JR線

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JR線(ジェイアールせん)は、日本国有鉄道(国鉄)の路線を承継した旅客鉄道株式会社および日本貨物鉄道株式会社(JRグループ)の営業する鉄道路線の総称である。JR線の乗車券等では「旅客鉄道会社線」「東日本会社線」「東海会社線」など、旅客鉄道会社および通用区間に係る略称社名を表示して発売することがある。広義では私鉄線に含まれるが、歴史的経緯から他の私鉄とは区別され、事実上「私鉄線」の対義語となっている。

国鉄の事業を継承した7社は、それぞれが別個の会社組織であるが、国鉄承継事業者として全国に亘る連携したサービスが発足の前提であり、旅客および荷主は原則的に会社(区域)ごとに別個の契約を都度結び直すようなことなく、統一された運送約款のもと利用できる。

JRと関連があるがJR線でないもの[編集]

国鉄・JRの特定地方交通線等を転換した第三セクター鉄道は、国鉄線・JR線としては廃止されたものであり、接続するJR線から乗入れ列車があったとしても、当然JR線ではない。

東京モノレールのようにJR会社の子会社の運営である場合や、JR会社の第一種鉄道事業路線や第三種鉄道事業路線であっても他の事業者が第二種鉄道事業者として運営している場合は、一般にJR線とは認識されないし、運賃の通算も行われない。第一種鉄道事業の例としては東海交通事業城北線嵯峨野観光鉄道嵯峨野観光線、第三種鉄道事業の例としてはのと鉄道七尾線がある。

また、JR線と線路を共有しているが、他の鉄道事業者が第二種鉄道事業者として営業している場合もある(のと鉄道七尾線、嵯峨野観光鉄道嵯峨野観光線、井原鉄道井原線)。この場合、同じ線路を走行するが、運賃は別立てである。

所有者はJRではないがJR線扱いされる路線[編集]

逆に、路線の所有権は別会社にあっても、JRが第二種鉄道事業者として列車を運行している場合は、一般にJR線と認識される。

また、東京メトロ千代田線北千住駅 - 綾瀬駅間は東京メトロの路線であるが、同区間は常磐緩行線の機能も果たしており、同区間と他のJR線を連続して利用する場合など、運賃計算上JR線とみなされる場合がある。

鉄道事業者における案内呼称[編集]

私鉄各線の駅や車内放送における乗換案内では頻繁に聞かれる言葉である。たとえば渋谷駅では「東急東横線東急田園都市線」などと会社名と路線名を両方述べる言い方が多く、「東急線」という一括案内は用いられることが少ないのに対し、JR駅への案内は山手線埼京線などとは言わず「JR線はお乗り換えです」という表現で一括することが多い。

JRだけがこのような一括案内をなされるのは、都心の1つのターミナル駅ではJR路線の数が突出して多く集まっているケースが多いということが理由の1つとして挙げられる。しかし、JRの路線が1つしかない駅でも「JR線」のみで済まされることも多い。目黒駅では、JRも東急も路線が1つだけであるが、東急側は「東急線」ではなく「東急目黒線」と案内されるのに対し、JR側は「JR山手線」ではなく「JR線」と案内される。対して、JR同様都心部に多くの路線や乗換駅を抱える東京地下鉄(東京メトロ)も、1つ1つに対し「○○線」と路線名で案内されることが多く、「東京メトロ線」という一括案内はなされないケースがほとんどである。

また、新幹線もJRの路線ではあるが、「JR線」という表現はもっぱら在来線の意味で用いられる。たとえば地下鉄東西線大手町駅地下鉄丸ノ内線東京駅などの構内の乗換案内では「新幹線・JR線」などと表記していて、「新幹線」と「JR線」は切り離し、区別している。

かつて大阪市営地下鉄での乗り継ぎアナウンスは、梅田駅大阪駅)では「国鉄線(JR線)〜」、天王寺駅では「環状線関西線阪和線〜」、新大阪駅では「国鉄新幹線」とアナウンスされていた。これは東海道本線を国鉄(JR)とあらわし、他の線を線名で表す例の多い証拠である。現在はどの駅でも「JR線」になっている。

関連項目[編集]