JR貨物19G形コンテナ

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JR貨物19G形コンテナ
L字二方開きの19G-55 (東京貨物ターミナル)
L字二方開きの19G-55 (東京貨物ターミナル
全長(内寸法) 3,715mm (3,587mm)
全幅(内寸法) 2,450mm (2,325mm)
全高(内寸法) 2,500mm (2,232mm)
荷重 5t
内容積 18.8m3
自重 1.6t
扉位置 片側側面、片側妻面
製造初年 2001年(平成13年)
製造メーカー 東急車輛製造総合車両製作所CIMC
外面色 赤紫色(JRFレッド)
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平成30年7月豪雨の影響により、内航船による鉄道代行輸送が行われていた岡山市/新岡山港へ、クレーン吊りの出来る19Gを二個積載して、隣県の兵庫県/神戸(タ)から到着した風景。

JR貨物19G形コンテナ(JRかもつ19Gがたコンテナ)は、日本貨物鉄道(JR貨物)が配備している、鉄道輸送用長さ12ftの5トン積み有蓋コンテナである。

概要[編集]

本形式は19F形の改良型であり、相違点は上部四隅に船積用のツイストロック式の簡易形隅金具が付属したことである。

2019年(平成31年)1月5日現在、14,762個を使用している。製造は、東急車輛製造[1]総合車両製作所中国中国国際海運集装箱(CIMC)が担当。

登場時は旧型の国鉄コンテナや18C形などのJR初期に製造されたコンテナの老朽取換用として製造していたが、JR貨物になってから製造した19F形も置き換えている。以後も仕様変更を重ねながら、JR貨物の主力コンテナ形式として2017年度までは19D形と共に増備が続いていたが、2018年3月17日のダイヤ改正でコキ50000形の営業運転が終了することにより、背高コンテナの運用上の制限がなくなったため、2018年度より20G形へ製造が移行した。

初期に製造された個体は老朽化が進んでおり、内張りを張り替えて塗装変更する更新工事を施して使用されている。しかし近年、新たに製造された本形式によって、初期製造の個体にも置き換えが進み、廃棄したり、死重用途のZD19G形に改造したりしている。

構造[編集]

19F形に引き続き、片側妻扉・側扉の二方開きで、外法寸法は高さ2,500mm、幅2,450mm、長さ3,715mm、自重1.5t。内容積は18.8m3。最大積載量は5t。

外観上は扉のない面にリブがあるなど、19F形とよく似ている。クレーン吊り荷役用の上部四隅への隅金具が設置できなかった19F形を改良し、隅金具付きとなった。隅金具分だけコンテナ内部に出っ張りがある。また雨漏り対策も取られている。

塗装は19F形に準じており、赤紫色(JRFレッド)一色に、白抜きで側面および妻面の右上にJRFマーク、側面中央には横長で菱形状の線が配されている。

量産途中で妻面荷役扉の右下と側面荷役扉左下に、エコレールマークのシールが貼り付けられるようになった。

さらに量産が進むと妻面荷役扉の右上と側面荷役扉左上に「環境にやさしい鉄道貨物輸送」(前期)、「環境にやさしい鉄道輸送」(中期)、「環境にやさしい鉄道コンテナ」(後期)とキャッチコピーが書かれたステッカーが製造当初から貼られるようになった。

リニューアルされた19G-1549R
JRFマーク廃止後のデザイン 19G-20955

老朽化が目立つ個体については、内張りを交換する更新工事が施されている。同時に塗装も専用のものに塗り直されており、白線が消されたうえに、JRFマークが小さくなっている。更新施工を示す表記については、製造番号の後ろに「◇(ひしがた)」の記号が付いたもの、「更新」の英訳である「Renewa」の頭文字「R」を追記したもの[2]があり、中には目印がない個体があるなど、多種多様である。

最新ロットからは、塗装が大きく変更されている。赤紫色を基調としている点は従来と変わらないが、JRFマークと白線が廃止され、側面右上にJRマーク、その下に「JR貨物」の文字が入れられている。妻面右上にも「JR貨物」の文字がある。また、キャッチコピーのステッカー貼り付けも省略されている。

19G-1は2014年7月に廃棄が確認された。

2001年東急車両大阪製作所にて第一号が落成。

2004年台枠形状が変更となる。

2006年10000番台の製造開始、基本設計が変更となり外見やリブ形状が大幅に変更される。

2008年CIMC製の17000番台の一部ロットにエラーロゴ個体が登場。のちにロゴを小タイプに変更される。

2011年(平成23年)後半に試作コンテナとして、19G-90001と19G-90002の2個が東急和歌山製作所で製造された。側面荷役扉のドアロッドが4本となっており、荷票受・表示票受の位置や、リブの形状も既存のものとは大きく異なっている。塗装は黄緑6号を基調とし、側面左上にJRマーク、その下に「JR貨物」の文字が入れられており、左下にはエコレールマークを貼り付けている。これらの個体は宇都宮貨物ターミナル札幌貨物ターミナル苫小牧貨物駅→宇都宮貨物ターミナル間の限定運用となっており、のちに限定運用を示す表記が側面右上に追加されている。19D形でも同じ仕様の試作コンテナが2個製造されている。

2013年18000番台より日本製の製造所が東急車両製造から総合車両製作所へと変更になる。

2014年CIMCの製造した18500番台からは、塗装が大きく変更されている。基調としている点は従来と変わらないが、JRFマークと白線が廃止され、側面右上にJRマーク、その下に「JR貨物」の文字が入れられている。妻面右上にも「JR貨物」の文字がある。また、キャッチコピーのステッカー貼り付けも省略されている。

脚注[編集]

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  1. ^ 初期は大阪製作所が製造を行い、同工場の閉鎖後は和歌山製作所が製造を担当している。
  2. ^ 追記位置も、製造番号の末尾、製造番号最下位の数字の直上、同じく直下など、個体によって異なる。

参考文献[編集]

  • 貨車技術発達史編纂委員会(編著)『日本の貨車 技術発達史 明治5(1872)年〜平成16(2004)年』社団法人日本鉄道車輌工業会、2008年3月。全国書誌番号:21465967
  • 「JRコンテナ」『貨物時刻表2019』鉄道貨物協会、2019年3月、199頁。全国書誌番号:23204476

関連項目[編集]