OPSEK

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OPSEK
(Орбитальный Пилотируемый Сборочно-Экспериментальный Комплекс)
詳細
乗員数 2人以上
打上げ日時 2010年代-2020年代予定
発射台 バイコヌール宇宙基地
質量 100,000 kg以上(完成時)
気圧 1気圧
近地点 370~450 km(予定)
遠地点 370~450 km(予定)
軌道傾斜角 70度(予定)
高度 370~450 km(予定)
平均速度 約28,000 km/h
公転周期 約90分
日周回数 約15

OPSEKロシア語: Орбитальный Пилотируемый Сборочно-Экспериментальный Комплекс; ОПСЭК, Orbitalnyj Pilotiruiemyj Sboročno-Ekspierimientalnyj Komplieks; OPSEK、英語: Orbital Piloted Assembly and Experiment Complex[1][2]は、ロシア連邦宇宙局(ロスコスモス)により提案されている国際宇宙ステーション (ISS) 後の宇宙ステーション。OPSEKは低軌道に設置されるモジュール式宇宙ステーションであり、運用当初は主にISSのロシアモジュールから構成される。

提案では、OPSEKを火星、あるいは土星といったより遠く向かう有人宇宙船を組み立てる基地として使うことが想定されている。また帰還した宇宙飛行士地球に降りる前に療養させる場所としても想定されている。

概要[編集]

2020年代ISSの運用終了が予測される以前から、ロシア連邦宇宙局(ロスコスモス)は多目的実験モジュール2014年打ち上げ予定)といったいくつかのモジュールを分離し、新しい宇宙ステーションの基礎とすることを計画していた。[3]

2009年6月17日、ロスコスモスは公式にISS計画のパートナーであるアメリカ航空宇宙局 (NASA) に対し、ISSの運用終了までに新しい宇宙ステーションの最初の要素を構築、運用の準備をするという意向を伝えた。[3]

ロシアの有人宇宙飛行を受け持つRKKエネルギアは、新しい宇宙ステーションは以下の能力を持たなければならないとしている。[4]

  • 大型宇宙機の組み立て
  • フライトテストと打ち上げ
  • Creating, servicing and completing inter-orbital tugs
  • 惑星間探査から帰還した宇宙飛行士のリハビリのための医学的・生物学的設備

構造[編集]

OPSEKはサリュートアルマースコスモス557号ミールといったこれまで打ち上げられた12のロシア宇宙ステーションに連なるものである。OPSEKはミールから始まる第3世代の[5]モジュール型宇宙ステーションに当たる。[6]

モジュール型宇宙ステーションの例としては、旧ソ連/ロシアのミール、国際宇宙ステーション、それに中国が開発中の天宮3号が挙げられる。最初の宇宙ステーションサリュート1号やその後に続いたスカイラブといった第1世代の宇宙ステーションは、補給が想定されていない一塊のモノリシックな設計となっていた。[7] 基本的に、初期の宇宙ステーションはドッキングポートが一つしかなく、新しい乗員が到着する前に、前の乗員は宇宙ステーションを離れなければならなかった。スカイラブは2つのドッキングポートを備えていたものの、補給が行えるように設計されてはいなかった。第2世代となるサリュート6号では、2つのドッキングポートを備えた上に、定期的な補給ミッションを想定した設計となり、長期にわたる運用が可能となった。[8] ミール以降の第3世代のモジュール型の宇宙ステーションでは、新たなモジュールを追加、あるいは古くなったモジュールを取り去ることで、長期にわたる運用期間中のミッションの変化にも追随することが可能となった。[要出典]

モジュール[編集]

ISSのロシアモジュール(2011年)

OPSEKへの流用が期待されているロシアモジュール。打ち上げ年順に列挙する。

ミニ・リサーチ・モジュール2、通称ポイスクは、2つのハッチを持つドッキングモジュールである。船外活動をする際のエアロックとしての使用に加え、ソユーズプログレスの接続が可能である[10]

ラスヴェット(左中央)

多目的実験モジュール、通称ナウカは、ISSにおけるロシアの主要な研究モジュールである。ISSからの分離後、OPSEKへと流用することが提案されている。ナウカは独自の生命維持システムと姿勢制御システムを搭載する。ナウカの用途は、長期にわたる計画の中で変遷しており、1990年代中頃はザーリャ (FGB) のバックアップとして、その後はユニバーサルドッキングモジュール (UDM) の代替として検討されていた。ドッキングポートには宇宙機や別のモジュールの接続が可能となっている。ナウカはピアースが接続されているポートにドッキングされるため、ピアースはナウカの打ち上げ前にISSから分離・廃棄される。ナウカは自分自身のエンジンを用いてISSに接近、ドッキングを行う。[11]

ナウカがドッキングした後のロシアモジュール(イメージ図)

ナーダルモジュールは、打ち上げが提案されているドッキングモジュール。ISSにおいては2つの科学/エネルギーモジュールとソユーズ/プログレスのための追加のドッキングポートを提供する。6つのドッキングポートを持つことから、OPSEKにおいては他のモジュールを接続する中核として機能することが期待されている。[12][13]

OPSEKに使用されないロシアモジュール[編集]

既に廃棄が予定されているモジュール。

  • ピアース (DC-1) - 2001年打ち上げ。ナウカ(ピアースが使用していたポートに接続)の打ち上げ前に廃棄予定。

廃棄は予定されていないがOPSEKの提案には含まれないモジュール。

脚注[編集]