more trees

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more trees(モア・トゥーリーズ)
種類 一般社団法人
本社所在地 日本の旗 日本
151-0051
東京都渋谷区千駄ヶ谷1-9-11-103
設立 2007年7月19日
業種 森林保全団体
事業内容 国内外での森林整備、植林、森林保全、森林に関連する事業全般
代表者 坂本龍一
決算期 3月
関係する人物 池田正昭、見城徹、石橋直樹、水谷伸吉
外部リンク https://www.more-trees.org/
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一般社団法人more trees(モア・トゥリーズ)は、音楽家坂本龍一氏の呼びかけにより、2007年に発足された森林保全団体。インドネシアの熱帯雨林再生プロジェクトに従事していた水谷伸吉氏が団体発足時に事務局長に起用され、現在に至る。「都市と森をつなぐ」をテーマに国内は間伐を推進した森づくりを、海外は植林による森林再生を中心に、現地の人々と協働で展開している。団体名の由来は、代表を務める坂本龍一氏が社会活動の中で思いついたキャッチコピーの一節から。

森林プロジェクト[編集]

国内に11ケ所、海外に1ケ所提携森林「more treesの森」を展開している。 世界的には森林減少が進む一方で、日本の国土の約7割が森林に覆われていながらも特に人工林の手入れが必要とされている状況を鑑み、海外では植林、国内では間伐をメインとした森林保全を軸としている。適切な管理の下、自然を豊かに育む森に与えられるFSC森林認証制度取得など、自治体とも連携し森の恵みを持続的に活かす取り組みを進めている。

国内[編集]

海外[編集]

  • 1. フィリピン・キリノ州 2009年~
  • 2. インドネシア・東カリマンタン州 2016年~

都市での活動[編集]

  • カーボンオフセット

様々な経済活動によって排出されるCO2を森林が吸収する量で相殺する、カーボンオフセット。国内のクレジット制度であるJ-VERに対応させ、森林を育てることで世界の気候変動対策に貢献できる取り組みを行っている。

  • オリジナルプロダクトの開発

地域の製材・木工業者と連携し、間伐材を使用したオリジナルプロダクトを開発。デザイナーやクリエイターとのコラボレーションを通じ、木材の新しい活用方法を広く提案している。収益の一部は森林保全の活動資金として、森に還元される。

主なプロダクト[編集]

  • more trees LEATHER

地球環境の変化からニホンジカ急増したことを受け、シカを素材として広く活用させていくプロジェクト。シカ革が持つ優れた特徴を活かし、ファッションアイテムやステーショナリーの開発、食肉としての活用など日本産シカ素材の有効利用を図る。

  • ミツロウのコスメ

宮崎県諸塚村の豊かな森で暮らす、ニホンミツバチのミツロウを使用したコスメの開発。 国内で流通するハチミツのうち国産は10%以下、さらに国産のうち日本ミツバチの蜜は1%以下、全体の0.1%以下と言われている希少なミツバチからの恵みを活用し、ハチミツやミツロウを原料として供給する。リップバームやヘアワックス、ハンドクリームなど様々な用途で使用される。

  • more trees paper

more treesと協定を結んだ森林から排出される間伐材を活用し、紙を生産。森林整備によって排出される間伐材が紙となり、資金として循環させ、再び森づくりに役立てられる。

  • ecoffin WiLL

more treesの森で育ったヒノキの間伐材を集成材にして作られる棺、エコフィンウィル。 従来の天然ヒノキ棺から1/2以上の軽量化に成功し、燃焼時間も短縮されるなど、あらゆる面で環境に配慮されている。葬送において排出されるCO2はカーボンクレジットを利用してオフセットされる。

  • Plants For more trees

国産材でつくられるオリジナルプランターを使用した植物のレンタルサービス。これまでのレンタルサービスに寄付という新たな機能を加え、個人住宅やオフィスなどに植物を提供。毎月のレンタル料金の一部は森づくりの支援に役立てられる。

ツーリズム[編集]

地域や企業との協働で森の恵みを体感できるツーリズムを推進。森の恵みを体感できるツアーへの参加で地域とのつながりを強化している。

LIFE311[編集]

2011年4月より被災地支援プロジェクト「LIFE311」を展開している。2011年3月11日に発生した東日本大震災で、岩手県住田町が地元の木材を利用して建てた木造仮設住宅へ建設費用の支援を行い、同住宅に木質ペレットストーブを寄贈することを目的としたプロジェクト。東北の森のリソースを活用しながら、被災地域に新しい雇用を生み出し、ネットワークの構築もサポートしている。支援目標として3億円をかかげ、現在も寄付を募っている。

  • 2011年3月 震災発生。陸前高田市が地震により発生した津波で甚大な被災をしたことから、隣町である住田町の多田欣一町長は多くの被災者が発生することを懸念し、地場産業である木材を使用した仮設住宅の建設を即座に決断した。
  • 2011年4月 住田町の支援を決定したmoretreesはWebサイト「LIFE311」を開設、募金の受付を開始。
  • 2011年5月 建設された木造仮設住宅計に抽選に当選した被災者が入居開始し、月末までに入居完了した。
  • 2011年7月 六本木ヒルズの協力を得て7月29日~31日の3日間「LIFE311」の啓発イベントを開催した。実際に木造仮設住宅を六本木ヒルズイベントスペースに設置し、一般公開を行った。代表の坂本龍一氏も会場を訪れた[1]
  • 2012年5月 プロジェクトで集まった寄付金約1億2,723万円が岩手県住田町に寄付された[2][3]
  • 2013年5月 プロジェクトで集まった寄付金約3,179万円が岩手県住田町に寄付された[4]
  • 2014年7月 プロジェクトで集まった寄付金約1,716万円が岩手県住田町に寄付された。寄付総額はペレットストーブ寄付分も含め累計で193,775,657円となった[5]

企業や有志によるチャリティ活動、多くの個人からの寄付金により募金活動は進められているが、住田町の仮設住宅では現在でも142人が生活している[5]

その他[編集]

  • 普及啓発活動
森林に関する様々な講演やワークショップを実施。国内外の森の現状や役割、都市との接点など、様々なテーマでの講演を全国で開催している。
  • 丸の内朝大学
出社前の時間を活用し、充実した朝を過ごすライフスタイル「朝活」の一環で、都心で働く人々にも森林や林業を身近に感じられる講義やフィールドワークを行っている。
  • 空間プロデュース
more treesの森がある地域と連携し、国産材の積極的利用を推進。カフェや店舗、オフィスなどの空間プロデュースや木材の供給にも取り組んでいる。

主な賛同人[編集]

(五十音順) 天野祐吉荒川眞一郎飯野賢治石上純也石川直樹伊勢谷友介伊藤穣一いとうせいこう上田義彦内田也哉子枝廣淳子エドツワキ、M.HASUI、大住憲生、大貫妙子、大林ミカ、岡田暁生、岡村貴子、岡本真夜、小尾一介、角田陽太、KATHY、鎌仲ひとみ、神谷幸鹿、川田龍平河原光、神無月好子、KIKI菊地敦己草野剛、熊谷有記、倉本仁、christian fennesz、christopher willits、見城徹小林崇小林武史小林幹也、坂本幸隆、櫻井和寿Sascha佐藤直樹佐野史郎ショーン・レノンしりあがり寿shing02信藤三雄SUGIZO祐真朋樹鈴木正文鈴木康広、鈴野浩一、セキユリヲ、高城剛高橋靖子高橋健太郎、高谷史郎、瀧本幹也、武田双雲、竹村真一、田島一成田中優田中泯谷崎テトラ田村淳辻信一、Donny Grafiks、中島英樹長島有里枝、中城敏、中田英寿中渓宏一成宮寛貴名和晃平西健一、西脇一郎、新田桂一、野村浩司、元ちとせ東泉一郎ピーター・バラカン平間至広河隆一、広川泰士、深澤直人福岡伸一、Paul Davis、本田ゆかマエキタミヤコ、正木高志、松井龍哉、松江恭治、松尾貴史松嶋啓介松武秀樹Monday Michiru村上龍森川欣信、森住卓、森本千絵山田玲司、横山豊蘭、吉田眞紀、吉原悠博、吉村栄一、吉本多香美米田知子、Johan Prag、Lallasoo Poopo Lab.、リリー・フランキー、和多利浩一

脚注[編集]

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  1. ^ TOKYO MX NEWS「木のぬくもりを感じて 六本木ヒルズに木造仮設住宅が登場」http://www.mxtv.co.jp/mxnews/news/201107297.html
  2. ^ msn産経ニュース 2012年5月11日 坂本龍一氏主宰団体、被災地支援に1億2700万円寄付 http://sankei.jp.msn.com/life/news/120511/trd12051120370018-n1.htm
  3. ^ 毎日新聞 2012年5月12日 東日本大震災:坂本龍一さん率いる森林保全団体、募金の1億2000万円を住田町に/岩手 http://mainichi.jp/area/iwate/news/20120512ddlk03040038000c.html
  4. ^ 東海新報 2013年5月29日「住田町へ支援金贈る モア・トゥリーズ各地から3179万円」
  5. ^ a b 東海新報 2014年7月10日「3年目の支援金贈る モア・トゥリーズ住田町へ1716万円」