POWER9

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
検索に移動
POWER9
公式サイト POWER9
テンプレートを表示
POWER9
生産時期 2017年12月から
設計者 IBM
CPU周波数 から 4GHz 
アーキテクチャ 64ビット
命令セット Power ISA V3.0
コア数 12 または 24
前世代プロセッサ POWER8
次世代プロセッサ POWER10
L1キャッシュ 32+32 KB/コア
L2キャッシュ 512KB/コア
L3キャッシュ 120MB/チップ
テンプレートを表示

POWER9(パワーナイン)は、IBMが2017年に発表したスーパースカラーシンメトリックマルチプロセッサ64ビットPower Architectureベースのマイクロプロセッサで、POWER8の後継。

概要[編集]

POWER9は製造プロセス14nmおよびFinFET SOIを採用し、スケールアウト用の12コア SMT8および24コア SMT4、スケールアップ用の12コア SMT8および24コア SMT4の、4つのバリエーションで登場した[1][2]。またPOWER9のアーキテクチャはOpenPOWER Foundationのメンバーにライセンシングのために公開され、修正される[3]

2016年9月のHot Chips 28 で事前発表され[4]、2017年12月5日にPOWER9を採用するPower System AC922サーバとともに出荷開始が発表された[5]

2019年8月のHot Chips 31でPOWER9 AIO(Advanced I/O)が2020年リリース予定と発表された[6]

用途[編集]

  • IBM
    • Power System AC922 (AI向けモデル) - 2017年12月発表[5]
    • Power System S914, Power System S922, Power System S924(スケールアウトモデル)、Power System L922(Linux専用モデル)、Power System H922, Power System H924(SAP HANA向けモデル) - 2018年2月発表[7]
    • Power System LC921, Power System LC922(ストレージ搭載Linux専用モデル)- 2018年5月発表[8]
    • Power System E980, Power System E950(スケールアップモデル)- 2018年8月発表[9]
    • Power System IC922(AI向けモデル)- 2020年3月発表
  • 日立製作所
    • SR24000/DL1 (ディープラーニング向けモデル) - 2018年1月発表[10]
  • Raptor Computing Systems
    • Talos II [11]
    • Blackbird
  • Penguin Computing
  • Google - Zaius/Barreleye G2 server(Rackspaceと協業して開発[13][14])2018年3月、Googleはデータセンターに設置開始していると発表[15]
  • Summit - アメリカ合衆国エネルギー省オークリッジ国立研究所にある2019年11月時点で世界一の計算能力を持つスーパーコンピュータ(TOP500リスト) 
  • Sierra - アメリカ合衆国エネルギー省のローレンス・リバモア国立研究所のスーパーコンピュータ

出典[編集]

  1. ^ OpenPOWER and the Roadmap Ahead
  2. ^ IBMがPower9を、MediaTekが10nm版モバイルSoCをISSCCで発表 - 後藤弘茂のWeekly海外ニュース 2017年2月9日 PC Watch
  3. ^ Power9: Google gives Intel a chip-flip migraine, IBM tries to lures big biz
  4. ^ Hot Chips 28 - コグニティブの時代に対応する新時代CPU「POWER9」 - マイナビニュース
  5. ^ a b 人工知能(AI)向けに設計された業界最先端のサーバーを発表 - x86サーバーの約4倍のディープ・ラーニング・フレームワーク・パフォーマンスを実現する新しいPower Systems(1) - AIのワークロード用に設計されたPOWER9プロセッサー - Googleおよび米国エネルギー省の「Summit」および「Sierra」がPOWER9を採用
  6. ^ 株式会社インプレス (2019年8月23日). “【後藤弘茂のWeekly海外ニュース】 AMDやIBM、Armが「Hot Chips 31」でCPUアーキテクチャを公開” (日本語). PC Watch. 2019年8月23日閲覧。
  7. ^ 次世代のテクノロジーで構築されたクラウド対応サーバー - IBM
  8. ^ AI導入の準備は整っていますか? - IBM
  9. ^ イノベーションを加速するPOWER9プロセッサー搭載スケールアップ・サーバー - IBM
  10. ^ ディープラーニングと科学技術計算に高性能を発揮する日立スーパーテクニカルサーバのディープラーニングモデル「SR24000/DL1」を販売開始
  11. ^ Introducing Talos II - Raptor Computing Systems
  12. ^ @PenguinHPC showing off the results of true open collaboration with their latest #POWER9 system #openpower #hpc #SC17pic.twitter.com/HdEHQ0vwNi” (英語). Twitter (2017年11月15日). 2017年11月16日閲覧。
  13. ^ GoogleがIBM「POWER」サーバに移行へ - EE Times Japan
  14. ^ Rackspace と共同開発中の POWER9 サーバー、Zaius のドラフト仕様を公開 2016年10月21日金曜日
  15. ^ Moorhead, Patrick. “Google Confirms POWER9 Processor Data Center Deployment At OpenPOWER Summit 2018” (英語). Forbes. https://www.forbes.com/sites/patrickmoorhead/2018/03/19/headed-into-its-fifth-year-openpower-has-momentum-into-the-power9-generation/ 2018年6月9日閲覧。 

関連項目[編集]