LHS 1140b

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LHS 1140b
LHS 1140bの想像図
LHS 1140bの想像図
星座 くじら座
分類 太陽系外惑星
スーパーアース
発見
発見日 2017年
発見者 HARPS
MEarthプロジェクト[1]
発見方法 ドップラー分光法
トランジット法
軌道要素と性質
軌道長半径 (a) 0.0875 ± 0.0041 au[2]
(1309万 ± 61万3360 km)
離心率 (e) <0.29[2]
公転周期 (P) 24.73712 ± 0.00025 [2]
軌道傾斜角 (i) 89.912 ± 0.071°[2]
通過時刻 2456915.6997 ± 0.0054 HJD[2]
準振幅 5.34 ± 1.1 m/s[2]
LHS 1140の惑星
位置
元期:J2000.0[3]
赤経 (RA, α) 00h 44m 59.31s[3]
赤緯 (Dec, δ) -15° 16′ 16.7″[3]
視線速度 (Rv) -13.23 ± 0.60 km/s[2]
固有運動 (μ) 赤経: 317 ミリ秒/[3]
赤緯: -589 ミリ秒/年[3]
距離 40.65 ± 1.37 光年
(12.47 ± 0.42 パーセク[2])
物理的性質
半径 1.43 ± 0.10 R[2]
表面積 1.043×109 km2
体積 3.168×1012 km3
質量 6.65 ± 1.82 M[2]
平均密度 12.5 ± 3.4 g/cm3[2]
表面重力 31.8 ± 7.7 m/s2[2]
(3.24 ± 0.79 g)
脱出速度 24.0 ± 2.7 km/s[2]
表面温度 230 ± 20 K[2]
年齢 >50億年[2]
別名称
別名称
GJ 3053 b
2MASS J00445930-1516166 b
■Template (■ノート ■解説) ■Project

LHS 1140bは、地球からくじら座の方向に約40光年離れた位置にある14等級の赤色矮星LHS 1140(GJ 3053)を公転している太陽系外惑星である。

発見[編集]

LHS 1140bは太陽系外惑星を探索するMEarthプロジェクトによって発見され、その後の高精度視線速度系外惑星探査装置(HARPS)によるドップラー分光法による観測で、その存在が確認された[1]

特徴[編集]

大きさの比較
地球 LHS 1140b
地球 Exoplanet

LHS 1140bは、主星LHS 1140から1309万kmの距離を、約25日周期で公転している。主星からの距離は、太陽から地球までの距離の8%しか離れていないが、主星のLHS 1140が質量、半径共に太陽の2割弱という小型の赤色矮星のため、LHS 1140bが受ける熱やエネルギーは、地球が受ける太陽光の約半分とされている[4]。LHS 1140bはLHS 1140のハビタブルゾーン内に位置しているとされている[5]

LHS 1140bの半径は地球の1.43倍だが、質量は6.65倍もある[2]。よって、LHS 1140bは、地球よりも質量が大きな岩石惑星スーパーアースの可能性が高い。質量に対して、半径が小さいため、密度が大きく、表面の重力も地球の3倍以上である。誕生から50億年以上が経過しているとされている。表面温度は230K(-43℃)で、主星のLHS 1140が閃光星などの、活発に活動している恒星ではないため、強力な放射線の影響も受けないとされている[2][5]。よって、大気による温室効果などがあれば、液体のや生命の存在が可能になるかもしれない。

大気[編集]

LHS 1140bは、地球から約40光年と、比較的近距離にある惑星である。また、惑星が恒星の前を通過するトランジット(恒星面通過)が観測されており、惑星の大気組成を求める事が出来る[5]。LHS 1140系と条件がよく似た惑星系として、TRAPPIST-1系がある[1]。TRAPPIST-1には7個の惑星があり[6]、TRAPPIST-1系までの距離(39.4光年)は、LHS 1140系とほぼ同じである。また、主星がLHS 1140と同様に、小型の恒星のため、これらの惑星は組成が似通っている可能性も十分考えられる。今後、ハッブル宇宙望遠鏡によるLHS 1140bの観測も予定されている[4]

出典[編集]

関連項目[編集]