SHADOW CORPS〔e〕

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
本来の表記は「SHADOW CORPS[e]」です。この記事に付けられた題名は、技術的な制限により、記事名の制約から不正確なものとなっています。
この項目に含まれる文字は、オペレーティングシステムブラウザなどの環境により表示が異なります。
SHADOW CORPS[e]
妖精帝國スタジオ・アルバム
リリース
録音 日本の旗 日本
ジャンル J-POP
ヘヴィメタル
時間
レーベル Lantis
プロデュース TEAM FAIRITHM
チャート最高順位
妖精帝國 年表
Hades:The other world
2014年
SHADOW CORPS[e]
(2015年)
ミュージックビデオ
「Shadow Corps」 Music Video
テンプレートを表示

SHADOW CORPS[e][注 1]』(シャドウ コヲプス)は、妖精帝國の6枚目のアルバム2015年8月5日Lantisから発売された。キャッチコピーは「新章・経始」。

概要[編集]

コンセプト[編集]

妖精帝國第参軍楽隊」というグループの正式名称における「軍」の力強さを前面に出しつつ、「闇」のニュアンスをベースに、ゾンビなどのファンタジックな世界観を融合させたのが本作のコンセプトであり、それぞれの歌詞が一つの物語になっているわけではない。収録楽曲は全編新曲。あらかじめ決められてテーマの下、楽器隊の出したデモから選曲し、アレンジする形で制作された。デモ楽曲は収録楽曲の3〜4倍はあるという[3][4]

本作の裏テーマとして、色々なバンドサウンドに取り組むということがあり、これまでは、作曲者が1人で曲作りを完結させることが多かったが、担当パートが自由にアレンジする余地を残して様々なアイデアを取り込むことで、以前にはなかった新しい道が見えたという[5]

これまでは、聴いていて楽しい、気分が盛り上がるような曲作りをしてきたが、本作はオーディエンスが一緒に盛り上がることを特に意識しているという[4]

本作についてゆいは、「ギター、ベース、ドラムスの基本的な楽器パートをすべて実際の演奏でレコーディングした初めての作品であり、その発表以前と以後でバンドの歴史が分けられるくらいの重要作。妖精帝國がゴシック・メタル・バンドとして新たに始動した作品と言える」と述べており[5]、橘は「こうしたことがしたくて今のバンド体制にしたというのはある。本作では色々な新しいことに挑戦し、新しい妖精帝國の音を生み出せた満足感がある」と述べている[3]

ボーカル[編集]

本作では、ボーカルについては新しいことをやるという考えがグループ全体にあり、ボーカルのゆいは、レコーディングではこれ以上暗くすれば歌詞が見えなくなるというくらい照明を落とし、自分の視界の余計な情報を削ぎ落とし、歌に集中する方法で歌っており、感情のリミッターを上へも下へも外すことで、様々な歌い方ができたという[4]

ギター[編集]

本作では特に音のソリッドさを重視し、リフを重ねる部分は同じ人間のプレイでレコーディングすることが求められたため、ギターパートはほぼすべて紫煉が演奏している。橘が演奏しているのは、エフェクトを掛けて効果音のような役割をするパートのみだという。また、紫煉はギターソロを完全に作り込むことが好きではないため、構築されたものとインプロされたものが半々くらいの割合で収録されたという[5]

収録曲[編集]

CD[編集]

  1. Attack!!
    作曲・編曲:橘尭葉
    • インスト。平和な街に、ゾンビの軍団が現れて大変なことになるという物語の序章[3]
  2. "D"chronicle
    作詞:YUI 作曲:紫煉 編曲:紫煉、妖精帝國
    • 闇の象徴であるドラゴンと勇者未満の若者が登場。ギターソロとボーカルの掛け合いは、ドラゴンと勇者の戦いを表現している[3]
  3. 闇色corsage
    作詞:YUI 作曲:橘尭葉 編曲:橘尭葉、妖精帝國
    • 闇の化身の少女がテーマ。「生むは光忌むは闇 光は病み闇を生む」というフレーズは、次の曲の作業から遡ってやり直したこだわりの部分だという[3]
  4. 白銀薔薇奇譚
    作詞:YUI 作曲:Nanami 編曲:Nanami、妖精帝國
    • 少女の母親が死んで血が広がっていく様を薔薇に見立てている。Aメロでの歌詞の詰め込み具合に、ゆいも苦労したという[3]
  5. 残夜の獣
    作詞:YUI 作曲:橘尭葉 編曲:橘尭葉、妖精帝國
  6. calvariae
    作詞:YUI 作曲:紫煉 編曲:紫煉、妖精帝國
  7. Infection
    作詞:YUI 作曲:Nanami 編曲:Nanami、妖精帝國
  8. 作詞:YUI 作曲:紫煉、Gight 編曲:紫煉、Gight、橘尭葉、妖精帝國
    • 歌詞には、これまでの妖精帝國の楽曲のタイトルが組み込まれており[注 3]、臣民(ファン)とつながるための象徴となるような、式典(ライブ)を意識した楽曲[3]。橘がリフを作り、紫煉が枠組みを考え、Gightがメロディを乗せるというバンドらしい曲作りを初めて行っている[4]
  9. ancient moonlit battleground
    作曲・編曲:妖精帝國
    • ギターインスト。静かな夜、戦士が過去の戦いに思いを巡らすイメージ。楽器隊全員のアイデアを組み合わせるように作られており、特にバンド感を意識したという[3][5]。また、ゆいは「これは私自身が望んでいた楽曲でもあった。式典ではどうしても臣民の視線を私が独り占めにしてしまいがちで、楽器陣にももっと目を向けてほしいという思いがあった。これによってもっと各メンバーの演奏にも注目が集まるようになってほしい」と述べている。
  10. Shadow Corps
    作詞:YUI 作曲:Nanami、橘尭葉 編曲:Nanami、妖精帝國
    • ゾンビの軍団がテーマ。闇とは見え方の問題であり、すべてが悪と決まったわけではない。ダークヒーローにもそれぞれ正義があるというイメージ。早い段階に作られた楽曲で、本作でのテクニカルな傾向の出発点にもなっている[3]。また、前作におけるライブツアーで録音された臣民たちの声を楽曲に反映させている[6]
  11. 体内時計都市オルロイ
    作詞・作曲:J・A・シーザー 編曲:橘尭葉、妖精帝國
    • 少女革命ウテナ』の挿入歌のカバー。楽曲を選択した理由は、妖精帝國がJ・A・シーザーから非常に影響を受けたことから、カバーすることでその偉大さを伝え、自分たちのルーツを示すためだという[5]

DVD[編集]

  • Shadow Corps (Music Video)

タイアップ[編集]

クレジット[編集]

ミュージシャン[編集]

  • Strings: クラッシャー木村ストリングス (#2,4,6)
  • Chorus: 鈴木佐江子、山田洋子、大嶋吾郎、高尾直樹 (#2,3,11)

レコーディング[編集]

スタッフ[編集]

ミュージック・ビデオ[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ corps(発音はコー)は「軍団」、corpseは「死体」を意味し、2単語を併記する形となっている。
  2. ^ コルトレーンのようなフリーなプレイをギターでやる術はないかと思索していた時、LOUDNESSの「The End of Earth」のソロを聴いたことで身に付けたものがソロに活きているという[5]
  3. ^ メガデスの、過去の楽曲の歌詞やタイトルが歌詞に組み込まれた「Victory」という楽曲のアイデアを参考にしたという[4]

出典[編集]

  1. ^ 「週間 CDアルバムランキング」(2015年8月17日付). ORICON STYLE. オリコン。
  2. ^ a b 「Billboard Japan Charts」(2015年8月17日付). Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l 妖精帝國 人間界に降臨した妖精たちの現在進行形”. ナタリー. ナターシャ. 2015年9月1日閲覧。
  4. ^ a b c d e 「妖精帝國」、『BURRN!(2015年10月号)』第32巻第13号、シンコーミュージック・エンタテイメント、2015年9月、 120-121頁。
  5. ^ a b c d e f g 「妖精帝國 feat.橘尭葉、紫煉&終身独裁官ゆい」、『YOUNG GUITAR(2015年10月号)』第47巻第19号、シンコーミュージック・エンタテイメント、2015年9月、 74-75頁。
  6. ^ 妖精帝國・ゆい様にインタビュー!ニコ生「電波諜報局」8月6日放送”. こえぽた. MFS (2015年9月3日). 2015年9月5日閲覧。