Mr.BOO!

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Mr.Boo! (ミスター・ブー)は、

  1. 香港の人気タレント喜劇俳優であるマイケル・ホイ(許冠文)主演のコメディ映画『半斤八兩』(1976年)の邦題。
  2. マイケル・ホイ主演のコメディ映画作品の、日本における総称・シリーズ名。本稿で解説。

シリーズとしてのMr.Boo![編集]

「Mr.Boo!」「新Mr.Boo!」は、制作当時(返還前後)の香港社会をテーマもしくはサブテキストとする、風刺色の強いコメディ映画である。

それぞれ独立した作品だが、『半斤八兩』を『Mr.Boo!』の邦題で公開しヒットしたことから、配給元の東宝東和が他のマイケル作品にも「Mr.Boo!」または「新Mr.Boo!」の邦題をつけ、シリーズもののように宣伝・公開した。

フジテレビゴールデン洋画劇場』で放映されたマイケル・ホイの吹き替えは、ほとんどを広川太一郎が担当。2005年ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパンDVD化されたものも同様である。

2004年には『新世紀Mr.Boo! ホイさま カミさま ホトケさま』のタイトルで主役をラウ・チンワンに変えてリメイクされた。マイケル・ホイも特別出演しており、日本語吹き替えはシリーズに引き続き広川太一郎が担当した。

映画音楽[編集]

『Mr.Boo!』の日本公開後、ポリドールからサミュエル・ホイが歌う映画のテーマ曲のLPレコードやEPレコードが発売された。日本においてそれまで広東語の歌謡曲が販売されたことはなく、初の作品となった。テーマ曲『半斤八兩』のEPレコードは売れ行きもよく、赤塚不二夫作詞などの共作版も発売された。続く『Mr.Boo!インベーダー作戦』『Mr.Boo!ギャンブル大将』のレコードも発売された。

幻の作品[編集]

原題『天才與白癡 / The Last Message』(1975年)は、当時のマイケル・ホイ主演・監督作品で唯一日本で公開されず、ビデオリリースもされなかった。しかし、2013年7月に『Mr.Boo!天才とおバカ』という邦題でDVD/ブルーレイソフトが発売、約40年越しの日本初上陸となった。

日本で公開されなかった理由は明らかにされていないが、作品の舞台が精神病院だったために自主規制したものと見られている。この件についてマイケル・ホイは、『映画秘宝2005年11月号でのインタビューで、日本の配給会社に対する不満を口にしている。

シリーズ一覧[編集]

Mr.BOO!の邦題が付かないマイケル・ホイ主演のコメディ映画作品[編集]

  • ホンコン・フライド・ムービー (原題:『雞同鴨講』 1988年、日本未公開・ビデオ・DVD、のちに『新Mr.Boo!香港グワグワコケコッコ戦争』の邦題でも流通)
  • ミスター・ココナッツ (原題:『合家歡』 1989年、日本未公開・ビデオ・DVD)
  • フロント・ページ (原題:『新半斤八兩』 1990年、日本公開1992年) - Mr.Boo!(『半斤八两』)の唯一の続編。
  • マジック・タッチ(原題:『神算』 1992年、日本未公開・DVDのみ)
  • いつも心の中に(原題:『槍錢夫妻』 1993年、日本公開1994年・DVDのみ)
  • 富貴人間(1995年、日本未公開・DVDなし)
  • 創業玩家(2000年、日本未公開・DVDなし)

トリビア[編集]

  • キャノンボール』では1980年劇場公開当時、英語のセリフでもマイケルの役名を「ミスター・ブー」と紹介していたが、これは当該シーンのテレビキャスター役のセリフが東宝東和により吹き替えられているため。オリジナルではマイケル・ホイの役名は俳優名と同じだが、相棒のジャッキー・チェンともども日本人という設定で、にもかかわらず広東語で話すなど不自然さが目立つがゆえの改変だった[1]
  • Mr.Boo!ボックス発売記念イベントでマイケルと広川とが初めて顔を合わせ、マイケルは「僕の役はちょっとみっともなくてどスケベでどケチな広川氏にピッタリ」と“絶賛”し、広川は「ずっと吹き替えしたせいか初めて会ったとは思えない」と述べた。

脚注[編集]

  1. ^ 2014年11月25日発売のエクストリーム・エディション版など、インターナショナル版と日本公開版が収録されているソフトで確認できる。