはLOMOよりも安く販売されたが、その安っぽい造りはしばしば背景のケラレ、ぼけ、光漏れあるいはその他の像のゆがみを生み、同じ機種でも一個一個写り具合が異なるほど品質が劣っていた。これらの効果により時々生じる一風変わった写真は、皮肉なことに国際的なカルト的人気を高め、ホルガの写真はアートと報道の分野で数多くの賞を勝ち取り、トイカメラの愛好者や芸術家などに強く支持されている。

目次

レンズ

ホルガで撮影された、特徴的なケラレがみられる写真例

ほとんどのホルガのカメラには焦点距離が60mmで1m/1ヤード(91.4cm)から無限遠の間に焦点の合う単一のプラスチック製レンズが使われている。カメラ本体には、晴天用と曇天用の2つの設定の絞り切換スイッチがある[1]。製造上の欠陥により、このスイッチは何の効果もなく、ただ1つの(曇天用の)絞り設定(F13程度)しかないが、このスイッチは簡単に直すことができて、2種類の有用な絞りを使い分けることができる。

すべて単一凹凸レンズなので、ホルガレンズはソフトフォーカスで色収差を生じる。モデル名がGで表されるかまたはWOCAと名付けられたホルガの別モデルではガラスレンズを装備しているが、その他の構造については同一である。ホルガレンズの投影する光の輪はフィルム上にとらえられ、それがホルガの写真に独特のぼかし効果を与えている。

本体

ホルガの3重露光により撮影した写真

プラスチック製のカメラ本体には、しばしばカメラ内部に光が漏れ入る欠陥を生じがちである。古いモデルでは、6×4.5cm判のフレームインサートが余分に入っているだけであるが、より新しいモデルではそれに加えて6×6cm判のフレームインサートが入っている。平面性を保持できるかという問題はあるが、フレームインサートなしで撮影した場合およそ6×6cm判となる。

ホルガにはシャッター連動機構がないので、多重露光が可能である。言い換えると、ほとんどの現代のカメラでは、カメラのシャッターは、フィルム送りレバーが巻き上げられるのと同時に切られるのだが、ホルガではフィルム送りとシャッター機構は独立しているということである。その為、意図的または偶然に一枚の現像分にいくつかのシーンが同居するなど個性的な写真を撮る事ができるが、例えば24枚撮りのフィルムにきっちり24枚分の写真を撮る事はかなり難しい。また、ぼんやりぼけること及びネガのひっかき傷の問題はしばしば生じる。

修正点及び改良版

ホルガは趣味的なファンに支えられていることとその低価格のために、これまでにいくつかの改良版が生産され、そして修正されてきた。

それらを以下に挙げる。

ホラロイド 
ポラロイド80シリーズのインスタントフィルムを使用できるようにしたホルガ120カメラ。この変更により光学ファインダーは使用できなくなっている。
ピンホルガ 
レンズと、場合によってはシャッター機構全体が取り外され、ピンホールに置き換えられたピンホールカメラ。holgamods.comにより生産された。
ピンホラロイド 
ホルガとピンホルガを組み合わせたもの。
ホルガブラッド 
ハッセルブラッドのレンズを装着したホルガ
WOCA 
プラスチックレンズに換えてガラスレンズをつけたホルガ
35mmフィルム 
ホルガの120スプールに通常の135フィルムを挟み、フィルムの送り孔も含めたフィルム全面が露光する。ホルガのフィルム送り孔写真の詳しい解説はPhoton Detector(外部リンク参照)で見ることができる。
内部の塗装 
ホルガのプラスチック製の内部に漏れ入った光の反射を抑えるため、内部はつや消しの黒でこぞって塗装された。
絞り切換スイッチ 
絞りは曇天用の大きなものと、晴天用の小さなものに修正された。

機種

ホルガ120S 
初代のホルガ。シャッタースピード固定、可変フォーカス、プラスチックレンズ装備、役に立たない絞り変更スイッチ、ホットシュー、6×4.5cmのフィルムマスク。この機種は現在では生産されていない。
ホルガ120N 
日本製のプラスチックレンズ、トライポッドマウント、バルブ露光モード、フィルムカウンタースイッチ、追加の6×6cmのフィルムマスクを装備している。

この両機種に対して次のような機種識別記号がある。

  • FN - エレクトロニックフラッシュ内蔵機種
  • CFN - 4色フラッシュ内蔵機種
  • G - ガラスレンズ使用機種(Woca 120Gやフラッシュ内蔵のGFが知られている)

このほかに

35AF 
135フィルムを使用し24×36mm(ライカ)判。オートフォーカス、絞りF3.8、シャッタースピードは不明。
35MF 
135フィルムを使用し24×36mm(ライカ)判。手動フォーカス、絞り/シャッタースピードは不明。
K-202 
Holga Meowと呼ばれる。135フィルムを使用し24×36mm(ライカ)判。絞りF8、シャッタースピード1/100秒、固定フォーカス。
K-220 
詳細が不明の機種。
Micro-110 
110フィルムを使用する、極めて小型のホルガ。標準(F9)とパノラマ(F11)の2つの絞りが切り替えられる。シャッタースピード1/100秒。重量 150g。

などのモデルもある[2]

関連項目

  • The Diana Camera (en) - 1960年代から1970年代に普及したホルガと同等のカメラ
  • Lomography (en) - LOMO (ja) 及びその他の低価格の中判フォーマットのカメラ

参考文献・脚注

  • 全日本HOLGA普及委員会編『きまぐれトイカメラの使い方 We Love HOLGA』池田書店 2006年3月 ISBN 4262147169
  • 全日本HOLGA普及委員会編『きまぐれトイカメラの使い方 We Love HOLGA Plus+』池田書店 2006年8月 ISBN 4262147177
  • マーブルブックス編集部編『Marble Books ハッピーカメラ読本 2 ハッピーHOLGA!』マーブルトロン 2006年07月 ISBN 4123901301
  1. ^ Holga.netに掲載された各機種の説明では、F8とF11の2種類の絞りを備えていると記されている。
  2. ^ 英語版に記載されていない機種・仕様は、The Holga FAQ Q1-aの解説、Holga.netに掲載された仕様を参考にした。

翻訳元

Holga (en)の2006年12月21日 (木) 04:44 (UTC)の版

日本語のフォトギャラリー、オンラインショップなどは多数存在する。

以下はHolga(英語版)に掲載された外部リンクである。

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