iri

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
iri
生誕 (1994-03-15) 1994年3月15日(26歳)
出身地 日本の旗 日本 神奈川県逗子市
ジャンル オルタナティブR&B
ヒップホップ
レゲエ
ソウルミュージック
クラブ・ミュージック
ビート・ミュージック[1][2]
職業 シンガーソングライター
担当楽器 ボーカル
ラップ
ギター
活動期間 2014年 -
レーベル Colourful Records
(2015年 - )
事務所 ソニー・ミュージックアーティスツ
共同作業者
公式サイト iri OFFICIAL WEBSITE

iri(イリ、1994年3月15日 - )は、日本シンガーソングライター神奈川県逗子市在住[3][4][5][6]

経歴[編集]

高校生頃より音楽の道を志し、高校時代は部活動に入らずにボイストレーニングに励んでいた[7]

大学生になり、自宅にあった母親のアコースティックギターを独学で学ぶと[3][4][5]アルバイト先であった老舗ジャズバーでの弾き語りライブで本格的に音楽活動を開始。主にジャズ・バンドとのセッションを行っていた[8]

2014年、雑誌「NYLON JAPAN」と「Sony Music」が開催した合同オーディション『JAM』にて、「ミュージック・パフォーマンス部門」グランプリを獲得[3][4][5]

2015年2月ニューヨーク留学を経た後、関口シンゴの『繋いだ未来 feat. iri』に作詞・歌唱で参加。同曲は映画『テラスハウス クロージング・ドア』の劇中歌に抜擢された[1]

2016年ドノヴァン・フランケンレイターの来日公演でオープニングアクトに抜擢。これを皮切りに、「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2016 in EZO」「OCEAN PEOPLES 2016」「SUMMER SONIC 2016」などの夏フェスに出演して注目を集めると[1][6]、同年10月、1stアルバム『Groove it』でビクターエンタテインメントColourful Recordsよりメジャーデビュー。iTunes Storeにてトップ10入り、ヒップホップ/ラップチャートでは1位を獲得した[3][4][5][6]

2017年3月22日、1stシングル『Watashi』をリリース[9]。同曲がNike Womenの「わたしに驚け」キャンペーンソングに採用された他、自身はApple Musicの春のキャンペーン広告にSuchmosKANDYTOWNらとともに起用された。4月には、コリーヌ・ベイリー・レイの6年ぶりの来日公演にてオープニングアクトを務めた[3]。また、新人ながら「SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2017」や「Corona SUNSETSFESTIVAL」など多数の夏フェス、イベントへの出演を果たし[4]11月17日にはデビュー1周年を記念して渋谷WWWXにて初のワンマンライブ「iri One Man Live 2017」を開催。 同22日リリースのEP『life ep』で再びiTunes Storeのヒップホップ/ラップチャート1位を獲得した[4]

2018年2月28日、2ndアルバム『Juice』をリリース[6]3月には自身初となる全国ツアー「iri 1st Tour 2018」を開催した[10]8月、2ndシングル『Only One』をリリース。表題曲である「Only One」は国際ファッション専門職大学のCMタイアップに起用された。12月、自身初の自主企画イベントである「iri presents Night Dream 2018」を東京名古屋大阪の3会場で行った。

2019年3月6日、3rdフルアルバム『Shade』をリリース。なお、収録曲の「Wonderland」がSONY WALKMANのキャンペーンソングに起用され、ミュージックビデオYouTubeにて全編公開された。4月には、自身最大規模となる全国ツアー「iri Spring Tour 2019 "Shade"」が、5日の東京公演を皮切りに、札幌高松梅田、名古屋、仙台浜松広島福岡の9会場で行われた。5月には自身初となる中国ツアーを開催(上海、北京、西安)。様々な夏フェスに多数出演の後、10月には東名阪単独ツアー「iri presents "Wonderland"」を開催した。9月4日、配信シングル「SUMMER END」をリリース。同曲は「恋愛ドラマな恋がしたい〜Kiss to survive〜」(AbemaTV)の主題歌に起用された。11月27日リリースの『井上陽水トリビュート』に「東へ西へ」のカバーで参加。

2020年1月22日、シングル「24-25」をリリース。表題曲である「24-25」はセイコーのCMタイアップに起用された。2020年3月25日、4thアルバム『Sparkle』をリリース。表題曲の「Sparkle」が前年に続いてSONYのキャンペーンソングに起用された他、自身がビジュアルモデルとして出演したZoffのオリジナルムービーに収録曲「Clear color」が使用された。なお、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言発令を受け、5月から予定していたライブツアー「iri Spring Tour 2020」「iri Spring Tour 2020 "extra"」の全公演が中止となった[11]

人物[編集]

ヒップホップ、ジャズボサノバなどの流れを汲んだ曲や、ヒップホップ的かつ詩的ながらもメッセージ性の強いリリック、ソウルフルでリヴァービーな歌声を特徴とし、ジャンルレスな音楽を展開するシンガーソングライター[3][5][12]。楽曲制作では、シンガーソングライターが複数のプロデューサー陣と共同で作り上げていくという欧米ではスタンダードなスタイルを取っている[8]

もともとは主にPUSHIM久保田利伸のようなブラックミュージックの色が濃いJ-POPを聴いていたが[13]、最も影響を受けた音楽には中学生時代に聴いたアリシア・キーズの「If I Ain’t Got You」を挙げており、声をコンプレックスとしていた時期であったことから「アリシアの曲を聴いたり歌うようになって自信に変わった」と語っている[14]。その影響もあり、もともとは「歌い上げるタイプのシンガー」に憧れていたが、後に聞くようになったヒップホップなどの影響から現在ではヒップホップ的な言葉遊びやR&B的なソウルフルな歌い方を取り入れている[13]

弾き語りを始めたきっかけは、七尾旅人向井秀徳の「ギターを片手に淡々と語るように歌うスタイル」に憧れたことであり、言葉遊びに興味を持ったのも2人のスタイルに影響を受けてのことであるという[13]

歌手を目指す上で協力的であった母親を尊敬する人に挙げている[14]

評価[編集]

  • 2ndアルバム『Juice』に参加した水曜日のカンパネラのケンモチヒデフミは「メロディセンスの良さ」を高く評価しており、WONKのHikaru ARATAは「背伸びしていない等身大な 素の『歌』『声』」をiriの魅力であるとしている[15]
  • 「TOKYO MUSIC ODYSSEY 2017」で共演した向井太一は、声に惹かれてiriの音楽を好きになったと語っており[13]、「スモーキーな声」の他にも「やり過ぎないデジタルアナログの融合したサウンドや歌詞とフロウのヒップホップ的なアプローチ」を評価している[16]
  • 俳優の松重豊は、自身のラジオ番組『深夜の音楽食堂』(FMヨコハマ)で、iriがゲスト出演した際に「ひと“みみ”ぼれをした」と語っている[7]
  • Sexy Zone菊池風磨は、パーソナリティを務めるラジオ番組『らじらー! サタデー』(NHKラジオ第1)にてiriの楽曲を度々リクエストするなど愛聴しており、その縁からSexy Zoneの6thアルバム『PAGES』ではiriが楽曲を提供した[17]
  • 女優の永野芽郁は、TOKYO FM『LOVE CONNECTION』内の人気コーナー「LISTEN! MY PLAYLIST」に登場した際、「夏が終わってしまう前に聴きまくりたい3曲」にiriの「Wonderland」を選曲。「とにかく歌詞に勇気づけられる!」「iriさんは同じ女性として声がかっこよすぎて私の憧れの女性でもあるので、ぜひ聴いてみてください」とリスナーへメッセージを送った。[18]
  • 日本テレビ系「バズリズム02」(2020年1月3日放送回)にて 音楽シーンの最前線で活躍する224名にアンケート調査を実施し、ランキング形式で紹介する新春恒例企画「今年コレがバズるぞ!BEST10」で2020年にブレイクするアーティストとして19位に選出された。[19]
  • テレビ朝日系「関ジャム完全燃SHOW」(2020年1月19日放送回)“売れっ子プロデューサーが選ぶ年間ベスト10”企画にて「蔦谷好位置が選ぶ2019年マイベスト10」第9位に井上陽水トリビュート収録曲「東へ西へ」がランクイン。このトリビュートアルバムには椎名林檎やKREVA、宇多田ヒカルなど実力のあるアーティストが多数参加しているが、そのなかでもiriを 選んだ理由として蔦谷は「彼女の低くて艶のある声がこの曲にピッタリで、異彩を放っていたから。」と語った。[20]

ディスコグラフィ[編集]

アルバム[編集]

  発売日 タイトル 規格 規格品番 レーベル 収録曲 チャート最高位
Billboard JAPAN
Hot Albums
オリコン
CD
1st 2016年10月26日 Groove it CD VICL-64655 Colourful Records 70[21] 187
2018年6月27日 LP 限定盤 JSLP-097 JET SET
2nd 2018年2月28日 Juice CD+DVD 初回限定盤 VIZL-1310 Colourful Records 22[22] 51
CD 通常盤 VICL-64926
2018年6月27日 LP 限定盤 JSLP-098 JET SET
3rd 2019年3月6日 Shade CD+Tシャツ 完全生産限定盤 VIZL-1537 Colourful Records 21[23] 32
CD+DVD 初回限定盤 VIZL-1538
CD 通常盤 VICL-65134
2019年6月19日 LP 完全限定プレス盤 KMKN36 Kissing Fish Records
4th 2020年3月25日 Sparkle CD+DVD 初回限定盤 VIZL-1751 Colourful Records 17[24] 39
CD 通常盤 VICL-65352
2019年5月27日 LP 完全生産限定盤 VIJL-60225

EP[編集]

発売日 タイトル 規格 規格品番 レーベル 収録曲 チャート最高位
Billboard JAPAN
Hot Albums
オリコン
CD
1st 2017年11月22日 life ep CD VICL-64902 Colourful Records 49[25] 88

シングル[編集]

発売日 タイトル 規格 規格品番 収録曲 チャート最高位 収録アルバム
Billboard JAPAN
Hot 100
オリコン
CD
Billboard JAPAN
Radio Songs
Sony Music Artists
2015年8月8日 会いたいわ/ナイトグルーヴ CD DSMA-0474 94[26] Groove it
Colourful Records / Victor Entertainment
2017年2月1日 Watashi デジタル VE3WA-17839 1. Watashi 46[27] 2 Juice
2017年3月22日 CD 初回限定盤 VICL-37258 103
通常盤 VICL-37259
2018年1月31日 Corner デジタル VE3WA-18051 1. Corner
2018年4月21日 Telephone feat. 5lack 7インチ RSD限定盤 JS7S195
2018年8月1日 Only One デジタル VE3WA-18186 1. Only One 80[28] Shade
2018年8月29日 CD+DVD 初回限定盤 VIZL-1404 93
CD 通常盤 VICL-37406
2019年2月13日 Shade デジタル VE3WA-18352 1. Shade
2019年5月22日 rhythm/ナイトグルーヴ 7インチ KMKN33 110 Groove it
Corner/Slowly Drive KMKN34 134 Juice
Only One/Come Away KMKN35 144 Shade
2019年9月4日 SUMMER END デジタル VE3WA-18486 1. SUMMER END Sparkle
2019年10月23日 Wonderland 7インチ VIKL-30010 132 Shade
デジタル VE3WA-18546 1. Wonderland (Seiho-Remix)
2019年11月25日 東へ西へ デジタル VE3WA-18574 1. 東へ西へ 井上陽水トリビュート
2020年1月8日 24-25 デジタル VE3WA-18600 1. 24-25 58[29] Sparkle
2020年1月22日 CD+Tシャツ 完全生産限定盤 VIZL-1718 56
CD 通常盤 VICL-37517
7インチ VIKL-30013
2020年2月19日 Sparkle デジタル VE3WA-18648 1. Sparkle 68[30]

プロモーションシングル[編集]

タイトル チャート最高位 収録アルバム
Billboard JAPAN
Hot 100
Billboard JAPAN
Radio Songs
2016 rhythm 84[31] 8 Groove it

楽曲提供[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

出典[編集]

  1. ^ a b c SPIN.DISCOVERY vol.04 出演アーティスト 5. iri”. Spincoaster (2017年9月26日). 2018年4月8日閲覧。
  2. ^ iri、初のワンマン・ライブに5alckも飛び入り出演 来年3月には1stツアーの開催も”. Spincoaster (2017年11月19日). 2018年4月8日閲覧。
  3. ^ a b c d e f PROFILE”. iri OFFICIAL WEBSITE. 2018年4月8日閲覧。
  4. ^ a b c d e f iri Profile”. ビクターエンタテインメント. 2018年4月8日閲覧。
  5. ^ a b c d e Iri いり”. CINRA.NET. 2018年4月8日閲覧。
  6. ^ a b c d iriの記事まとめ”. 音楽ナタリー. 2018年4月8日閲覧。
  7. ^ a b 【第23回】松重豊×iri”. FMヨコハマ (2017年3月8日). 2018年3月17日閲覧。
  8. ^ a b INTERVIEW (2018年3月1日). iri. インタビュアー:Takazumi Hosaka. Spincoaster. https://spincoaster.com/interview-iri 2018年4月8日閲覧。 
  9. ^ iri、NikeWomen 「わたしに驚け」キャンペーンソング発売決定”. OKMusic (2017年1月31日). 2018年4月8日閲覧。
  10. ^ iri、自らの世界観を確立した初の全国ツアーから東京公演をレポート”. SPICE. イープラス (2018年3月22日). 2018年4月8日閲覧。
  11. ^ NEWS / iri OFFICIAL WEBSITE” (日本語). NEWS / iri OFFICIAL WEBSITE. 2020年4月28日閲覧。
  12. ^ iri『Groove it』妖艶なピンク色に染まったリリース・パーティ、内向的な人間が示す強かな決意とは Billboard JAPAN 2017年2月21日
  13. ^ a b c d インタビュー (2017年2月23日). 向井太一 × iriが語る、ポップスとR&B/HIPHOPが接近した世代観「フロウの感覚に近さがある」. インタビュアー:杉山仁. Real Sound. http://realsound.jp/2017/02/post-11472.html 2018年4月8日閲覧。 
  14. ^ a b SPECIAL (2017年2月24日). iriがNIKEキャンペーン曲に込めた「女性」ヘのメッセージとは. インタビュアー:三宅正一. CINRA.NET. https://www.cinra.net/interview/201702-iri 2018年4月8日閲覧。 
  15. ^ 特集・インタビュー (2018年2月23日). iri「Juice」特集3ページ目. インタビュアー:天野史彬. 音楽ナタリー. https://natalie.mu/music/pp/iri/page/3 2018年4月8日閲覧。 
  16. ^ 特集・インタビュー (2018年2月23日). iri「Juice」特集4ページ目. インタビュアー:天野史彬. 音楽ナタリー. https://natalie.mu/music/pp/iri/page/4 2018年4月8日閲覧。 
  17. ^ Sexy Zone 菊池風磨からラブコールを受け、iriが楽曲提供 構成などに見られる“らしさ”を考察 Real Sound 2019年3月22日
  18. ^ 永野芽郁「憧れの女性」を明かす 自信をなくしたときに聴く曲は?”. モデルプレス. 2019年10月11日閲覧。
  19. ^ バズリズム02” (日本語). 日本テレビ. 2020年1月14日閲覧。
  20. ^ 【関ジャム】人気プロデューサー3名の「2019年マイベスト10」全曲解説!(前編)” (日本語). post.tv-asahi.co.jp. 2020年2月25日閲覧。
  21. ^ Hot Albums”. Billboard Japan (2016年11月7日). 2020年6月4日閲覧。
  22. ^ Hot Albums”. Billboard Japan (2018年3月12日). 2020年6月4日閲覧。
  23. ^ Hot Albums”. Billboard Japan (2019年3月18日). 2020年6月4日閲覧。
  24. ^ Hot Albums”. Billboard Japan (2020年4月6日). 2020年6月4日閲覧。
  25. ^ Hot 100”. Billboard Japan (2017年12月4日). 2020年6月4日閲覧。
  26. ^ 会いたいわHot 100”. Billboard Japan (2020年1月20日). 2020年6月4日閲覧。
  27. ^ Hot 100”. Billboard Japan (2017年4月3日). 2020年6月4日閲覧。
  28. ^ Hot 100”. Billboard Japan (2018年9月10日). 2020年6月4日閲覧。
  29. ^ Hot 100”. Billboard Japan (2020年2月3日). 2020年6月4日閲覧。
  30. ^ Hot 100”. Billboard Japan (2020年4月6日). 2020年6月4日閲覧。
  31. ^ Hot 100”. Billboard Japan (2016年11月7日). 2020年6月4日閲覧。