SEED (ガンダムシリーズ)

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SEED(シード)は、アニメ機動戦士ガンダムSEED』および『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する架空の概念能力である。

概要[編集]

C.E.71年3月28日の時点で、かつて一度だけ学会誌に発表され議論を呼んだ[注 1]概念。その際SEEDがSuperior Evolutionary Element Destined-factor=「優れたへの進化の要素であることを運命付けられた因子」の頭字語[1]

ナチュラル・コーディネイターを問わず現れるものであり、発現した人間は人類が一つ上のステージに進むための可能性が高まるとされる[1][2]。発現状態の人間は全方向に視界が広がり、周囲のすべての動きが指先で感じられるほど精密に把握できる[3]。これによって運動神経と反射神経の向上[4]、並びに高い把握能力を発揮し、戦闘や周囲の把握において力を発揮する[5]

マルキオ導師はこのSEEDの理論を発展させ、ナチュラルやコーディネイターは皆同胞であり、その中からやがて現れる、人と世界を融和する存在こそが「SEEDを持つ者」であると提唱し、精神の変革の必要性を説いた[6]

作中の描写

作中では戦闘中に危機に陥る、感情を爆発させるといったことを契機に発現。発現状態にあっては高い戦闘能力が得られる分、表情は厳しいものに固定され、言葉も必要最小限のものおよび唸り声しか発さなくなる。劇中で彼らがSEEDに覚醒する瞬間は、頭上で植物の種子が砕け散るようなエフェクトが挿入され、瞳のハイライトが消失する。植物の種子のようなものは発現させる人物によって色に違いがあり、それぞれの瞳の色に対応している[注 2][注 3]

キラ・ヤマトフリーダムアスラン・ザラジャスティス搭乗以後は任意のタイミングでSEEDを発現させることができるようになっており、[8]発現状態であっても戦闘マシーンのように静かな状態とはならず、普段と同じような表情・会話を行えている。キラに至っては『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』になるとほとんどの戦闘において発現させている。次いでシン・アスカの発現回数が多く、残るアスラン、カガリラクスを大きくはなしている。

マルキオ導師はキラとラクスをSEEDを持つ者であって、特別であると仄めかす発言をしている。

ギルバート・デュランダルはシン・アスカがSEEDを持っていることを知っており、オーブ領海外縁での地球連合軍との戦いでシンがSEEDに目覚めたことに気付いた。艦船6隻撃沈という驚異的な戦果もSEEDのファクターを持つ者なら当たり前とし、またキラ・ヤマトを倒せるのは彼ではないかと考えていた[9]


備考

作品タイトルになっている言葉であるが、関連出版物で説明されたのみで、劇中では断片的に言及され明示的説明はされない。発現することで戦闘能力が強まるといった描写がされ、一部の登場人物が持つ能力として描かれる。尚、監督の福田己津央は雑誌インタビューで「あれは火事場の馬鹿力のようなものです」と発言している[10]。だが、福田は別の書籍インタビューにおいて「作品内での意味合いや仕組みを話す事はできない」と前置きしたうえで、「SEEDとは種の進化の過程にある突然変異の一種であり、ナチュラルやコーディネイターを問わず発現するもの」と言及している[11]

一方で、設定を担当した森田繁は「極限状況に追い込まれた時に発現する火事場の馬鹿力のようなものであり、ナチュラルやコーディネイターを問わずに人間が持つ力、若者の未来のイメージ」という旨のコメントをしている[12]

SEEDを持つ者[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 機動戦士ガンダムSEED』第27話 エリカ・シモンズの説明による
  2. ^ 「機動戦士ガンダムSEED FRAME ASTRAYS」においてジスト・エルウェスが同様の現象を見せたが、彼が「SEED」を持つ者であるかは不明
  3. ^ アンドリュー・バルトフェルドはSEEDを発現させ、戦闘力を見せたキラの状態を「バーサーカー」と呼称している[7]

出典[編集]

  1. ^ a b 『機動戦士ガンダムSEED オフィシャルファイル メカ編vol3』講談社、2003年9月9日第一刷発行、29頁。ISBN 4-06-334770-2
  2. ^ DVD『機動戦士ガンダムSEED』第13巻、バンダイビジュアル、2004年3月、ライナーノート。
  3. ^ 後藤リウ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY 1 怒れる瞳』角川書店、2005年3月1日初版発行、436頁。ISBN 4-04-429108-X
  4. ^ 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY オフィシャルファイル フェイズ01』講談社、2005年7月、21頁。ISBN 978-4063671551
  5. ^ 『僕たちの好きなガンダムSEED』別冊宝島、2006年8月、133頁。ISBN 978-4796654203
  6. ^ 後藤リウ『機動戦士ガンダムSEED 4 舞い降りる剣』角川書店、2003年11月1日初版発行、21-23頁・335-336頁。ISBN 4-04-429104-7
  7. ^ 『機動戦士ガンダムSEED オフィシャルファイル ドラマ編Vol.01』講談社、2003年7月、26頁。ISBN 978-4063347470
  8. ^ DVD「機動戦士ガンダムSEED」第9巻ライナーノート(バンダイビジュアル、2003年)
  9. ^ 機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディション2「それぞれの剣」参照
  10. ^ 『月刊ニュータイプ』2003年5月号、角川書店、20-23頁。
  11. ^ 『公式ガイドブック3 機動戦士ガンダムSEED 明日への翼』角川書店、2003年10月、99頁。(ISBN 978-4048536882)
  12. ^ アニメディア』2005年11月号、学研プラス、9頁。

関連項目[編集]