SRWare Iron
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![]() Windows Vistaで動作中の『SRWare Iron』 | |
作者 | SRWare |
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開発元 |
![]() SRWare |
初版 | 2008年9月18日[1] |
対応OS | Windows XP / Vista / 7, Linux, macOS |
使用エンジン |
Blink(HTML レンダリング, 28以降) WebKit(HTML レンダリング, 27以前) |
サイズ | 77.2 MB (ZIP圧縮されたPortable版) |
対応言語 | 多言語 |
サポート状況 | 開発中 |
種別 | ウェブブラウザ |
ライセンス | オープンソースライセンス(BSDライセンスほか)[2] |
公式サイト | SRWare Iron(英語) |
SRWare Iron(エスアールウェア アイアン)は、ドイツ・SRWare社製のウェブブラウザ。
概要[編集]
省略して「Iron」とも呼ばれる。長らくはオープンソースのフリーソフトウェアであった。SRWare Ironは、Google Chromeの抱えるプライバシーとセキュリティの問題を取り除くことを目的とし、同ソフトと同様にChromiumを土台にして開発された。Chromiumが主要な言語に対応しているため、Ironも標準で日本語を含む主要な言語に対応している。なおユーザーフォーラムは英語、ドイツ語、ロシア語である。現在はオープンソースではないが、無償で使用できる。
相違点[編集]
違い[3]は、以下の通り。これ以外の機能は、Google Chromeとほぼ同じである。バージョン37以降、既存の32bit版に加えて64bit版も追加された。
- バージョンは公式のChromiumのどのスナップショットから改造したのか、番号から一切判明できなくしてある。
- 独自広告ブロック機能を搭載していたが、ブロックリストが古くなってしまったために現在はuBlock Originほかのサードパーティーによる拡張機能が推奨されている。
- 独自WebRTCブロック機能を追加できるようになっている[4]。
- ユーザーエージェントを設定ファイルで指定可能だが、拡張機能による変更も可能。
- ポータブルアプリケーションが公式に配布されている。
- 利用者情報の送信機能がない。
- 自動アップデート機能がないので、アップデートのやり方がtxtファイルで解説されている。
- 新バージョンの告知やバグ報告などは公式サイトではなく、フォーラム上[5]で行われている。公式サイトの更新は殆ど行われていない。
- バグが生じた場合は、末尾番号.0が.1に変更されて、指摘されたバグが有ったことを認める。
備考[編集]
マイクロソフトはヨーロッパにて競争法違反で訴えられていたが、これに関連して2010年、欧州経済領域のWindowsユーザーに対して選択肢として12のウェブブラウザを提示することとした。2010年の8月より、その選択画面であるBrowserChoice.euにSRWare Ironが含まれていた。
関連項目[編集]
- Chromium
- Google Chrome
- CoolNovo - SRWare Iron 同様、Chromium から派生したウェブブラウザ。
- Cốc Cốc - Chromium から派生したベトナム製のウェブブラウザ。
- Iron Portable - PortableApps.com製のポータブルブラウザ。
- X-Iron - winPenPack製のポータブルブラウザ。
脚注[編集]
- ^ SRWare Iron News
- ^ Windows 版 SRWare Iron 39.0.2100.0 同梱の license.txt より
- ^ Whats the difference beetwen Iron and Chrome? 外部リンク
- ^ WebRTC Block Extension SRWare.net 2016年12月12日配信 2018年5月12日閲覧
- ^ “SRWare Iron Support (Deutsch)”. www.srware.net. SRWare.net. 2020年7月10日閲覧。
外部リンク[編集]
- SRWare社のウェブサイト(ドイツ語)