Pink (岡崎京子の漫画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

移動先: 案内検索

Pink(ピンク)は、岡崎京子の漫画作品。1989年2月より『Newパンチザウルス』に連載され、単行本はマガジンハウスより1989年刊。

テーマは「愛と資本主義」。夜は売春しながらワニを飼う22歳のOLが主人公。乾いた陰惨さの漂うストーリーが、作者の作風の転機となった。タイトルは主人公の好きな色から。


ストーリー[編集]

主人公のユミ(本名 由美子)は一人暮らしのOL。父と継母とその娘であるケイコ(ユミの腹違いの妹)がいるが、ユミは継母が父の財産目当てで結婚したのを知っているので、継母を母として認める気になれない。ユミはペットのワニをとても大事にしており、やさしくてきれいだったお母さんの爪の色を思い出させてくれるピンクのバラが好き。ワニの餌代を稼ぐため、夜はホテトル嬢として男性の相手をしている。

ユミは継母の愛人である大学生ハルヲとつきあいはじめ、ユミとワニにハルヲとケイコを加えた3人と1匹の間で、ささやかな家族のような幸せな関係が築かれてゆく。しかし、ハルヲがユミとつきあっていることを知った継母の差し向けた使いがワニを誘拐する。ユミはワニのいない味気のない日常に耐えられなくなり、ハルヲが小説で文学賞を受賞することで、その脱出実現の運びが整う。しかし継母はワニを殺し、鰐皮のバッグにしてユミのもとに送りつけ、記者の無理な取材に抵抗したハルヲは路上で車にはねられそのまま死んでしまう。