m-CABI

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m-CABI
ポルノグラフィティスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル J-POP
時間
レーベル SME Records
プロデュース 田村充義本間昭光
チャート最高順位
ゴールドディスク
  • プラチナ(日本レコード協会
  • ポルノグラフィティ アルバム 年表
    THUMPχ
    2005年
    m-CABI
    2006年
    ポルノグラフィティ
    2007年
    『m-CABI』収録のシングル
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    m-CABI』(エム・キャビ)は、ポルノグラフィティの6作目のオリジナルアルバム2006年11月22日にリリースされた。

    概要[編集]

    前作「THUMPχ」以降にリリースされたシングル曲「NaNaNa サマーガール」「ジョバイロ」「DON'T CALL ME CRAZY」「ハネウマライダー」、前月にリリースされたリードシングル「Winding Road」を収録。

    アルバムタイトルの由来は"Music Cabinet"(音楽のキャビネット[2]で、今回のアルバム制作にあたり、色とりどりの楽曲をアルバム1枚の作品として楽しめるよう整えたことに由来するものとなっている。また、「m」本来の意味は「music」であるが、製作が進むにあたり、一人一人が好きな意味を考えてもよいというコンセプトも持たせたらしい。

    「m-NAVI」と呼ばれる4曲のインタールードが収録され、「キャビネットの仕切り」としてアルバムをナビゲートする役目となっている。これら「m-NAVI」のフルバージョンである「m-FLOOD」が2007年2月28日より配信中(その後ベスト盤に収録)。

    横浜ロマンスポルノ'06 〜キャッチ ザ ハネウマ〜』などのライブ・イベントで、「年内にオリジナルアルバムを出す」と予告された作品、この日は当時新曲の「Winding Road」を披露した。

    初回限定生産盤はキャビネットBOX仕様で、「NaNaNa ウィンターガール」を収録したエクストラトラックCDが付属。

    作品内容[編集]

    収録曲[編集]

    全編曲:ak.homma、ポルノグラフィティ

    1. m-NAVI 1 "Ride on!! Blue vehicle!"
      • 作曲:岡野昭仁
      アルバムの始まりを告げるインスト。左右に振り分けられたエレキギターの音が特徴的なナンバー。アウトロバイクのエンジン音[3]が聞こえると、流れるように「ハネウマライダー」へと続く。ここからトラック(曲番号)4までが、メンバー曰く“乗り物、青コーナー”[4]である。
      イントロの声は、シングル「Winding Road」の最終曲「ウェンディの薄い文字」中のジュリア・オシキで、アルバムとの繋がりを意識している。
    2. ハネウマライダー
      • 作詞:新藤晴一 作曲:ak.homma
      20thシングル。
    3. BLUE SKY
      • 作詞・作曲:岡野昭仁
      ポップな曲調となっており、晴一曰く「曲は昭仁っぽいけど、詞は昭仁っぽくない」。
      「BLUE SKY」というタイトルは元々仮タイトルだったが、次の「BLUE SNOW」が製作され青しばりというコンセプトができ、そのまま正式なものとなったらしい[要出典]
    4. BLUE SNOW
      • 作詞:新藤晴一 作曲:ak.homma
      シスター」のカップリング曲「天気職人」を様々な角度から登場させており、強くファンサービスがされている。またアウトロには、うっすらと「天気職人」のイントロがノイズ入りで流れていてそのままつながるように、「m-NAVI 2」がはじまる。
    5. m-NAVI 2 "Keep on having fun with the MUSIC CABINET"
      • 作曲:岡野昭仁
      前曲のアウトロによって繋がる形でこの曲に入る。演奏時間は25秒と本作では最短。キャビネットの仕切りとなるインストであり、トラック10まで続く“シングルコーナー”[4]の入り口でもある。他のm-NAVIとは大きく曲調が異なるが、さりげなく流れているアコースティック・ギターのパターンは他のm-NAVIのものと同じである。
    6. Winding Road
      • 作詞・作曲:岡野昭仁
      21stシングル。
    7. 休日
      • 作詞:岡野昭仁 作曲:ak.homma
      歌詞は2006年中に書かれたが、「愛が呼ぶほうへ」と同時期に出来上がっていた曲[要出典]。昭仁のダブル・ボイスで録音されている。
    8. NaNaNa サマーガール
      • 作詞・作曲:新藤晴一
      18thシングル。
    9. DON'T CALL ME CRAZY
      • 作詞・作曲:新藤晴一
      19thシングル(ダブルフェイスシングル)「ジョバイロ/DON'T CALL ME CRAZY」2曲目。
    10. ジョバイロ
      • 作詞:新藤晴一 作曲:ak.homma
      19thシングル(ダブルフェイスシングル)「ジョバイロ/DON'T CALL ME CRAZY」1曲目。
    11. m-NAVI 3 "Ready? Silvia, Geronimo, and Lily?"
      • 作詞:新藤晴一 作曲:岡野昭仁
      キャビネットの仕切りとなる曲であり、トラック14まで続く“架空の人物コーナー”[4]の入り口である。エレキギターの音が大きくなったことを除けば「m-NAVI 1」と変わりはないが、こちらには歌詞が付き、Bメロやサビも追加され、演奏時間が長くなっている。タイトルにもあるシルビア、ジェロニモ、リリーは“架空の人物コーナー”にある曲名に含まれる人名から。また、これら人名は最後の歌詞に登場している。
    12. 月明りのシルビア
      • 作詞:岡野昭仁 作曲:新藤晴一
      質感の違いを求めてサポートメンバーの野崎ブラザーズの手伝いにより、テープレコーダーレコーディングされている。アマチュア時代からの成長ぶりを見るという要素もあった。
      イントロでは録音ボタンをアウトロでは停止ボタンを押す際に出る音が使われている。イントロの録音ボタンの音がして2秒後に演奏が始まる。これは「レコーディング機材がかつてより良くなった」「ベース・ドラムの腕が良かった」ために、テープレコーダーで録音したことがわかりづらかったので加えられた演出である。
    13. Mr.ジェロニモ
      • 作詞・作曲:岡野昭仁
      前曲の停止ボタンを押す音が出てすぐにこの曲に入る。昭仁によると、勢いで作ったので多くテイクをとらなかったらしい[要出典]。演奏が終わった後、昭仁が自分のシャウトさに思わず笑ってしまった声がかすかに入っている。曲すら出来ていないのに「Mr.ジェロニモ」という架空の人物のイメージが昭仁の頭から離れなかったらしい[要出典]
    14. 横浜リリー
      • 作詞:新藤晴一 作曲:ak.homma
      周りから「リリー」と呼ばれている女性の視点から描かれた楽曲で[5]、歌詞中には「本牧」や「汽車道」といったタイトルの横浜に関する単語が登場する。
      この曲は「Mr.ジェロニモ」よりも先に制作された。
      冒頭の印象的な音色は、シタールという楽器によるものである。ベスト・アルバム『PORNO GRAFFITTI BEST JOKER』にも収録されている。
    15. m-NAVI 4 "Let's enjoy till the end"
      • 作詞:新藤晴一 作曲:岡野昭仁 英語補作詞:Quanaca
      キャビネットの仕切りを意味する曲であり、ラスト(トラック17)まで続く“最後まで楽しんでコーナー”[4]の入り口である。基本的には「m-NAVI 1」や「m-NAVI 3」と変わらないが、1や3に比べるとエレキギターの音色がより歪み、打ち込み音が増えている。「m-NAVI 3」と同じく歌詞がついているが、こちらは英語詞であり、演奏時間も「m-NAVI 3」と比べるとずっと短い。歌詞の中にミスターチルドレンビートルズレディオヘッドなど、有名なバンドの名が記されている。
    16. ライン
      • 作詞:新藤晴一 作曲:岡野昭仁
      11月24日のテレビ朝日ミュージックステーション』でテレビ初披露された。
      仮タイトルは「Dear My Friend」。タイトル候補は過去最高の約20個におよび、最終的に候補にはなかった「ライン」に決定した。間奏部分では晴一のピックスクラッチが聴ける。ベスト・アルバム『PORNO GRAFFITTI BEST ACE』にも収録されている。
    17. グラヴィティ
      • 作詞・作曲:新藤晴一
      ライブ「横浜ロマンスポルノ'06 〜キャッチ ザ ハネウマ〜」でギターインストとして演奏された楽曲をアレンジした曲。
      音源化こそされていないが、日本のミュージカルシーンで活躍中の女性3人によるユニット「gravity」への提供曲である[6]
      歌詞を書く際晴一は、いしいしんじの『ぶらんこ乗り』などに影響を受けた。
      最後の歌詞は晴一が歌っており昭仁は歌詞とは異なる内容を歌っている。そのあとの終盤では3拍子となり、晴一が初めてメロディオンに挑戦。さらにアウトロのフェードアウトで終わりかけた時点にはジュリアの声が入っており、アルバム全体の締めくくりにもなっている。
      ベスト・アルバム『PORNO GRAFFITTI BEST JOKER』には、フェードアウトが早くなりジュリアの声は省略されたアレンジで収録されている。

    エキストラトラックCD(初回限定盤)[編集]

    1. NaNaNa ウィンターガール
      • 作詞・作曲:新藤晴一、編曲:ポルノグラフィティ、野崎ブラザーズ
      「NaNaNa サマーガール」の続編であり、メロディも同曲と同じである。メンバー曰く、大滝詠一の「君は天然色」のオマージュソングである。[7]アレンジもそれを意識した形となっており、「君は天然色」というフレーズが歌詞の中にも登場する。
      イントロが「グラヴィティ」のアウトロと同じメロディになっており、エキストラトラックとして『m-CABI』の一部であるという事がアピールされている。この曲では本人たちもドラムを担当しており、楽しくドラムが出来たとのこと。他の曲と比べてアルバム曲の中で収録に時間がかかった曲。
      アウトロではテンポアップして曲調が変わっており、最後に昭仁がとても小さくアドリブで『カレーにも飽きたし…』と呟いている[8]が、途中でフェードアウトするため『カレーにも飽き…』までしか聞こえない。

    制作・演奏参加[編集]

    カッコ内の「#」はトラック番号。「NaNaNa ウィンターガール」は「ECD」と表記。

    ポルノグラフィティ
    参加ミュージシャン
    スタッフ

    脚注[編集]

    1. ^ m-CABI|ポルノグラフィティ”. ORICON NEWS. 2018年9月1日閲覧。
    2. ^ [ポルノグラフィティ]配信限定で「m-NAVI」完全版” (日本語). 音楽ナタリー (2007年1月31日). 2018年9月30日閲覧。
    3. ^ バイクの音は、晴一のHerleyをわざわざ運んできて録った音である。
    4. ^ a b c d 市川哲史 (2006年11月16日). “Yahoo!ミュージック POWER PUSH ポルノグラフィティ「ポルノグラフィティ “心のサウンド”が結実した4つの箱」”. インタビュー. Yahoo!ミュージック. 2012年3月27日閲覧。[リンク切れ]
    5. ^ “関ジャニ∞新曲の作詞も担当 ポルノグラフィティ 新藤晴一が紡ぐ、“深読み”したくなる言葉の魅力”. リアルサウンド (株式会社blueprint). (2017年9月25日). https://realsound.jp/2017/09/post-112177.html 2019年3月29日閲覧。 
    6. ^ gravity vol.4「gravity」 - YouTube
    7. ^ そのため、ファンの一部が「パクリ疑惑」と指摘し、聴き比べ動画が一時期投稿されたこともあった。
    8. ^ ポルノチームはレコーディング中の昼食にカレーを食べることが多い。