M134 (機関銃)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
検索に移動
M134 ミニガン
NH90 (NH-211) Kokonaisturvallisuus 2015 13 M134D.JPG
概要
種類 連装機関銃
製造国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
設計・製造 GE、ディロン・エアロ (M134D)
性能
口径 7.62mm
使用弾薬 7.62x51mm NATO弾
装弾数
作動方式 電気回転ドライブ方式
全長 900mm
重量
  • 18,000g
  • 総重量推定100kg
発射速度
  • 毎分3,000発 可変式
  • その他バリエーションが存在する
  • テンプレートを表示

    M134は、GE社製の口径7.62mmの機関銃。同じくGE社の製品であるM61A1 バルカン小銃弾サイズにスケールダウンした小型軽量版で、この開発経緯から「Minigun」(ミニガン)の通称で知られる。

    最大で100発/秒の発射速度を誇り、生身の人間が被弾すれば痛みを感じる前に死んでいるという意味で「Painless gun」(無痛ガン)とも呼ばれる。

    概要[編集]

    M134は、アメリカ陸軍の形式名称で、アメリカ空軍ではGAU-2B/Aアメリカ海軍ではGAU-17/Aと呼ばれている。M61 バルカンシリーズと同様に6本の銃身を持つ電動式ガトリングガンであり、毎分2,000 - 4,000発という単銃身機関銃をはるかに超える発射速度を持つ。初期は毎分6,000発だったが、あまりにも速すぎて弾薬の消費が激しいうえに作動不良が多発するため、発射速度が下げられた(当初はディロン社で生産されているM134Dが対応し、GE製がこれに倣った)。ベルトリンクに見える部分は給弾ベルトで、この中を通って弾丸が送弾される。

    主な用途はヘリコプターの地上目標に対する制圧射撃用であり、側面ドアの銃架に装着されてガンナー(ドアガン)が射撃する。また、一部の攻撃ヘリコプターでは機首のターレットや機体側面のラックに搭載されるなど、固定武装として用いられる。ベトナム戦争においては輸送機を改造したAC-47AC-119に複数搭載されガンシップの武装となった(後にAC-130へ発展)。

    従来の重機関銃のように、三脚を備え付けて地上で使用することも可能である。一部の特殊部隊ではハンヴィーに搭載している。

    本体重量だけで18kgもあり、加えて多数の弾薬と作動に必要な大容量のバッテリーが必要となるため、1人の歩兵による携行兵器としての使用は非現実的である。また、手で構えての射撃にしても、実弾発射時の反動および振動が人間の体力・体重程度では到底制御できるものではなく、不可能である。

    そのため、2人以上の歩兵による携行運搬を主眼とおいたM134の派生型の1つとして、5.56x45mm NATO弾仕様のXM214(通称:マイクロガン)が開発、試作されたことがある。それでもなお、重量過多、反動が強烈過ぎるなどの理由で、計画中止となった。

    アメリカ以外の使用例としてはイギリス海軍に於いて水上の脅威に対する標準的な装備とされ(イギリスでの正式名称はMk44多銃身機関銃)、小型の物では揚陸艇、一般の艦艇ではフリゲート艦から大型の揚陸艦まで複数が銃座に必要に応じて搭載される他、ヘリコプター等にも搭載する事がある。

    映画などのフィクションでも人気があるが、射手が単独で携行し、手で構えて撃つという現実とは異なる描写がなされ、誤解を招くことも多い。映画に登場するような携帯型は、実銃を改造した撮影用のプロップガンである。ただ、これを使用する登場人物はサイボーグ、あるいは人間型ロボットであると設定されている作品も多い。また、登場人物が常識外の怪力であることを表現する演出として、現実ではあり得ないのは承知で用いられる場合もある。毎分の発射速度が速すぎてフィルムでは火を吹いているようにしか見えないため、発射速度を下げて撮影されることが多い。

    バリエーション[編集]

    陸軍型 空軍型 海軍型 説明
    XM134/M134 GAU-2/A 該当無し 7.62x51mm NATO弾使用 別称"ミニガン" 6バレル仕様 機関銃
    該当無し GAU-2A/A 該当無し GAU-2/Aの派生型
    M134 GAU-2B/A Mk 25 Mod 0 GAU-2A/Aの派生型
    該当無し GAU-17/A 該当無し GAU-2B/Aの派生型 既存の派生型周辺機器に対応するモデル
    MAU-201/AまたはMAU-56/Aの給弾システムを使用することができる
    XM196 該当無し 該当無し M134/GAU-2B/A の派生型 薬莢排出スプロケット(ギア)を改良した物
    AH-56 シャイアンにてXM53 アーマメントサブシステムの一環として使用する
    UH-1Y ヴェノムに搭載されたGAU-17/A
    M134を搭載したハンヴィー
    舟艇に搭載したMk 25 Mod 0で実弾演習を行うアメリカ海軍特殊部隊兵士
    連続発射で赤熱した銃身

    使用国[編集]

    登場作品[編集]

    遊戯銃[編集]

    実物からして電動であるため、必然的に電動ガンとなる。

    アサヒファイアーアームズ製電動ガスガン
    1993年発売。ラジコンカー用ニッカドバッテリーで給弾機構を駆動させ、エアタンクやグリーンガスなどの外部ソースのエア/ガスで発射する。
    トイテック製電動エアコッキングガン
    1993年発売。鉛蓄電池で給弾機構・発射機構を駆動させる。2008年にはクラフトアップルより耐久性向上・ホップアップシステム搭載などの改良がなされたリニューアル版が発売された。
    Self-operated
    • Neal MG, a 5 barrel .22LR self operated weapon.
    • XM133, a gas operated variant.
    • EX-17 Heligun, a self operated rival to the M134.
    • Bangerter machine gun, a 12 barrel self operated weapon.
    • Slostin machine gun, a self operated weapon of USSR origin.
    Non-NATO
    • GShG-7.62, Soviet equivalent to the M134.
    • CS/LM12, Chinese equivalent to the M134.
    General
    • List of multiple barrel firearms
    • Multiple barrel firearm