NLMシティホッパー431便墜落事故

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NLMシティホッパー 431便
De trap naar het viaduct waarnaast het vliegtuig neerkwam ligt nog vol met broks, Bestanddeelnr 931-7303.jpg
事故機の残骸
事故の概要
日付 1981年10月6日
概要 激しい乱気流による構造破壊
現場 オランダの旗 オランダ 北ブラバント州 ムールデイク英語版付近
北緯51度42分 東経4度31分 / 北緯51.700度 東経4.517度 / 51.700; 4.517座標: 北緯51度42分 東経4度31分 / 北緯51.700度 東経4.517度 / 51.700; 4.517
乗客数 13
乗員数 4
負傷者数
(死者除く)
0
死者数 17(全員)
生存者数 0
機種 フォッカー F-28-4000
機体名 Eindhoven
運用者 オランダの旗 NLMシティホッパー英語版
機体記号 PH-CHI
出発地 オランダの旗 ロッテルダム空港
経由地 オランダの旗 アイントホーフェン空港
目的地 ドイツの旗 ハンブルク空港
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NLMシティホッパー431便墜落事故は、1981年10月6日オランダで発生した航空事故である。ロッテルダム空港からハンブルク空港へ向かっていたNLMシティホッパー431便(フォッカー F-28-4000)が飛行中に激しい乱気流に遭遇し、空中分解した。乗員乗客17人全員が死亡した[1][2]:183。この事故はフォッカー F-28-4000で発生した初めての全損事故、及び死亡事故である[3]

事故機[編集]

1981年5月に撮影された事故機

事故機のフォッカー F-28-4000(PH-CHI)は1979年に製造番号1141として製造された。総飛行時間は4,485時間で、5,997サイクルの経験があった[1][4]

事故の経緯[編集]

CET16時20分、パイロットたちは離陸前ブリーフィングの最中、ロッテルダム空港の南に雷雨と乱気流があることを知らされた[1][4]雲底は1,200フィート (370 m)で、風は南南西から15から25ノット (28から46km/h)の強さで視程は5kmだった。CET17時04分、431便はロッテルダム空港を離陸した[1][4]。17時09分、気象レーダーに激しい雷雨が表示されていたため、パイロットは進路の変更許可を管制官に求めた[1][4]

431便の墜落現場

17時12分、431便は竜巻に遭遇した[1][4]。この竜巻はゼーラント州に多大な被害をもたらしたものであった[5][1][6]。激しい乱気流により、機体には+6.8 gから-3.2 gの負荷がかかり、右主翼が脱落した[7]。F-28では最大+4 gまでの負荷しか想定されていなかった[8]。機体は3,000フィート (910 m)からスピンしながら地面に激突した。墜落現場はムールデイク英語版郊外にあるロイヤル・ダッチ・シェルの石油プラントから400m地点だった[5]。搭乗者17人は全員死亡した[1][4]。事故現場で救助にあたった消防士のうち1人が心臓発作により死亡した[9]

事故調査[編集]

犠牲者の葬儀

オランダの事故調査委員会が調査を行った。高度計のデータには、竜巻に遭遇した時431便が急上昇したと記録されていた。調査から、この急上昇は竜巻により圧力が変化したためだと判明した[10][11]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h Accident description NLM Cityhopper Flight 431”. Aviation Safety Network. 2020年4月2日閲覧。
  2. ^
    • Learmount, David (23 January 1982). “Commercial flight safety: 1981 reviewed”. Flight International 121 (3794): 183. ISSN 0015-3710. オリジナルの22 January 2015時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150122192827/http://www.flightglobal.com/pdfarchive/view/1982/1982%20-%200185.html.  
    • “Commercial flight safety: 1981 reviewed”. Flight International: 184. オリジナルの22 January 2015時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150122193242/http://www.flightglobal.com/pdfarchive/view/1982/1982%20-%200186.html.  
    • “Commercial flight safety: 1981 reviewed”. Flight International: 185. オリジナルの22 January 2015時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150122193457/http://www.flightglobal.com/pdfarchive/view/1982/1982%20-%200187.html.  
    • “Commercial flight safety: 1981 reviewed”. Flight International: 186. オリジナルの22 January 2015時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150122193643/http://www.flightglobal.com/pdfarchive/view/1982/1982%20-%200188.html.  
  3. ^ Fokker F-28 Fellowship hull-loss occurrences”. Aviation Safety Network. 2020年4月2日閲覧。
  4. ^ a b c d e f CRASH OF A FOKKER F28 FELLOWSHIP IN MOERDIJK: 17 KILLED”. Bureau of Aircraft Accidents Archives. 2020年4月2日閲覧。
  5. ^ a b “F.28 crashes in bad weather”. Flight International: 1127. (17 October 1981). オリジナルの30 July 2013時点におけるアーカイブ。. https://www.webcitation.org/6IUALNrgZ?url=http://www.flightglobal.com/pdfarchive/view/1981/1981%20-%203215.html. 
  6. ^ “F.28 wing loss followed severe turbulence”. Flight International: 1124. (17 October 1981). オリジナルの30 July 2013時点におけるアーカイブ。. https://www.webcitation.org/6IUAhfK58?url=http://www.flightglobal.com/pdfarchive/view/1981/1981%20-%203212.html. 
  7. ^ http://www.zero-meridean.nl/c_moerdijk_061081.html
  8. ^ http://www.zero-meridean.nl/c_moerdijk_061081.html
  9. ^ van Tuyl, Johan. “F.28 Fellowship verongelukt bij Moerdijk” [F.28 Fellowship crash at Moerdijk] (Dutch). AVIACRASH.NL. 2006年5月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年10月27日閲覧。
  10. ^ Grazulis, Thomas P. (2001). The Tornado: Nature's Ultimate Windstorm. Norman, OK: University of Oklahoma Press. pp. 260–1. ISBN 0-8061-3258-2. https://archive.org/details/tornadonaturesul0000graz 
  11. ^ Roach, W.T.; J. Findlater (February 1983). “An Aircraft Encounter with a Tornado”. Meteorological Magazine (London: Meteorological Office) 112 (1327): 29–49.