NHK全国大学放送コンテスト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

NHK全国大学放送コンテスト(エヌエイチケイぜんこくだいがくほうそうコンテスト)は、NHK全国大学放送コンテスト実行委員会とNHK京都放送局が主催する大学・短期大学などの学生を対象とした放送のコンテスト。朗読DJドキュメンタリーのほか、CMを発表する部門などもある。通称大学Nコン、またはNコン

開催部門[編集]

参加資格[編集]

全国の大学短期大学高等専門学校の公認団体で、かつ「放送系」を自認する団体であれば良い。そのため、放送サークルのほかゼミ研究室単位で参加する学生もいる。こうした背景から、同じ大学から複数団体が出場することも珍しくない。

運営[編集]

中学Nコン高校Nコンまでの大会と違い、大学生らの手で実際に大会運営が行われているのが大きな特徴である。また、20回大会から文化庁後援となり、翌21回大会からはその名義が文部科学省に格上げされた上、最優秀作品への大臣賞授与も始まった。これらに加え、エフエム京都(後援)、ソニー系の企業(協賛)など、民間企業も協力しているのが特徴である。

歴史[編集]

  • 1956年 「録音構成コンクール」開催(~1961年・第7回以降の記録はなし)
  • 1970年 当時の学生闘争の影響で関西学生放送連盟が事実上の消滅
  • 1981年 「関西学生放送交流会議」が発足
  • 1982年 関西学生放送交流会議「21大学合同番組発表会」を大阪郵便貯金ホールで開催
  • 1984年 21大学合同番組発表会を休止、「第1回NHK大学放送コンテスト」として新スタート
    • 主催…第1回NHK大学放送コンテスト実行委員会・NHK京都放送局 協力…関西学生放送交流会議
  • 1997年 第14回大会、対象を全国に拡大することを決定、採点システムを京都大学が開発
  • 1998年 第15回大会、全国からの参加が本格的に始まる、予選制度開始
  • 2002年 第19回大会、名称「NHK全国大学放送コンテスト」に改称、関西学生放送交流会議が名称を「関西学生放送連盟」(新)に改称
  • 2003年 第20回大会、後援に文化庁・京都府京都市が追加、関西元気文化圏参加事業に認定、大会特番放送開始
  • 2004年 第21回大会、後援に文部科学省、最優秀賞へ文部科学大臣奨励賞授与、東京実行委員会スタート
  • 2008年 第25回大会、節目の大会として全国放送で大きく取り上げられる
  • 2011年 公式ホームページを大幅刷新の上NHK内サイトに移設。

全国への拡大[編集]

年表にもある通り、本大会は元々は関西の大学の放送系サークルが運営するローカルの大会であった。そのため13回大会での参加大学は13大学程度と作品数に限りがあり、またそのレベルも必ずしも高いとはいえなかった。そこで大学放送サークルの地位とレベルの向上を図るべく、全国から作品を募ることとなった。特に拡大したのが19回~21回大会で、名称の変更を始め、国からの後援・大臣賞の授与など全国大会に相応しい環境が整備され、これにあわせNHKでも20回大会から特別番組の放映を開始した。しかし22回大会では突如部門の見直しなど大会規模の大幅な縮小が図られ、要項の発表も大幅にずれ込むなど混乱した。その後翌23回大会からは再び拡大路線に転換。その結果、現在では全国各地から応募のある名実ともに大学放送団体の頂点を決める大会に発展した。

NHK全国高校放送コンテストとのつながり[編集]

本大会と高校Nコンとは、その発祥や主催・運営形態が大きく異なる。しかし、文部科学省の後援や大臣賞の授与(共に2004年から)が行われていたり、高校放送コンテストの全国大会の席上で当大会の告知が行われたりしていた観点から、事実上それらの大会の参加者を引き継ぐ位置にあるといえる。実際、出場者側も高校Nコンから引き続き参加する人が多く、特に近年では高校Nコン出身者から2部門制覇など突出した成績を収めたものもいる。また、その関連として高校Nコン京都府大会には、毎年本大会の実行委員数名が審査員として招かれている。

課題[編集]

大学生が自主的に運営することが大きな特徴である一方、規模や影響力に対して運営が未熟との指摘が公式HPの掲示板に書き込まれていたことがある(現在は掲示板は廃止されている)。 また学生サークルのように毎年「代替わり」があるため、運営方針が年度ごとに大きく変化する場合もある。

大会スケジュール[編集]

  • 要項発表…毎年4月~5月・公式サイト上にてダウンロード(22回のみ夏前に発表)
  • エントリー…8月下旬頃締め切り
  • 作品提出…9月下旬頃まで
  • 予選…10月中(非公開)
  • 結果通知…10月中~11月上旬頃
  • 本選…12月上旬の連続する土曜・日曜(2日間)
  • 審査員講評送付…12月下旬~
  • 特番放映…1月~3月頃(詳細下記)

予選[編集]

NHKの関係者がNHK京都放送局内で実施(非公開)。

本選会場[編集]

立命館大学朱雀キャンパス(京都府京都市

  • 28回大会までは京都市生涯学習総合センター(京都アスニー、京都府京都市)で開催

本選審査[編集]

学生が運営している大会であるがゆえ、審査・採点には公平かつ透明性を持たせるべく努力が行われている。13回大会以降多く使われているのがオリンピック方式で、最も得点の高い2人と最も得点の低い2人を除いた平均点を取るものである。過去には学生審査員などの制度もあったが、より公平性を期すため現在は一切行われていない。現在の審査員には、NHK関係者をはじめ京都府内を中心に大学教授や民放のDJなど、多彩な顔ぶれが揃う。

最近の強豪校・強豪地区[編集]

関西の大会が発展したものであるため、伝統的に立命館大学龍谷大学京都大学関西学院大学などの関西の大学が強いとされてきた。だが近年では、関西勢以外の大学の入賞実績が急激に高まり、文字通り全国規模の大会に発展している。その代表格が関東の筑波大学早稲田大学などで、それ以外の地域では特に沖縄国際大学など、九州・沖縄勢の健闘が目立つ。他方、先に挙げた関西勢のうち京都大学や関西学院大学などは引き続き好成績を収める一方、龍谷大学や立命館大学などは入賞圏内から大きく遠ざかり、本選進出すら危うくなってしまった大学もあった。現在はこれらの関西勢もある程度盛り返してはきているが、本選進出団体を見る限り競争は激化している。但し、文部科学大臣賞を広島修道大学青森県弘前大学が獲得したこともあり、地域的な偏りはそれほど大きくはない。

特番[編集]

概要[編集]

大会終了後、上位入賞者と大会実行委員が出演して全国放送される番組。毎年1月から3月頃に放送される。内容は主に優秀作品の放映、ディスカッションなど。またここで述べるテレビ番組のほか、ラジオ第1の渋マガZ(全国番組)やFMラジオかんさいeスクエア)(関西ローカル番組)内でも音声系部門優秀作が放送されているほか、3つのたまごやNHKとっておきサンデーなどのNHK広報番組などで紹介されることがある。

各番組(カッコ内は司会)[編集]

  • 20回大会…「Nコン!放送の未来を語ろう」(眞鍋かをり森脇健児
  • 21回大会…「Nコン~放送のチ・カ・ラ 若者のチ・カ・ラ」(さくら
  • 22回大会…「N魂!第22回NHK全国大学放送コンテスト」
  • 23回大会…「Nコン!伝えるヨロコビ~第23回NHK全国大学放送コンテスト」(中山エミリ
  • 25回大会…「第25回NHK全国大学放送コンテスト Nコン! -集まれ!未来のクリエーター-」(熊田曜子
  • 28回大会…「Nコン!伝えるチカラ」(鴻上尚文・磯山さやか

※22回はタレントは起用されなかった。また、24回、26回、27回は番組そのものが制作されなかった。

編成[編集]

放送チャンネルは固定されず、総合、教育、BS2など、その年によってばらつきがある。また、関西ローカルや京都ローカルで全国放送とは別に先行放送・再放送がある。中でも21回大会は、前述の沖縄国際大学の活躍により沖縄県内でもローカル再放送されるなどの盛り上がりを見せた。

過去の大会に関係した放送関係者[編集]