SWEET 19 BLUES (曲)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
検索に移動
「SWEET 19 BLUES」 | |||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
安室奈美恵 の シングル | |||||||||||||||||||||||||||||||
初出アルバム『SWEET 19 BLUES』 | |||||||||||||||||||||||||||||||
B面 | Joy | ||||||||||||||||||||||||||||||
リリース | |||||||||||||||||||||||||||||||
ジャンル | J-POP | ||||||||||||||||||||||||||||||
時間 | |||||||||||||||||||||||||||||||
レーベル | avex trax | ||||||||||||||||||||||||||||||
作詞・作曲 | 小室哲哉 | ||||||||||||||||||||||||||||||
プロデュース | TETSUYA KOMURO | ||||||||||||||||||||||||||||||
ゴールドディスク | |||||||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||||||
チャート最高順位 | |||||||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||||||
安室奈美恵 シングル 年表 | |||||||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||||||
|
『SWEET 19 BLUES』(スウィート・ナインティーン・ブルース)は、日本の元女性歌手、安室奈美恵の単独名義では7枚目のシングルである。同名アルバム「SWEET 19 BLUES」の大ヒットを受け発売されたリカットシングル。小室哲哉プロデュースによる楽曲である。
解説[編集]
- 記録的なメガ・ヒットとなった2ndアルバム『SWEET 19 BLUES』からのリカットシングル。カップリング曲も同じくリカットの「Joy」。「Joy」は、m.c.A・T(富樫明生)とのデュエットナンバー。ただし、「Joy」はアルバム『SWEET 19 BLUES』にはInterludeで収録されており、1分足らずでフェイド・アウトしてしまっているが、このシングル収録ヴァージョンはフルヴァージョンであるため、厳密に言えばリカットというのは多少無理がある。「Joy」のフルヴァージョンはどのアルバムにも収録されず、ただこのシングルで聞くことができる。
- 歌詞は「昔でも将来でも使える普遍的な言葉」を意識し、一旦「ダイヤルを回す」を思い浮かびながらも没にしたり[1]、ポケベル全盛期だったけどポケベルではなくても携帯電話・固定電話でも通じる様に「ベル」と表現する[2][3]等普段より気を使った。
- 1996年5月下旬にglobe「Is this love」と同時進行で制作した。「ヘソ出し・ミニスカートを止めて、パンツルックになった女の子」「肉体を隠して、内面を出そうとしている女の子」という共通のコンセプトを持っている[4]。
- TOKIOの山口達也とダブル主演した東映配給映画「That's カンニング! 史上最大の作戦?」の主題歌(エンディングテーマ)。
- 同時期に、女性アーティストでは史上最年少記録(当時18歳)でのスタジアム公演“SUMMER PRESENTS '96 AMURO NAMIE with SUPER MONKEY'S”を、地元の沖縄(宜野湾市海浜公演野外劇場)と千葉マリンスタジアムで開催した(2ヶ所4公演)。最終日9月1日の千葉での模様を収めたライブビデオ「NAMIE AMURO FIRST ANNIVERSARY」(1996年12月4日発売)は、16万本を売り上げ、1997オリコン年間VIDEOセールスで2位にチャートインしたほか、自身が邦楽部門大賞を受賞した第11回“日本ゴールドディスク大賞”で、ミュージック・ビデオ賞を受賞した。
- これまで与えられた曲を自分なりに表現してきた安室だったが、当楽曲制作にあたって小室哲哉と話し合い、今の自分の偽らざる心境を小室に打ち明けこの曲が完成した。上述のライブではゲスト出演の小室によるキーボードで披露され、「誰も見たことのない顔 誰かに見せるかも知れない」のフレーズの歌唱中に感極まり涙を見せた。
- 累計出荷枚数は65万枚[5]。
- 2008年に加藤ミリヤが「19 Memories」としてサンプリングした。
- PVは今まで商品化されなかったが、2014年6月発売のバラードベストアルバム『Ballada』に付属のDVD&Blu-rayに初収録された。
批評[編集]
- 羽島亨は「冒頭1小節目の歌いだしが♭III(フラットサード)から始まった楽曲は、私が知っている日本のヒット曲の中ではこれが最初だったと思います。これは小室哲哉は1990年代から、一時代を作ったソングライターであることの象徴となる一つの『発明』として表れています」と評している[6]。
- 古市憲寿は「『絶対』と『May Be(多分)』を一文に同居させてしまう所に不思議さがある」と評している[7]。
主な記録[編集]
- 『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』96年下半期総合パーフェクトランキング22位。
- 2005年元日に放送されたテレビ朝日『全部歌えるカラオケ祭り日本の名曲ベスト100』の歴代カラオケランキングで28位。
収録曲[編集]
- SWEET 19 BLUES (STRAGHT RUN)
- 作詞・作曲・編曲:小室哲哉
- SWEET 19 BLUES (KC DUB MIX)
- Joy (STRAGHT RUN)
- 作詞・RAP詞:m.c.A・T(名義)
作曲・編曲:富樫明生(名義) - maxell「UD」CMソング
- Joy (EXTENDED SUMMERTIME MIX)
収録作品[編集]
- SWEET 19 BLUES
- CD
- オリジナル『SWEET 19 BLUES』
- ベスト『181920』(『181920 & films』も同様)
- ライヴ『namie amuro 5 Major Domes Tour 2012 〜20th Anniversary Best〜』(レンタル限定・豪華盤)
- ベスト『Ballada』(New Vocal)
- ライヴ『namie amuro LIVE STYLE 2014』(レンタル限定盤)
- 『namie amuro LIVE STYLE 2014 -Live Ballada-』に関しても同様。
- ベスト『Finally』(Disc-1)
- 楽曲を再録・ニューレコーディングで収録。
- 映像作品
- ライヴ『AMURO NAMIE FIRST ANNIVERSARY 1996 LIVE AT MARINE STADIUM』(VHS・DVD)
- ライヴ『Namie Amuro Concentration 20 Live in Tokyo Dome』(VHS・DVD)
- ライヴ『NAMIE AMURO TOUR “GENIUS 2000”』(VHS・DVD)
- ライヴ『namie amuro SO CRAZY tour featuring BEST singles 2003-2004』(DVD)
- ライヴ『namie amuro 5 Major Domes Tour 2012 〜20th Anniversary Best〜』(DVD・Blu-ray)
- PV(ベスト)『Ballada』(CD+DVD・CD+Blu-ray)
- このアルバムにて、初の商品・映像化となった。この他にも、アルバムの為に再録した音源 (New Vocal) 合わせ、2種類のPVを収録している。
- ライヴ『namie amuro LIVE STYLE 2014』(DVD・Blu-ray)
- ライヴ『namie amuro 25th ANNIVERSARY LIVE in OKINAWA』(DVD・Blu-ray)
- ライヴ『namie amuro Final Tour 2018 〜Finally〜』(DVD・Blu-ray)
- Joy
- オリジナル『SWEET 19 BLUES』
- 「Interlude 〜Joy」(ショートバージョン)として収録。
- オリジナル『SWEET 19 BLUES』
カバー[編集]
- SWEET 19 BLUES
- 星野みちる - カバーアルバム『マイ・フェイバリット・ソングス』(2016年9月7日)に収録[8]
- t-Ace - 「Sweet 19 Blues〜オレには遠い~」として2019年10月16日に配信。SWEET 19 BLUESをサンプリングしたもので、サビの部分はベスト・アルバム『Finally』で安室が再録音したものを使用している[9]。
脚注[編集]
- ^ ソニー・マガジンズ刊 『WHAT's IN?』 2008年5月号53Pより。
- ^ 「iFLYER: AbemaTVにおいて小室哲哉と加藤ミリヤが初トーク!「私の初めての音楽体験は小室さん」」より。
- ^ “trf「WATCH THE MUSIC」小室哲哉インタビュー”. 音楽ナタリー. (2013年2月25日) 2019年5月17日閲覧。
- ^ マガジンハウス刊『POPEYE』1997年1月10-25日合併号148P-151Pより。
- ^ 安室奈美恵ディスコグラフィー、日刊スポーツ。(インターネットアーカイブのキャッシュ)
- ^ ポニーキャニオン音楽出版刊「ヒット曲は発明だ!」羽島亨著173Pより。
- ^ “小室哲哉の楽曲は「自由と破壊」を感じる?広瀬香美・古市憲寿がその魅力を語る”. 日本テレビ. (2020年7月1日) 2020年7月1日閲覧。
- ^ “星野みちるカバー集で森高、EPO、安室、聖子らのお気に入りソングに挑戦”. 音楽ナタリー. (2016年7月25日) 2016年7月25日閲覧。
- ^ “令和の“クズなRockStar”t-Aceが平成の歌姫 安室奈美恵の引退後初フューチャリング楽曲を発売”. FNMNL (フェノメナル). (2019年9月13日) 2019年9月26日閲覧。